4 Oracle Traffic Directorのアンインストールまたは再インストール
この項の手順に従ってOracle Traffic Directorをアンインストールまたは再インストールします。
ノート:
12.2.1.4.0で、Oracle Traffic Directorは非推奨になりました。
将来、同等の機能を実現するには、Oracle HTTP Server、Microsoft IIS Web ServerまたはApache HTTP Serverプラグインか、TraefikなどのネイティブKubernetesロード・バランサを使用してください。
ソフトウェアを削除するときは、この項で説明する手順に必ず従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールするときに問題が発生する場合があります。この項の手順を実行すると、ソフトウェアを正しく削除できます。
- データベース・スキーマの削除
Oracleホームを削除する前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。 - ソフトウェアのアンインストール
この項の手順に従い、アンインストール・ウィザードを起動してソフトウェアを削除します。 - Oracleホーム・ディレクトリの手動削除
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストール・ウィザードで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。 - Windowsオペレーティング・システムのプログラム・ショートカットの削除
Windowsオペレーティング・システムの場合は、アンインストール・ウィザードでは削除されないプログラムのショートカットも手動で削除する必要があります。 - ドメインとアプリケーション・データの削除
ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります。 - ソフトウェアの再インストール
この項に示す手順に従って(手動でのOracleホーム・ディレクトリの削除も含めて)ソフトウェアをアンインストールした場合のみ、以前のインストールと同じOracleホームにソフトウェアを再インストールできます。
データベース・スキーマの削除
Oracleホームを削除する前に、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、このドメインに関連付けられたデータベース・スキーマを削除することをお薦めします。
各ドメインには、カスタム接頭辞によって一意に識別される独自のスキーマ・セットがあります。カスタム接頭辞の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のカスタム接頭辞に関する項を参照してください。このスキーマ・セットを他のドメインと共有することはできません。スキーマをRCUで作成する方法の詳細は、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの作成計画に関する項を参照してください。
データベースに複数のスキーマのセットがある場合は、削除するドメインに関連付けられたスキーマの接頭辞を特定してください。
スキーマを削除するステップについては、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマの削除に関する項を参照してください。
ソフトウェアのアンインストール
この項の手順に従って製品のアンインストール・ウィザードを起動し、ソフトウェアを削除します。
サイレント(コマンドライン)モードで製品をアンインストールする場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。
アンインストールする製品の選択
Oracleホームには複数の製品が存在するため、適切な製品をアンインストールするようにしてください。
アンインストール・ウィザードの実行後、「アンインストールする配布」画面が開きます。ドロップダウン・メニューから「Oracle Traffic Director 12.2.1.4.0」を選択し、「アンインストール」をクリックします。アンインストール・プログラムでは、「アンインストール・ウィザード画面のナビゲート」に記載された画面が表示されます。
ノート:
アンインストール・ウィザードを再度実行することにより、Oracle Traffic Directorソフトウェアをアンインストールした後にOracle Fusion Middleware Infrastructureをアンインストールできます。Infrastructureが削除されると、Infrastructureを使用する他の製品が機能しなくなるため、削除する前に、それらの製品がないことを確認します。他のソフトウェアがOracle Fusion Middleware Infrastructureに依存していない場合は、「アンインストールする配布」画面は表示されません。『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』のOracle Fusion Middleware Infrastructureのアンインストールに関する項を参照してください。
親トピック: ソフトウェアのアンインストール
アンインストール・ウィザード画面のナビゲート
アンインストール・ウィザードでは、ソフトウェアの削除を確認する一連の画面が表示されます。
表4-1に示す画面の詳細が必要な場合は、画面上で「ヘルプ」をクリックしてください。
表4-1 アンインストール・ウィザードの画面および説明
画面 | 説明 |
---|---|
ようこそ |
製品のアンインストール・ウィザードが紹介されます。 |
アンインストールのサマリー |
アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示します。このディレクトリが正しいことを確認します。 これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。後でレスポンス・ファイルを使用して、製品をサイレント(コマンドライン)モードでアンインストールできます。『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』のサイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。 「アンインストール」, をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。 |
アンインストールの進行状況 |
アンインストールの進行状況を表示します。 |
アンインストール完了 |
アンインストールが完了すると表示されます。この画面の情報を確認してから、「終了」をクリックしてアンインストール・ウィザードを終了します。 |
親トピック: ソフトウェアのアンインストール
Oracleホーム・ディレクトリの手動削除
ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストール・ウィザードで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。
たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOME
の場合は、次のコマンドを入力します。
cd /home/Oracle/product rm -rf ORACLE_HOME
Windowsオペレーティング・システムでは、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOME
の場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Product
ディレクトリに移動します。ORACLE_HOMEフォルダで右クリックし、「削除」を選択します。
Windowsオペレーティング・システムのプログラム・ショートカットの削除
Windowsオペレーティング・システムの場合は、プログラムのショートカットも手動で削除する必要があります(アンインストール・ウィザードでは削除されません)。
Windowsでプログラム・ショートカットを削除するには:
-
次のディレクトリに変更します。
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Product
-
Oracleホームにインストールされている製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOMEディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOMEを削除する前に、すべての製品を削除します。
ドメインおよびアプリケーション・データの削除
ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを削除する必要があります。
ソフトウェアの再インストール
この項の手順に従って(手動でのOracleホーム・ディレクトリの削除も含めて)ソフトウェアをアンインストールした場合のみ、以前と同じOracleホームにソフトウェアを再インストールすることができます。
再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。
ODIを以前削除した場所と同じ場所に再度インストールする場合、前にインストールされていたOracleホーム全体を削除します。
Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。
-
同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。
インストール時に指定したOracleホームに、インストールしようとしている同じソフトウェアがすでに含まれていると警告されます。
-
空ではない既存のOracleホームへのインストール。
たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部に作成することを選択したと仮定します。このデータは製品のアンインストール時に削除されないため、同じOracleホームに再インストールしようとしても、インストーラではできません。オプションは次のとおりです。
-
この項で説明しているように、Oracleホームからソフトウェアをアンインストールした後、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールし、Oracleホーム・ディレクトリを削除した後、同じOracleホームの場所に再インストールし、再利用できます。Oracleホームに存在していたドメイン・データまたはアプリケーション・データは、再作成する必要があります。
-
別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。
-