13 CASクラスタの設定
中央認証サーバー(CAS)クラスタは、Oracle WebCenter Sitesと同じWebLogicドメイン、同じマシン上の異なるWebLogicドメイン、または高可用性のために、異なるマシン上の異なるWebLogicドメインに設定できます。
次のトピックでは、CASクラスタの設定方法について説明します。
- CASプライマリ・クラスタ・ノードの構成
このトピックでは、WebCenter SitesクラスタでCASアプリケーションがシングル・インスタンスとしてもクラスタ化アプリケーションとしても機能するように設定する方法を説明します。CASアプリケーションをクラスタ化しない場合は、CASのクラスタ化のために必要な特定のステップをスキップできます。 - CASセカンダリ・クラスタ・ノードの構成
このトピックでは、1つ以上のセカンダリCAS (中央認証サービス)アプリケーション・クラスタ・ノードの設定方法について説明します。
親トピック: WebCenter Sitesコンポーネントの構成
CASプライマリ・クラスタ・ノードの構成
このトピックでは、WebCenter SitesクラスタでCASアプリケーションがシングル・インスタンスとしてもクラスタ化アプリケーションとしても機能するように設定する方法を説明します。CASアプリケーションをクラスタ化しない場合は、CASのクラスタ化のために必要な特定のステップをスキップできます。
-
CASを使用するWebCenter Sitesインスタンス、つまり、プライマリ・クラスタ・ノードが、稼働中である必要があります。
-
CASアプリケーションを再配置する場合でも、CASアプリケーションのコンテキスト・ルートをデフォルト値の
/cas
から変更しないでください。
親トピック: CASクラスタの設定
CASセカンダリ・クラスタ・ノードの構成
このトピックでは、1つ以上のセカンダリCAS (中央認証サービス)アプリケーション・クラスタ・ノードの設定方法について説明します。
- 各セカンダリCASクラスタ・ノードの管理対象サーバーを作成し、プライマリCASクラスタ・ノードが含まれているWebLogicクラスタにそれを割り当てます。
- すべてのCAS管理対象サーバーを停止します。
- 新しい管理対象サーバー上にCASの
config
ディレクトリ(CAS_CONFIG_DIR
)を作成します(たとえば、DOMAIN_HOME/wcsites/cas/config
)。 - プライマリCAS管理対象サーバーから新しい管理対象サーバー(セカンダリ・クラスタ・ノード)に、
CAS_CONFIG_DIR
ディレクトリの内容をコピーします。 CAS_CONFIG_DIR/cas.properties
のhost.name
パラメータの値を、このセカンダリ・クラスタ・ノードのホスト名またはIPアドレスに設定します。- (オプション)
CAS_CONFIG_DIR/ticket-cache.xml
ファイルを更新します。CASアプリケーションをクラスタ化する場合は、ip_ttl
を環境に適した値に設定します。最初は1
をお薦めします。推奨値の一覧は、「WebCenter Sitesクラスタの設定」を参照してください。 - まだ実行されていない場合は、ロード・バランサを起動します。
- 新しい管理対象サーバーを起動します。
- WebCenter Sites管理インタフェースにログインし、新しいサーバーが機能していることを確認します。
すべてのセカンダリCASクラスタ・ノードの構成とテストが完了したら、プライマリおよびすべてのセカンダリCASクラスタ・ノードを起動し、必要に応じて、ロード・バランサを再起動します。次に、WebCenter Sitesの管理インタフェースにログインし、CASクラスタの構成が成功であることを確認します。
ノート:
クラスタ・メンバーがすべて同じマシン上のWebLogicドメイン内に配置されていない場合、timeToLive
フィールドをデフォルト値の0
から変更する必要があります。クラスタ化されたマシンの分布に基づいて、timeToLive
フィールドを設定する必要があります。設定できる値の一覧を次に示します。
|
同じサブネットに制限されたマルチキャスト・パケット(分布が不明の場合に推奨されるクラスタの値) |
|
同じサイトに制限されたマルチキャスト・パケット |
|
同じ領域に制限されたマルチキャスト・パケット |
|
同じ大陸に制限されたマルチキャスト・パケット |
|
無制限のマルチキャスト・パケット |
親トピック: CASクラスタの設定