10 Oracle WebCenter Contentのアップグレード
- Oracle WebCenter Content 12cへのアップグレードの理解
Oracle WebCenter Contentドメインの12cへのアップグレードには、WebCenter Content、WebCenter Enterprise Capture、WebCenter Content ImagingおよびWebCenter Content Web UIが含まれます。 - WebCenter Contentのアップグレード前のタスクの実行
追加のContentに固有のアップグレード前のタスクを実行してから、WebCenter Contentを12c (12.2.1.4.0)にアップグレードする必要がある場合があります。 - Oracle WebCenter Enterprise Captureのアップグレード前のタスクの実行
WebCenter Enterprise Captureをアップグレードするには、アップグレード前のタスクを実行する必要があります。 - Oracle WebCenter Contentのアップグレードの実行
WebCenter Contentは、必要な構成前タスクの実行後にアップグレードできます。 - WebCenter Contentのアップグレード後のタスクの実行
WebCenter Contentを正常に実行するために実行するアップグレード後のタスクがいくつかあります。
Oracle WebCenter Content 12cへのアップグレードの理解
Oracle WebCenter Contentドメインの12cへのアップグレードには、WebCenter Content、WebCenter Enterprise Capture、WebCenter Content Imaging、およびWebCenter Content Web UIが含まれます。
WebCenter Content 12cの新機能
WebCenter Content 12cでは、すべてのWebCenter ContentおよびCaptureのコンポーネントに対して単一のWebLogic Serverドメインがサポートされるようになりました。ただし、Oracle WebCenter Content - Web UIをホストしているドメインをリリース11gから12cに直接アップグレードすることはできません。既存の11g Web UIドメインを廃止してから、ターゲットのアップグレード済WebCenter Content 12cドメインをWeb UIコンポーネントで拡張する必要があります。
WebCenter Contentのアップグレード前のタスクの実行
追加のContentに固有のアップグレード前のタスクを実行してから、WebCenter Contentを12c (12.2.1.4.0)にアップグレードする必要がある場合があります。
既存のOracle WebCenter ContentおよびContent Serverの環境をアップグレードする前に、次のタスクを実行する必要があります。
ノート:
WebCenter Content固有のタスクを実行する前に、Oracle WebCenterのアップグレード前に必要なタスクをすべて実行する必要があります。「Oracle WebCenterのアップグレード前のタスクの実行」を参照してください。
Oracle WebCenter Enterprise Captureのアップグレード前のタスクの実行
WebCenter Enterprise Captureをアップグレードするには、アップグレード前のタスクを実行する必要があります。
Oracle WebCenter Enterprise Captureをアップグレードする前に、次を確認して該当するすべてのタスクを実行します。
Oracle WebCenter Enterprise Captureのアップグレード前のタスクを完了したら、「Oracle WebCenterドメインのアップグレード」の項に進みます。
-
Oracle WebCenter Enterprise Captureがすでに実行されている、標準(Fusionアプリケーション以外)の環境のみをアップグレードします。
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クラスタ環境内にあるすべてのOracle WebCenter Enterprise Captureシステムを同時にアップグレードします。非依存のOracle WebCenter Enterprise Captureシステムは個別にアップグレードできます。
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操作を妨げない時間を確認して更新を実行します。
更新の実行中はサービスを利用できません。
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アップグレードの前にOracle WebCenter Enterprise Captureサーバーを停止します。
Oracle WebCenter Contentのアップグレードの実行
WebCenter Contentは、必要な構成前タスクの実行後にアップグレードできます。
アップグレード前の構成タスクをすべて完了したら、「Oracle WebCenterドメインのアップグレード」で説明している標準のFusion Middlewareの手順を使用して、WebCenter Contentのドメインをアップグレードできます。
アップグレード後に、「WebCenter Contentのアップグレード後のタスクの実行」で説明する追加のアップグレード後の構成タスクを実行する必要があります。
WebCenter Contentのアップグレード後のタスクの実行
WebCenter Contentを正常に実行するために実行するアップグレード後のタスクがいくつかあります。
Oracle WebCenter Contentをアップグレードした後に、これらのタスクを実行します。
ノート:
これらのアップグレード後のタスクは、「アップグレード後の構成タスクの実行」で説明しているWebCenterの一般的なアップグレード後のタスクに追加で実行する必要があります。
- WebCenter Content - Web UIを含めるためのOracle WebCenter Contentサーバー・ドメインの構成
- アップグレード後のE-Business Suite AXFスキーマの構成
アップグレード後に、AXFスキーマのエンドポイント構成を更新するためのスクリプトを実行する必要があります。 - WccAdf.earファイルの更新(オプション)
- WebCenter Content Web UIのカスタム・スキンの移行
- Oracle WebCenter Content用のOracleアプリケーション・アダプタのアップグレード
- コンテンツ・サーバーでのレコード管理用のレポート・ライブラリの構成
- IBRを監視するためのFusion Middleware Controlの使用方法
- SOAまたはBAMを使用したOracle WebCenter Content Serverの起動
WebCenter Content - Web UIを含めるためのOracle WebCenter Contentサーバー・ドメインの構成
WebCenter Content Web UIコンポーネントを含めるためにアップグレード後のWebCenter Content Serverドメインを拡張する方法は、標準的なWebLogic Serverの構成手順に従っています。
Fusion Middleware構成ウィザードを使用したドメインの拡張の詳細は、WebLogicドメインの拡張に関する項を参照してください。
構成ウィザードを起動するには:
UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd /12c_Oracle_Home/oracle_common/common/bin
./config.sh
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd \12c_Oracle_Home\oracle_common\common\bin
プロンプトが表示されたら、WebCenter Content - Web UI - 12.2.1.4.0テンプレートを選択します。
アップグレード後のE-Business Suite AXFスキーマの構成
アップグレード後に、AXFスキーマのエンドポイント構成を更新するためのスクリプトを実行する必要があります。
WccAdf.earファイルの更新(オプション)
ドメインのアップグレード後に、wccadf.earファイルを正しいMDSパーティション詳細(11gのインストール中に指定)に手動で変更できます。
wccadf.earファイルを更新するには、次の11gディレクトリにナビゲートし、WLSTをOFFLINEモードで起動します。
cd /<11g_MW_HOME>/oracle_common/common/bin/
./wlst.sh
wls:/offline> archive = getMDSArchiveConfig ('/ <12.2.1 wccadf.ear location>')
wls:/offline> archive.setAppMetadataRepository(repository='mds-<mds_repo_name>', partition='<11g_partition_name>', type='DB', jndi='jdbc/mds/<mds_repo_name>')
wls:/offline> archive.save()
たとえば:
archive = getMDSArchiveConfig('/12.2.1_Oracle_Home/wccontent/wccadf/WccAdf.ear')
archive.setAppMetadataRepository(repository='mds-WCCUIMDSREPO', partition='11.1.1.9.0_MDS_PARTITION', type='DB', jndi='jdbc/mds/WCCUIMDSREPO')
archive.save()
WebCenter Content Web UIのカスタム・スキンの移行
11gでWebCenter Content - Web UIにカスタム・スキンを適用していた場合は、アップグレード後にカスタム・スキンのJARファイルを新しい12cデプロイメントに移行する必要があります。
- Oracle WebCenter Content -Web UIアプリケーションを12.2.1デプロイメントからアンインストールします。Oracle Universal Installer (OUI)を-deinstallモードで使用します。
- 12.2.1のoracle.wcc.adf.skin.customライブラリを削除します。
- 11gのカスタム・スキンJARファイルoracle.wcc.adf.skin.custom (11.1, 11.1.1.8.1)を、12.2.1の環境にデプロイします。
- Oracle WebCenter Content - Web UI 12cアプリケーションを再インストールして、新しいカスタム・スキンJARファイルのコンテンツを取得します。
Oracle WebCenter Content用のOracleアプリケーション・アダプタのアップグレード
『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理』で説明されているように、Oracle WebCenter Contentのアプリケーション・アダプタには、それぞれのERPシステム(EBSおよびPeopleSoft)にアダプタをインストールするための手動のステップが含まれています。前のリリースからアップグレードするには、これらのアダプタを再インストールする必要があります。
EBSアダプタを再インストールするには:
- 『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理』のOracle E-Business Suite Formsのコンパイルに関する項に記述されている手順を実行して、
AXF_CUSTOM.PLL
モジュールをアップグレードします。 - SSL用に構成する場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理』のSSL用の統合の構成に関する項に記載されている手順に従います。
PeopleSoftプロジェクトを再インポートするには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenterアプリケーション・アダプタの管理』のOracle PeopleSoftプロジェクトのインポートに関する項に記述されているステップ(ステップ1 - 6)を実行します。
コンテンツ・サーバーでのレコード管理用のレポート・ライブラリの構成
コンテンツ・サーバーでレコード管理機能を構成する場合は、WebCenter Content管理対象サーバーを含むドメインを作成した後、最初に起動する前に、レコード管理のためのレポート・ライブラリを構成する必要があります。このライブラリがない場合は、テンプレートをコンテンツ・サーバーにチェックインできません。
レコード管理用のレポート・ライブラリの構成の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのインストールと構成』のContent Serverでのレコード管理用のレポート・ライブラリの構成に関する項を参照してください。
IBRを監視するためのFusion Middleware Controlの使用方法
ノート:
Inbound Refinery (IBR) 11gは12cにアップグレードできません。12c環境で使用するための新しいIBRをインストールする必要があります。次のステップは、IBRテンプレート用Oracle Enterprise Managerプラグインを含めるためにドメインを拡張する方法を説明しています。
SOAまたはBAMを使用したOracle WebCenter Content Serverの起動
WebCenter ContentがOracle SOAまたはOracle Business Activity Monitoring (BAM)と統合されている場合、Oracle WebCenter ContentまたはOracle Inbound Refinery (IBR)を起動する前に、SOAやBAMを起動しておく必要があります。
Fusion Middleware ControlからのWebCenter Contentサーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Content: Imagingの管理』のOracle WebCenter Contentの管理スタート・ガイドに関する項を参照してください
Oracle SOAまたはBAMサーバーを起動する前にWebCenter ContentまたはIBRを起動しようとすると、次のエラーが表示されます。
oracle.wsm.policymanager.PolicyManagerException: WSM-02120 : Unable to connect to the policy access service.