4 WebLogicドメインの作成と構成

この項では、WebLogic ServerとCoherenceソフトウェアを正常にインストールした後、WebLogic Serverドメインを作成および構成する方法について説明します。

この項には次のトピックが含まれます:

WebLogicドメインの構成

構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成するには、このトピックのステップを使用します。

ドメインを作成するためのその他の方法については、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』WebLogicドメインの作成、拡張および管理のためのその他のツールに関する項を参照してください。

この項には次のトピックが含まれます:

構成ウィザードの起動

ドメインの構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動して、構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

.\config.cmd

ドメインを構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザードを使用してドメインを構成するには、この項の一連のトピックに従います。この手順を使用して、既存のドメインを拡張することもできます。

手順で示された指示と設定が一致しない場合、選択内容を適宜変更するか、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。

複数の製品を単一のドメインで構成する場合、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』同じドメインでの複数製品のインストールに関する項を参照してください。

ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定します。

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとはに関する項にまとめられているディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にドメイン・ホームがある)に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする際の問題の回避に役立ちます。

ヒント:

ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』ドメイン・ホームの選択に関する項を参照してください。

ソフトウェアの再インストールの詳細は、「ソフトウェアの再インストール」を参照してください。

この画面上のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成タイプに関する項を参照してください。

構成テンプレートの選択

クラスタの管理対象サーバーが管理対象Coherenceサーバーになるように特定のテンプレートを選択すると、クラスタは管理対象Coherenceクラスタになります。これは、Coherence環境を設定するための開始点になります。

「テンプレート」画面で、次の構成用テンプレートを選択します。

  • 基本的なWebLogic Serverドメイン(デフォルトで選択されています)

  • WebLogic Coherenceクラスタ拡張

ヒント:

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』テンプレートに関する項を参照してください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。

このアカウントは、ドメインの管理サーバーの起動および接続に使用されます。

ヒント:

ここで入力するように選択したユーザー名とパスワードをノートに記録する必要があります。管理サーバーを起動してアクセスするためにこれが必要になります。

ドメイン・モードとJDKの指定

本番モードと開発モードには違いがあります。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで「Oracle Hotspot JDK」を選択します。

「本番モード」を選択して、環境のセキュリティの程度を高めます。アプリケーションをデプロイして管理サーバーを起動するには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

ヒント:

開発モードと本番モードの違いなど、この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。

詳細な構成の選択

トポロジのドメイン構成を完了するには、「拡張構成」画面で次のオプションを選択します。

  • 管理サーバー

    管理サーバーのリスニング・アドレスを適切に構成するために必要です。

  • ノード・マネージャ

  • トポロジ

    管理対象サーバーとクラスタの構成で必要ですが、マシンを構成して管理対象サーバーをマシンにターゲット指定するためにも必要です。

    ヒント:

    動的クラスタを構成するには、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』動的クラスタの作成に関する項を参照してください。

管理サーバーのリスニング・アドレスの構成

「管理サーバー」画面を使用して、ホストのIPアドレスを選択します。

「リスニング・アドレス」の横のドロップダウン・リストを選択し、管理サーバーが置かれるホストのIPアドレスを選択するか、単一のIPアドレスにマップされたシステム名またはDNS名を使用します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。

管理サーバーにサーバー・グループは指定しないでください。

ノード・マネージャの構成

「ノード・マネージャ」画面を使用して、構成するノード・マネージャのタイプおよびノード・マネージャ資格証明を選択します。

「ノード・マネージャ・タイプ」に「ドメインごとのデフォルトの場所」を選択し、ノード・マネージャ資格証明を指定します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ノード・マネージャに関する項を参照してください。

ノード・マネージャのタイプの詳細は、『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』ノード・マネージャの概要に関する項を参照してください。

管理対象サーバーの構成

「管理対象サーバー」画面で、2つの管理対象サーバーを作成します。

  1. 「追加」ボタンをクリックして、1台の管理対象サーバーを新規作成します。
  2. wls_server_1を「サーバー名」列で指定します。
  3. 「リスニング・アドレス」ドロップダウン・リストで、管理対象サーバーを配置するホストのIPアドレスを選択します。「すべてのローカル・アドレス」を使用しないでください。
  4. このプロセスを繰り返して、wls_server_2の名前で2台目の管理対象サーバーを作成します。

    2番目の管理対象サーバーの構成は、高可用性の標準トポロジを構成するために必要なステップの1つです。高可用性環境を作成しない場合、このステップは省略可能です。

    高可用性の標準トポロジの詳細は、『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』Fusion Middleware標準HAトポロジの理解に関する項を参照してください。

このドキュメントの残りの箇所では、サーバー名wls_server_1およびwls_server_2が使用されます。別の名前を選択する場合は、必ずwls_server_1wls_server_2を、使用するサーバー名で置き換えてください。

ヒント:

この画面のそれ以外のオプションについては、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』管理対象サーバーに関する項を参照してください。

クラスタの構成

管理対象サーバーをグループ化するためのクラスタを構成します。

新しいクラスタを作成するには:

  1. 追加」ボタンをクリックします。
  2. wls_cluster_1を「クラスタ名」フィールドに入力します。
  3. 「クラスタ・アドレス」フィールドは、空白のままにしておきます。

デフォルトでは、クラスタのサーバー・インスタンスはユニキャストを使用して相互に通信します。クラスタ通信を変更してマルチキャストを使用する場合は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの管理』ユニキャストまたはマルチキャストの選択についての考慮事項に関する項を参照してください。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』クラスタに関する項を参照してください。

サーバー・テンプレートの定義

高可用性設定のために動的クラスタを作成している場合は、「サーバー・テンプレート」画面を使用して、ドメインに対して1つ以上のサーバー・テンプレートを定義します。

ドメインの構成を続行するには、「次へ」をクリックします。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するステップは、高可用性ガイド動的クラスタの使用を参照してください。

動的サーバーの構成

高可用性設定のために動的クラスタを作成している場合は、「動的サーバー」画面を使用して動的サーバーを構成します。

動的クラスタを構成していない場合は、「次へ」をクリックしてドメインの構成を続行します。

ノート:

動的クラスタを作成するときには、マシン名マッチング式の割当後に動的クラスタのためにマシンを作成する必要がないことを覚えておいてください。

高可用性設定用の動的クラスタを作成するには、『高可用性ガイド』動的クラスタの使用に関する項を参照してください。

クラスタへの管理対象サーバーの関連付け

wls_server_1wls_server_2を新規クラスタwls_cluster_1に割り当てるには、「サーバーのクラスタへの割当」画面を使用します。

  1. 「クラスタ」ペインで、サーバーを割り当てるクラスタを選択します。この場合、wls_cluster_1になります。
  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかのステップを実行して、wls_server_1wls_cluster_1に割り当てます。
    • wls_server_1を1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「クラスタ」ペインで選択クラスタ(wls_cluster_1)の下に移動します。

    • wls_server_1をダブルクリックして、「クラスタ」ペインで選択クラスタ(wls_cluster_1)の下に移動します。

  3. wls_server_2wls_cluster_1に割り当てるように繰り返します。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』クラスタへのサーバーの割当に関する項を参照してください。

Coherenceクラスタの構成

「Coherenceクラスタ」画面を使用して、ドメインに自動的に追加されるCoherenceクラスタを構成します。Coherenceクラスタのリスニング・ポートとして、デフォルトのポート番号の7574をそのまま使用します。

ノート:

ユニキャストのリスニング・ポートを7574に設定すると、管理対象サーバーの各ポート番号にオフセットが作成されます。このオフセットは5000です。つまり、管理対象サーバーのポート番号として割当て可能な最大許容値は、65535ではなく60535になります。

Coherenceの構成の次のステップについては、その他の構成タスクの実行に関する項を参照してください。Coherenceライセンス情報は、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報Oracle Coherenceを参照してください。

新しいマシンの作成

ドメインに新しいマシンを作成するには、「マシン」画面を使用します。ノード・マネージャの場合、マシンでサーバーの起動と停止ができるようにする必要があります。

ヒント:

高可用性環境を作成する予定があり、ターゲット・トポロジで必要なマシンのリストを把握している場合、このトピックのステップを実行して、この時点ですべてのマシンを作成できます。『高可用性ガイド』オプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。

ドメインに新しいマシンを作成するには:

  1. 「追加」ボタンをクリックして新しいマシンを作成します。
  2. wls_machine_1を「名前」フィールドで指定します。
  3. 「ノード・マネージャ・リスニング・アドレス」フィールドで、管理対象サーバーを構成するマシンのIPアドレスを選択します。

    localhostではなく、特定のインタフェースを選択する必要があります。これにより、Coherenceクラスタのアドレスが動的に計算されます。

  4. 「ノード・マネージャ・リスニング・ポート」フィールドのポート番号を確認します。

    ドキュメントの他の例では、ポート番号5556を参照する場合があります。このポート番号は、必要に応じて各自のポート番号に置換してください。

    ノート:

    既存のドメインを拡張する場合は、既存のマシンにサーバーを割り当てることができます。新しいマシンが不要な場合は、マシンを作成する必要はありません。

    ヒント:

    この画面の詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』マシンに関する項を参照してください。

    高可用性環境を作成する予定があり、ターゲット・トポロジで必要なマシンのリストを把握している場合、すべてのマシンをこの時点で作成できます。『高可用性ガイド』オプションのスケール・アウト手順に関する項を参照してください。

サーバーのマシンへの割当て

両方の管理対象サーバーをマシンに割り当てます。

作成したばかりの新しいマシンに管理サーバーと管理対象サーバーを割り当てるには:

  1. 「マシン」ペインで、サーバーを割り当てるマシンを選択します。この場合、wls_machine_1になります。

  2. 「サーバー」ペインで、次のいずれかを実行して、AdminServerwls_machine_1に割り当てます。

    • AdminServerを1回クリックして選択し、右矢印をクリックして「マシン」ペインで選択マシン(wls_machine_1)の下に移動します。

    • AdminServerをダブルクリックして、「マシン」ペインで選択マシン(wls_machine_1)の下に移動します。

  3. wls_server_1wls_server_2の両方をwls_machine_1に割り当てるように繰り返します。

ヒント:

『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』サーバーのマシンへの割当てに関する項を参照してください。

仮想ターゲット

WebLogic Server Multitenant (MT)環境がある場合、「仮想ターゲット」画面を使用して、仮想ターゲットを追加または削除します。このインストールに対しては(WebLogic Server MT環境ではない)、値は入力せず、「次へ」を選択します。

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』仮想ターゲットに関する項を参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenant仮想ターゲットは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
パーティション

「パーティション」画面は、WebLogic Server Multitenant (MT)環境での仮想ターゲットのパーティションの構成に使用されます。オプションは選択せずに、「次へ」を選択します。

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』パーティションに関する項を参照してください。

ノート:

WebLogic Server Multitenantドメイン・パーティションは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されます。
構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が含まれています。この画面を確認して、情報が正しいかどうかを検証します。

変更を行うには、戻るボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することによって前の画面に戻ります。

ドメイン作成は、「作成」をクリックするまで開始されません。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成のサマリーに関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成に成功しました」画面には、構成したドメインに関する2つの重要な項目が表示されます。

「構成に成功しました」画面には、次の項目が表示されます。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

両方の項目をノートに記録する必要があります。サーバーを起動して管理サーバーにアクセスするために必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

Oracle Autonomous Transaction Processing-Shared (ATP-S)データベースでのJRFを使用したWebLogicドメインの構成

構成ウィザードを使用してJRFでWebLogicドメインを作成するには、このトピックのステップを使用します。

この項には次のトピックが含まれます:

構成ウィザードの起動

ドメインの構成を開始するには、ORACLE_HOME/oracle_common/common/binディレクトリに移動して、構成ウィザードを起動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./config.sh

Microsoft Windowsオペレーティング・システムの場合:

.\config.cmd

ドメインを構成するための構成ウィザード画面のナビゲート

構成ウィザードを使用してJRFドメインを構成するには、この項の一連のトピックに従います。

手順で示された指示と設定が一致しない場合、選択内容を適宜変更するか、サポート・ドキュメントで詳細を参照してください。

構成ウィザードで必要な選択を行ったら、「次」をクリックして次の画面に進みます。

ドメイン・タイプとドメイン・ホームの場所の選択

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定します。

ドメイン・タイプおよびドメインのホーム・ディレクトリを指定するには:

  1. 「構成タイプ」画面で、「新規ドメインの作成」を選択します。
  2. 「ドメインの場所」フィールドで、使用するドメイン・ホーム・ディレクトリを指定します。

Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとはに関する項にまとめられているディレクトリ構造(Oracleホーム・ディレクトリの外部にドメイン・ホームがある)に従って、ドメイン・ホームを配置することをお薦めします。このディレクトリ構造は、ソフトウェアをアップグレードまたは再インストールする際の問題の回避に役立ちます。

ヒント:

ドメイン・ホーム・ディレクトリの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』ドメイン・ホームの選択に関する項を参照してください。

ソフトウェアの再インストールの詳細は、「ソフトウェアの再インストール」を参照してください。

この画面上のその他のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成タイプに関する項を参照してください。

構成テンプレートの選択

特定のテンプレートを選択して、JRFドメインを作成できます。

「テンプレート」画面で、次の構成用テンプレートを選択します。

  • 基本的なWebLogic Serverドメイン(デフォルトで選択されています)

  • Oracle JRF SOAP/JMS Web Services

  • Oracle WSMポリシー・マネージャ

  • Oracle JRF

ヒント:

この画面上のオプションの詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』テンプレートに関する項を参照してください。

管理者アカウントの構成

「管理者アカウント」画面では、ドメインに対するデフォルトのWebLogic管理者アカウントにユーザー名とパスワードを指定します。

このアカウントは、ドメインの管理サーバーの起動および接続に使用されます。

ヒント:

ここで入力するように選択したユーザー名とパスワードをノートに記録する必要があります。管理サーバーを起動してアクセスするためにこれが必要になります。

ドメイン・モードとJDKの指定

本番モードと開発モードには違いがあります。

「ドメイン・モードおよびJDK」画面では、次の操作を実行します。

  • 「ドメイン・モード」フィールドで、「本番」を選択します。

  • 「JDK」フィールドで「Oracle Hotspot JDK」を選択します。

「本番モード」を選択して、環境のセキュリティの程度を高めます。アプリケーションをデプロイして管理サーバーを起動するには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

ヒント:

開発モードと本番モードの違いなど、この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』ドメイン・モードとJDKに関する項を参照してください。

データベース構成タイプの指定

「データベース構成タイプ」画面を使用してデータベースおよびデータベース・スキーマの詳細を指定します。

「データベース構成タイプ」画面で、「RCUデータ」オプションのみを選択します。このオプションでは、構成ウィザードに対して、データベースおよびサービス表(STB)スキーマに接続し、ドメインの構成に必要なスキーマのスキーマ情報を自動的に取得するように指示します。

「RCUデータ」を選択した後、「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、次の詳細を指定します:

フィールド 説明

URL

接続文字列を次の形式で入力します:

jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

例:
jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

スキーマ所有者

スキーマ・パスワード

データベースのサービス表スキーマに接続するためのユーザー名とパスワードを入力します。これはRCUの「スキーマ・パスワード」画面でサービス表コンポーネントに入力されたスキーマのユーザー名およびパスワードです(リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成スキーマのパスワードを参照)。

デフォルトのユーザー名はprefix_STBです。prefixは、RCUで定義したカスタム接頭辞です。

データベース接続情報の指定を完了したら、「RCU構成の取得」をクリックします。「接続結果ログ」の次の出力は、操作が成功したことを示しています。

Connecting to the database server...OK
Retrieving schema data from database server...OK
Binding local schema components with retrieved data...OK

Successfully Done.

RCUの実行時にインストールされるスキーマの詳細は、リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成サービス表スキーマについてを参照してください。

『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』データベース構成タイプに関する項を参照してください。

JDBCコンポーネント・スキーマ情報の指定

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面を使用して、データベース・スキーマの詳細を確認または指定します。

「JDBCコンポーネント・スキーマ」画面に示される値が、すべてのスキーマに対して適切であることを確認します。

「接続URL文字列」オプションのみを使用して接続資格証明を指定し、接続文字列を次の書式で入力します:

jdbc:oracle:thin:@TNS_alias?TNS_ADMIN=<path of the wallet files, ojdbc.properties, and tnsnames.ora>

接続文字列で、tnsnames.oraにあるデータベース・サービス名としてのTNS_aliasと、TNS_ADMINプロパティを、ウォレット・ファイルojdbc.propertiesおよびtnsnames.oraの場所に渡す必要があります。

例:

jdbc:oracle:thin:@dbname_tp?TNS_ADMIN=/users/test/wallet_dbname/

この画面の詳細は、『構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』JDBCコンポーネント・スキーマに関する項を参照してください。

JDBC接続のテスト

「JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト」画面を使用して、データ・ソース接続をテストします。

「ステータス」列に示される緑色のチェック・マークは、テストが成功したことを表します。問題が発生した場合は、この画面の「接続結果ログ」セクションに示されるエラー・メッセージを確認し、問題を修正してから接続テストを再試行してください。

デフォルトでは、スキーマの作成時に指定したパスワードが、各スキーマ・コンポーネントのスキーマ・パスワードです。スキーマ・コンポーネントに応じて異なるパスワードを使用する場合は、各行の「スキーマ・パスワード」列に使用するパスワードを入力して前の画面(「JDBCコンポーネント・スキーマ」)で手動で編集します。パスワードを指定した後、パスワードを変更したスキーマに対応するチェック・ボックスを選択し、再度接続をテストします。

この画面の詳細は、構成ウィザードを使用したWebLogicドメインの作成JDBCコンポーネント・スキーマ・テストを参照してください。

詳細な構成の選択

ドメイン構成を完了するには、「拡張構成」画面で必要なオプションを選択します:

アプリケーション・デプロイメントおよびサービスのサーバーとクラスタへのターゲット指定方法をカスタマイズするには、「デプロイメントとサービス」を選択します。

アプリケーションのデプロイ

アプリケーションを追加のサーバーおよびクラスタにターゲット指定することができます。

「DeploymentTargets」列で、ターゲット「AdminServer」を選択します。次に、「Deployments」列で、アプリケーションwsm-psmを選択し、右矢印をクリックします。wsm-psm「DeploymentTargets」列の「AdminServer」に追加されます。

サービスのデプロイ

サービスをを追加のサーバーおよびクラスタにターゲット指定することができます。

「DeploymentTargets」列で、ターゲット「AdminServer」を選択します。次に、「Services」列で、サービスWLSSchemaDataSourceを選択し、右矢印をクリックします。WLSSchemaDataSource「DeploymentTargets」列の「AdminServer」に追加されます。

構成の指定内容の確認とドメインの構成

「構成サマリー」画面には、これから作成するドメインの構成情報の詳細が含まれています。この画面を確認して、情報が正しいかどうかを検証します。

変更を行うには、戻るボタンを使用するか、ナビゲーション・ペインで画面を選択することによって前の画面に戻ります。

「作成」をクリックして、ドメインの作成を開始します。「構成の進行状況」画面には、ドメイン作成の進行状況が表示されます。

ヒント:

この画面のオプションの詳細は、『Oracle Fusion Middleware構成ウィザードによるWebLogicドメインの作成』構成のサマリーに関する項および構成の進行状況に関する項を参照してください。

ドメイン・ホームと管理サーバーURLの記録

「構成の終了」画面に、構成したばかりのドメインの情報が表示されます。

後で必要になるので、次の項目をノートにとります。

  • ドメインの場所

  • 管理サーバーURL

ドメインの場所は、ノード・マネージャと管理サーバーを起動するスクリプトへのアクセスで必要になります。また、URLは管理サーバーへのアクセスで必要になります。

「終了」をクリックして、構成ウィザードを閉じます。

サーバーの起動

構成の完了後、次のステップを実行して、ドメインの管理に使用するツールにアクセスすることをお薦めします。

ノート:

サーバーを再起動し、次のエラーが発生した場合は、ドキュメントID 2691299.1の手順に従って問題を解決します。
<BEA-090402> <Authentication denied: Boot identity not valid; The user name and/or password
      from the boot identity file (boot.properties) is not valid.

ノード・マネージャの起動

ドメインごとのノード・マネージャを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムでは、次に示すようにnohupnm.outをサンプル出力ファイルとして使用して、ノード・マネージャを起動します。

nohup ./startNodeManager.sh > nm.out&

Windowsオペレーティング・システムの場合は、次のコマンドを実行します。

startNodeManager.cmd

ノート:

Windowsを使用している場合は、ノード・マネージャをインストールして起動サービスとして実行することをお薦めします。これによって、システムが再起動されるたびに、ノード・マネージャが自動で起動されます。(サーバーの起動には、ノード・マネージャは必要ありませんが、他の方法よりもノード・マネージャを使用することをお薦めします。)

『Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの管理』起動サービスとしてのノード・マネージャの実行に関する項を参照してください。

管理サーバーの起動に関する項

管理サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./startWebLogic.sh

Windowsオペレーティング・システムの場合:

startWebLogic.cmd

「ドメイン・モードおよびJDKの指定」「本番モード」を「ドメイン・モードおよびJDK」画面で選択した場合、「管理アカウントの構成」の「管理者アカウント」画面に表示される、管理者のログイン資格証明の入力が求められます。

ヒント:

管理サーバーの起動の詳細は、『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

本番モードでは、起動アイデンティティ・ファイルを作成することで、管理サーバーの起動時にユーザー名とパスワードを指定する必要がなくなります。『Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』管理サーバーの起動IDファイルの作成に関する項を参照してください。

管理対象サーバーの起動

管理対象サーバーを起動するには、DOMAIN_HOME/binディレクトリに移動してコマンドを実行します。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./startManagedWebLogic.sh managed_server_name admin_server_url

Windowsオペレーティング・システムの場合:

startManagedWebLogic.cmd managed_server_name admin_server_url

managed_server_nameを、起動する管理対象サーバーの名前で置き換えます。このトポロジの場合、管理対象サーバーの名前は、(「管理対象サーバーの構成」の「管理対象サーバー」画面で定義された)wls_server_1wls_server_2です。このコマンドを2回(管理対象サーバーごとに1回)実行する必要があります。

「構成仕様の確認およびドメインの構成」の「構成に成功しました」画面に示すように、admin_server_urlを管理サーバーの完全URLで置き換えます。

次の例は、UNIXオペレーティング・システムでwls_server_1wls_server_2を起動するためのコマンドを示しています。

./startManagedWebLogic.sh wls_server_1 t3:\\examplehost.exampledomain.com:7001 &
./startManagedWebLogic.sh wls_server_2 t3:\\examplehost.exampledomain.com:7001 &

ヒント:

管理対象サーバーの起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverサーバーの起動と停止の管理』サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。

構成の確認

この項では、ドメインが適切に構成されていることを確認する方法について説明します。

構成を確認するには、「基本的な管理タスクの実行」を参照してください。ドメインが適切に構成されていることを確認するために、この項に記載されているタスクについて理解し、それらを実行することをお薦めします。