1 Oracle Data Transformsの使用
ノート:
Oracle Data Transformsは、Oracle Cloud MarketplaceのODI製品リストからData Integrator : Webエディションを選択すると使用可能になります。詳細は、「製品の選択」を参照してください。内容は次のとおりです。
1.1 Oracle Data Transformsの概要
Oracle Data Transformsでは、データ・フローやワークフローの形式でグラフィカルなデータ変換を設計できます。データ・フローでは異なるシステム間でデータを移動および変換する方法を定義し、ワークフローではデータ・フローを実行する順序を定義します。
Oracle Data Transformsには、コードを記述することなくデータ・フローやワークフローを作成できる使いやすいユーザー・インタフェースがあります。コンポーネント(データ・エンティティおよび「結合」、「分割」、「集計」などの演算子)をOracle Data Transformsユーザー・インタフェースにドラッグ・アンド・ドロップし、それらを接続してデータ・フローおよびワークフローを完成させることができます。
データ・フローとワークフローの準備ができたら、それらを即座に実行することも、後で実行するようにスケジュールすることもできます。実行時に、Oracle Data Transformsによってコードが生成されます。
Oracle Data Transformsに関連する用語と各機能の詳細は、「用語の情報」を参照してください。
1.2 Oracle Data Transforms Administratorの概要
Oracle Data Transforms Administratorを使用すると、Oracle Data Transformsインタフェースですべてのデータ・フローを設計するために必要なコンポーネントを準備できます。
Oracle Data Transforms Administratorを使用して、次のことを行います:
- セキュリティを強制する権限を付与することで、ユーザーを管理します。
- リポジトリを管理します(マスター・リポジトリと作業リポジトリの作成、インポートおよびエクスポート)
Oracle Data Transforms Administratorに関連する用語と各機能の詳細は、「用語の情報」を参照してください。
1.3 Oracle Data Transformsのリポジトリの概要
Oracle Data Transformsリポジトリは、マスター・リポジトリと作業リポジトリで構成されます。リポジトリはプロビジョニング時に自動的に設定されます。ユーザーによって開発または構成されたオブジェクトは、これらのリポジトリ・タイプの1つに格納されます。通常、マスター・リポジトリは1つのみで、そこにはセキュリティ情報、接続情報、およびバージョニングしたオブジェクトとアーカイブしたオブジェクトが格納されます。作業リポジトリは、開発した実際のオブジェクトが格納されるリポジトリです。
1.4 Oracle Data Transformsランタイム・エージェントの概要
Oracle Data Transformsランタイム・エージェントにより、ジョブの実行がオーケストレートされます。Oracle Data Transformsでは、ランタイム・エンジンはODIエージェントであり、プロビジョニング中にODI Marketplaceインスタンスに自動的に設定されます。詳細は、「ODI設定の管理」を参照してください。