11 ナレッジ・モジュール

Oracle Data Integratorのナレッジ・モジュールについて学習します。

ナレッジ・モジュールとは

Oracle Data Integratorのナレッジ・モジュールについて学習します。

Oracle Data Integrator (ODI)のナレッジ・モジュール(KM)は、特定の統合タスクのためのコード・テンプレートです。ナレッジ・モジュールは、統合プロセスが発生する方法を実装しています。ナレッジ・モジュールの各タイプは、それぞれ特定の統合タスクを表します。
  • リバースエンジニアリング・ナレッジ・モジュール(RKM)は、Oracle Data Integratorの異種システムからメタデータをリバースエンジニアリングします。
  • ジャーナル化ナレッジ・モジュール(JKM)では、特定のシステムでのチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)の処理を行います。
  • ロード・ナレッジ・モジュール(LKM)は、システムに最適な方法を使用して、あるシステムから別のシステムにデータをロードします。これらのKMはマッピングで使用されます。
  • 統合ナレッジ・モジュール(IKM)は、特定の戦略(挿入/更新、緩やかに変化するディメンション)を使用して、ターゲット・システムでデータを統合します。これらのKMはマッピングで使用されます。
  • チェック・ナレッジ・モジュール(CKM)は、データ・フローのデータ整合性を制御します。このKMは、データ・モデルの静的チェックおよびマッピングのフロー・チェックで使用します。
  • サービス・ナレッジ・モジュール(SKM)は、Webサービスの形式でデータを公開します。

各ナレッジ・モジュールのコードを編集することにより、パフォーマンスの向上、新しい方法の実装、または新しい規制や企業標準への準拠を行うことができます。

KMを各プロジェクトにインポートしたり、グローバル・ナレッジ・モジュールを使用できます。これらにより、複数のプロジェクトで特定のナレッジ・モジュールを共有できます。ベスト・プラクティスは、複数のプロジェクトで頻繁に使用するKMをグローバル・ナレッジ・モジュールとしてインポートすることです。この場合、ナレッジ・モジュールを1回インポートするのみで十分です。ナレッジ・モジュールを使用する各プロジェクトにインポートする必要はありません。同様に、グローバル・ナレッジ・モジュールを変更する必要がある場合、各プロジェクトの各ナレッジ・モジュールを更新する必要はなく、ナレッジ・モジュールを使用すると、すべてのプロジェクトに変更が伝播されます。

『Oracle Data Integratorでのナレッジ・モジュールの開発』ナレッジ・モジュールの概要に関する項を参照してください。

プロジェクト内のナレッジ・モジュールの検索

Oracle Data Integratorのプロジェクトでナレッジ・モジュールを検索する方法について説明します。

プロジェクトのナレッジ・モジュール(KM)を確認するには、次の手順を実行します。
  1. デザイナ・ナビゲータでプロジェクトを展開し、「ナレッジ・モジュール」を展開します。
  2. 「ナレッジ・モジュール」ノードを展開し、上にリストされているKMタイプのノードを表示します。
  3. それぞれを展開すると、プロジェクトにすでにあるKMが表示されます。各KMを展開すると、使用箇所が表示されます。各KMをダブルクリックすると、概要が表示されます。

プロジェクトへのナレッジ・モジュールの追加

Oracle Data Integratorでナレッジ・モジュールをプロジェクトに追加する方法について学習します。

ナレッジ・モジュールをプロジェクトに追加するには、次の手順を実行します。
  1. デザイナ・ナビゲータでプロジェクトを展開し、「ナレッジ・モジュール」を展開します。
  2. 「ナレッジ・モジュールのインポート」を選択します。「ナレッジ・モジュールのインポート」(XMLファイル)ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. 「ファイル」インポート・ディレクトリの横にある「検索」アイコンをクリックし、フォルダ.../<Oracle_Home>/odi/sdk/xml-referenceに移動します。
  4. 「開く」をクリックして、「ナレッジ・モジュールのインポート」(XMLファイル)ダイアログ・ボックスを表示します。このプロジェクトで使用するナレッジ・モジュールを選択します。同じ名前のナレッジ・モジュールが複数あるため、選択を慎重に行う必要があります。
  5. 「OK」をクリックします。インポート・レポートを確認し、閉じます。「ナレッジ・モジュール」の下の関連ノードを展開して、インポートされたナレッジ・モジュールを確認します。

『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』ナレッジ・モジュールのインポートおよび置換に関する項を参照してください。

グローバル・ナレッジ・モジュールのインポート

Oracle Data Integratorでグローバル・ナレッジ・モジュールをインポートする方法について説明します。

グローバル・ナレッジ・モジュールをインポートするには、次の手順を実行します。
  1. デザイナ・ナビゲータで、「グローバル・オブジェクト」タブを展開します。
  2. 「統合(IKM)」を右クリックして「ナレッジ・モジュールのインポート」を選択します。「ナレッジ・モジュールのインポート」(XMLファイル)ダイアログ・ボックスが表示されます。
  3. 使用するナレッジ・モジュールを選択します。同じ名前のナレッジ・モジュールが複数あるため、選択を慎重に行う必要があります。
  4. 「OK」をクリックします。インポート・レポートを確認し、閉じます。
  5. 「グローバル・ナレッジ・モジュール」の下の関連ノードを展開して、インポートされたナレッジ・モジュールを確認します。