9 プロジェクト
Oracle Data Integratorのプロジェクト、プロジェクトの作成方法および作成タイミングを確認します。
プロジェクトおよびフォルダ
Oracle Data Integratorのプロジェクトおよびフォルダについて学習します。
プロジェクトは、特定の機能ドメインに対してユーザーによって作成されるODIオブジェクトの集合体です。ただし、特定のオブジェクトのみがプロジェクトに属する場合があります。同様に、特定のオブジェクトが常にプロジェクトに属する場合があります。パッケージ、プロシージャおよびマッピングは常にフォルダに属し、フォルダは常にプロジェクトに属します。変数、順序およびユーザー関数はプロジェクトに属するか、グローバル・スコープで作成できます。ナレッジ・モジュール(KM)はプロジェクトに属するか、グローバル・スコープでインポートできます。また、一部のKMは組込みともみなされています(プロジェクトでもグローバルでもない)。マーカーは常にプロジェクトに属しています。
フォルダはプロジェクトの下で階層でグループ化するものであり、他のフォルダおよびオブジェクトを含むことができます。すべてのパッケージ、マッピングまたはプロシージャはフォルダに属する必要があります。
フォルダを作成する必要がありますか。パッケージまたはシナリオごとにフォルダを作成することが、1つのガイドラインです。したがって、同じパッケージで使用されるすべてのマッピングは一緒にグループ化されます。フォルダは、指定した実行ユニットに必要なすべてのものを表します。したがって、通常、メンテナンスは単純化されています。
プロジェクトを作成するタイミングまたは同じプロジェクトでサブフォルダを作成するタイミングを把握することは必ずしも容易ではありません。一般的なルールとして、新規機能ドメインがあるか、統合プロジェクトを開始している場合、新規プロジェクトを作成する必要があります。また、特にオブジェクトを別々にする場合、別々のプロジェクトで作成する必要があります。一方で、既存のプロジェクトを編成する場合、フォルダは便利です。プロジェクトに多数のマッピング、プロシージャまたはパッケージがある場合、これらをフォルダにグループ化することを検討する必要があります。フォルダを使用して、同じプロジェクト内で様々なセキュリティ・レベルを設定できます。各フォルダは、それぞれ一意の権限を設定できます。プロジェクトには情報の共有に厳格な境界があることに注意してください。これは、1つのプロジェクトに作成されたオブジェクトは別のオブジェクトで使用できないということです。オブジェクトを他のプロジェクトで使用できるようにする場合、オブジェクトをグローバルにする必要があります。このように、グローバルな変数、順序、ナレッジ・モジュールおよびユーザー関数をすべてのプロジェクトで使用できるようにします。ただし、フォルダには境界がありません。したがって、1つのフォルダ内のオブジェクトはプロジェクト内の他のすべてのオブジェクトで使用できます。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』の統合プロジェクトの概要に関する項を参照してください。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のフォルダを含むプロジェクトの編成に関する項を参照してください。
プロジェクトおよびフォルダの作成
Oracle Data Integratorでプロシージャまたはフォルダを作成する手順について学習します。
- デザイナ・ナビゲータの「プロジェクト」ビューの上部にあるドロップダウン・メニューから「新規プロジェクト」を選択します。
- プロジェクトに名前を付けます。
通常、対象となる機能ドメインがわかるようにします。
- 必要に応じてコードを変更します。(オプション)
コードが大文字で生成されていても、そのままにする必要はありません。
このプロジェクト内で作成された変数を参照する際に、コードは接頭辞として使用されます。
デフォルトのマーカー・セットは自動的に空白のプロジェクトに追加されます。同様に、フォルダは開発するマッピング、パッケージおよびプロシージャを保持するように自動的に作成されます。
- 新規フォルダを作成するプロジェクトまたはフォルダを右クリックします。
- コンテキスト・メニューからフォルダの挿入を選択します。
- フォルダに名前を指定します。
フォルダの作成後、他のフォルダまたは親プロジェクトにこれをドラッグしてプロジェクトの構造を再編成できます。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』の新規プロジェクトの作成に関する項を参照してください。
『Oracle Data Integratorでの統合プロジェクトの開発』のフォルダを含むプロジェクトの編成に関する項を参照してください。