1 概要
TopLinkでは、Java Platform, Standard Edition (Java SEプラットフォーム)およびJava Platform, Enterprise Edition (Java EEプラットフォーム)アプリケーションに永続性レイヤーを実装するAPIおよびランタイム環境が提供されます。
TopLinkのコア機能は、オープン・ソースのEclipse Foundationの永続性フレームワークであるEclipseLinkによって提供されています。EclipseLinkでは、Java Persistence API (JPA)、Java Architecture for XML Binding (JAXB)、および標準に基づいたその他の永続性テクノロジと、それらの標準の拡張が実装されます。TopLinkには、EclipseLinkがすべて含まれ、加えてEclipseLink JPAとOracle Coherenceのキャッシュを統合するOracle TopLink Gridなどのその他の機能が含まれます。
EclipseLinkプロジェクトの詳細は、http://www.eclipse.org/eclipselink/のEclipse Persistence Services Project (EclipseLink)ホームを参照してください。
このガイドについて
この『Oracle TopLinkソリューション・ガイド』では、TopLinkの機能および一般的なTopLink開発プロセスを示す、多数のシナリオまたはユース・ケースを説明します。これらは、プロジェクトを完了するために必要なすべてのタスクを順を追って説明するチュートリアルではありません。このドキュメントでは、特定の問題を解決するための概略プロセスおよび重要な部分のみの詳細を説明し、さらに詳細を説明する他のドキュメントへのリンクを示しています。
このドキュメントで使用している用語
Oracle TopLinkおよびTopLinkは、含まれるすべてのEclipseLinkライブラリ、機能およびAPIとその他のOracle機能を加えた完全なOracle製品を意味します。このドキュメントでOracle TopLinkおよびTopLinkという名称は、製品全体についておよび特にOracleのみの機能について言及する場合に一般的に使用しています。EclipseLinkは、TopLinkに含まれるEclipseLink機能について言及する場合に使用しています。
基礎的な必知事項
このマニュアルを利用するには、次のことをすでによく理解している必要があります。
-
Java SEプラットフォームおよびJava EEプラットフォームの概念およびプログラミング技法。TopLinkの現在のリリースでは、Java EE 6がサポートされています。詳細は、次を参照してください。
Java
-
Javaのホーム・ページ:
http://www.oracle.com/us/technologies/java/index.html -
Java EE 5のチュートリアル:
http://download.oracle.com/javaee/5/tutorial/doc/bnbpy.html -
Java EE 6のチュートリアル:
http://download.oracle.com/javaee/6/tutorial/doc/bnbpy.html -
Javaに関する多数の書籍およびWebサイト。
Oracle Java EEアプリケーション・サーバー
-
Oracle WebLogic Serverのホーム・ページ:
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/weblogic/overview/index.html -
Oracle GlassFish Serverのホーム・ページ:
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/glassfish/overview/index.html
Oracle Java EE統合開発環境
-
Oracle JDeveloper:
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.html -
Oracle Enterprise Pack for Eclipse:
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/eclipse/overview/index.html
-
-
EclipseLink JPAを使用して作業する場合は、
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=338のJava Persistence APIバージョン2.1仕様で指定されているJPA 2.1の概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。 -
EclipseLink JAXBを使用して作業する場合は、
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=222のJava Architecture for XML Binding (JAXB) 2.0標準に定義されているJAXB 2.0の概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。 -
JSONデータ交換形式を使用して作業する場合は、
http://www.json.org/のJSONの概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。XMLの詳細は、http://www.w3.org/XML/を参照してください。 -
EclipseLink DBWSを使用して作業する場合は、
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=224の「API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.0」に定義されているJAX-WS 2.0の概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。 -
REpresentational State Transfer (REST)サービスを使用して作業する場合は、
http://jcp.org/en/jsr/detail?id=311の「JSR 311: JAX-RS: The Java API for RESTful Web Services」に定義されているRESTの概念およびプログラミング技法をよく理解している必要があります。
ユースケース
このガイドでは、次のユース・ケースが説明されています。
-
Oracle TopLinkのインストール: スタンドアロンのTopLinkをダウンロードおよびインストールする方法。
-
Oracle TopLinkのインストール: EclipseLinkをダウンロードおよびインストールする方法。
-
WebLogic ServerでのTopLinkの使用: WebLogic ServerでTopLinkを使用する方法。
-
GlassFish ServerでのTopLinkの使用: GlassFish ServerでTopLinkを使用する方法。
-
JBoss 7 Application ServerでのTopLinkの使用: JBoss 7 Application ServerでTopLinkを使用する方法。
-
IBM WebSphere Application ServerでのTopLinkの使用: IBM WebSphere Application ServerでTopLinkを使用する方法。
-
ネイティブTopLinkからの移行: ネイティブTopLinkオブジェクト・リレーショナル・マッピング(ORM) APIの使用から現在のEclipseLink APIの使用へアプリケーションを移行する方法。
-
HibernateからTopLinkへの移行: Hibernate JPAの使用からEclipseLink JPAの使用へアプリケーションを移行する方法。
-
コンポジット永続性ユニットによる複数データベースの使用: 複数の永続性ユニット(エンティティ・タイプの独自のセットがそれぞれに指定されている)を単一の永続性コンテキストとして公開する方法。
-
クラスタ内のアプリケーションのスケーリング: クラスタ化されたアプリケーション・サーバー環境でスケーラビリティを確保しながらEclipseLinkアプリケーションを構成する方法。
-
Software as a Serviceの提供: TopLinkのSoftware as a Service (SaaS)機能の概要。
-
Software as a Serviceの提供: EclipseLinkのSoftware as a Service (SaaS)機能の概要。
-
JPAエンティティおよびJAXB Beanの拡張可能化: JPAエンティティまたはJAXB Beanを拡張可能にする方法。
-
外部メタデータ・ソースの使用: 外部メタデータ・ソースの使用方法。
-
TopLinkを使用したテナントの分離: 表およびスキーマを含むデータ・ソースを共有するアプリケーションで複数のテナントをサポートする方法。
-
XMLへのJPAのマッピング: EclipseLink JAXBを使用して、JPAエンティティをXMLにマップする方法。
-
XMLへのJPAのマッピング: EclipseLink MOXyを使用して、JPAエンティティをXMLにマップする方法。
-
コンテナ外部のJPAのテスト: コンテナ外部のEclipseLink JPAアプリケーションをテストする方法。
-
パフォーマンスの拡張: TopLinkで最高のパフォーマンスを得る方法。
-
RESTfulデータ・サービスを介したJPAエンティティの公開: EclipseLinkのJava Persistence API for RESTful Services (JPA-RS)を使用してRESTfulサービスを介してエンティティを公開する方法。
-
TopLink GridでのOracle Coherenceを使用したJPAアプリケーションのスケーリング: TopLink Gridを使用して可用性を高め、パフォーマンスを向上させる方法。
-
キャッシュを無効にするためのデータベース・イベントの使用: JPAの共有データベースで、EclipseLinkデータベース変更通知(DCN)を使用してキャッシングを実行する方法。
-
NoSQLデータベースでTopLinkを使用する方法: EclipseLinkで非リレーショナル(非SQL)データ・ソースにオブジェクトをマップする方法。