3 問題および回避策

この章では、Oracle Traffic Directorに関連する問題について説明します。

ノート:

12.2.1.4.0で、Oracle Traffic Directorは非推奨になりました。将来、同等の機能を実現するには、Oracle HTTP ServerまたはKubernetesロード・バランサを使用してください。

TCPリスナーでFTPを有効にした後、アクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・ノードを再起動

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

アクティブ-アクティブ・フェイルオーバーが有効な構成で、FTPが有効なTCPリスナーを作成するか、または既存のTCPリスナーに対してFTPを有効にすると、この新しい構成または変更した構成は、すべてのノードでフェイルオーバーを停止して起動するまで、実行中のフェイルオーバーに含まれません。フェイルオーバーを再起動しない場合、着信トラフィックはLVSを介してルーティングされず、ロード・バランシングされません。かわりに、VIPが接続しているOTDによって直接処理されます。

回避策

回避策はありません。

Enterprise Managerによるアクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループの作成はサポートされない

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

Enterprise Managerを使用してアクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループを作成または管理する方法はありません。アクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループは、WLSTコマンドを使用して作成または管理する必要があります。

回避策

回避策はありません。

SSL接続の再開前にセッションのキャッシュを無効化する

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

SSLリスナーでクライアント認証が有効化されている場合、セッションの再開時にクライアント証明書チェーンを取得しようとすると問題が発生します。これは、一部の状況で後続の資格証明チェックに失敗することが原因です。

回避策

SSLセッション・キャッシュを無効にします。

Solaris on SPARC (64ビット)でOracle Traffic Directorのノード・マネージャ・ログに警告が表示される

問題

影響を受けるプラットフォーム: Solaris

Solaris on SPARC (64ビット)にOracle Traffic Directorをインストールした後、Oracle Traffic Directorのノード・マネージャを起動すると、ノード・マネージャ・ログに次の例のような警告メッセージが表示される場合があります。

WARNING: Key store file keystores.xml integrity check failed. 
Location:  /home/oracle/config/domains/OTDDomain/config/fmwconfig/ Jul 19, 2016 10:44:36 PM  
oracle.security.jps.internal.keystore.file.FileKeyStoreManager openKeyStore
WARNING: Opening of file based keystore failed. 
Reason : oracle.security.jps.service.keystore.KeyStoreServiceException: JPS-06502: Failed to read keystore. 
Reason : javax.xml.bind.UnmarshalException

1つ目の警告はセキュリティ警告で、2つ目の警告はkeystores.xmlファイルの同期で問題が発生したことを示します。

回避策

回避策はありません。OTD機能には影響を及ぼしません。これらの警告は無視してかまいません。

アクティブ-アクティブ・リクエストは、フェイルオーバー・グループとして構成されたマシンから発生しているときは失敗します

問題

影響を受けるプラットフォーム: 汎用

アクティブ-アクティブ・フェイルオーバー・グループがOracle Traffic DirectorのVIPに対して構成され、VIPへのリクエストがフェイルオーバー・グループの構成されたマシンの1つから発生している場合、リクエストは失敗します。

回避策

リクエストをフェイルオーバー・グループの一部ではない外部マシンから送信します。

「システム・コンポーネント」ウィンドウにOTDを選択するためのオプションが表示されない

問題

完全なJRFテンプレートを使用して管理対象ドメインを作成するときに、新しいシステム・コンポーネントを追加すると、「システム・コンポーネント」ウィンドウの「コンポーネント・タイプ」ドロップダウンからOTDを選択するためのオプションが表示されません。

回避策

Oracle Traffic Directorの構成またはインスタンスを作成するには、Oracle Traffic DirectorのカスタムWLSTコマンドまたはFusion Middleware Controlを使用します。Oracle Fusion Middlewareの構成ウィザードを使用してOracle Traffic Directorインスタンスを作成しないでください。