B mod_proxy_fcgiおよびmod_authnz_fcgiモジュールへの移行
mod_fastcgi
モジュールは以前のリリースで非推奨になり、現在のリリースでは、mod_proxy_fcgi
およびmod_authnz_fcgi
モジュールに置き換わっています。 mod_fastcgi
モジュールからmod_proxy_fcgi
およびmod_authnz_fcgi
モジュールに移行する特定のタスクを完了する必要があります。
mod_proxy_fcgi
モジュールはmod_proxy
を使用してFastCGIのサポートを提供します。mod_authnz_fcgi
モジュールにより、FastCGI認可プロバイダ・アプリケーションはユーザーを認証し、リソースへのアクセスを許可することができます。
次のタスクを完了して、mod_fastcgi
モジュールからmod_proxy_fcgi
およびmod_authnz_fcgi
モジュールへ移行します。
- タスク1: htttpd.confファイルのLoadModuleディレクティブの置換え
Oracle HTTP Server構成ファイル内のLoadModule
ディレクティブを更新するために、httpd.conf
は、このファイルをエディタで開き、モジュールmod_fastcgi
およびmod_fcgi
をモジュールmod_proxy
、mod_proxy_fcgi
およびmod_authnz_fcgi
に置き換えます。 - タスク2: mod_fastcgi構成ディレクティブのhtttpd.confファイルからの削除
Oracle HTTP Serverにより提供される新しいモジュールに移行するには、httpd.conf
ファイルの非推奨のモジュールmod_fastcgi
に属している構成ディレクティブを削除する必要があります。 - タスク3: mod_proxy_fcgiを外部FastCGIサーバーへのリバース・プロキシとして動作するように構成
mod_proxy_fcgi
モジュールに構成ディレクティブはありません。そのかわりに、mod_proxy
モジュール上のディレクティブ・セットを使用します。mod_fcgid
およびmod_fastcgi
モジュールとは異なり、mod_proxy_fcgi
モジュールにはアプリケーション・プロセスの開始のプロビジョニングはありません。mod_proxy_fcgi
の目的は、より速いパフォーマンスのためにこの機能をWebサーバーの外に移動することです。そのため、mod_proxy_fcgi
は、単に外部FastCGIサーバーへのリバース・プロキシとして動作します。 - タスク4: 外部FastCGI Serverの設定
外部FastCGIサーバーにより、FastCGIスクリプトをWebサーバーの外部またはリモート・マシンでも実行することができます。そのため、外部FastCGIサーバーを設定する必要があります。 - タスク5: mod_authnz_fcgiをFastCGI認可プロバイダ・アプリケーションと連携するように設定します
mod_authnz_fcgi
モジュールを、FastCGI認可プロバイダ・アプリケーションと連携してユーザーを認証し、リソースへのアクセスを許可するように設定できます。認証および認可の単一フェーズに参加する汎用のFastCGI認可プロバイダ、ならびにApache httpd固有のオーセンティケータおよび認可プロバイダをサポートします。FastCGI認可プロバイダは、基本的な認証用のユーザーIDおよびパスワードを使用して認証するか、任意の方式を使用して認証します。
タスク1: htttpd.confファイルのLoadModuleディレクティブの置換え
Oracle HTTP Server構成ファイル内のLoadModule
ディレクティブを更新するために、 httpd.conf
は、このファイルをエディタで開き、モジュールmod_fastcgi
およびmod_fcgi
をモジュールmod_proxy
、mod_proxy_fcgi
およびmod_authnz_fcgi
に置き換えます。
httpd.conf
ファイルを編集して、mod_fastcgi
およびmod_fcgi
のLoadModule
行をコメント・アウトします。mod_proxy
、mod_proxy_fcgi
およびmod_authnz_fcgi
用のLoadModule
行を追加します。たとえば:
# LoadModule fastcgi_module modules/mod_fastcgi.so # LoadModule fcgi_module modules/mod_fcgi.so LoadModule proxy_module modules/mod_proxy.so LoadModule proxy_fcgi_module modules/mod_proxy_fcgi LoadModule authnz_fcgi_module modules/mod_authnz_fcgi
タスク2: mod_fastcgi構成ディレクティブのhtttpd.confファイルからの削除
Oracle HTTP Serverにより提供される新しいモジュールに移行するには、httpd.conf
ファイルの非推奨のモジュールmod_fastcgi
に属している構成ディレクティブを削除する必要があります。
これらのディレクティブの詳細は、『Module mod_fastcgi』を参照してください。
-
FastCgiServer
-
FastCgiConfig
-
FastCgiExternalServer
-
FastCgiIpcDir
-
FastCgiWrapper
-
FastCgiAuthenticator
-
FastCgiAuthenticatorAuthoritative
-
FastCgiAuthorizer
-
FastCgiAuthorizerAuthoritative
-
FastCgiAccessChecker
-
FastCgiAccessCheckerAuthoritative
タスク3: mod_proxy_fcgiを外部FastCGIサーバーへのリバース・プロキシとして動作するように構成
mod_proxy_fcgi
モジュールに構成ディレクティブはありません。そのかわりに、mod_proxy
モジュール上のディレクティブ・セットを使用します。mod_fcgid
およびmod_fastcgi
モジュールとは異なり、mod_proxy_fcgi
モジュールにはアプリケーション・プロセスの開始のプロビジョニングはありません。mod_proxy_fcgi
の目的は、より速いパフォーマンスのためにこの機能をWebサーバーの外に移動することです。そのため、mod_proxy_fcgi
は、単に外部FastCGIサーバーへのリバース・プロキシとして動作します。
mod_proxy_fcgi
の使用の詳細は、次を参照してください。
http://httpd.apache.org/docs/trunk/mod/mod_proxy_fcgi.html
リバース・プロキシの例を含む、mod_proxy
で使用可能なディレクティブの詳細は、次を参照してください。
http://httpd.apache.org/docs/trunk/mod/mod_proxy.html
mod_proxy_fcgi
をFastCGIサーバーへのリバース・プロキシとして動作するように設定するもう1つの方法は、リクエストをリバース・プロキシ・リクエストとして強制的に処理することです。これを行うには、適切なハンドラ・パススルー(ハンドラ経由アクセスとも呼ばれる)を作成する必要があります。ハンドラ・パススルーの設定方法の詳細は、次を参照してください。
http://httpd.apache.org/docs/trunk/mod/mod_proxy.html#handler
タスク4: 外部FastCGI Serverの設定
外部FastCGIサーバーにより、FastCGIスクリプトをWebサーバーの外部またはリモート・マシンでも実行することができます。そのため、外部FastCGIサーバーを設定する必要があります。
次のリストに、いくつかの使用可能なFastCGIサーバー・ソリューションの情報を示します。
-
fcgistarter、FastCGIプログラムを開始するユーティリティ。このソリューションはApache httpd 2.4により提供されます。これはUNIXシステムでのみ動作します。
http://httpd.apache.org/docs/trunk/programs/fcgistarter.html
を参照してください。 -
PHP-FPM、別のPHP FastCGI実装。このソリューションはPHPリリース5.3.3以降に含まれます。
http://php.net/manual/en/install.fpm.configuration.php
を参照してください。 -
spawn-fcgi、リモートおよびローカルFastCGIプロセスを起動するユーティリティ。
http://redmine.lighttpd.net/projects/spawn-fcgi/wiki/WikiStart
を参照してください。
タスク5: mod_authnz_fcgiをFastCGI認可プロバイダ・アプリケーションと連携するように設定します
mod_authnz_fcgi
モジュールを、FastCGI認可プロバイダ・アプリケーションと連携してユーザーを認証し、リソースへのアクセスを許可するように設定できます。認証および認可の単一フェーズに参加する汎用のFastCGI認可プロバイダ、ならびにApache httpd固有のオーセンティケータおよび認可プロバイダをサポートします。FastCGI認可プロバイダは、基本的な認証用のユーザーIDおよびパスワードを使用して認証するか、任意の方式を使用して認証します。
mod_authnz_fcgi
の使用方法の詳細は、http://httpd.apache.org/docs/trunk/mod/mod_authnz_fcgi.html
を参照してください。