2 このリリースでの新機能

この章では、Oracle HTTP Serverにおける機能と改善点について説明します。次のトピックでは、Oracle HTTP Serverの新機能と変更された機能、およびこのガイドにおけるその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。

新機能

Oracle HTTP Server 12.2.1.4.0の新機能は次のとおりです:

  • SSLがOracle HTTP Server管理ポートで有効です。管理ポートは、Oracle HTTP Serverにより内部的にノード・マネージャとの通信に使用されます。このポートは、admin.confに構成されています。SSLは、Oracle HTTP Server管理ポートでデフォルトで有効になっており、Oracle HTTP Server管理ポートを介したノード・マネージャとの通信を保護します。『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理』管理ポートの定義に関する項を参照してください。

  • SSLProtocolディレクティブのデフォルト設定が変更されました。『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理』SSLProtocolディレクティブに関する項を参照してください。

  • 新しい構成ディレクティブSSLProxySessionCacheが導入されました。『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverの管理』SSLProxySessionCacheディレクティブに関する項を参照してください。

  • Oracle HTTP Server 12.2.1.4.0ではアップグレード時の停止時間が短縮されます。『Oracle Fusion Middleware Oracle HTTP Serverのアップグレード』停止時間が短縮されたアップグレードの実行に関する項を参照してください。

  • Oracle HTTP Server 12.2.1.4.0の製品ディストリビューション・アーカイブ・ファイルには、IBM AIX、HP-UX、Solaris x86およびSolaris SPARC用の以前のOracle HTTP Server 12cインストーラにはなかったファイルが1つ含まれています。この新しいファイルの名前はプラットフォームによって異なります。たとえば、HP-UXではファイル名はfmw_12.2.1.4.0_ohs_hpia64-2.zipです。この新しいファイルは、Oracle HTTP Serverインストーラを起動するディレクトリに存在する必要があります。Oracle HTTP Serverインストーラの起動方法やOracle HTTP Serverインストールの実行方法は変わっていません。

  • Oracle VMテンプレートを通じてOracle HTTP Serverを使用できます。Oracle VMテンプレートの詳細は、Oracle VM Virtual Appliancesに関するページを参照してください。

    Oracle HTTP ServerをOracle VMテンプレートを通じて使用するには、Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1.4.0) HTTP Server VMテンプレートをOracle Software Delivery Cloudからダウンロードして、Oracle VM Managerにインポートし、テンプレートを仮想マシンとしてデプロイする必要があります。Oracle Fusion Middleware 12c (12.2.1.4.0) HTTP Server VMテンプレートによって、Oracle HTTP ServerにインストールされたOracleホームが提供されます。このテンプレートにはOracle HTTP Serverスタンドアロン・ドメインは含まれません。このテンプレートを使用して、Oracle HTTP Serverスタンドアロン・ドメインを作成および構成できます。手順については、『Oracle HTTP Serverのインストールと構成』「スタンドアロン・ドメインにおけるOracle HTTP Serverの構成」を参照してください。

  • Oracle HTTP Server 12.2.1.4.0インストールには、Fusion Middlewareにインストールされているデータベース・クライアント・ソフトウェアに対する更新が含まれてます。含まれるデータベース・パッチ・セットは12.1.0.2.190716です。コマンドopatch lsinventoryを実行すると、この更新プログラムのパッチ識別番号が表示されます(Linux/Unixでは29494060、Microsoft Windowsでは30220086)。