8 WLS-IIOPクライアントの開発(非推奨)

WebLogic Server-IIOPクライアントを開発および使用する方法を学習します。WLS-IIOPクライアントは、WebLogic Server固有の機能を提供する、ORBベースでないJS2Eクライアントです。

ノート:

WebLogic Server-IIOPクライアントは、wlfullclient.jarに対する依存関係により、WebLogic Server 12.1.3から非推奨となっており、将来のリリースでは削除される可能性があります。その他のWebLogicクライアントの種類の詳細は、表1-1を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

WLS-IIOPクライアントの機能

WLS-IIOPクライアントは、クラスタリング、SSL、スケーラビリティなど、WebLogic Server固有の機能をサポートします。

ノート:

WebLogic Server-IIOPクライアントはJava Authentication and Authorization Service (JAAS)をサポートしていません。JNDI認証を使用してください(「JNDI認証を使用するクライアントの開発」を参照)。

「クライアントと機能」を参照してください。

WLS-IIOPクライアントの開発方法

Java SEクライアントを使用してWLS-IIOPクライアントを開発する方法を学習します。

WLS-IIOPクライアントの開発手順は、次の追加手順以外は「Java SEクライアントの開発(非推奨)」で説明した手順と同じです。

  • 完全wlfullclient.jar (WL_HOME/server/libに存在)をクライアントのCLASSPATHに指定します。

  • JNDIコンテキスト・ファクトリを定義する際にweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryを使用します。新しいInitialContext()にパラメータとして渡す「Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY」プロパティの値を設定する際には、このクラスを使用します。

  • クライアントの起動時に-D weblogic.system.iiop.enableClient=trueコマンド・ライン・オプションを使用して、クライアント・アクセスを有効にする必要はありません。wlfullclient.jarを使用する場合、enableClientはデフォルトでtrueに設定されています。