12 WebLogic Server JDBCデータソース
アプリケーションは、JNDIツリーまたはローカル・アプリケーション・コンテキストでデータソースを検索し、getConnection
メソッドを使用してデータベース接続を予約します。データ・ソースおよびその接続プールは、システムの効率的な稼働を維持するための接続管理プロセスを備えています。
ノート:
ドメイン・パーティションにログインしている場合は、「ドメイン・パーティション」メニューからナビゲートします。WebLogic Server Multitenantドメイン・パーティション、リソース・グループ、リソース・グループ・テンプレートおよび仮想ターゲットは、WebLogic Server 12.2.1.4.0で非推奨になっており、次のリリースで削除されることに注意してください。
この章の内容は次のとおりです。
JDBCデータ・ソースの作成
接続する各データベースに対するデータ・ソースを作成する必要があります。1つのデータベースに対し、構成オプションのセットが複数必要な場合は、同じデータベースへの接続を含むデータ・ソースを複数作成できます。この項では、次のタスクを取り上げます:
JDBC汎用データ・ソースの作成
始める前に
データベース接続の作成に使用するJDBCドライバが、データソースのデプロイ先となるすべてのサーバー・インスタンスにインストールされていることを確認します。DB2、Informix、Microsoft SQL ServerおよびSybase用のOracle Type 4 JDBCドライバなど、一部のJDBCドライバはWebLogic Serverとともにインストールされています。
JDBCドライバの使用方法の詳細は、WebLogic ServerでのJDBCドライバの使用方法を参照してください。
汎用JDBCデータソースを作成するには:
データソース・プロパティ
「データソース・プロパティ」ページでは、このJDBCデータソースの一般構成オプションを定義します。
-
データソース名: このJDBCデータソースの名前を入力します。この名前は、データソースを参照するたびに構成ファイル(
config.xml
)で使用されます。 -
スコープ: このJDBCデータ・ソースを作成するスコープを選択します。
-
ドライバ・クラス名: データベースに接続するために使用するJDBCドライバを選択します。リストには、選択したDBMSでよく使用されるJDBCドライバが含まれています。
ノート:
JDBCドライバを使用してデータベース接続を作成するには、先にJDBCドライバをインストールしておく必要があります。一部のドライバはWebLogic Serverとともにインストールされていますが、多くのドライバはインストールされていません。
-
JNDI名: このJDBCデータソースのバインド先とするJNDIパスを入力します。アプリケーションは、接続を予約する際、この名前でJNDIツリー上のデータ・ソースをルックアップします。
-
行プリフェッチ有効: 1回のサーバー・アクセスで「プリフェッチされる」(つまり、サーバーからクライアントに送られる)複数の行を有効にするために選択します。
-
行プリフェッチ・サイズ: 行プリフェッチを有効にした場合、クライアントのためにプリフェッチする結果セット行の数を指定します。
-
ストリーム・チャンク・サイズ: データ・タイプをストリーミングするためのデータ・チャンク・サイズを指定します。
「構成オプション」を参照してください。
トランザクション・プロパティ
「トランザクション・プロパティ」ページで、次のステップを実行します。「JDBCデータ・ソースのプロパティ」ページで選択したドライバによっては、これらのオプションを指定せずに済む場合があります。
グローバル・トランザクションのサポート: このチェック・ボックスを選択すると(デフォルト)、このデータソースでグローバル・トランザクションのサポートが有効になります。このチェック・ボックスをクリアすると、このデータ・ソースではグローバル・トランザクションが無効になります(無視されます)。ほとんどの場合、このオプションは選択したままにしておきます。
「グローバル・トランザクションのサポート」を選択した場合は、トランザクション処理に関するオプションを選択します(選択可能なオプションは、XAドライバと非XAドライバのいずれを選択したかで異なります)。
-
1フェーズ・コミット: このオプションを選択すると、非XA接続が、唯一のトランザクション参加コンポーネントとしてグローバル・トランザクションに参加できるようになります。このオプションは、データベース接続の作成に非XA JDBCドライバを選択した場合にのみ選択できます。
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2フェーズ・コミットのエミュレート: 非XA JDBC接続が、JTAを使用して分散トランザクションへの参加をエミュレートできるようになります。このオプションは、ヒューリスティックな状況に耐えられるアプリケーションでのみ使用してください。このオプションは、データベース接続の作成に非XA JDBCドライバを選択した場合にのみ選択できます。
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ロギング・ラスト・リソース: このオプションを選択すると、非XA JDBC接続が、ロギング・ラスト・リソース(LLR)によるトランザクションの最適化を使用して、グローバル・トランザクションに参加できるようになります。「2フェーズ・コミットのエミュレート」のかわりに使用することをお薦めします。このオプションは、データベース接続の作成に非XA JDBCドライバを選択した場合にのみ選択できます。
「構成オプション」を参照してください。
JDBC GridLinkデータ・ソースの作成
WebLogic ServerドメインにJDBC GridLinkデータ・ソースを追加することにより、Oracle RACインストール環境とのデータベース接続を構成します。データ・ソースおよびその接続プールは、システムの効率的な稼働を維持するための接続管理プロセスを備えています。
JDBC GridLinkデータ・ソースを作成するには:
データソース・プロパティ
「データソース・プロパティ」ページでは、このJDBCデータソースの一般構成オプションを定義します。
-
データソース名: このJDBCデータソースの名前を入力します。この名前は、データソースを参照するたびに構成ファイル(
config.xml
)で使用されます。 -
スコープ: このJDBCデータ・ソースを作成するスコープを選択します。
-
ドライバ・クラス名: データベースに接続するために使用するJDBCドライバを選択します。リストには、選択したDBMSでよく使用されるJDBCドライバが含まれています。
ノート:
JDBCドライバを使用してデータベース接続を作成するには、先にJDBCドライバをインストールしておく必要があります。一部のドライバはWebLogic Serverとともにインストールされていますが、多くのドライバはインストールされていません。
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JNDI名: このJDBCデータソースのバインド先とするJNDIパスを入力します。アプリケーションは、接続を予約する際、この名前でJNDIツリー上のデータ・ソースをルックアップします。
-
行プリフェッチ有効: 1回のサーバー・アクセスで「プリフェッチされる」(つまり、サーバーからクライアントに送られる)複数の行を有効にするために選択します。
-
行プリフェッチ・サイズ: 行プリフェッチを有効にした場合、クライアントのためにプリフェッチする結果セット行の数を指定します。
-
ストリーム・チャンク・サイズ: データ・タイプをストリーミングするためのデータ・チャンク・サイズを指定します。
「構成オプション」を参照してください。
トランザクション・プロパティ
「トランザクション・プロパティ」ページで、次のステップを実行します。「JDBCデータ・ソースのプロパティ」ページで選択したドライバによっては、これらのオプションを指定せずに済む場合があります。
グローバル・トランザクションのサポート: このチェック・ボックスを選択すると(デフォルト)、このデータソースでグローバル・トランザクションのサポートが有効になります。このチェック・ボックスをクリアすると、このデータ・ソースではグローバル・トランザクションが無効になります(無視されます)。ほとんどの場合、このオプションは選択したままにしておきます。
「グローバル・トランザクションのサポート」を選択した場合は、トランザクション処理に関するオプションを選択します(選択可能なオプションは、XAドライバと非XAドライバのいずれを選択したかで異なります)。
-
1フェーズ・コミット: このオプションを選択すると、非XA接続が、唯一のトランザクション参加コンポーネントとしてグローバル・トランザクションに参加できるようになります。このオプションは、データベース接続の作成に非XA JDBCドライバを選択した場合にのみ選択できます。
-
2フェーズ・コミットのエミュレート: 非XA JDBC接続が、JTAを使用して分散トランザクションへの参加をエミュレートできるようになります。このオプションは、ヒューリスティックな状況に耐えられるアプリケーションでのみ使用してください。このオプションは、データベース接続の作成に非XA JDBCドライバを選択した場合にのみ選択できます。
-
ロギング・ラスト・リソース: このオプションを選択すると、非XA JDBC接続が、ロギング・ラスト・リソース(LLR)によるトランザクションの最適化を使用して、グローバル・トランザクションに参加できるようになります。「2フェーズ・コミットのエミュレート」のかわりに使用することをお薦めします。このオプションは、データベース接続の作成に非XA JDBCドライバを選択した場合にのみ選択できます。
「構成オプション」を参照してください。
ONSプロパティ
「ONSプロパティ」ページでは、次のプロパティの値を入力します。
-
「FANの有効化」を選択してOracle FANイベントに登録します。
-
「ONSノード」で「追加」をクリックし、ONSノードごとにONSホストとポートを入力します。
-
個々のノードをテストするには、ONSホストおよびポートの「ONSノードのテスト」をクリックします。
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必要に応じて、ONSでSSLプロトコルを使用する場合は、ONSウォレット・ファイルを構成します。
「構成オプション」を参照してください。
JDBCマルチ・データ・ソースの作成
マルチ・データ・ソースは、2つ以上のデータ・ソースの間に、接続リクエストに対するフェイルオーバー機能およびロード・バランシング機能を提供します。マルチ・データソースを作成する前に、マルチ・データソースで管理するデータソースを作成し、マルチ・データソースをデプロイするのと同じターゲットにそれらをデプロイする必要があります。
JDBCマルチ・データ・ソースを作成するには:
データ・ソース・プロパティの構成
「データソース・プロパティの構成」ページでは、このJDBCマルチ・データソースの一般構成オプションを定義します。
-
データソース名: このJDBCマルチ・データソースの名前を入力します。この名前は、このマルチ・データソースを参照するたびに構成ファイル(
config.xml
およびJDBCモジュール)で使用されます。 -
スコープ: このJDBCデータ・ソースを作成するスコープを選択します。
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JNDI名: このJDBCマルチ・データソースのバインド先となるJNDIパスを入力します。アプリケーションは、接続を予約する際、この名前でJNDIツリー上のデータ・ソースをルックアップします。
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アルゴリズム・タイプ: アルゴリズム・タイプを選択します。
-
フェイルオーバー: マルチ・データソースは、リストの先頭のデータソースに接続リクエストをルーティングします。リクエストが失敗した場合、リクエストはリストの次のデータソース、さらに次のデータソースというように送られます。
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ロード・バランシング: マルチ・データソースは、そのメンバー・データソースに均等に接続リクエストを分散します。
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「構成オプション」を参照してください。
ターゲットの選択
「ターゲットの選択」ページで、このJDBCマルチ・データ・ソースのデプロイ先となるサーバー・インスタンスまたはクラスタを選択します。
ここで選択するターゲットによって、このマルチ・データ・ソースの一部として選択できるデータ・ソースが制限されます。選択できるデータ・ソースは、このマルチ・データ・ソースと同じターゲットにデプロイされるデータ・ソースのみとなります。
「構成オプション」を参照してください。
データ・ソースのタイプの選択
「データソース・タイプの選択」ページでは、次のオプションのいずれかを選択します。
-
XAドライバ: マルチ・データソースは、XA JDBCドライバを使用するデータソースのみを使用してデータベース接続を作成します。
-
非XAドライバ: マルチ・データソースは、非XA JDBCドライバを使用するデータソースのみを使用してデータベース接続を作成します。
ここで選択するオプションによって、後のステップでこのマルチ・データ・ソースの一部として選択できるデータ・ソースが制限されます。JDBCドライバのタイプでデータ・ソースを制限することにより、WebLogic Serverのトランザクション・マネージャで、マルチ・データ・ソースのデータベース接続を使用するグローバル・トランザクションを適切に完了または回復することが可能になります。
「構成オプション」を参照してください。
JDBC UCPデータ・ソースの作成
JDBC UCPデータ・ソースを作成するには:
データソース・プロパティ
「データソース・プロパティ」ページでは、このUCPデータ・ソースの一般構成オプションを定義します。
-
データソース名: このJDBCデータソースの名前を入力します。この名前は、データソースを参照するたびに構成ファイル(
config.xml
)で使用されます。 -
スコープ: このJDBCデータ・ソースを作成するスコープを選択します。
ノート:
ドメイン・レベルのスコープはデフォルトで
「グローバル」
に設定されます。 -
ドライバ・クラス名: データベースに接続するために使用するJDBCドライバを選択します。リストには、選択したDBMSでよく使用されるJDBCドライバが含まれています。
ノート:
JDBCドライバを使用してデータベース接続を作成するには、先にJDBCドライバをインストールしておく必要があります。一部のドライバはWebLogic Serverとともにインストールされていますが、多くのドライバはインストールされていません。
-
JNDI名: このJDBCデータソースのバインド先とするJNDIパスを入力します。アプリケーションは、接続を予約する際、この名前でJNDIツリー上のデータ・ソースをルックアップします。
これらのフィールドの詳細は、「構成オプション」を参照してください。
JDBCプロキシ・データ・ソースの作成
JDBCプロキシ・データ・ソースを作成するには:
データソース・プロパティ
「データソース・プロパティ」ページでは、このJDBCデータソースの一般構成オプションを定義します。
-
データソース名: このJDBCデータソースの名前を入力します。この名前は、データソースを参照するたびに構成ファイル(
config.xml
)で使用されます。 -
スコープ: このJDBCデータ・ソースを作成するスコープを選択します。
ノート:
ドメイン・レベルのスコープはデフォルトで
「グローバル」
に設定されます。 -
JNDI名: このJDBCデータソースのバインド先とするJNDIパスを入力します。アプリケーションは、接続を予約する際、この名前でJNDIツリー上のデータ・ソースをルックアップします。
-
プロキシ切替えプロパティ: 切替えコールバック・メソッドに渡される切替えプロパティを入力します。
-
プロキシ切替えコールバック:
weblogic.jdbc.extensions.DataSourceSwitchingCallback
インタフェースを実装する切替えコールバック・クラスの名前を入力します。
「構成オプション」を参照してください。
JDBCデータ・ソースのモニター
JDBCデータソースを作成した後で、これをモニターして、接続を待機している異常な数のリクエストなど、異常なアクティビティを確認できます。データソースとデータベースの間の接続もテストできます。この項では、次のタスクを取り上げます:
JDBCデータ・ソースのモニター
ドメイン内の各データ・ソース・インスタンスに関する様々な統計をモニターできます。たとえば、接続プール内の現在のデータベース接続数、現在使用中の接続数、データベース接続の最長待機時間などをモニターできます。
現在のドメインにデプロイされているJDBCデータソース・インスタンスのアクティビティをモニターするには:
JDBCデータ・ソースのテスト
データソースの個々のインスタンスは手動でテストできます。データ・ソースのテストを実行すると、WebLogic Serverによりデータ・ソースの接続が予約され、標準のテスト用問合せまたは「テスト対象の表名」で指定された問合せを使用してその接続がテストされて、データベース接続が接続プールに戻されます。ページの上部にテスト結果が表示されます。
手動による接続テストでは、対象のデータ・ソースの「予約時に接続をテスト」属性および「テスト対象の表名」属性が使用されます。これらの属性は、デフォルトで設定されています。ただし、どちらかの属性を変更すると、データベース接続テストはその変更の影響を受けます。
JDBCデータ・ソースをテストするには:
- 「WebLogicドメイン」メニューから、「JDBCデータ・ソース」を選択します。
- 「JDBCデータソース」表では、モニターするJDBCデータソースを選択します。
- 「モニタリング」を選択します。
- 「データソースのテスト」をクリックします。テスト結果が表示されます。
JDBCデータ・ソースの制御
JDBCデータソースの作成後は、データソースのインスタンスに対して管理タスクを実行できます。たとえば、すべてのデータベース接続のリセット、データソースの使用の中断、データソースの停止などです。この項では、次のタスクを取り上げます:
JDBCデータソースの停止
データソースの個々のインスタンスは手動で停止できます。データソースを停止すると、選択した停止のタイプによって、動作は次のように異なります。
-
停止: ヘルス状態が
Running
のデータソースを停止します。データ・ソースのいずれかの接続が使用中の場合、Shutdown
操作は失敗し、ヘルス状態はRunning
のままになります。 -
強制停止: 現在のすべての接続ユーザーの強制切断を含め、ヘルス状態が
Running
であるデータソースを停止します。
JDBCデータソースを停止するには:
JDBCデータ・ソースの中断
データソースの個々のインスタンスを手動で中断することができます。データ・ソースを中断すると、アプリケーションはそのデータ・ソースからデータベース接続を取得できなくなります。アプリケーションによってすでに予約されている接続に対する動作は、次に示すように、選択した中断のタイプによって異なります。
-
一時停止: データソースを無効なものとしてとマークし、新しい接続リクエストをブロックします。予約されている接続がある場合、構成されているときは、操作は
InactiveTimeout
の秒の間待機します。そうでない場合は、すべての操作が中断されるまで、操作は60秒間待機します。成功した場合は、ヘルス状態が「一時停止」
に設定されます。 -
強制中断: データソースを無効なものとしてマークし、接続プールからの新しい接続のリクエストをブロックし、現在使用中の接続を閉じて再作成します。
中断されたデータ・ソースのほとんどの接続はそのまま残されます。データ・ソースを再開しても接続は再作成されません(データ・ソースを強制中断したときに使用中だった接続は除く)。
JDBCデータ・ソースを中断するには:
JDBCデータソース接続プールの縮小
データソースの個々のインスタンス内のデータベース接続プールを、初期容量または現在使用中の接続数のいずれか大きい方に手動で縮小することができます。
JDBCデータ・ソース内の接続プールを縮小するには:
JDBCデータソース接続のリセット
JDBCデータ・ソース内のデータベース接続をリセットすると、そのデータ・ソースの接続プールで使用可能なすべてのデータベース接続が閉じられ、再作成されます。
JDBCデータ・ソース内のデータベース接続をリセットするには:
JDBCデータソース文キャッシュのクリア
データソースの文キャッシュが有効な場合、WebLogic Serverでは、データソース内の各接続で使用されるプリコンパイル済文およびコール可能文がキャッシュされます。各接続はそれぞれ固有のキャッシュを持ちますが、各接続のキャッシュは、1つのグループとして構成および管理されます。あるデータ・ソースの文キャッシュをクリアすると、そのデータ・ソースのインスタンスに含まれるすべての接続の文キャッシュがクリアされます。
「文キャッシュによるパフォーマンスの向上」を参照してください。
JDBCデータ・ソース内の文キャッシュをクリアするには:
JDBCデータ・ソースの削除
始める前に
削除するデータソースがマルチ・データソースによって使用されていないことを確認します。削除対象のデータ・ソースがマルチ・データ・ソースで使用されている場合は、先にそのデータ・ソースをマルチ・データ・ソースから削除する必要があります。削除しようとしているデータ・ソースがマルチ・データ・ソースで使用されている場合、削除操作は失敗します。
JDBCデータ・ソースを削除するには:
JDBCデータ・ソースの構成
JDBCデータソースを作成した場合、データソースのほとんどの属性は、データソースがその環境で正常に動作するように構成されます。しかし、特定の機能の有効化と無効化またはパフォーマンスのチューニングを行うために、データ・ソースの構成を変更することが必要になる場合もあります。
この項では、次のタスクを取り上げます:
一般的な構成設定の定義
アプリケーションは、Javaネーミング・ディレクトリ・インタフェース(JNDI)・ツリーのデータソースを検索し、接続をリクエストすることで、データソースからのデータベースに接続します。データソースは、データベース接続のプールからアプリケーションに接続を提供します。
特定のJDBCデータソースの一般的な構成設定を定義するには:
終了後
変更を有効化した後、変更を反映するには、データ・ソースを再デプロイするか、サーバーを再起動する必要があります。
接続プールのプロパティの構成
JDBCデータ・ソース内の接続プールにはJDBC接続のグループが含まれ、アプリケーションはそのグループを予約し、使用して、プールに戻します。接続プールとその接続は、接続プールの登録時(通常はWebLogic Serverの起動時または新しいターゲットへのデータソースのデプロイ時)に作成されます。
特定のJDBCデータソースの接続プールを構成するには:
JDBCデータソースのテスト・オプションの構成
データ・ソースのデータベース接続テスト・オプションを設定すると、データベース接続を正常な状態に維持できるようになります。これは、アプリケーションの安定稼働につながります。
JDBCデータ・ソースのテスト・オプションを構成するには:
文キャッシュの構成
WebLogic Serverでは、パフォーマンスを向上させるため、アプリケーションで使用されるプリコンパイルされた文および呼出し可能文をキャッシュすることができます(デフォルトで有効)。アプリケーションまたはEJBが、キャッシュに格納された文のいずれかを呼び出すと、WebLogic Serverはキャッシュ内に格納されている文を再利用します。データソース内の各データベース接続は、それぞれ固有の文キャッシュを持っています。
JDBCデータ・ソースの文キャッシュを構成するには:
Oracleパラメータの構成
始める前に
Oracleパラメータをサポートするために追加の構成が必要な場合があります。
Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理のActive GridLinkデータ・ソースの使用を参照してください。
Oracleパラメータを構成するには:
ONSクライアント・パラメータの構成
始める前に
ONSクライアント・パラメータをサポートするには、追加の構成が必要な場合があります。
Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理のActive GridLinkデータ・ソースの使用を参照してください。
ONSクライアント・パラメータを構成するには:
Oracleウォレット・ファイルを使用するONSクライアントのSSLの構成
始める前に
ウォレット・ファイルが必要なのは、SSLを使用してONSデーモンと通信するようにONSクライアントが構成される場合のみです。この機能をサポートするには、追加の構成が必要です。
Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理のGridLinkデータソースの使用を参照してください。
SSLの使用時にOracleウォレット・ファイルを構成するには:
グローバル・トランザクション・オプションの構成
JDBCデータ・ソースのトランザクション・プロトコルは、データ・ソースからの接続が、トランザクション処理中に、どのように扱われるかを決定します。
Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの管理のJDBCデータ・ソース・トランザクション・オプションを参照してください。
ノート:
データベース接続の作成に、データソースがXA JDBCドライバを使用する場合、データソースからの接続では2フェーズ・コミット・トランザクション・プロトコルのみをサポートします。XA JDBCドライバを使用するデータ・ソースでは、それ以外のトランザクション・オプションは利用できません。
JDBCデータ・ソースのトランザクション・オプションを構成するには:
JDBCデータソースの診断プロファイリングの構成
モニタリング統計において、WebLogic Serverドメインになんらかの問題があることが示された場合、原因究明の手がかりとなるプロファイル情報を収集することができるようにデータソースを構成できます。収集されたプロファイル情報は、WLDFアーカイブのレコードに格納されます。
JDBCデータ・ソースの診断プロファイリングを構成するには:
JDBCデータソースのアイデンティティ・オプションの構成
WebLogic Serverのユーザー資格証明をデータベースのユーザー資格証明にマッピングする際に使用するセキュリティ・オプションを選択できます。この項では、次のタスクを取り上げます:
資格証明マッピングの有効化
アプリケーションがデータソースからデータベース接続をリクエストする場合、WebLogic Serverは、現在のWebLogic ServerユーザーIDを判別し、マップされたデータベースIDをデータベース接続の軽量クライアントIDとして設定します。
ノート:
この機能は、JDBCドライバおよびDBMSの機能に依存します。この機能は、OracleデータベースとOracle Thin Driverを使用する場合、およびDB2データベースとDB2 UDB JDBC Driverを使用する場合にのみサポートされます。
JDBCデータソースの資格証明マッピングを有効にするには:
JDBCデータ・ソースのターゲット指定
始める前に
データベース接続の作成に使用するJDBCドライバが、データソースをデプロイするすべてのサーバー・インスタンスにインストールされていることを確認してください。DB2、Informix、Microsoft SQL Server、Sybase用のWebLogic Type 4 JDBCドライバなど、一部のJDBCドライバはWebLogic Serverとともにインストールされています。
JDBCドライバの使用方法の詳細は、WebLogic ServerでのJDBCドライバの使用方法を参照してください。
JDBCデータソースをターゲット指定すると、そのデータソースの新しいインスタンスがターゲット上に作成されます。ターゲットとしてサーバーを選択した場合、データ・ソースのインスタンスはそのサーバー上に作成されます。ターゲットとしてクラスタを選択した場合、データソースのインスタンスは、そのクラスタのメンバーであるすべてのサーバー・インスタンス上に作成されます。
JDBCデータ・ソースをターゲット指定するには:
- 「WebLogicドメイン」メニューから、「JDBCデータ・ソース」を選択します。
- 「JDBCデータソース」表で、ターゲットにするJDBCデータソースを選択します。
- 「ターゲット」を選択します。
- ターゲット・ページで、データ・ソースのデプロイ先となるサーバー・インスタンスまたはクラスタを選択します。
- 「保存」をクリックして、JDBCデータソースの構成を保存し、選択したターゲットにデータソースをデプロイします。
「構成オプション」を参照してください。
JDBCデータ・ソース・ノートの作成
JDBCデータ・ソース構成のノートを作成するには:
- 「WebLogicドメイン」メニューから、「JDBCデータ・ソース」を選択します。
- 「JDBCデータソース」表で、ノートを作成するJDBCデータ・ソースを選択します。
- 「ノート」を選択します。
- 「ノート」ページで、ノートを入力します。
- 「保存」をクリックします。
「構成オプション」を参照してください。