1 Oracle WebLogic Webサービスの紹介
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WebLogic Webサービスの概要
標準のWebプロトコル(XML、HTTPなど)を使用してWebサービスにアクセスできます。WebLogic Serverでは、Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.2、Java API for RESTful Web Services (JAX-RS)およびJava API for XML-Based RPC (JAX-RPC) 1.1などのWebサービス・タイプをサポートします。
Webサービスの概要と利点については、Webサービスの理解のWebサービスとはを参照してください。
表1-1 WebLogic Webサービスのタイプ
Webサービス・タイプ | 説明 |
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Java API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.2 |
Oracle WebLogic ServerのJAX-WS実装は、JAX-WS参照実装(RI)から拡張されて、Glassfish Communityによって開発されます( JAX-WSの詳細は、次を参照してください。 |
Java API for RESTful Web Services (JAX-RS) |
WebLogic Serverのこのリリースでは、デフォルトでJersey 2.x (JAX-RS 2.0 RI)がサポートされています。共有ライブラリとしてのWebLogic Serverへの登録は不要になりました。 JAX-RSの詳細は、次を参照してください。 |
Java API for XML-Based RPC (JAX-RPC) 1.1 |
JAX-RPCは、レガシーな仕様と位置づけられ、これ以上の拡張は予定されていません。JAX-RPCは、APIおよびJavaプラットフォームでXML Webサービスをサポートするための規約を定義し、WS-I Basic Profileをサポートすることで、JAX-RPC実装間の相互運用性を高めています。 JAX-WSの詳細は、次を参照してください。 |
SOAPとRESTのいずれかを選択する際の判断基準
WebLogic Serverでは、SOAP WebサービスはJAX-WSを使用して実装され、RESTful WebサービスはJAX-RSを使用して実装されます。推奨されるガイドラインに従って、SOAPとRESTのどちらを選択するかを検討してください。
JAX-WSおよびJAX-RSでサポートされる標準の比較については、「WebLogic Webサービスでサポートされる機能および標準」も参照してください。
表1-2 SOAP WebサービスとRESTful Webサービスのいずれかを選択する際の判断基準
使用する技術 | 次のシナリオを検討します。 |
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SOAP |
次のようなエンタープライズ・アプリケーション統合シナリオでは、JAX-WSを使用してSOAP Webサービスを実装します。
JAX-WSが、Oracleまたは他のSOAP Webサービス・ベンダーから他の基準ベースのSOAP Webサービスと相互運用します。 JAX-WSが安全性、信頼性などの基準を提供するWS-*プロトコルの完全セットをサポートし、WS-*プロトコルに準拠する他のクライアントやサーバーとの相互運用がより適切です。 SOAP Webサービス開発の詳細は、『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービスの開発』を参照してください。 |
REST |
別々のクライアント/サーバー・アーキテクチャや共通インタフェースなど、RESTfulスタイルの制約が望ましい場合には、Web上のサービスを統合するために、JAX-RSを使用してRESTful Webサービスを実装します。 RESTful Webサービス開発の詳細は、『Oracle WebLogic Server RESTful Webサービスの開発と保護』を参照してください。 |