D Webサービスのポリシー・セットのスキーマ参照

この付録では、ポリシー・セット・ファイルを作成するときに参照するXMLスキーマについて説明します。

次の図は、ポリシー・セット・ドキュメントの要素階層を示しています。

図D-1 ポリシー・セットの要素階層

図D-1の説明が続きます
「図D-1 ポリシー・セットの要素階層」の説明

この付録の内容は次のとおりです。

D.1 policySet要素

ポリシー・セットは、バインディング・タイプまたは実装タイプに適用する具体的なポリシーのセットを定義する際に使用されます。

物理的には、ポリシー・セットは、図D-1に示されている疑似スキーマを使用するXML要素として表されます。

policySet要素の属性

次の項には、Oracle拡張機能を含むポリシー・セット属性がまとめられています。

表D-1 ポリシー・セット要素の属性

属性 説明

名前

ポリシー・セットの名前。

appliesTo

ポリシー・セットの適用先である要素を識別する、サポートされている表現。この属性には、有効とみなされる値を指定する必要があります。

attachTo

ポリシー・セットのアタッチ先である要素を識別する、サポートされている表現。この属性には、有効とみなされる値を指定する必要があります。

description

ポリシー・セットの説明。ユーザー・インタフェースにポリシー・セットが表示される場合、この名前が使用されます。

status

ポリシー・セットが使用できるかどうかを示します。enabled (デフォルト)に設定されている場合、ポリシー・セットは正常に処理されます。disabledに設定されている場合、ポリシー・セットは処理の際に無視されます。

ポリシー・セットをリポジトリに書き込んでいるときに検証に失敗すると、この属性は自動的にdisabledに設定されます。

constraint

ポリシー・セットの適用先であるランタイム・コンテキストを識別する、サポートされている表現。この属性が指定されていない場合、ポリシー・セットはすべてのランタイム・コンテキストに適用されます。

D.2 wsp:policyReference要素

ポリシー・セットを1つ以上のポリシーに関連付けるには、wsp:policyReference要素を使用します。

この要素はorawsp:OverrideProperty要素に含まれています。

wsp:policyReference要素の属性

次の表に、<wsp:policyReference>要素の属性の概要を示します。

表D-2 <wsp:policyReference>要素の属性

属性 説明

URI

ポリシー・セットに関連付けられるOWSMポリシーURI。

category

ポリシーのカテゴリ。有効な値は、security、mtom、wsrm、addressing、managementです。

status

ポリシー参照のステータス。有効な値は、enabledおよびdisabledです。

policySet要素の例

次の例は、base_domainという名前のドメインで、CRMという文字列で始まる名前を持つアプリケーションの、SCA以外のすべてのWebサービスにユーザー名トークン・ポリシーをアタッチする、サンプルのポリシー・セットを示しています。

<policySet name="non_sca_web_service_policyset"
           appliesTo="WS_Service()"
           attachTo="Domain('base_domain') and Application('CRM*')"
           orawsp:description="Default policy for a non-SCA web service"
           orawsp:status="enabled"
           xmlns="http://docs.oasis-open.org/ns/opensca/sca/200903"
           xmlns:orawsp="http://schemas.oracle.com/ws/2006/01/policy"
           xmlns:wsp="http://www.w3.org/ns/ws-policy">
    <wsp:PolicyReference
        wsp:URI="oracle/wss_username_token_service_policy"
        orawsp:category="security"
        orawsp:status="enabled" />
</policySet>

D.3 orawsp:OverrideProperty要素

ポリシー・セット内のポリシー・アタッチメントに関連する構成オーバーライドを指定するには、<orawsp:OverrideProperty>要素を使用します。

orawsp:OverrideProperty要素の例

<orawsp:OverrideProperty name="csf-key" value="orakey" />