3 Oracle Formsのアンインストール

この章の手順に従って、Oracle Formsをアンインストールします。

ソフトウェアを削除するときは、この章で説明する手順に常に従うことをお薦めします。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切にアンインストールできます。特定の製品コンポーネントを削除する必要がある場合は、そのコンポーネントが含まれているドメイン全体を削除する必要があります。複数の製品が含まれているドメインから単一の製品を削除することはできません。

内容は次のとおりです。

Oracle Formsのアンインストールの準備

Oracle Fusion Middlewareソフトウェア・コンポーネントをアンインストールする前に、削除対象のOracleホームと関連付けられたすべてのサーバーおよびプロセスを停止する必要があります。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』Oracle Fusion Middlewareの起動と停止に関する項を参照してください。

関連付けられたリポジトリの削除

リポジトリが不要かつ共有されていない場合、関連付けられたリポジトリを削除できます。

Oracle Formsを実行する前に、『リポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』スキーマの削除に関する項に記載されている指示に従ってリポジトリを削除する必要があります。

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の起動

ORACLE_HOME/oracle_common/binディレクトリに移動して、RCUを起動できます。

UNIXオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME/oracle_common/bin
./rcu
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd ORACLE_HOME\oracle_common\bin
rcu.bat

ノート:

関連付けられたドメインが他のコンポーネントに使用されることになっている場合には、スキーマを削除しないでください。ドメインを削除するときにスキーマのみ削除してください。リポジトリ・スキーマを削除すると、それらに格納されたデータもすべて削除されます。

ソフトウェアのアンインストール

この項には、製品アンインストーラを起動してOracle Formsを削除する手順が記載されています。

Oracleホームからアンインストーラを起動するときには、削除するOracleホームをシステム・コンポーネントが使用していないことを確認してください。

サイレント(コマンド・ライン)アンインストールを実行する場合は、『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』サイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

アンインストール・プログラムの起動

次の手順に従って、Oracle Formsのアンインストーラを起動します。

アンインストール・プログラムを起動するメソッドは、使用するオペレーティング・システム(WindowsまたはUNIX)により異なります。
アンインストーラを起動するには:
  1. UNIXの場合
    コマンドラインで次のコマンドを入力します。
    cd ORACLE_HOME/oui/bin
    ./deinstall.sh
  2. Windowsの場合
    次のいずれかの操作を行います。
    1. ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\binディレクトリに移動し、deinstall.cmdをダブルクリックします。
    2. コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを入力します。
      cd %ORACLE_HOME%\oui\bin
      deinstall.cmd
    3. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」「Oracle」「OracleHome」「Oracle Softwareのアンインストール」の順に選択し、Oracle Formsアンインストーラを開きます。

アンインストール画面のナビゲート

アンインストーラには、Oracle Formsの削除を確認する一連の画面が表示されます。

次の表に示した画面についてのヘルプが必要な場合には、画面上の「ヘルプ」をクリックしてください。

表3-1 アンインストール画面と説明

画面 説明
ようこそ 製品アンインストーラが開始します。アンインストールの「ようこそ」画面では、左側のナビゲーション・ペインにアンインストーラで支援されるタスクの概要が示されます。
アンインストール・サマリー

アンインストールされるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。これが正しいディレクトリであることを確認してください。

これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・アンインストールを実行するときに使用できます。『Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』サイレント・アンインストールのためのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

「アンインストール」, をクリックしてソフトウェアの削除を開始します。

アンインストールの進行状況 アンインストールの進捗状況を示します。
アンインストール完了 アンインストールが完了すると表示されます。この画面の情報を確認し、「終了」をクリックしてアンインストーラを閉じます。

Oracleホーム内のFormsに対して、「アンインストール・プログラムの起動」およびこの項のステップを実行する必要があります。

Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

ソフトウェアをアンインストールした後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリとすべての既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。

たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracleホーム・ディレクトリが/home/Oracle/product/ORACLE_HOMEの場合は、次のコマンドを入力します。

 cd /home/Oracle/product
 rm -rf ORACLE_HOME

Windowsオペレーティング・システムでは、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Product\ORACLE_HOMEの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Productディレクトリに移動します。ORACLE_HOMEフォルダを右クリックし、「削除」を選択します。

Windowsオペレーティング・システム上のプログラム・ショートカットの削除

Windowsオペレーティング・システムでは、Start Menu\Programsフォルダからプログラム・ショートカットを手動で削除する必要もあります。これらはアンインストーラでは削除されません。

Windowsからプログラム・ショートカットを削除するには:

  1. C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Oracle\ORACLE_HOME\Productディレクトリに移動します。

  2. Oracleホームにインストールした製品が1つのみの場合は、ORACLE_HOMEディレクトリを削除します。Oracleホームに複数の製品がインストールされている場合は、ORACLE_HOMEを削除する前に、すべての製品を削除します。

ノート:

ご使用のシステムでのプログラム・ショートカットおよびフォルダ名は異なる場合があります。これらはC:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programsから削除する必要があります。

システムの再起動(Windowsオペレーティング・システム)

Windowsオペレーティング・システムでは、すべてのプログラムを削除した後、正常にクリーンアップされるように、コンピュータを再起動する必要があります。

ドメインおよびアプリケーション・データの削除

ソフトウェアをアンインストールした後で、ドメインとアプリケーション・データを手動で削除する必要があります。

ドメインとアプリケーション・データを削除するには:
  1. ドメイン・ホーム・ディレクトリを削除します。オペレーティング・システムの標準コマンドを使用して、たとえば次のようにドメイン・ホーム・ディレクトリを削除します。

    UNIXオペレーティング・システムでドメイン・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/domains/frs_domainの場合、次のコマンドを入力します。

    cd /home/Oracle/config/domains

    rm -rf frs_domain

    Windowsオペレーティング・システムでは、ドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\frs_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domainsディレクトリに移動します。frs_domainフォルダを右クリックし、「削除」を選択します。

  2. アプリケーション・ホーム・ディレクトリを削除します。例:

    UNIXオペレーティング・システムでアプリケーション・ホーム・ディレクトリが/home/Oracle/config/applications/frs_domainの場合、次のコマンドを入力します。

    cd /home/Oracle/config/applications

    rm -rf frs_domain

    Windowsオペレーティング・システムでは、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\frs_domainの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applicationsディレクトリに移動します。frs_domainフォルダを右クリックし、「削除」を選択します。

  3. Oracleホームにdomain_registry.xmlファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除するドメインに関連付けられた行を削除します。たとえば、frs_domainを削除するには、次の行を検索して削除します。
    <domain location="/home/Oracle/config/domains/frs_domain"/>
    

    完了したらファイルを保存して終了します。

ソフトウェアの再インストール

この章の手順に従ってソフトウェアをアンインストールした(手動でのOracleホーム・ディレクトリの削除も含める)場合のみ、以前と同じOracleホームにソフトウェアを再インストールできます。

再インストールするときに、前回のインストールと同じOracleホームを指定できます。

Oracleホームが空ではない場合、次の事項を考慮します。

  • 同じ機能セットを含む既存のOracleホームへのインストール。

    インストール時に指定したOracleホームに、インストールしようとしている同じソフトウェアがすでに含まれていると警告されます。選択肢は次のとおりです。

    1. 別のインストール・タイプを選択します。この場合、Oracleホーム・ディレクトリに存在しない機能セットのみをインストールできます。

    2. 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。

  • 空ではない既存のOracleホームへのインストール。

    たとえば、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームを既存のOracleホーム内部に作成することを選択したと仮定します。このデータはアンインストール処理中に削除されないので、同じOracleホームに再インストールしようとすると、インストーラがそれを許可しません。選択肢は次のとおりです。

    1. この章で説明しているように、ソフトウェアをOracleホームから削除してから、Oracleホーム・ディレクトリを削除します。ソフトウェアをアンインストールして、Oracleホーム・ディレクトリを削除した後、「Oracle Formsのインストールおよび構成」の手順を使用すると、再インストールして同じOracleホームの場所を再利用できます。Oracleホームに存在していたドメインまたはアプリケーションのデータは、再作成する必要があります。

    2. 別のOracleホーム・ディレクトリを選択します。