16 Forms 6iより前のアプリケーションからのアップグレード
Forms Developerは、バージョン3.0、4.0、4.5および5.0を含め、以前のバージョンのOracle Formsと上位互換性があります。
Forms 6iより前のリリースのFormsを最新バージョンのFormsにアップグレードする場合は、アプリケーションをForms 10g (10.1.2)にアップグレードしてから最新バージョンのFormsにアップグレードする必要があります。
フォームやメニューを変換する前に、すべてのファイルのバックアップ・コピーを作成することをお薦めします。モジュールは、いったんアップグレードすると、前のバージョンのForms Developerでオープンできなくなります。
この節の内容は以下のとおりです。
以前のFormsアプリケーションからForms 10gにアップグレードするステップ
バージョン4.xまたは5.x FormsアプリケーションからForms 10g (10.1.2)にアップグレードする一連のステップを実行します。
Formsアプリケーションをアップグレードするステップ:
- Forms 10g (10.1.2)を起動します。
- 「ファイル」→「開く」を選択して、ファイルを表示します。
- アップグレードするモジュールを選択します。
- 「OK」をクリックします。
- 「プログラム」→「PL/SQLのコンパイル」→「すべて」を選択し、アップグレードするモジュールのPL/SQLコードをコンパイルします。
- 「ファイル」→「保存」を選択します。
ノート:
フォーム・モジュールとライブラリはすべてアップグレードして再コンパイルする必要があります。
データベースに保存されているファイルのアップグレード
使用可能なツールを合理化し、Formsアプリケーションを構築する開発プロセスを簡素化するために、データベースにファイルを保存する際のオプションが削除されています。Forms 6iでは、モジュールをデータベースに保存できました。
- 以前のバージョンのFormsを開きます。
- モジュール・ファイルをローカルのファイル・システムに保存します。
- 「以前のFormsアプリケーションからForms 10gにアップグレードするステップ」の説明に従って、ファイルをアップグレードします。
以前のバージョンのPL/SQLとの互換性
クライアント側のプログラム・ユニットがPL/SQL v1またはv2で記述されている場合、コードを新しいレベルに変換する必要があります。
ストアド・プログラム・ユニットでは、クライアント側のPL/SQLで使用可能なすべてのPL/SQL機能を使用できます。特定のPL/SQL機能(指定されたDBMS_LOBルーチンや、プラグマ・インタフェース(C、C++など)として指定されたDBMSパッケージなど)は、クライアント側のPL/SQLから直接コールできません。まずFormsプログラムからストアド・プロシージャをコールし、次にストアド・プロシージャから該当するルーチンをコールする必要があります。
Forms Developerのランタイム動作の違い
Forms 5.0から6iで作成されたフォームのデフォルトのランタイム動作は、Forms 4.5のランタイム動作とは異なっていました。
フォーム・レベルの「ランタイム互換性モード」プロパティを「4.5」に設定すると、Formsリリース4.5の動作が提供されました。(これは、Formsリリース4.5からアップグレードした場合のデフォルトでした。)
Forms Developer以降は、5.0の動作がすべてのケースに適用され、フォーム・レベルの「ランタイム互換性モード」プロパティは無視されます。
4.5の動作を指定するフォームをOracle Formsにアップグレードする場合は、4.5の動作と5.0の動作の違いが反映されるように、必要に応じてロジックを変更する必要があります。「ランタイム互換性モード」プロパティ、および4.5の動作と5.0の動作の違いについては、オンライン・ヘルプを参照してください。