1 概要

この章では、Oracle GoldenGate for Big Dataリリース・ノート 19c (19.1.0.0.0)の概要を示します。

1.1 最新リリース情報

このドキュメントは発行された時点において正確です。ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートは定期的に更新されます。最新情報およびこれらのリリース・ノートの追加情報は、Oracle Technology Networkで参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/indexes/documentation/index.html

1.2 このドキュメントの目的

このドキュメントには、Oracle GoldenGate for Big Dataに対応するOracle Fusion Middlewareリリースのリリース情報が含まれます。

製品をインストールまたは使用する前に、内容を読むことをお薦めします。

1.3 システム要件と仕様

Oracle GoldenGateのシステム要件と動作保証は、本番環境用のFusion Middlewareのシステム要件と動作保証と同じです。詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.htmlを参照してください。

1.4 修正された不具合と機能拡張

この章では、リリース時点での修正された不具合と機能拡張について説明します。

Bug番号は、BugDBチケットの番号です。特定のチケットまたは問題に関する不明点は、Oracleサポートにお問い合せください。

1.5 製品ドキュメント

Oracle GoldenGateのすべてのドキュメントは、https://docs.oracle.com/en/middleware/goldengate/index.htmlを参照してください。

1.6 Oracleサポート

サポートをご契約のお客様には、https://support.oracle.comでMy Oracle Supportを通して電子支援サービスを提供しています

1.7 ライセンス情報

Oracle Fusion Middlewareのライセンス情報は次を参照してください。

https://shop.oracle.com

Oracle Fusion Middlewareのライセンス・コンプライアンスに関する詳細は、次を参照してください。

ライセンス情報ユーザー・マニュアル

1.8 必要なパッチのダウンロードと適用

パッチのダウンロード

My Oracle Supportにアクセスして、最新のソフトウェア・パッチをダウンロードします。

https://support.oracle.com

パッチで提供されるソフトウェア修正に関する最新情報は、パッチ・ディストリビューションのREADMEファイルを参照してください。

最新のソフトウェア・パッチをダウンロードしてインストールするには次のようにします。

  1. My Oracle Supportにログインします。
  2. 「Patches & Updates」タブをクリックします。
  3. 「Patch Search」タブの下で「Product or Family (Advanced Search)」を選択し、「Include all patches in a product family」チェック・ボックスを選択します。
  4. 製品としてOracle GoldenGateと入力し、プラットフォームとリリースを選択して、「Search」をクリックします。

Oracle GoldenGateに現在適用できるパッチのリストが表示されます。

SQL Server CDC Extractの場合は、次のソフトウェア・パッチが必要になることがあります。

  • SQL Server 2012、2014および2016では、一部のUPDATE操作がDELETE/INSERTペアではなくINSERTとそれに続くDELETEとして誤ってCDCステージング表に書き込まれるという問題が、マイクロソフト社によって特定され修正されました。これにより、主キー違反など、ダウンストリーム・レプリケーションの問題が引き起こされる可能性があります。このため、この問題に対応するマイクロソフト社の修正プログラム(https://support.microsoft.com/en-us/help/3030352)の適用をお薦めします。.

  • SQL Server 2016では、サプリメンタル・ロギングを有効にする前に、マイクロソフト社のバグ修正方法(https://support.microsoft.com/en-us/help/3166120/fix-could-not-find-stored-procedure-sys.sp-cdc-parse-captured-column-list-error-in-sql-server-2016)に従ってSQL Serverインスタンスにパッチを適用したことを確認します。マイクロソフト社の修正プログラムを使用してインスタンスに正しくパッチを適用しなかった場合、データベースの表に対してADD TRANDATAを発行すると、サプリメンタル・ロギングが正常に終了せず、その表のレコードがキャプチャされない場合にも、正常に終了したと誤って報告されることがあります。

1.8.1 パッチの適用

新しいバイナリで古いバイナリを上書きする既存のアップグレード手順に従う必要があります。また、次のステップを使用して、TRANDATAが有効化されている各表についてADD TRANDATAを再実行する必要があります。
  1. すべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します
  2. 異種データベースのためのOracle GoldenGateの使用異種データベースのためのOracle GoldenGateのアップグレードを参照し、バイナリ置換の通常のアップグレード手順を、Oracle GoldenGateプロセスを開始することを除いて実行します。
  3. 手動でデータベースのSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを停止します。ジョブが大規模なトランザクションを処理している場合は、実際に停止するまでに時間がかかる場合があります。
  4. Extractが停止したことを確認します。
  5. GGSCIを使用して、以前に有効にしていた各表に対してADD TRANDATAを再度実行します。

    重要:

    DELETE TRANDATAコマンドは実行しないでください。

  6. 手動でSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを再起動します。
  7. Oracle GoldenGateプロセス(Extract、Replicat、MGRなど)を手動で再起動します。

1.9 アップグレード

Oracle GoldenGate for BigDataにアップグレードする方法の詳細は、19c (19.1.0.0.x)を参照してください。両方のアップグレード・パスについて、Oracle GoldenGate for Big Dataのインストールとアップグレードで説明しています。