2 このリリースの新機能

この章では、Oracle GoldenGateの特長、機能拡張および変更箇所について説明します。ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートは定期的に更新されます。このドキュメントは発行された時点において正確です。

2.1 19.1.0.0.8リリース — 2021年4月

S3 Canned Access Controlリストを使用してS3オブジェクトACLへのアクセス許可を変更するためのサポートの追加

詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataユーザー・ガイドS3イベント・ハンドラの構成に関する項を参照してください。

空白がサポートされるように、${columnValue[]}パラメータのパラメータ内容を切り捨てるサポートが追加されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataユーザー・ガイドテンプレートを使用したトピック名およびメッセージ・キーの解決に関する項を参照してください。

seqnoおよびrbaのメタ列のサポート

証跡ファイルのシーケンス番号とrbaを解決するために、それぞれにメタ列キーワード${seqno}および${rba}が追加されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataユーザー・ガイドメタ列出力の設定に関する項を参照してください。

Oracle WalletのCassandraデータベース・パスワードのセキュリティ保護

Oracle Wallet内にCassandraデータベース・パスワードを格納するサポートが提供されました。

2.2 19.1.0.0.7リリース — 2020年11月

使用可能なすべてのCOPY SQL S3認可に対するサポートが追加されました。

Redshiftイベント・ハンドラが拡張され、使用可能なCOPY SQL S3認可メカニズムがすべてサポートされるようになりました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Redshift COPY SQL認可を参照してください。

BigQueryハンドラのスキーマ・マッピングが更新されました。

replicatマップ文で指定された表スキーマ名が、BigQueryデータセット名にマップされていました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用BigQueryのスキーマ・マッピングを参照してください。

テンプレート・マッパー機能が、新しいキーワードで拡張されました。

テンプレート・マッパー機能が、トークン値を解決するための新しいキーワードである${token[]}によって拡張されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用テンプレートを使用したストリーム名とパーティション名の解決を参照してください。

Kafka Connectハンドラが更新され、生成されたスキーマのネームスペースを制御する機能が追加されました

構成プロパティgg.handler.name.schemaNamespaceが追加され、ユーザーは生成されたスキーマのネーミングをより正確に制御できるようになりました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Kafka Connectハンドラの構成(Kafka Connectハンドラの構成プロパティの表)を参照してください。

2.3 19.1.0.0.6リリース — 2020年9月

STSが有効な場合、S3イベント・ハンドラはAWSロールを変更する機能を実装しています。

gg.eventhandler.name.STSAssumeRoleおよびgg.eventhandler.name.STSAssumeRoleSessionNameパラメータがS3イベント・ハンドラに追加されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用S3ハンドラの構成を参照してください。

2.4 19.1.0.0.5リリース — 2020年8月

Oracle GoldenGate for Big Dataでは、Autonomous Data Warehouse (ADW)ハンドラがサポートされるようになりました
  • 証跡での圧縮された更新のサポートが追加されました。
  • Autonomous Data Warehouse (ADW)イベント・ハンドラへのXMLTYPEサポートの追加

    ステージング表のCLOB値をXMLTYPEに変換するために、マージSQLにXMLキャスト関数が導入されました。

  • ADW: LOB更新のサポート

    GoldenGate証跡がOracle統合取得によって生成される場合、ソースLOB列に対するUPDATE操作については、LOBの変更部分のみが証跡ファイルに書き込まれます。

詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Autonomous Data Warehouseイベント・ハンドラの使用を参照してください。

HDFSイベント・ロガーの機能拡張

ログ・レベルがDEBUGに設定されている場合、HDFS構成プロパティがログに記録されます。

Elasticsearch High Level RESTクライアントのサポートが追加されました

詳細は、『Oracle GoldenGate for Big Dataの使用』の「Elasticsearch High Level RESTクライアントの依存関係」を参照してください。

詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Autonomous Data Warehouseイベント・ハンドラの使用を参照してください。

ヘッダーに対するKafkaおよびKafka Connectのサポートが追加されました

詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Kafkaハンドラの使用およびKafka Connectハンドラの使用を参照してください。

メタ列機能の機能強化

プラガブル・フォーマッタに、${primarykeycolumns}および${currenttimestampiso8601}の2つのメタ列が追加されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用プラガブル・フォーマッタの使用を参照してください。

Oracle GoldenGate for Big Dataの動作保証

詳細は、Oracle Fusion Middlewareのサポートされているシステム構成を参照してください。

2.5 19.1.0.0.4リリース — 2020年5月

欠落パラメータの追加

Oracle GoldenGate BigDataに、新しいパラメータTRIMSPACESTRIMVARSPACESSPACESTONULLが追加されました。

バイナリ・データを含む単一レコードのメッセージの取得のサポート。

バイナリ・データを含む単一レコードのメッセージを取得できるようにサポートが追加されました。

2.6 19.1.0.0.3リリース — 2020年3月

Parquetイベント・ハンドラでの新しい構成プロパティの追加

Parquetライターのバージョンの明示的な選択をサポートするために、Parquetイベント・ハンドラに新しいプロパティgg.eventhandler.name.writerVersionが追加されました。詳細は、Parquetハンドラの構成を参照してください。

OCI Java SDKがより新しいリージョンをサポートするようアップグレードされました

より新しいリージョンをサポートするために、OCI Java SDKのバージョンを上げました。OCIイベント・ハンドラが使用されている場合は、OCI Java SDKのバージョン1.5.4以上を使用する必要があります。

2.7 19.1.0.0.1 リリース — 2019年10月

このリリースでは次の新機能が導入されました。

Redshiftイベント・ハンドラが導入された。

Redshiftイベント・ハンドラのサポートが追加されました。

Redshiftイベント・ハンドラの使用の詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用RedShiftイベント・ハンドラの使用を参照してください。

新しいS3イベント・ハンドラ構成の追加

バケットの作成などのS3バケット管理をユーザーが無効にできるようにするために、新しいS3イベント・ハンドラ構成が追加されました。お客様によっては、バケット管理に必要とされるS3管理権限をOracle GoldenGate for Big Dataのreplicatプロセスに許可することを望まない場合があります。この機能を使用すると、ユーザーはバケット管理をオフにでき、これにより、S3にデータ・ファイルをアップロードする権限のみが必要になります。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用で、S3ハンドラ構成gg.eventhandler.name.enableBucketAdminを参照してください。

JMSキャプチャにおける複数の精度のタイムスタンプ・データの解析のサポート
JMSキャプチャで、複数の精度のタイムスタンプ・データの解析がサポートされるようになりました。
Kafka ConnectハンドラでのAvro論理タイプのサポート
Kafka ConnectハンドラにKafkaインターセプタのサポートが追加されました。詳細は、Kafka ConnectハンドラのKafkaインターセプタを参照してください。
Kafkaハンドラのデバッグ・ロギングにサポートが追加された

KafkaハンドラとKafka Connectハンドラに、DEBUGロギングが有効になっているとき、正常に公開されたKafkaメッセージのKafkaトピック、パーティションおよびオフセットをログに記録するためのサポートが追加されました。

2.8 19.1.0.0.0リリース — 2019年8月

このリリースでは次の新機能が導入されました。

HBaseハンドラはHBase 2.xをサポートするようになった

HBase 2.xのサポートが追加されました。HBase 2.x接続の有効化の詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用HBaseハンドラの使用を参照してください。

ElasticsearchハンドラはElasticsearch 7.xをサポートするようになった

Elasticsearch Transport Clientを使用するElasticsearch 7.xのサポートが追加されました。Elasticsearchハンドラの接続の有効化の詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Elasticsearchハンドラの使用を参照してください。

コマンド・イベント・ハンドラが導入された

Javaファイル・ライター・ハンドラは、データ・ファイルをローカルに書き込んでから、イベント・ハンドラを使用して、ステージングされたファイルの後処理を実行します。ユーザーが外部スクリプトを実行して、ステージングされたファイルに対してアクションを実行できるように、コマンド・イベント・ハンドラが導入されました。

コマンド・イベント・ハンドラの設定の詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用コマンド・イベント・ハンドラの使用を参照してください。

オプションで操作前と操作後のイメージ・データが両方書き込まれるように、区切り文字テキスト・フォーマッタに機能が追加された。

オプションで操作前と操作後のイメージ・データが両方書き込まれるように、区切り文字テキスト・フォーマッタに機能が追加されました。区切り文字テキスト・フォーマッタを有効にする方法の詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用区切り文字テキスト・フォーマッタを参照してください。

MongoDBハンドラはオプションでトランザクションをサポートする

MongoDBハンドラにトランザクションのサポートが追加されました。MongoDBはMongoDB 4.0でトランザクションのサポートが追加されました。これらのトランザクションの有効化の詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用MongoDBハンドラの使用を参照してください。

Microsoft Azure Data Lake Gen 2のサポート

Microsoft Azure Data Lake Gen 2ハンドラのトランザクションのサポートが追加されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの使用Microsoft Azure Data Lake 2への接続を参照してください。

ReplicatがGG_HEARTBEATレコードのマッピング処理をサポートする

Replicatは、ターゲット表定義を自動的に作成してハートビート表のマッピングを処理するように変更されました。詳細は、Oracle GoldenGate for Big Dataの管理自動ハートビートの概要を参照してください。

2.9 非推奨のアイテム

次の機能は19.1.0.0リリースで非推奨となりました。
  • Flumeのサポートが削除された: FlumeハンドラはOracle GoldenGate for Big Dataから削除されました。
  • HBase 0.98.x以前のサポートが削除された: HBaseハンドラでは、HBase 0.98.x以前のHBaseバージョンのサポートが削除されました。HBaseハンドラは、HBase 1.xおよびHBase 2.xのみをサポートするようになりました。