2 Oracle GoldenGate Studioソフトウェアのインストール

次のステップに従って、Oracle GoldenGate Studioソフトウェアをインストールし、適切にインストールされたことを確認します。

インストールを開始する前に、必ずロードマップの記載に従ってシステム環境を確認してください。

インストール・チェックリストの確認

インストール・プロセスでは、特定の情報を入力するように要求されます。

表2-1に、Oracle GoldenGate Studioのインストール前に確認するか、インストール中に決定する必要のある重要な項目を示します。

表2-1 インストール・チェックリスト

情報 値の例 説明

JAVA_HOME

/home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211

Java JDK ホーム・ディレクトリを指す環境変数。

データベース・ホスト

examplehost.exampledomain

データベースを実行しているホストの名前とドメイン。

データベース・ポート

1521

データベースのリスニング・ポートの番号。デフォルトのOracleデータベース・リスニング・ポートは1521です。

データベース・サービス名

orcl.oracle.com

Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、orclです。

DBAユーザー名

SYS

データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、SYSです。

DBAパスワード

ExamplePassword1

データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。

ORACLE_HOME

/home/Oracle/product/Oracle_Home

ソフトウェアをインストールするディレクトリ。

このディレクトリには、Oracle GoldenGate Studioが含まれます。

RCUユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/bin

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。

RCUスキーマ接頭辞

DEV

Oracle GoldenGate Studioで使用されるデータベース・スキーマの名前の接頭辞。

RCUスキーマ・パスワード

ExamplePassword1

Oracle GoldenGate Studioで使用されるデータベース・スキーマのパスワード。

インストール・プログラムの起動

インストール・プログラムを実行する前に、JDKおよび前提条件のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

インストール・プログラムを起動する手順は次のとおりです。

  1. ホスト・システムにログインします。
  2. インストール・プログラムがダウンロードされたディレクトリに変更します。
  3. Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12c (12.2.1.4.0)がインストールされている必要があります。手順の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』Infrastructureソフトウェアのインストールに関する項を参照してください。
  4. JDKディレクトリからjava実行可能ファイルを実行して、インストール・プログラムを起動します。次に例を示します。
    • (UNIX) /home/Oracle/Java/jdk1.8.0_211/bin/java -jar fmw_12.2.1.4.0_oggstudio.jar

    • (Windows) C:\home\Oracle\Java\jdk1.8.0_211\bin\java -jar fmw_12.2.1.4.0_oggstudio.jar

注意:

インストーラ画面を起動するかわりに、保存されたレスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードでインストーラを起動することもできます。サイレント・インストールまたはコマンド行インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』Oracle Universal Installerのサイレント・モードでの使用に関する項を参照してください。

インストール・プログラムが表示されたら、インストールの準備は完了です。

インストール画面への移動

インストーラにより、インストールに関する情報を確認または入力する一連の画面が表示されます。

次の表に、インストーラ画面が表示される順序を示します。インストール画面で追加のヘルプが必要な場合は、画面名をクリックしてください。または、インストール画面で「ヘルプ」をクリックして詳細を見ることもできます。

表2-2 Oracle GoldenGate Studioのインストール画面

画面 説明

インストール・インベントリの設定

UNIXオペレーティング・システムでは、このホストにOracle製品を初めてインストールする場合に、この画面が開きます。中央インベントリを作成する場所を指定します。この画面で選択したオペレーティング・システム・グループ名には、中央インベントリの場所への書込み権限があることを確認してください。

中央インベントリの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールOracle中央インベントリに関する項を参照してください。

Windowsオペレーティング・システムでは、この画面は表示されません。

ようこそ

製品のインストーラの紹介画面です。

自動更新

この画面で、My Oracle Supportアカウントを使用して、重要なセキュリティ更新を含む最新のソフトウェア更新を検索できます。

インストール場所

この画面を使用して、Oracleホーム・ディレクトリの場所を指定します。この画面で指定するOracleホームの場所は、空の新規ディレクトリである必要があります。

「表示」をクリックして、適切なOracleホームにOracle GoldenGate Studioをインストールしているかどうかを確認できます。

Oracle Fusion Middlewareのディレクトリ構造の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』「インストールおよび構成のためのディレクトリについて」を参照してください。

インストール・タイプ

この画面を使用して、インストール・タイプとそれに従ってインストールされる製品および機能を選択します。Oracle GoldenGate Studioでは、「完全インストール」が唯一のインストール・タイプです。このオプションはデフォルトで選択されています。

前提条件のチェック

この画面では、ご使用のシステムが最小要件を満たしていることを検証します。

検証済のタスクのリストを表示するには、「正常なタスクの表示」を選択します。ログの詳細を表示するには、「ログの表示」を選択します。

前提条件のチェックが失敗すると、エラー・メッセージが画面の下方に表示されます。エラーを修正し、「再実行」をクリックして再試行します。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続けるには、「スキップ」をクリックします(非推奨)。

警告またはエラー・メッセージがある場合は、「システム環境の確認のロードマップ」のいずれかのドキュメントを参照してください。

インストール・サマリー

この画面を使用して、選択したインストール・オプションを確認します。これらのオプションをレスポンス・ファイルに保存する場合は、「レスポンス・ファイルの保存」をクリックし、レスポンス・ファイルの場所と名前を入力します。レスポンス・ファイルは、後でサイレント・インストールを実行する場合に使用できます。

インストールの完了後にインストールされる機能セットすべてが、ここにリストされます。

サイレント・インストールまたはコマンド行インストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストール』Oracle Universal Installerのサイレント・モードでの使用に関する項を参照してください。

「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況

この画面には、インストールの進行状況が表示されます。

進捗バーが100%完了になったら、「終了」をクリックしてインストーラを閉じるか、「次」をクリックしてサマリーを確認します。

インストール完了

この画面には、「インストールの場所およびインストールされた機能セットが表示されます。情報を確認し、「終了」をクリックしてインストーラを閉じます。

ソフトウェアをインストールした後、ORACLE_HOME/oggstudio/binディレクトリからOracle GoldenGate Studioを起動できます。ただし、この時点では製品を使用できません。最初にリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、必要なスキーマを作成する必要があります。

インストールの確認

インストールの完了後、一連のタスクを実行して、成功したかどうかを確認します。

インストール・ログ・ファイルの確認

インストール・ログ・ファイルの内容を確認し、インストーラに何も問題が発生しなかったことを確認します。

デフォルトでは、インストーラはログ・ファイルをOracle_Inventory_Location/logs (UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location\logs (Windowsオペレーティング・システムの場合)ディレクトリに書き込みます。

ログ・ファイルとその場所の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールインストール・ログ・ファイルに関する項を参照してください。

ディレクトリ構造のチェック

インストールの内容は、インストール中に選択したオプションによって異なります。

Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareの理解Oracle Fusion Middlewareの主要なディレクトリに関する項を参照してください。

Oracleホームの内容の表示

viewInventoryスクリプトを使用すると、Oracleホーム・ディレクトリの内容を表示することができます。

詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Universal InstallerによるソフトウェアのインストールOracleホームの内容の表示に関する項を参照してください。