3 Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの作成
Oracle GoldenGate Studioのリポジトリには、レプリケーション設計とデプロイメントの詳細のすべてが含まれます。そのため、Oracle GoldenGate Studioを使用するには、動作保証されたデータベースにリポジトリ・スキーマをインストールする必要があります。Oracle Repository Creation Utility (RCU)を使用してリポジトリを作成します。
スキーマの作成を開始する前に、 「Oracle GoldenGate Studioソフトウェアのインストール」の説明に従って、空の新規OracleホームにOracle GoldenGate Studioソフトウェアをインストール済であることを確認してください。
スキーマをインストールするには、この項の手順を実行します。
- 動作保証されたデータベースのインストールと構成
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。 - リポジトリ作成ユーティリティの起動
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。 - 「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成
RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。 - インストールの確認
インストール・ステップが完了したら、Oracle GoldenGate Studioが適切にインストールされたことを確認します。
動作保証されたデータベースのインストールと構成
データベース・スキーマを作成する前に、動作保証されたデータベースをインストールおよび構成し、データベースが起動されて稼働していることを確認しておく必要があります。
リポジトリ作成ユーティリティの起動
動作保証されたJDKがシステムにインストールされていることを確認してから、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を起動します。
RCUを起動する手順は次のとおりです。
「リポジトリ作成ユーティリティ」画面をナビゲートしてスキーマを作成
RCU画面に必要な情報を入力して、データベース・スキーマを作成します。
- RCUの概要
「ようこそ」画面は、RCUを起動したときに最初に表示される画面です。 - スキーマ作成の方法の選択
コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。 - データベース接続の詳細の指定
「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。 - カスタム接頭辞の指定とOracle GoldenGateリポジトリ・スキーマの選択
「コンポーネントの選択」画面で、「新規接頭辞の作成」を選択してカスタム接頭辞を指定してから、Oracle GoldenGate - リポジトリ・スキーマを選択します。 - スキーマ・パスワードの指定
「スキーマ・パスワード」画面でデータベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。 - カスタム変数の指定
「カスタム変数」画面を使用して、スーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定し、Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの暗号化アルゴリズムを選択します。 - スキーマの作成の完了
残りのRCU画面を最後までナビゲートし、スキーマ作成を完了します。
スキーマ作成の方法の選択
コンポーネント・スキーマをデータベースに作成およびロードする方法を選択するには、「リポジトリの作成」画面を使用します。
-
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っている場合は、「システム・ロードおよび製品ロード」を選択します。この手順は、SYSDBA権限が付与されていることを前提としています。
-
データベースでDBAアクティビティを実行するために必要な権限を持っていない場合は、この画面で「システム・ロードに対するスクリプトの準備」を選択する必要があります。このオプションによってSQLスクリプトが生成され、それをデータベース管理者が使用します。Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のシステム・ロードと製品ロードに関する項を参照してください。
-
DBAがシステム・ロードに対してすでにSQLスクリプトを実行している場合、「製品ロードの実行」を選択します。
データベース接続の詳細の指定
「データベース接続の詳細」画面に、RCUがデータベースに接続するためのデータベース接続の詳細を指定します。
注意:
データベースのサービス名が不明な場合は、データベースの初期化パラメータ・ファイル内のSERVICE_NAMES
パラメータから取得できます。初期化パラメータ・ファイルにSERVICE_NAMES
パラメータが含まれていない場合、サービス名はDB_NAME
やDB_DOMAIN
パラメータに指定されているグローバル・データベース名と同じです。
次に例を示します。
- データベース・タイプ: Oracle Database
- 接続文字列の書式: 接続パラメータまたは接続文字列
- 接続文字列: examplehost.exampledomain.com:1521:Orcl.exampledomain.com
- ホスト名: examplehost.exampledomain.com
- ポート: 1521
- サービス名: Orcl.exampledomain.com
- ユーザー名: sys
- パスワード: ******
- ロール: SYSDBA
「次へ」をクリックして続行し、データベースへの接続が成功したことを通知するダイアログ・ウィンドウで「OK」をクリックします。
カスタム接頭辞の指定とOracle GoldenGateリポジトリ・スキーマの選択
「コンポーネントの選択」画面で、「新規接頭辞の作成」を選択してカスタム接頭辞を指定してから、Oracle GoldenGate - リポジトリ・スキーマを選択します。
スキーマの共通インフラストラクチャ・サービスも自動的に作成されます。このスキーマはグレー表示され、選択または選択解除することはできません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のサービス表スキーマの概要に関する項を参照してください。
カスタム接頭辞は、各スキーマを論理的にグループ化するために必要です。ここで指定したカスタム接頭辞は、後で必要になるため、書き留めておいてください。
ヒント:
スキーマの編成方法の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成』のスキーマ作成の計画に関する項を参照してください。
カスタム接頭辞の詳細は、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティによるスキーマの作成のカスタム接頭辞に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックして先に進み、スキーマ作成の前提条件チェックが成功したことを確認するダイアログ・ウィンドウの「OK」をクリックします。
スキーマ・パスワードの指定
「スキーマ・パスワード」画面で、データベースでのスキーマ・パスワードの設定方法を指定した後、パスワードを入力して確認します。
ヒント:
この画面で設定したパスワードは書き留めておく必要があります。このパスワードは、Oracle GoldenGate Studioの起動後に、リポジトリに接続するためのデータベース接続情報を指定する際に必要になります。
カスタム変数の指定
「カスタム変数」画面を使用して、スーパーバイザ・ユーザーのパスワードを指定し、Oracle GoldenGate Studioリポジトリ・スキーマの暗号化アルゴリズムを選択します。
次の表に、Oracle GoldenGate Studioのカスタム変数を示します。
変数 | 説明 |
---|---|
スーパーバイザ・パスワード |
スーパーバイザ・ユーザーのパスワード。次の行にこのパスワードを確認入力する必要があります。 「スーパーバイザ・パスワード」および「スーパーバイザ・パスワードの確認」フィールドにパスワードを入力します。これらのフィールドは、次に進む前に必要です。パスワードは、6文字から12文字で入力する必要があります。 この画面で設定したパスワードは書き留めておいてください。このパスワードは、Oracle GoldenGate Studioの起動後に、リポジトリに接続するためのOracle GoldenGate Studio接続情報を指定する際に必要になります。 |
暗号化アルゴリズム |
暗号化アルゴリズムの このフィールドはオプションです。このフィールドを空白のままにした場合のデフォルト値は、 |
インストールの確認
インストール・ステップが完了したら、Oracle GoldenGate Studioが適切にインストールされたことを確認します。
Oracle GoldenGate Studioが適切にインストールされたことを確認するには、「Oracle GoldenGate Studioでの追加タスクの実行」を参照してください。Oracle GoldenGate Studioが適切にインストールされたことを確認するために、この項に記載されているタスクについて理解し、それらを実行する必要があります。