1.1.1.7 リリース19.1.0.0.5 - 2020年9月

この項では、GGSA 19.1.0.0.5バンドル・パッチ・リリースに追加された新機能を示します。

1.1.1.7.1 埋込みIgniteクラスタ

GGSAは埋込みIgniteキャッシュを実装しています。Igniteは、イベントを永続化するためのターゲットまたは任意のパイプラインの参照として使用できます。GoldenGateの場合、完全なレコードを含む受信イベントがパイプラインで永続化され、変更されたイベントでキャッシュが更新されて、変更された最新のレコードが使用可能になります。

Igniteクラスタは、「システム設定」ページの「キャッシュ・クラスタ」タブから起動または停止できます。

1.1.1.7.2 NFSターゲット

GGSAは、ネットワーク・ファイル・システム(NFS)ターゲットをサポートします。

1.1.1.7.3 Ignite接続

GGSAは、埋込みIgniteキャッシュ接続と外部Igniteキャッシュ接続の両方をサポートします。

内部キャッシュは、「システム設定」ページの「キャッシュ・クラスタ」タブから有効化できます。内部キャッシュを有効化すると、すべてのSparkワーカー・ノードにIgniteクラスタが作成およびデプロイされます。

外部Igniteへの接続を作成するには、「カタログ」タブから新規接続を作成する際に、Igniteキャッシュ・タイプを選択します。保護されていないクラスタの場合は、IgniteサーバーのIPアドレスとポート番号を、保護されているクラスタの場合は、セキュリティ証明書を指定します。

1.1.1.7.4 Igniteターゲット

GGSAでは、Jsonデータを書き込むターゲットとして、Igniteがサポートおよび使用されるようになりました。

GGSAでは、2つのタイプのIgniteクラスタがサポートされています。
  • GGSAの外部で管理される外部クラスタ
  • Sparkアプリケーションとして起動され、GGSAで管理される埋込みIgniteクラスタ
Igniteターゲットを追加すると、GGSAで、内部と外部両方のIgniteキャッシュ・クラスタにデータを書き込めるようになります。

1.1.1.7.5 Ignite参照

Ignite参照は、問合せステージでIgniteキャッシュ・クラスタ参照データを使用してストリーム・データを充実します。Ignite参照のデータはキーと値のペアで、キーは文字列型、値はJsonオブジェクトです。GGSAの場合、参照する問合せステージでサポートされるのは単一値等価結合のみです。

1.1.1.7.6 GoldenGateビッグ・データ接続およびターゲット

GGSAでは、新しいGoldenGateビッグ・データ接続とターゲットがサポートされています:

  • OCIオブジェクト・ストア
  • AWS S3
  • HDFS
  • Microsoft Azure Datalake Gen-2
  • Hive

1.1.1.7.7 分割パターン

あるステージの単一のイベントを複数のイベントに変換するには、分割パターンを使用して、値フィールドを分割します。たとえば、ソースのjson要素またはjsonオブジェクトの配列をフラット化して個別に処理し、一部のターゲットにプッシュすることもできます。

1.1.1.7.8 キャッシュ・モニタリング

GGSAアプリケーションのホームページにある「モニター」オプションを使用して、内部(埋込み)クラスタと外部クラスタの両方でキャッシュをモニター、リセットおよびリロードできます。

1.1.1.7.9 Kafkaの詳細設定

「システム設定」ページに追加されたKafkaの詳細設定を使用すると、ブートストラップURL、SSLトラストストアおよびSASL情報を指定できます。ブートストラップURLはzookeeperより優先してKafkaへ接続でき、パイプラインのデプロイも可能です。

1.1.1.7.10 保護ポリシー

保護ポリシー機能は、「システム設定」ページにある「環境」」タブのHadoopアプリケーションに追加されています。保護ポリシーは、hadoopサービスとクライアント(GGSA)間でのデータの転送方法を定義します。ポリシー・タイプには、認証、整合性およびプライバシがあります。