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Oracle TSAM マネージャ

ここでは、以下の内容について説明します。

 


概要

Oracle TSAM マネージャは、Oracle TSAM のデータ操作およびデータ表現コンポーネントです。これは、J2EE アプリケーションです。Oracle TSAM マネージャには、次の機能があります。

Oracle TSAM データ サーバ

Oracle TSAM データ サーバは、Oracle TSAM エージェントへの通信インタフェースです。これには、次の 2 つの主要なサーブレットが含まれます。

注意 : HTTP の観点から見ると、Oracle TSAM エージェント LMS は、HTTP クライアントで、Oracle TSAM マネージャは、HTTP サーバです。Oracle TSAM マネージャと Tuxedo アプリケーションの間にファイアウォールをデプロイした場合、ファイアウォールは LMS に HTTP 要求の Oracle TSAM マネージャへの発行を許可しなければなりません。

Oracle TSAM コンソール

TSAM コンソールは、Web アプリケーションであり、管理およびデータの表現のために GUI インタフェースを提供します。詳細については、『Oracle TSAM コンソール ユーザ ガイド』を参照してください。

Java アプリケーション サーバ

Oracle TSAM マネージャは、Java アプリケーション サーバで実行します。サポート対象の Java アプリケーション サーバには、Oracle WebLogic サーバ、Oracle OC4J および Apache Tomcat があります。

データベース

Oracle TSAM は、リレーショナル データベースを使用して、次の情報を格納します。

Oracle TSAM マネージャは、Oracle データベースおよび Apache Derby をサポートしています。Oracle TSAM マネージャ用データベース スキーマを作成するために、組み込み前の SQL スクリプトが提供されています。詳細については、『Oracle TSAM デプロイメント ガイド』を参照してください。

 


Oracle TSAM マネージャの設定

Oracle TSAM マネージャのすべての設定パラメータは、次の場所に配置されています。

web.xml ファイル (tsam/WEB-INF/web.xml の省略形) および faces-config.xml ファイル (tsam/WEB-INF/config/faces-config.xml の省略形)。

表 3-1 および 表 3-2 では、web.xml および faces-config.xml の詳細な設定情報が提供されています。

Oracle TSAM マネージャの実行時ログは、ログ実装として Jarkata の Apache log4j との共通ログに基づいています。ログ設定ファイルは、次の場所に配置されています。

tsam/WEB-INF/classes/log4j.properties.

詳細については、「Apache log4j」の Web サイトを参照してください。

表 3-1 web.xml の設定
名前
説明
BIRT_IMAGE_LIVETIME
TSAM マネージャの一時的イメージ ファイルのファイルシステム内に残る期間の長さ (秒の単位) を示します。
tsam.jdbc.url
TSAM マネージャ データベースの JDBC 接続文字列を示します。
Derby の例と Oracle の例 : jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:orcl
jdbc:derby://localhost:1527/tmonitordb
tsam.jdbc.username
TSAM マネージャ データベースに接続するユーザ名を示します。
tsam.jdbc.password
TSAM マネージャ データベースに接続するためのパスワードを示します。
tsam.config.windowhs
TSAM マネージャのハウス キーピング スレッドのアクティブな間隔 (秒単位) を示します。
tsam.config.maxappactive
アクティブにモニタされるアプリケーション データのキャッシュ時間の長さ (秒単位) を示します。デフォルト値は、600 秒または 10 分です。
tsam.config.maxappdone
モニタされたアプリケーション データのキャッシュ時間の長さ (秒) を示します。デフォルト値は、1800 秒または 30 分です。
tsam.config.maxappsize
アプリケーションのアクティブおよびモニタされたデータを保留するキャッシュのサイズを指定します。デフォルト値は 1000 です。
tsam.config.timeoutwithtuxedo
TSAM マネージャから Tuxedo への通信に対するタイム アウト値 (秒) を示します。デフォルト値は 30 秒です。

表 3-2 faces-config.xml の設定
名前
説明
タイム ゾーン
TSAM マネージャのタイム ゾーンの [date/time] フィールドを示します。属性 : 「util」 bean の「timeZoneID
設定していない場合、デフォルトのタイム ゾーン (TSAM マネージャの配置場所) が使用されます。

注意 : Oracle TSAM マネージャをカスタマイズするには、テンプレートとして web.xml および faces-config.xml を使用します。これらのファイルの設定を変更する前に、バックアップして置く必要があります。
注意 : web.xml および faces-config.xml にその他のコンフィグレーション設定もありますが、このマニュアルには含まれていません。これらの設定を変更しないことを強くお勧めします。設定を変更すると、Oracle TSAM マネージャが適切に機能しなくなったり、機能が停止したりします。

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