Oracle Identity Manager JBoss Application Server用インストレーションおよび構成ガイド リリース9.1.0.1 B52972-02 |
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この章では、非クラスタ・インストールのUNIXを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。
関連項目:
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Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。
この章では次の項目について説明します。
次に、UNIXでのOracle Identity Managerのインストールに関する前提条件および注意事項を示します。
Oracle Identity Managerインストーラ・プログラムには、Oracle Identity Managerのインストール時に200MB以上の空き領域がホーム・ディレクトリに必要です。/etc/passwdファイルをチェックして、ホーム・ディレクトリを確認してください。$HOME変数の値の変更によってこの要件を回避することはできないことに注意してください。
/var/tmp
ディレクトリに、少なくとも200MBの空き領域が必要です。
次の手順に従って、Oracle Identity Managerをインストールする前にJAVA_HOME
変数を設定します。
JAVA HOME変数を設定します。次に例を示します。
export JAVA_HOME=/opt/jdk1.6.0_10
JAVA HOME変数を加えたパスをエクスポートします。次に例を示します。
export PATH=JAVA_HOME/bin:$PATH
動作保証されているJava JDKバージョンについては、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。
Microsoft SQL Serverをデータベースとして使用する場合は、Oracle Identity Managerをインストールする前に、Sqljdbc.jarファイルがJBOSS_HOME
/server/default/lib/
ディレクトリに存在することを確認し、ドライバの場所をシステムのCLASSPATH環境変数に追加してください。
RedHat Linuxの基本インストールに含まれるデフォルト・ロギング・パッケージによって、Oracle Identity Managerでインストールの問題と例外が発生します。Oracle Identity ManagerをRedHat Linuxにインストールする前に、commons-logging-1.0.2ライブラリを基本オペレーティング・システム・インストールから削除します。通常、commons-logging-1.0.2ライブラリは、すべての標準RedHatインストールでインストールされます。また、/usr/share/java/
ディレクトリのシンボリック・リンクも削除してください。これらのシンボリック・リンクを削除することで、インストール時にOracle Identity Managerは独自の内部ログ出力JARファイルを使用するようになります。
Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。別のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリを使用します。Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリと同じディレクトリ名を再利用する場合は、元のディレクトリ名を変更して、以前のOracle Identity Managerホームのバックアップを作成します。
また、すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは、異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerのインストールと同じディレクトリにインストールすることはできません。
インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要な場合は、データベース管理者(DBA)に問い合せてください。
注意: スキーマのインストール時に、対応するログ・ファイルがOIM_HOME /logs/ ディレクトリにdbInstall.log という名前で作成されます。 |
Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。
UNIX用のOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールします。このインストーラでは次の入力方法が可能です。
オプション・リストからの選択
各オプションには番号と角カッコ([ ])が付いています。オプションを選択するときは番号を入力します。選択すると、対応する角カッコの中にXが表示されます([X])。
プロンプトでの情報の入力
プロンプトで情報を入力し、[Enter]を押します。デフォルト値がプロンプトの後の角カッコ内に示されます。デフォルト値を受け入れるには、[Enter]を押します。
インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。パネルでは、次の操作が可能です。
オプションのリストから項目を選択する場合は、ゼロ(0)を入力して必要な項目を選択したことを示します。
次のインストール・パネルに移動するには、1を入力します。
前のパネルに戻るには、2を入力します。
インストールを取り消すには、3を入力します。
現在のパネルを再表示するには、5を入力します。
Oracle Identity ManagerをUNIXにインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。
コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更し(cd)、次のコマンドを使用してinstall_server.shファイルを実行します。
sh install_server.sh
インストーラがコンソール・モードで起動します。
注意: 配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、ディレクトリをinstallServerディレクトリに変更し(cd)、次のコマンドを実行します。
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言語リストの番号を入力して言語を指定します。
0を入力して、言語の選択を適用します。「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。
「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。
「管理ユーザー情報」パネルが表示されます。
Oracle Identity Managerの管理者用パスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力します。そして、1を入力して次のパネルを表示します。
「OIMアプリケーション・オプション」パネルが表示されます。
「OIMアプリケーション・オプション」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。
「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。
インストールするアプリケーションを選択します。
Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。
監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。
準備ができたら、0を入力して次のパネルを表示します。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。
「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、次のいずれかの手順を実行します。
Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリのパスを入力します。たとえば、/opt/oracle/
と入力します。
1を入力して次のパネルに進みます。
ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yを入力してディレクトリを作成します。
注意: 英語以外のインストールでは、プロンプトに関係なく、y しか機能しない場合があります。 |
「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。
注意: 既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。動作保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。既存データベースに対してOracle Identity Managerをインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを知らせ、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerのインストール場所から新しい
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「データベース・サーバーの選択」パネルで、使用するデータベースのタイプを指定します。
Oracle Databaseを選択するには1を入力します。
Microsoft SQL Serverを選択するには2を入力します。
データベースを選択した後で0を入力します。
1を入力して次のパネルに進みます。
データベースの情報を入力します。
データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。
ポート番号を入力するか、デフォルトを受け入れます。
データベース名のSIDを入力します。
Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。
Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。
1を入力して次のパネルに進みます。
「認証情報」パネルが表示されます。
Oracle Identity Manager Webアプリケーションの認証モードを選択します。
Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。
SSO認証の場合は2を入力します。
準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。
SSO認証を選択した場合は、プロンプトが表示されたときに、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を指定する必要があります。
1を入力して次のパネルに進みます。
アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。
アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。
JBoss Application Serverの場合は3を入力します。
準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。
1を入力して次のパネルに進みます。
「クラスタ情報」パネルが表示されます。
クラスタへのデプロイに関して次の情報を指定します。
「はい」(クラスタ)の場合は1を入力し、プロンプトに一意のパーティション名を入力します。
「いいえ」(非クラスタ)の場合は2を入力します。
準備ができたら、0を入力して次のパネルに進みます。
1を入力して次のセクションに進みます。
「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。
重要: クラスタ・インストールにデプロイしている場合は、「はい」を選択します。詳細は、第5章「クラスタ・モードでのJBoss Application Serverのインストールと構成」を参照してください。 |
「アプリケーション・サーバーの情報」パネルで次の手順を実行します。
アプリケーション・サーバーがインストールされている場所を指定します。
JDKがインストールされている場所を指定します。
1を入力して次のセクションに進みます。
「サマリー」パネルで1を入力してインストールを開始します。
インストールが終了すると、「完了」パネルが表示されます。3を入力して終了します。
Oracle Identity Managerのインストールの終了後、第8章「Oracle Identity ManagerおよびJBoss Application Serverのインストール後の構成」の手順を実行します。