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Oracle Identity Manager JBoss Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B52972-02
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6 WindowsでのOracle Identity Managerのインストール

この章では、非クラスタ・インストールのMicrosoft WindowsにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。


関連項目:

Oracle Identity ManagerをJBoss Application Serverクラスタ・インストールにデプロイする方法の詳細は、第5章「クラスタ・モードでのJBoss Application Serverのインストールと構成」を参照してください。

Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerやDesign ConsoleなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

Oracle Identity Manager製品のインストールに、Symantec pcAnywhereなどのリモート・クライアント・ツールを使用しないでください。

6.1 データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要な場合は、データベース管理者(DBA)に問い合せてください。


注意:

スキーマのインストール中、OIM_HOME/logsディレクトリにログ・ファイルが作成されます。

6.2 ドキュメントのインストール

Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

6.3 Microsoft WindowsでのOracle Identity Managerのインストール

ここでは、Microsoft Windowsを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法を説明します。


注意:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。新たにインストールするたびに、別のホーム・ディレクトリを使用します。既存のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリの名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホームのディレクトリ名を変更して、バックアップを作成します。すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があることに注意してください。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerと同じディレクトリにインストールすることはできません。

Microsoft WindowsホストにOracle Identity Managerをインストールするには、次のようにします。

  1. Microsoft SQL Serverをデータベースとして使用する場合は、Oracle Identity Managerをインストールする前に、C:\Program Files\Microsoft SQL Server 2005 Driver for JDBC\lib\Sqljdbc.jarファイルをJBOSS_HOME\server\default\lib\ディレクトリにコピーし、ドライバの場所をシステムのCLASSPATH環境変数に追加してください。

  2. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  3. Microsoft Windows Explorerを使用してインストールCDのinstallServerディレクトリにアクセスし、setup_server.exeファイルをダブルクリックします。

  4. 「インストーラ」ページで言語を選択し、「OK」をクリックします。「ようこそ」ページが表示されます。

  5. 「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。「管理ユーザー情報」ページが表示されます。

  6. Oracle Identity Manager管理者として使用するパスワードを入力し、確認のために再入力し、「次へ」をクリックします。「OIMアプリケーション・オプション」ページが表示されます。

  7. インストールする次のいずれかのアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Manager

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Manager


      関連項目:

      監査およびコンプライアンス・モジュールの詳細は、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。

  8. 「ターゲット・ディレクトリ」ページで、次の手順のいずれかを実行します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト・ディレクトリはC:\oracleです。Oracle Identity Managerをこのディレクトリにインストールするには、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Managerを別のディレクトリにインストールするには、「ディレクトリ」フィールドにパスを入力し、「次へ」をクリックします。

      または、「参照」をクリックして必要な場所にナビゲートし、「次へ」をクリックします。


      注意:

      ディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」フィールドが表示されます。「OK」をクリックします。ディレクトリが自動的に作成されます。Oracle Identity Managerのデフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるメッセージが表示されます。「OK」をクリックしてメッセージ・ボックスを閉じた後、システム管理者に連絡して必要な権限を取得してください。

  9. 「データベース・サーバーの選択」ページで、Oracle Identity Managerで使用するデータベースのタイプとして「Oracle」または「SQL Server」のいずれかを指定し、「次へ」をクリックします。

  10. 「データベース情報」ページで、データベース・スキーマのインストールに必要なすべてのデータベース接続情報を指定します。

    このスキーマは、Oracle Identity Managerを最初にインストールするときに、1回インストールします。その後は、この共通スキーマを使用するように他のすべてのOracle Identity Managerコンポーネントを構成します。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。動作保証されている構成の詳細は、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

    既存データベースに対してOracle Identity Managerをインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを知らせ、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerのインストール場所から新しいOIM_HOME\xellerate\config\ディレクトリにコピーするよう指示する警告メッセージが表示されます。

    このディレクトリが存在しない場合は、新しいOIM_HOME\xellerate\パスに\configディレクトリを作成してください。


    次のデータベース情報を入力します。

    • 「ホスト」フィールドに、データベースが存在するコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • 「ポート」フィールドに、データベースが接続をリスニングするポート番号を入力します。デフォルト・ポートは、Oracle Databaseでは1521、Microsoft SQL Serverでは1433です。

    • 「データベースSID」フィールドに、データベース・インスタンスの名前を入力します。

    • 「ユーザー名」フィールドに、Oracle Identity Managerのために作成したデータベース・アカウントのユーザー名を入力します。

    • 「パスワード」フィールドに、Oracle Identity Managerデータベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    • 「次へ」をクリックしてこれらの設定をコミットします。


      注意:

      これらの項目を設定するときは、「Oracle Identity ManagerでのOracle Databaseの使用」で指定した構成設定を参照してください。

      インストーラによってデータベースの接続およびデータベース・スキーマが存在するかどうかがチェックされます。問題がなければ、インストーラはプロセスの次の手順に進みます。問題がある場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    • 適切なデータベース・オプションを選択します。

      • データベースが存在し、接続が検出された場合は、手順11に進みます。

      • 接続が検出されない場合は、新しい情報の入力または接続の修正を求められます。新しい情報を入力するか、接続を修正してから、「次へ」をクリックします。

      「認証情報」ページが表示されます。

  11. 「認証情報」ページで、「Oracle Identity Managerのデフォルト認証」または「SSO認証」(シングル・サインオン認証)オプションを選択します。「SSO認証」を選択した場合は、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を「SSO認証のヘッダー値を入力してください」フィールドに指定する必要があります。「次へ」をクリックします。

  12. 「アプリケーション・サーバー」ページで「JBoss Application Server」を選択し、「次へ」をクリックします。「クラスタ情報」ページが表示されます。

  13. 次のいずれかの手順を実行して、サーバー構成(クラスタまたは非クラスタ)を指定します。

  14. 「アプリケーション・サーバーの情報」ページに、アプリケーション・サーバーとJavaインストールの情報を次のように入力します。

    • アプリケーション・サーバー・インストール・ディレクトリのパスを入力します。

      または、「参照」をクリックして、アプリケーション・サーバー・インストール・ディレクトリにナビゲートします。

    • JDKディレクトリのパスを入力します。

      または、「参照」をクリックして、JDKディレクトリにナビゲートします。

    その後、「次へ」をクリックします。「アプリケーション・サーバー構成のバックアップ」ページが表示されます。

  15. インストーラによって既存のデータベースが検出された場合は、そのデータベースの使用を選択できます。

    「はい」を選択し、「次へ」をクリックします。既存のデータベースが暗号化されていない場合は、暗号化することを求められます。「はい」を選択し、「次へ」をクリックします。

  16. 「サマリー」ページが表示されます。「インストール」をクリックして、Oracle Identity Managerアプリケーションをインストールします。

  17. Oracle Identity Managerがインストールされると、インストーラのログ・ファイルの場所および実行する必要がある手順を示すメッセージが表示されます。

    「OK」をクリックし、メッセージに表示されているインストール後の手順を実行します。

  18. 「完了」ページが表示されます。

    「終了」をクリックして、インストーラを終了します。

Oracle Identity Managerのインストールの終了後、第8章「Oracle Identity ManagerおよびJBoss Application Serverのインストール後の構成」の手順を実行します。

6.4 Oracle Identity Managerの削除

Oracle Identity Managerインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity ManagerをインストールしたOIM_HOMEディレクトリを削除します。