ヘッダーをスキップ

Oracle Identity Manager 管理およびユーザー・コンソール・ガイド
リリース9.1.0.1

B53779-01
目次
目次
索引
索引

戻る 次へ

27 Oracle Identity Managerをターゲット・システムとして使用したプロビジョニング操作

ターゲットOracle Identity Managerインストール上でプロビジョニング操作を実行する汎用テクノロジ・コネクタを作成できます。つまり、Oracle Identity Managerインストールを別のOracle Identity Managerインストールのプロビジョニング専用ターゲット・システムとして使用できます。

関連項目

 

図27-1は、ターゲット・システムとして構成されているOracle Identity ManagerインストールにSPMLリクエストを送信する設定を示しています。

図27-1    Oracle Identity Managerをプロビジョニング・ターゲットとして使用するための設定


画像の説明

次のサンプル・シナリオは、この設定の動作を示しています。

OIM1とOIM2は、2つの異なるOracle Identity Managerインストールです。OIM1上には、SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダとWebサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダを含む汎用テクノロジ・コネクタ(GTC1)を作成済です。OIM2は、OIM1のターゲット・システムです。SPML Webサービスは、OIM2上で実行されています。

関連項目

サポートされているSPML操作の詳細は、「SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダ」を参照してください。 

OIM1上のOIMユーザーは、ターゲット・リソース・アカウントをOIM2上で作成、変更または削除できます。OIM1を介してユーザーのOIM2(ターゲット・リソース)アカウントを作成、変更または削除すると、次のイベントのシーケンスが発生します。

  1. GTC1のSPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダがプロビジョニング操作のデータをSPMLリクエストに変換し、それをSOAPパケットにバンドルします。

  2. GTC1のWebサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダがSOAPパケットをOIM2のSPML Webサービスに送信します。

  3. SPML WebサービスがSPMLリクエストを解析し、プロビジョニング操作を実行します。

  4. プロビジョニング操作がOIM2で正常に実行されたため、SPML Webサービスが(操作の成功を示す)SPMLレスポンスをWebサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダに返信します。

  5. psoIDの値がWebサービス・トランスポート・プロバイダによってSPMLレスポンスから抽出され、汎用テクノロジ・コネクタ・フレームワークにIDフィールド値として渡されます。

ターゲットOracle Identity Managerインストールへのプロビジョニング・リンクとして使用する汎用テクノロジ・コネクタを作成するには、「管理およびユーザー・コンソールを使用した汎用テクノロジ・コネクタの作成」に記載の手順を実行します。この汎用テクノロジ・コネクタの作成に固有の手順は次のとおりです。

  1. 「ステップ1: 基本情報の指定」ページ:

    「プロビジョニング」オプションの選択後、次のプロバイダを選択します。

    • Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダ

    • SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダ

  2. 「ステップ2: パラメータ値の指定」ページ:

    ランタイム・パラメータおよび設計パラメータの値を指定します。この手順の実行時に、「ターゲット日付書式」パラメータの値を指定する必要はありません。これは、日付書式のデフォルト値を使用するためです。

  3. 「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページ:

    Webサービス・プロビジョニング・トランスポート・プロバイダとSPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダには、メタデータを検出する機能はありません。このため、次に示すように、「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページでフィールドの追加とマッピングの作成を手動で行う必要があります。

    1. 「プロビジョニング・ステージング - アカウント」データセットに次のフィールドを作成します。これらのフィールドは必須です。

      • Users.User ID

      • Users.First Name

      • Users.Last Name

      • Organizations.Organization Name

      • Users.Xellerate Type

      • Users.Role

      • Users.Password

      SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダを使用しているため、次のフィールドはメタデータの検出中に「プロビジョニング・ステージング - アカウント」データセットに自動的に作成されます。

      必要に応じて、「プロビジョニング・ステージング」データセットに次のフィールドを作成することもできます。これらのフィールドは必須ではありません。

      • Users.Middle Name

      • Users.Status

      • Users.Provisioned Date

      • Users.Creation Date

      • Users.Manager Login

      • Users.End Date

      • Users.Start Date

    2. 次の表に示すマッピングを作成します。1列目のヘッダーの「推奨」という言葉は、
      2列目に記載のフィールドとのマッピングの作成時に、1列目に記載のソース・フィールドを使用することは必須ではないことを示します。

      「OIM - ユーザー」データセットの推奨ソース・フィールド  「プロビジョニング・ステージング - アカウント」データセットの宛先フィールド 

      ユーザーID 

      Users.User ID 

      名 

      Users.First Name 

      姓 

      Users.Last Name 

      組織 

      Organizations.Organization Name 

      ユーザー・タイプ 

      Users.Xellerate Type 

      従業員タイプ 

      Users.Role 

      パスワード 

      Users.Password 

      SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダを使用しているため、次のマッピングはメタデータの検出中に自動的に作成されます。

      「OIM - アカウント」データセットのソース・フィールド  「プロビジョニング・ステージング - アカウント」データセットの宛先フィールド 

      containerID

      これは推奨ソース・フィールドです。任意のフィールドを使用できます。 

      containerID 

      objectclass

      これは推奨ソース・フィールドです。任意のフィールドを使用できます。 

      objectclass 

      ID 

      ID 

      手順3.aに記載の必須でないフィールドを追加する場合は、そのフィールドと対応するフィールドとのマッピングを「OIM」データセットに作成する必要があります。

    3. 必要に応じて、「OIM - アカウント」および「プロビジョニング・ステージング - アカウント」データセットの子データセットを作成し、子データセットの対応するフィールド間のマッピングを作成します。

      「ステップ2: パラメータ値の指定」ページで、「グループ・メンバーシップ情報を保持している子データセットのID属性」パラメータの値を指定します。指定する値と同じ名前のフィールドが子データセットに含まれていることを確認してください。

      関連項目

      「グループ・メンバーシップ情報を保持している子データセットのID属性」パラメータの詳細は、「SPMLプロビジョニング・フォーマット・プロバイダ」を参照してください。 

      前述のステップの実行後、「ステップ3: コネクタ構成の変更」ページで「閉じる」をクリックします。

  4. 「ステップ4: コネクタ・フォーム名の検証」ページ:

    このページに表示される値を受け入れるか、変更します。

  5. 「ステップ5: コネクタ情報の検証」ページ:

    このページに表示される情報の確認後、「作成」をクリックします。


戻る 次へ
Oracle
Copyright © 2009 Oracle Corporation.

All Rights Reserved.
目次
目次
索引
索引