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Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B53901-01
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2 インストールの準備

Oracle Identity Managerをインストールする前に、デプロイに必要なコンポーネントについてよく理解しておくことをお薦めします。また、システムでOracle Identity Managerをインストールする準備ができたことを確認するために、診断ダッシュボードをインストールして使用することもお薦めします。診断ダッシュボードのインストールの詳細は、「診断ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

Oracle Identity Managerの基本インストールには、次のものが含まれます。

この章では次の項目について説明します。

2.1 Oracle Identity Managerコンポーネントのホスト要件

この項では、Oracle Identity Manager環境での様々なコンポーネントの最低限のホスト・システム要件を示します。


注意:

Oracle Identity Manager製品の各リリース固有の要件やサポートされる構成については、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

エンタープライズ・バージョンのアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトウェア、および有効なライセンスを入手する必要があります。Oracle Identity Managerにはこのソフトウェアは含まれていません。

Oracle Identity Managerインストール・プログラムが、他のインストールしたアプリケーション、ユーティリティまたはドライバと競合することがあります。Oracle Identity Managerをインストールする前に、重要性の低いソフトウェアとドライバをコンピュータからすべて削除するようにしてください。また、これを行うことで、データベース・ホストでのデータベース・スキーマの作成も確実になります。

2.1.1 Oracle Identity Managerサーバー(ホスト)の要件

表2-1は、Oracle Identity Managerの最低限のホスト要件を示します。これは基本的なデプロイのガイドラインです。

表2-1 Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

サーバーのプラットフォーム 項目 要件

Microsoft WindowsおよびLinux

プロセッサのタイプ

Intel XeonまたはPentium IV


プロセッサの速度

2.4GHz以上、400MHz FSB以上


プロセッサの数

1


メモリー: どちらか大きい方を使用

Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB


ハード・ディスク容量

1GB(初期値)

Solaris

サーバー

Sun Fire V210


プロセッサの数

1


メモリー: どちらか大きい方を使用

Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB


ハード・ディスク容量

1GB(初期値)

AIX

プロセッサのタイプ

PowerPC


プロセッサの数

1


メモリー: どちらか大きい方を使用

Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB


ハード・ディスク容量

1GB(初期値)


2.1.2 データベース・サーバーのホスト要件

表2-2は、サポートされるオペレーティング・システムごとのサンプル・データベースの最低限のホスト要件を示します。ガイドラインとして使用してください。特定のデータベース・ホストの要件は、SQL ServerまたはOracleデータベースのドキュメントを参照してください。

表2-2 サンプル・データベース・サーバーの要件

データベース・サーバーのプラットフォーム 項目 要件

Microsoft WindowsおよびLinux

プロセッサのタイプ

Intel Xeon


プロセッサの速度

2.4GHz以上、400MHz FSB以上


プロセッサの数

2


メモリー

合計4GBまたはCPUごとに2GB


ハード・ディスク容量

40GB(初期値)

Solaris

サーバー

Sun Fire V250


プロセッサの数

2


メモリー

合計4GBまたはCPUごとに2GB


ハード・ディスク容量

40GB(初期値)


ハード・ディスクの数

1

AIX

プロセッサのタイプ

PowerPC


プロセッサの数

2


メモリー

合計4GBまたはCPUごとに2GB


ハード・ディスク容量

40GB(初期値)


2.1.3 Design Consoleのホスト要件

表2-3に、Oracle Identity Manager Design Consoleの最低限のホスト要件を示します。

表2-3 Design Consoleのホスト要件

Design Consoleのプラットフォーム 項目 要件

Microsoft Windows

プロセッサのタイプ

Intel Pentium IV


プロセッサの速度

1.4GHz以上


プロセッサの数

1


メモリー

512MB


ハード・ディスク容量

300MB


2.1.4 Remote Managerのホスト要件

表2-4に、Oracle Identity Manager Remote Managerの最低限のホスト要件を示します。

表2-4 Remote Managerのホスト要件

Remote Managerのプラットフォーム 項目 要件

Microsoft WindowsおよびLinux

プロセッサのタイプ

Intel Pentium IV


プロセッサの速度

1.4GHz以上


プロセッサの数

1


メモリー

512MB


ハード・ディスク容量

1GB

Solaris

サーバー

Sun Fire V210


プロセッサの数

1


メモリー: どちらか大きい方を使用

Oracle Identity Managerインスタンスごとに2GB


ハード・ディスク容量

20GB(初期値)

AIX

プロセッサのタイプ

PowerPC


プロセッサの数

1


メモリー

512MB


ハード・ディスク容量

1GB


2.2 英語以外のOracle Identity Manager環境での準備

Oracle Identity Managerリリースのコンポーネントを英語以外の環境にデプロイする場合、次のガイドラインと要件を確認してください。

2.3 インストール・ワークシート

表2-5は、Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、必要な構成の属性に関する情報を提供します。このワークシートを印刷し、インストールの記録を取ってください。「ユーザー選択」の列に実際のインストールの情報を記入します。

表2-5 インストール・ワークシート

項目 デフォルト ユーザー選択

Oracle Identity Managerをインストールするためのベース・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\oracle

UNIXまたはLinux: /opt/oracle


Oracle Identity Managerデータベースがインストールされているコンピュータの名前またはIPアドレス

デフォルト値なし


データベースが接続をリスニングするTCPポート番号

1521(Oracle)

1433(Microsoft SQL Server)


インストールで使用するデータベースの名前

デフォルト値なし


Oracle Identity Managerがデータベースにアクセスするために使用するデータベース・アカウントの名前とパスワード

デフォルト値なし


JDKインストール・ディレクトリ

Microsoft Windows: C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer\java

UNIXまたはLinux: /opt/IBM/WebSphere/AppServer/java


IBM WebSphere Application Serverインストール・ディレクトリ(このドキュメントではWEBSPHERE_HOME

Microsoft Windows: C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer

UNIXまたはLinux: /opt/IBM/WebSphere/AppServer



*NA = デフォルトがないことを意味します。Oracle Identity Managerをインストールするときはこの項目の値を指定する必要があります。

2.4 診断ダッシュボードの使用方法

診断ダッシュボードは、アプリケーション・サーバーで実行するWebアプリケーションです。これによって、Oracle Identity Managerで必要なコンポーネントについてインストール前とインストール後の環境がチェックされます。Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボードをインストールすることをお薦めします。

2.4.1 診断ダッシュボードのインストール

診断ダッシュボード・ツールは、Oracle Identity ManagerインストーラCDで配布されます。Diagnostic Dashboardディレクトリに含まれています。

診断ダッシュボードWebアプリケーションは、アプリケーション・サーバーにデプロイする必要があります。


関連項目:

診断ダッシュボードの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

2.4.2 インストール前の環境の確認

Oracle Identity Managerのインストールをトラブルシューティングするときに診断ダッシュボードを使用すると役立ちます。

  • サポートされるJava仮想マシン(JVM)

  • サポートされるデータベース

  • Microsoft SQL Server JDBCライブラリ(Microsoft SQL Serverの場合のみ)


関連項目:

診断ダッシュボードの詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。