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Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B53901-01
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6 UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerのインストール

この章では、非クラスタ・インストールのUNIXまたはLinuxを実行するコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。


関連項目:


Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。

6.1 インストールの前提条件と注意事項

UNIXまたはLinuxにOracle Identity Managerをインストールする場合の前提条件と注意事項は次のとおりです。

6.2 データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要に応じ、データベース管理者(DBA)に連絡してください。


注意:

スキーマのインストール中、OIM_HOME/logsディレクトリにログ・ファイルが作成されます。

6.3 ドキュメントのインストール

Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

6.4 UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerのインストール

UNIXまたはLinuxのためのOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールされます。このインストーラでは次の2つの入力方法が可能です。

インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。

UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerのインストール

  1. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  2. コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更し(cd)、次のコマンドを使用してinstall_server.shを実行します。

    sh install_server.sh
    

    注意:

    配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、installServerディレクトリにディレクトリ変更(cd)して、次のコマンドを実行します。

    find .-name "*.sh" -exec chmod u+x {} \;


    インストーラがコンソール・モードで起動します。

  3. 言語リストの番号を入力して言語を選択します。

    0を入力して、言語の選択を適用します。「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。

  4. 「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「管理ユーザー情報」パネルが表示されます。

  5. Oracle Identity Manager管理者に使用するパスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力して1を入力し、次のパネルに移動します。

    「OIMアプリケーション・オプション」パネルが表示されます。

  6. 「OIMアプリケーション・オプション」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。

  7. インストールするアプリケーションを選択します。

    1. Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。

    2. 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。

      終了したら0を入力した後、1を入力して次のセクションに進みます。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。

  8. 「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、次の手順のいずれかを実行します。

    • Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリへのパス(/opt/oracle/など)を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yes(はい)を表すyを入力します。「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。動作保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースに対してインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを示し、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerインストールから新しいOIM_HOME/xellerate/configディレクトリにコピーするように指示する警告メッセージが表示されます。

    OIM_HOME/xellerate/configディレクトリが存在しない場合は、新規作成します。


  9. 使用するデータベースのタイプを指定します。

    • Oracleデータベースを選択するには1を入力します。

    • Microsoft SQL Serverを選択するには2を入力します。

    • 0を入力して終了します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「データベース情報」パネルが表示されます。

  10. データベースの情報を入力します。

    • データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • ポート番号を入力するか、デフォルトを受け入れます。

    • データベース名のSIDを入力します。

    • Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。

    • Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

      「認証情報」パネルが表示されます。

  11. Oracle Identity Manager Webアプリケーションの認証モードを選択します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。

    • SSO認証の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    SSO認証を選択した場合は、プロンプトが表示されたときに、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を指定する必要があります。

    1を入力して次のパネルに進みます。

    アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。

  12. アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。

    • IBM WebSphere Application Serverの場合は4を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「クラスタ情報」パネルが表示されます。

  13. アプリケーション・サーバーがクラスタ化されているかどうかを指定し、クラスタ固有の情報を指定し、次の手順を実行します。

    • 「はい」の場合は1を入力します。

    • 「いいえ」の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 「はい」を選択した場合は、プロンプトでクラスタ名を入力します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。


    注意:

    次の手順は、WebSphereベースのOracle Identity Managerの非クラスタ・インストールの場合にのみ該当します。クラスタWebSphere環境でのインストールの詳細は、「クラスタWebSphere構成へのOracle Identity Managerのデプロイ」を参照してください。

  14. プロンプトでアプリケーション・サーバーの情報を入力します。

    1. アプリケーション・サーバーへのパスを指定するか、[Enter]キーを押してデフォルトを受け入れます。

    2. アプリケーション・サーバーのJDKディレクトリへのパスを指定するか、[Enter]キーを押してデフォルトを受け入れます。

    3. 1を入力して次のセクションに進みます。

  15. WebSphereサーバーのログイン情報を入力します。

    1. アプリケーション・サーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    2. WebSphereのセル名を入力します。

    3. WebSphereのノード名を入力します。

    4. WebSphereサーバー名を入力します。

    5. プロファイル名を入力します。

    6. 1を入力して次のセクションに進みます。

  16. アプリケーション・サーバーのバックアップを作成するように警告するメッセージが表示されたら、インストールをバックアップし、1を入力して次のセクションに進みます。

  17. インストールのサマリー情報ページで、表示された情報を確認し、次のいずれかを実行します。

    • 2を入力し、戻って変更します。

    • 1を入力し、インストールを開始します。

  18. Oracle Identity Managerがインストールされると、「完了」パネルが表示されます。3を入力して終了します。

Oracle Identity Managerのインストールの終了後、第7章「Oracle Identity ManagerおよびIBM WebSphere Application Serverのインストール後の構成」の手順を実行します。

6.5 Oracle Identity Managerの削除

Oracle Identity Managerのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity ManagerをインストールしたOIM_HOMEディレクトリを削除します。