Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド リリース9.1.0.1 B53901-01 |
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この章では、非クラスタ・インストールのUNIXまたはLinuxを実行するコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。
関連項目:
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Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。
この章では次の項目について説明します。
UNIXまたはLinuxにOracle Identity Managerをインストールする場合の前提条件と注意事項は次のとおりです。
Oracle Identity Managerインストーラ・プログラムを実行するには、Oracle Identity Managerをインストールするユーザーのホーム・ディレクトリに最低200MBの空き領域が必要です。ホーム・ディレクトリは/etc/passwdファイルで確認してください。$HOME変数の値を変更してもこの要件は回避できないので注意してください。
/var/tmpディレクトリに最低200MBの空き領域が必要です。
Oracle Identity Managerをインストールする前に、使用するオペレーティング・システム固有の手順に従って、JAVA_HOME
変数およびPATH
変数を設定する必要があります。詳細は、「環境変数の設定」を参照してください。
RedHat Linuxの基本インストールによって組み込まれるデフォルトのロギング・パッケージは、Oracle Identity Managerのインストールの問題および例外の原因になります。Oracle Identity ManagerをRedHat Linuxにインストールする前に、commons-logging-1.0.2ライブラリをオペレーティング・システムの基本インストールから削除してください。commons-logging-1.0.2ライブラリは、通常RedHatの標準インストールでインストールされます。また、/usr/share/java/ディレクトリのシンボリック・リンクも必ず削除してください。これらのシンボリック・リンクを削除すると、インストール時にOracle Identity Managerでは独自の内部ログ出力のjarファイルを使用するようになります。
Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。別のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリを使用します。Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリと同じ名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリ名を変更します。
さらに、すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。たとえば、Oracle Identity Managerをインストールしたディレクトリに、Remote Managerをインストールすることはできません。
インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要に応じ、データベース管理者(DBA)に連絡してください。
注意: スキーマのインストール中、OIM_HOME /logs ディレクトリにログ・ファイルが作成されます。 |
Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOME
ディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。
UNIXまたはLinuxのためのOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールされます。このインストーラでは次の2つの入力方法が可能です。
オプション・リストからの選択
各オプションには番号とカッコ([ ])が付いています。オプションを選択するときは番号を入力します。選択すると、対応するカッコの中にXが表示されます([X])。
プロンプトでの情報の入力
プロンプトで情報を入力するには、情報を入力して[Enter]を押します。プロンプトの後のカッコに囲まれているデフォルト値を受け入れるには、そのまま[Enter]を押します。
インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。
オプションのリストから項目を選択した場合は、ゼロ(0)を入力して必要な項目を選択したことを示します。
次のインストール・パネルに移動するには、1を入力します。
前のパネルに戻るには、2を入力します。
インストールを取り消すには、3を入力します。
現在のパネルを再表示するには、5を入力します。
UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerのインストール
Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。
コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更し(cd
)、次のコマンドを使用してinstall_server.shを実行します。
sh install_server.sh
注意: 配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、installServerディレクトリにディレクトリ変更(cd)して、次のコマンドを実行します。
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インストーラがコンソール・モードで起動します。
言語リストの番号を入力して言語を選択します。
0を入力して、言語の選択を適用します。「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。
「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。
「管理ユーザー情報」パネルが表示されます。
Oracle Identity Manager管理者に使用するパスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力して1を入力し、次のパネルに移動します。
「OIMアプリケーション・オプション」パネルが表示されます。
「OIMアプリケーション・オプション」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。
「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。
インストールするアプリケーションを選択します。
Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。
監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。
終了したら0を入力した後、1を入力して次のセクションに進みます。「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。
「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、次の手順のいずれかを実行します。
Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリへのパス(/opt/oracle/など)を入力します。
1を入力して次のパネルに進みます。
ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yes(はい)を表すyを入力します。「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。
注意: 既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。動作保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。Oracle Identity Managerを既存のデータベースに対してインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを示し、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerインストールから新しい
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使用するデータベースのタイプを指定します。
Oracleデータベースを選択するには1を入力します。
Microsoft SQL Serverを選択するには2を入力します。
0を入力して終了します。
1を入力して次のパネルに進みます。
「データベース情報」パネルが表示されます。
データベースの情報を入力します。
データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。
ポート番号を入力するか、デフォルトを受け入れます。
データベース名のSIDを入力します。
Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。
Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。
1を入力して次のパネルに進みます。
「認証情報」パネルが表示されます。
Oracle Identity Manager Webアプリケーションの認証モードを選択します。
Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。
SSO認証の場合は2を入力します。
終了したら0を入力します。
SSO認証を選択した場合は、プロンプトが表示されたときに、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を指定する必要があります。
1を入力して次のパネルに進みます。
アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。
アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。
IBM WebSphere Application Serverの場合は4を入力します。
終了したら0を入力します。
1を入力して次のパネルに進みます。
「クラスタ情報」パネルが表示されます。
アプリケーション・サーバーがクラスタ化されているかどうかを指定し、クラスタ固有の情報を指定し、次の手順を実行します。
「はい」の場合は1を入力します。
「いいえ」の場合は2を入力します。
終了したら0を入力します。
「はい」を選択した場合は、プロンプトでクラスタ名を入力します。
1を入力して次のセクションに進みます。
「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。
注意: 次の手順は、WebSphereベースのOracle Identity Managerの非クラスタ・インストールの場合にのみ該当します。クラスタWebSphere環境でのインストールの詳細は、「クラスタWebSphere構成へのOracle Identity Managerのデプロイ」を参照してください。 |
プロンプトでアプリケーション・サーバーの情報を入力します。
アプリケーション・サーバーへのパスを指定するか、[Enter]キーを押してデフォルトを受け入れます。
アプリケーション・サーバーのJDKディレクトリへのパスを指定するか、[Enter]キーを押してデフォルトを受け入れます。
1を入力して次のセクションに進みます。
WebSphereサーバーのログイン情報を入力します。
アプリケーション・サーバーのホスト名またはIPアドレスを入力します。
WebSphereのセル名を入力します。
WebSphereのノード名を入力します。
WebSphereサーバー名を入力します。
プロファイル名を入力します。
1を入力して次のセクションに進みます。
アプリケーション・サーバーのバックアップを作成するように警告するメッセージが表示されたら、インストールをバックアップし、1を入力して次のセクションに進みます。
インストールのサマリー情報ページで、表示された情報を確認し、次のいずれかを実行します。
2を入力し、戻って変更します。
1を入力し、インストールを開始します。
Oracle Identity Managerがインストールされると、「完了」パネルが表示されます。3を入力して終了します。
Oracle Identity Managerのインストールの終了後、第7章「Oracle Identity ManagerおよびIBM WebSphere Application Serverのインストール後の構成」の手順を実行します。