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Oracle Identity Manager IBM WebSphere Application Server用インストレーションおよび構成ガイド
リリース9.1.0.1
B53901-01
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5 Microsoft WindowsでのOracle Identity Managerのインストール

この章では、非クラスタ・インストールのMicrosoft WindowsにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。


関連項目:

クラスタ・インストールでのOracle Identity Managerのデプロイの詳細は、「クラスタWebSphere構成へのOracle Identity Managerのデプロイ」を参照してください。

Oracle Identity Managerは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerやDesign ConsoleなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

Symantec社のpcAnywhereなどのリモート・クライアント・ツールを使用して、Oracle Identity Manager製品をインストールしないでください。

5.1 データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。必要に応じ、データベース管理者(DBA)に連絡してください。


注意:

スキーマのインストール中、OIM_HOME\logsディレクトリにログ・ファイルが作成されます。

5.2 ドキュメントのインストール

Oracle Identity ManagerのドキュメントはOIM_HOMEディレクトリに自動的にインストールされます。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

5.3 Microsoft WindowsでのOracle Identity Managerのインストール

ここでは、Microsoft Windowsを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法を説明します。


注意:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。新たにインストールするたびに、別のホーム・ディレクトリを使用します。既存のOracle Identity Managerのホーム・ディレクトリの名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリの名前を変更します。

すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは、異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerと同じディレクトリにインストールすることはできません。


Microsoft WindowsホストにOracle Identity Managerをインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerをインストールする前に、使用するオペレーティング・システム固有の手順に従って、JAVA_HOME変数およびPATH変数を設定する必要があります。環境変数の設定の詳細は、「環境変数の設定」を参照してください。

  2. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。


    注意:

    コンピュータの自動起動ルーチンが有効になっている場合は、手順3に進みます。

  3. WindowsエクスプローラでインストールCDのinstallServerディレクトリに移動し、setup_server.exeファイルをダブルクリックします。

  4. 「インストーラ」ページで言語を選択し、「OK」をクリックします。「ようこそ」ページが表示されます。

  5. 「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。「管理ユーザー情報」ページが表示されます。

  6. Oracle Identity Manager管理者で使用するパスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力して「次へ」をクリックします。「OIMアプリケーション・オプション」ページが表示されます。

  7. インストールする次のいずれかのアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Manager

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Manager


      関連項目:

      監査およびコンプライアンス・モジュールの詳細は、『Oracle Identity Manager Audit Report開発者ガイド』を参照してください。

  8. 「ターゲット・ディレクトリ」ページが表示された後、次のいずれかを実行します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト・ディレクトリはC:\oracleです。このディレクトリにOracle Identity Managerをインストールする場合、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Managerを別のディレクトリにインストールする場合、「ディレクトリ」フィールドにパスを入力し、「次へ」をクリックします。

    または

    「参照」をクリックして必要な場所に移動し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    このディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」フィールドが表示されます。「OK」をクリックします。ディレクトリが自動的に作成されます。Oracle Identity Managerのデフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるメッセージが表示されます。「OK」をクリックしてメッセージを閉じ、システム管理者に連絡して適切な権限を取得します。

  9. 「データベース・サーバーの選択」ページで、Oracle Identity Managerで使用するデータベースのタイプを指定し、「次へ」をクリックします。

  10. 「データベース情報」ページで、データベース・スキーマのインストールに必要なすべてのデータベース接続情報を指定します。

    このスキーマは、Oracle Identity Managerを最初にインストールするときに、1回のみインストールします。その後は、この共通スキーマを使用するように他のすべてのOracle Identity Managerコンポーネントを構成します。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのリリースが既存のデータベースのバージョンで動作保証されていることを確認します。動作保証されている構成の詳細は、『Oracle Identity Manager Readme』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースに対してインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを示し、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerインストールから新しいOIM_HOME\xellerate\config\ディレクトリにコピーするように指示する警告メッセージが表示されます。

    このディレクトリが存在しない場合は、新しいOIM_HOME\xellerate\パスに\configディレクトリを作成する必要があります。


    • 「ホスト」フィールドに、データベースがインストールされるコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • 「ポート」フィールドに、データベースが接続をリスニングするポート番号を入力します。デフォルト・ポートは、Oracleデータベースでは1521、Microsoft SQL Serverでは1433です。

    • 「データベースSID」フィールドに、データベース・インスタンスの名前を入力します。

    • 「ユーザー名」フィールドに、Oracle Identity Managerのために作成したデータベース・アカウントのユーザー名を入力します。

    • 「パスワード」フィールドに、Oracle Identity Managerデータベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    • 「次へ」をクリックしてこれらの設定を確定します。


      注意:

      これらの項目を設定するときは、「Oracle Identity ManagerでのOracleデータベースの使用」または「Oracle Identity ManagerでのMicrosoft SQL Serverデータベースの使用」で指定した構成設定を参照して、設定を検証してください。

      データベース・スキーマが存在する場合はインストーラによってデータベースの接続がチェックされます。問題がなければ、インストーラはプロセスの次の手順に進みます。問題がある場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    • 適切なデータベース・オプションを選択します。

      • データベースが存在し、接続が正常な場合は、手順11に進みます。

      • 接続が検出されない場合は、新しい情報の入力または接続の修正を求められます。その後で「次へ」をクリックします。

  11. 「認証情報」ページで、「Oracle Identity Managerのデフォルト認証」オプションまたは「SSO認証」オプションを選択します。「SSO認証」を選択した場合は、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を「SSO認証のヘッダー値を入力してください」フィールドに指定する必要があります。「次へ」をクリックします。

  12. 「アプリケーション・サーバーの選択」ページで「IBM WebSphere」を選択し、「次へ」をクリックします。

  13. 「クラスタ情報」ページで、サーバー構成がクラスタまたは非クラスタかを指定します。

    非クラスタ・インストールの場合は、「いいえ」を選択して「次へ」をクリックします。

    クラスタ・インストールにデプロイする場合は、「はい」を選択してクラスタ名を入力します。詳細は、「クラスタWebSphere構成へのOracle Identity Managerのデプロイ」を参照してください。

  14. 「WebSphereのディレクトリ情報」ページで、アプリケーション・サーバーおよびJavaインストールに関する情報を入力します。

    1. WebSphereインストール・ディレクトリへのフルパスを入力します。このパスには、C:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServerのように、必ずAppServerを含めます。

      または、「参照」をクリックして、WebSphereのインストール・ディレクトリの場所に移動します。

    2. WebSphere Application Serverに関連するJDKへのパスを入力します。このパスにはJREを含めないでください。たとえば、有効なパスはC:\Program Files\IBM\WebSphere\AppServer\javaとなります。

      または、「参照」をクリックして、JDKインストールの場所に移動します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  15. 「IBM WebSphereの詳細」ページで、次のアプリケーション・サーバーの情報を入力します。

    1. アプリケーション・サーバーが稼働しているコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。ローカル・インストールの場合は、localhostと入力できます。

    2. 「WebSphereのセル名およびノード名の取得」で説明したセル名を入力します。

    3. 「WebSphereのセル名およびノード名の取得」で説明したノード名を入力します。

    4. WebSphereサーバー名として、Oracle Identity Managerサーバー名を入力します。デフォルトのサーバー名はserver1です。

    5. プロファイル名として、AppSrv01を入力するか、オペレーティング・システムに応じてWEBSPHERE_HOME\profiles\ディレクトリの下のディレクトリ名を入力します。

    6. 「次へ」をクリックします。

  16. 「アプリケーション・サーバー構成のバックアップ」ページが表示されたら、アプリケーション・サーバーのバックアップを作成し、「次へ」をクリックしてサーバーのインストールを開始します。

  17. 「サマリー」ページで、「インストール」をクリックしてサーバー・ソフトウェアのインストールを開始します。

  18. インストーラによって既存のデータベースが検出された場合は、そのデータベースを使用します。

    「はい」を選択して「次へ」をクリックします。

    既存のデータベースが暗号化されていない場合は、暗号化することを求められます。「はい」を選択して「次へ」をクリックします。

  19. Oracle Identity Managerがインストールされると、インストーラのログ・ファイルの場所および実行する必要がある手順を示すメッセージが表示されます。

    「OK」をクリックし、メッセージに表示されているインストール後の手順を実行します。

  20. 「完了」ページで「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

    Oracle Identity Managerのインストールの終了後、「Oracle Identity ManagerおよびIBM WebSphere Application Serverのインストール後の構成」の手順を実行します。

5.4 Oracle Identity Managerの削除

Oracle Identity Managerのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity ManagerをインストールしたOIM_HOMEディレクトリを削除します。