ナビゲーションをスキップ

デプロイメント ガイド

  前 次 前/次ボタンと目次ボタンとの区切り線 目次  

AquaLogic Service Bus の高可用性について

クラスタ化された AquaLogic Service Bus ドメインは高可用性を備えています。高可用性デプロイメントには、ハードウェアやネットワークに障害が発生したときの回復処理が備えられており、障害発生時に制御をバックアップ コンポーネントに移行させることができます。

以下の節では、AquaLogic Service Bus デプロイメントのクラスタ化と高可用性について説明します。

 


AquaLogic Service Bus の高可用性について

高可用性を提供するクラスタでは、サービス障害からの回復が可能です。WebLogic Server では、レプリケートされた HTTP セッション ステート、クラスタ化されたオブジェクト、およびクラスタ化環境のサーバに固定されたサービスのフェイルオーバがサポートされます。WebLogic Server でフェイルオーバを処理する方法については、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタでの通信」を参照してください。

推奨ハードウェアおよびソフトウェア

一般的な AquaLogic Service Bus 環境で使用できる基本コンポーネントは次のとおりです。

クラスタ システムのネットワーク トポロジのプランニングについての詳細説明は、この節で扱う内容の範囲を越えています。Web アプリケーションで、ロード バランサ、ファイアウォール、Web サーバについて、1 つまたは複数の WebLogic Server クラスタを組織化することにより、ロード バランス機能とフェイルオーバ機能を十分に活用する方法は、『WebLogic Server クラスタ ユーザーズ ガイド』の「クラスタ アーキテクチャ」を参照してください。発信ロード バランシングのコンフィグレーションについては、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「ビジネス サービス」で、「ビジネス サービスの追加」の「ビジネス サービスを追加するには - 転送コンフィグレーション」を参照してください。

次の図に、HTTP ロード バランサ、高可用性データベースとマルチポート ファイル システムを含むクラスタの概略図を示します。

図 5-1 クラスタの概略図


 

JMS ファイル ストアについて

デフォルトの AquaLogic Service Bus ドメイン コンフィグレーションでは、モニタとアラートの目的で収集されたメトリックを JMS の永続性用のファイル ストアに格納します。上記のコンフィグレーションは、パフォーマンスを最適化するために管理対象サーバ間で共有可能な、高可用性を備えたマルチポート ディスクに依存します。通常、JMS ファイル ストアは JDBC ストアよりも高性能です。

JMS ファイル ストアのコンフィグレーションについては、『WebLogic Server 環境のコンフィグレーション』の「WebLogic 永続ストアの使い方」を参照してください。

サーバ障害時の処理

ソフトウェアまたはハードウェアの問題により、サーバに障害が発生することがあります。以下の節では、障害が起こったときに自動的に発生するプロセスと、手動で行わなければならない手順について説明します。

ソフトウェアの障害

ソフトウェアの障害が発生すると、ノード マネージャは WebLogic Server を再起動します (再起動するようにコンフィグレーションされている場合)。ノード マネージャの詳細については、『サーバの起動と停止の管理』の「ノード マネージャを使用したサーバの制御」を参照してください。セキュア インストールの回復処理を準備する手順については、『サーバの起動と停止の管理』の「サーバ障害の回避とサーバ障害からの回復」の「障害回復のためのディレクトリとファイルのバックアップ」を参照してください。

ハードウェアの障害

ハードウェアの障害が発生すると、物理マシンの修理が必要になり、長期間使用できなくなることがあります。ハードウェアの障害時には、以下のイベントが発生します。

サーバの移行

AquaLogic Service Bus では、WebLogic Server のサーバ移行機能を利用して、システム間での管理対象サーバのフェイルオーバを透過的に行うことができます。WebLogic Server のサーバ移行の詳細については、WebLogic Server ドキュメントの次のトピックを参照してください。

 


AquaLogic Service Bus の障害と回復処理

WebLogic Server の高可用性機能に加え、AquaLogic Service Bus には、AquaLogic Service Bus ソリューションの実装とコンフィグレーション単位での障害回復処理の機能があります。以下の節では、AquaLogic Service Bus の障害と回復処理に関する次のトピックについて説明します。

透過的なサーバ再接続

AquaLogic Service Bus では、外部サーバおよびサービスが障害により再起動されたとき、それらへの再接続が透過的に行われます。接続が使用できない間に AquaLogic Service Bus から送り先にメッセージが送信されると、サーバ コンソールに 1 つまたは複数の実行時エラー メッセージが表示されることがあります。

以下の種類のサーバおよびサービスで透過的な再接続を行うことができます。

AquaLogic Service Bus Console はモニタ機能も備えており、サービスの状態を表示したり、サービスの障害に応答する SLA とアラートのシステムを構築することができます。詳細については、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「モニタ」を参照してください。

EIS インスタンスのフェイルオーバ

プロダクション環境のほとんどのビジネス サービスは、ロード バランシングと高可用性を目的として複数の EIS インスタンスを指すようにコンフィグレーションされます。EIS インスタンスの障害が長引くか、ビジネス サービスが障害のある単一の EIS インスタンスを指すことが予期される場合、ビジネス サービスのコンフィグレーションを再設定し、代替のオペレーション可能な EIS インスタンスを指定できます。この変更は動的に行うことができます。

AquaLogic Service Bus Console を使用したビジネス サービスのエンドポイント URI の変更については、AquaLogic Service Bus Console のオンライン ヘルプの「ビジネス サービス」で「ビジネス サービスの表示と変更」を参照してください。

 

ナビゲーション バーのスキップ  ページの先頭 前 次