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相互運用性ソリューション ガイド

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BEA Tuxedo との相互運用性

 


概要

BEA AquaLogic Service Bus と BEA Tuxedo を相互運用して、各製品に用意されているサービスを使用できます。

以下の関連ドキュメントに、この環境について詳しく記載されています。

次の図に、このメッセージ処理プロセスをまとめます。

メッセージ処理プロセス


 

この章の内容は以下のとおりです。

 


AquaLogic Service Bus での BEA Tuxedo サービスの使用 (発信の例)

以下の節では、AquaLogic Service Bus から BEA Tuxedo サービスを使用する方法を説明します。

実装の概要

AquaLogic Service Bus では、WebLogic Tuxedo Connector を使用して、BEA Tuxedo に用意されているサービスを利用できます。WebLogic Tuxedo Connector には、Tuxedo サービスを直接呼び出すことのできる JMS ブリッジ (tBridge) が用意されています。

WebLogic Tuxedo Connector および Tuxedo キュー ブリッジをコンフィグレーションした後、Tuxedo サービスに対する要求を JMS キューに入れ、その要求に対する応答を別の JMS キューから受信できます。tBridge は、JMS メッセージから Tuxedo バッファ タイプへの変換を処理し、インポートされた Tuxedo サービスを呼び出し、応答バッファを再び JMS メッセージ タイプに変換し、変換された応答を JMS キューに入れます。Tuxedo に対する要求は、サービスに対して直接行うか、または Tuxedo /Q キューに入れることができます。

始める前に

AquaLogic Service Bus で使用する Tuxedo アプリケーションに関する以下の情報を収集します。

Tuxedo キュー ブリッジをコンフィグレーションする前に、JMS キューをいくつか作成する必要があります (ない場合)。以下の用途のキューが必要です。

WebLogic Tuxedo Connector と Tuxedo キュー ブリッジのコンフィグレーション

WebLogic Tuxedo Connector と Tuxedo キュー ブリッジ (tBridge) は、WebLogic Server Administration Console でコンフィグレーションします。WebLogic Tuxedo Connector の詳細については、WebLogic Server の WebLogic Tuxedo Connector のドキュメントを参照してください。

WebLogic Server Administration Console にログインします。以下の節の指示に従って、コンフィグレーション手順を順番に実行します。

新しい WTC サーバの作成

以下の手順に従います。

  1. [相互運用性] の [WTC サーバ] をクリックします。
  2. [ロックして編集] をクリックします。これにより、変更を行えるようになります。図 2-1 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-1 WTC サーバ画面

    WTC サーバ画面


     
  4. [新規作成] をクリックして新しい WTC サーバを追加します。図 2-2 のような画面が表示されます。
  5. 図 2-2 新しい WTC サーバのデータ入力画面

    新しい WTC サーバのデータ入力画面


     
  6. WTC サーバの名前を入力し、[OK] をクリックします。
  7. ページ上部に、サーバが正常に追加されたことを示すメッセージが表示されます。

  8. 新しく作成した WTC サーバをクリックして、その設定を表示します。

ローカル アクセス ポイントの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブで [ローカル AP] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC ローカル アクセス ポイントを作成します。図 2-3 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-3 新しいローカル アクセス ポイントのデータ入力画面

    新しいローカル アクセス ポイントのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [アクセス ポイント] - このアクセス ポイントの名前。

    [アクセス ポイント ID] - WebLogic Server がアクセス ポイントを表すために使用する名前。この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたリモート アクセス ポイント ID と一致している必要があります。

    [ネットワーク アドレス] - この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたリモート ネットワーク アドレスと一致している必要があります。

  6. [OK] をクリックします。

リモート アクセス ポイントの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブで [リモート AP] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC リモート アクセス ポイントを作成します。図 2-4 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-4 新しいリモート アクセス ポイントのデータ入力画面

    新しいリモート アクセス ポイントのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [アクセス ポイント] - このアクセス ポイントの名前。

    [アクセス ポイント ID] - WebLogic Server がアクセス ポイントを表すために使用する名前。この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたローカル アクセス ポイント ID と一致している必要があります。

    [ローカル アクセス ポイント] - WTC ローカル アクセス ポイントの名前。

    [ネットワーク アドレス] - この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたローカル ネットワーク アドレスと一致している必要があります。

  6. [OK] をクリックします。

WTC インポート サービスの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブの [インポート済み] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC インポート サービスを作成します。図 2-5 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-5 新しい WTC インポート サービスのデータ入力画面

    新しい WTC インポート サービスのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [リソース名] - WebLogic Server がサービス (tBridge を含む) を表すために使用する名前

    [ローカル アクセス ポイント] - 作成したローカル アクセス ポイントの名前

    [リモート アクセス ポイント リスト] - 新しく作成したリモート アクセス ポイントの名前

    [リモート名] - リモート Tuxedo システムでエクスポートされたときのサービスの名前

  6. [OK] をクリックします。

フィールド テーブル クラスの作成 (必要な場合)

Tuxedo サービスで FML または FML32 バッファが必要な場合は、1 つまたは複数のフィールド テーブル クラスを WebLogic Tuxedo Connector コンフィグレーションのリソース セクションに追加する必要があります。クラスを作成するには、FML フィールド テーブルの場合は weblogic.wtc.jatmi.mkfldclass ユーティリティ、FML32 フィールド テーブルの場合は weblogic.wtc.jatmi.mkfldclass32 ユーティリティを使用します。

フィールド テーブル クラスの作成が不要な場合は、「キュー ブリッジの作成」に進みます。

フィールド テーブル クラスを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. [コンフィグレーション] タブの [リソース] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC リソース コンフィグレーションを作成します。図 2-6 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-6 新しいフィールド テーブル クラスのデータ入力画面

    新しいフィールド テーブル クラスのデータ入力画面


     
  4. 完全クラス名を [FldTbl クラス] または [FldTbl32 クラス] フィールドに追加します。クラスは WebLogic Server クラスパス上にある必要があります。WebLogic Server クラスパスの変更が必要な場合があります。WebLogic Server クラスパスの設定については、『WebLogic Server コマンド リファレンス』の「クラスパスの変更」を参照してください。

キュー ブリッジの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブの [キュー ブリッジ] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しいキュー ブリッジを作成します。図 2-7 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-7 新しい WTC キュー ブリッジのデータ入力画面

    新しい WTC キュー ブリッジのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [WLS エラー送り先] - メッセージが Tuxedo に正常に配信できなかったときにそのメッセージを受信する JMS キューの JNDI 名を入力します。

    [Tuxedo エラー キュー] - Tuxedo からのエラー応答を受信する JMS キューの JNDI 名を入力します。

  6. [OK] をクリックします。

リダイレクトの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブの [リダイレクト] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、Tuxedo で呼び出すサービスのリダイレクトを作成します。図 2-8 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-8 新しい WTC リダイレクトのデータ入力画面

    新しい WTC リダイレクトのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [方向] - [JMS キューから Tuxedo サービス] を指定します。

    [FML 変換] - Tuxedo サービスに XML から FML および FML から XML への変換が必要な場合は、[フラット] を選択します。

    [応答キュー] - Tuxedo サービスからの応答を受信する JMS キューの JNDI 名を入力します。

    [ソース名] - Tuxedo サービスへの要求を受信する JMS キューの JNDI 名を入力します。

    [対象のアクセス ポイント] - 前に作成したリモート アクセス ポイントの名前を入力します。

    [対象の名前] - 前に作成した、インポートされた Tuxedo サービスの名前を入力します。

  6. [OK] をクリックします。

変更のアクティブ化

変更内容を有効にするには、WebLogic Server Administration Console で [変更のアクティブ化] をクリックします。

新しいビジネス サービスのコンフィグレーション

Tuxedo サービスを AquaLogic Service Bus から利用するには、AquaLogic Service Bus Console で新しいビジネス サービスをコンフィグレーションする必要があります。ビジネス サービスの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「ビジネス サービス」を参照してください。

AquaLogic Service Bus Console にログインします。以下の節の指示に従って、コンフィグレーション手順を順番に実行します。

新しいプロジェクトの追加

以下の手順に従います。

  1. [作成] をクリックして新しいコンソール セッションを開始します。
  2. リソースの編集はセッション内で行う必要があります。

  3. [プロジェクト エクスプローラ] をクリックします。
  4. 新しいプロジェクトの名前を入力し、[プロジェクトの追加] をクリックします。
  5. ページ上部に、サーバが正常に追加されたことを示すメッセージが表示されます。

ビジネス サービスの追加

以下の手順に従います。

  1. 新しく作成したプロジェクトをクリックします。
  2. [リソース] 領域の [リソースの作成] ドロップダウン メニューで、[ビジネス サービス] を選択します。
  3. 図 2-9 に示すような [ビジネス サービスの編集 - 全般的なコンフィグレーション] ページが表示されます。

    図 2-9 新しいビジネス サービスのページ 1

    新しいビジネス サービスのページ 1


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [サービス名] - サービスの名前。

    [サービスの種類] - [任意の XML サービス] を選択します (デフォルト)。

    [次へ] をクリックして、図 2-10 に示す [ビジネス サービスの編集 - 転送コンフィグレーション] ページを表示します。

    図 2-10 新しいビジネス サービスのページ 2

    新しいビジネス サービスのページ 2


     
  6. 以下の値を入力します。
  7. [プロトコル] - [jms] を選択します。

    [ロード バランシング アルゴリズム] - デフォルトのままにするか、別のアルゴリズムを選択します。

    [エンドポイント URI] - サービスがデプロイされたサーバ上のエンドポイント URI に対応する JMS URI を入力します。

  8. [次へ] をクリックして次に進みます。
  9. 以下の値を入力します。
  10. [応答が必要] - チェック ボックスを選択します。

    [応答 URI] - 有効な応答 URI を入力します。

    [応答のタイムアウト] - 30。

    [メッセージの種類] - [テキスト]。

  11. [完了] をクリックします。
  12. [概要] ページで、[保存] をクリックします。

プロキシ サービスの追加

テストの目的でプロキシ サービスを作成します。プロキシ サービスの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「プロキシ サービス」を参照してください。

以下の手順に従います。

  1. [リソース] 領域の [リソースの作成] ドロップダウン メニューで、[プロキシ サービス] を選択します。
  2. 図 2-11 に示すような [プロキシ サービスの編集 - 全般的なコンフィグレーション] ページが表示されます。

    図 2-11 新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 1

    新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 1


     
  3. 以下の値を入力します。
  4. [サービス名] - サービスの名前。

    [サービスの種類] - [任意の SOAP サービス] を選択します。

    [次へ] をクリックして、図 2-12 に示す [プロキシ サービスの編集 - 転送コンフィグレーション] ページを表示します。

    図 2-12 新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 2

    新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 2


     
  5. 以下の必須の値を入力します。
  6. [プロトコル] - [http] を選択します。

    [エンドポイント URI] - URI フィールドに、プロキシ サービス名に対応する URI が自動的に表示されます。このフィールドはそのままにするか、別の URI を入力できます。

  7. [完了] をクリックします。
  8. [概要] ページで、[保存] をクリックします。

プロキシ サービスのコンフィグレーション

AquaLogic Service Bus のメッセージ フローは、プロキシ サービスの実装を定義します。メッセージ フローには、パイプライン ペア (プロキシ サービス、またはサービスの処理用の要求パイプラインと応答パイプライン) と、ステージ、パイプライン、およびプロキシ サービスに対して定義できるエラー ハンドラ パイプラインをゼロ個以上入れることができます。パイプラインには、1 つまたは複数のステージを入れることができ、ステージにはアクションを入れることができます。プロキシ サービスのルーティング動作を変更するには、このメッセージ フローを次のように編集します。

以下の手順に従います。

  1. AquaLogic Service Bus Console ナビゲーション パネルで、選択項目のリストから [リソース ブラウザ] を選択します (まだ選択されていない場合)。
  2. ナビゲーション パネルに [リソース ブラウザ] ペインが開き、コンソールに [プロキシ サービスの概要] プロジェクト ページが表示されます。

  3. [オプション] の [メッセージ フローの編集] アイコン [メッセージ フローの編集] アイコン をクリックします。図 2-13 のような画面が表示されます。
  4. 図 2-13 メッセージ フローのデフォルト画面

    メッセージ フローのデフォルト画面


     

    前に作成したプロキシ サービスの [メッセージ フローの編集] ページが表示されます。このページには、デフォルトのメッセージ フロー コンフィグレーションが表示されます。デフォルト コンフィグレーションは、1 つの開始ノードで構成されています。これはメッセージ フローの最小コンフィグレーションです。メッセージ フローの動作は順番に行われます。

  5. 開始ノードをクリックします。図 2-14 に示すように、ポップアップ メニューから [ルート ノードの追加] リンクを選択します。
  6. 図 2-14 ルート ノードへの変換の画面

    ルート ノードへの変換の画面


     
  7. コンフィグレーションのダイアログで、ルート ノードに任意の名前を付け、[保存] をクリックします。
  8. メッセージ フローで、ノードの名前が変更され、ルート ノード名が表示されます。

  9. 図 2-15 に示すように、ルート ノードをクリックし、ポップアップ メニューから [編集ルート ノード] を選択します。
  10. 図 2-15 ルート ノードの編集画面

    ルート ノードの編集画面


     

    [ステージ コンフィグレーションの編集] ページが表示されます。このページには、[アクションの追加] という 1 つのリンクがあります。

    ステージはパイプラインの要素であり、パイプラインに定義されたアクションのコンテナです。アクションとは、プロキシ サービスを通過するメッセージの処理を定義するパイプライン ステージの要素です。

  11. 図 2-16 に示すように、[アクションの追加] リンクをクリックし、ポップアップ メニューから [ルーティング] を選択します。
  12. 図 2-16 メッセージ フローのルーティングの画面

    メッセージ フローのルーティングの画面


     

    [ステージ コンフィグレーションの編集] ページが変更され、アクションの内容が表示されます。アクションの内容は、作成したノードの種類 (ルート ノード) によって定義されます。

  13. 図 2-17 に示すように、[<サービス> にルーティングする] の [<サービス>] をクリックします。
  14. 図 2-17 [<サービス> にルーティングする] 画面

    [<サービス> にルーティングする] 画面


     

    [サービス ブラウザ] に、作成したプロキシ サービスとビジネス サービスの名前が表示されます。

  15. ビジネス サービスの追加」で作成したビジネス サービスを選択します。
  16. [送信] をクリックします。
  17. 画面が更新され、ビジネス サービスへのルーティングが表示されます。

コンフィグレーションが完了し、テストの準備が整いました。

コンフィグレーションのテスト

AquaLogic Service Bus を BEA Tuxedo と共に使用するようコンフィグレーションしたので、アプリケーションをテストできます。コンフィグレーションをテストする 1 つの方法は、Web サービス プロキシを設定し、デフォルト パイプラインを使用してそれを呼び出すことにより、WebLogic Workshop ベースのアプリケーションを使用することです。

次のタスク リストは、AquaLogic Service Bus による BEA Tuxedo の発信での使用をテストするプロセスをまとめたものです。

  1. Tuxedo サーバおよび WebLogic Workshop アプリケーションを構築して起動します。
  2. AquaLogic Service Bus プロキシを呼び出すように WebLogic Workshop アプリケーションを設定します。
  3. 要求を入力して、WebLogic Workshop アプリケーションで Web サービスを実行します。要求に対して応答が返されたら、正しくコンフィグレーションされています。

 


BEA Tuxedo での AquaLogic Service Bus のサービスの使用 (着信の例)

以下の節では、BEA Tuxedo から AquaLogic Service Bus サービスを使用する方法を説明します。

実装の概要

WebLogic Tuxedo Connector を使用すると、BEA Tuxedo アプリケーションは EJB を、もう 1 つの BEA Tuxedo アプリケーションのように呼び出すことができます。このシナリオでは、JMS キューで Tuxedo サービス要求を受信し、必要に応じてバッファを変換し、結果のメッセージを配置する機能を実行する特定の EJB の例を使用します。このドキュメントで説明する方法は、デプロイメント記述子を使用した EJB の設定に基づきます。この方法では、Tuxedo バッファと JMS メッセージ間の変換も行います。

始める前に

BEA Tuxedo で使用する AquaLogic Service Bus アプリケーションに関する以下の情報を収集します。

以下の JMS キューを作成する必要があります (ない場合)。

サンプル EJB ToQSBean のコンフィグレーション

ejb-jar.xml ファイルに環境エントリを設定し、他のドメインが WebLogic Tuxedo Connector を通じて呼び出すことができるようにする、エクスポートされたサービスの名前を設定します。以下の節では、これらのタスクの手順を説明します。

ejb-jar.xml ファイルの編集

ejb-jar.xml ファイルで、以下の環境エントリを設定します。

weblogic-ejb-jar.xml ファイルの編集

weblogic-ejb-jar.xml ファイルで、EJB の JNDI 名を tuxedo.services.svcnameHome に設定します。svcname は、デプロイメントでサポートされる ATMI サービス名です。これは、他のドメインが WTC を通じて呼び出すことができる、エクスポートされたサービスの名前です。

weblogic-ejb-jar.xml ファイルの構造のリファレンス情報については、『WebLogic エンタープライズ JavaBeans (EJB) プログラマーズ ガイド』の「weblogic-ejb-jar.xml デプロイメント記述子のリファレンス」を参照してください。

EJB の JAR ファイルへのフィールド クラスの追加

フィールド テーブル クラスの作成 (必要な場合)」で説明したようにフィールド クラスを設定する場合は、このタスクは省略可能です。XML から FML および FML から XML への変換に必要なフィールド テーブル クラス ファイルを EJB の JAR ファイルに含める必要があります。このタスクの実行手順については、WebLogic Server の Javadoc を参照してください。

EJB のビルドおよびデプロイ

EJB をデプロイすると、WebLogic Server のクライアントで EJB のコンポーネントを使用できるようになります。EJB のデプロイ手順はいくつかあり、ユーザの環境と、EJB のデプロイ先がプロダクション環境かどうかに応じて異なります。

EJB を含む、WebLogic Server アプリケーションおよびモジュールをデプロイする一般的な手順については、WebLogic Server ドキュメントの『WebLogic Server 9.0 アプリケーションのデプロイメント』を参照してください。EJB 固有のデプロイメントの問題と手順については、『WebLogic エンタープライズ JavaBeans (EJB) プログラマーズ ガイド』の「エンタープライズ JavaBean のデプロイメント ガイドライン」を参照してください。

WebLogic Tuxedo Connector のコンフィグレーション

WebLogic Server Administration Console を使用して、WebLogic Tuxedo Connector をコンフィグレーションします。WebLogic Tuxedo Connector の詳細については、WebLogic Server の WebLogic Tuxedo Connector のドキュメントを参照してください。

WebLogic Server Administration Console にログインし、以下の手順を順番に実行します。

注意 : WebLogic Tuxedo Connector と Tuxedo キュー ブリッジのコンフィグレーション」で説明している WTC の設定を実行した場合は、ここで説明する該当タスクを省略できます。必要なタスクは WTC エクスポート サービスの作成だけです。

このコンフィグレーションを完了するには、以下の節で説明するタスクを実行します。

新しい WTC サーバの作成

以下の手順に従います。

  1. [相互運用性] の [WTC サーバ] をクリックします。
  2. [ロックして編集] をクリックします。これにより、変更を行えるようになります。図 2-18 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-18 WTC サーバ画面

    WTC サーバ画面


     
  4. [新規作成] をクリックして新しい WTC サーバを追加します。図 2-19 のような画面が表示されます。
  5. 図 2-19 新しい WTC サーバのデータ入力画面

    新しい WTC サーバのデータ入力画面


     
  6. WTC サーバの名前を入力し、[OK] をクリックします。
  7. ページ上部に、サーバが正常に追加されたことを示すメッセージが表示されます。

  8. 新しく作成した WTC サーバをクリックして、その設定を表示します。

ローカル アクセス ポイントの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブで [ローカル AP] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC ローカル アクセス ポイントを作成します。図 2-20 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-20 新しいローカル アクセス ポイントのデータ入力画面

    新しいローカル アクセス ポイントのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [アクセス ポイント] - このアクセス ポイントの名前。

    [アクセス ポイント ID] - WebLogic Server がアクセス ポイントを表すために使用する名前。この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたリモート アクセス ポイント ID と一致している必要があります。

    [ネットワーク アドレス] - この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたリモート ネットワーク アドレスと一致している必要があります。

  6. [OK] をクリックします。

リモート アクセス ポイントの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブで [リモート AP] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC リモート アクセス ポイントを作成します。図 2-21 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-21 新しいリモート アクセス ポイントのデータ入力画面

    新しいリモート アクセス ポイントのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [アクセス ポイント] - このアクセス ポイントの名前。

    [アクセス ポイント ID] - WebLogic Server がアクセス ポイントを表すために使用する名前。この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたローカル アクセス ポイント ID と一致している必要があります。

    [ローカル アクセス ポイント] - WTC ローカル アクセス ポイントの名前。

    [ネットワーク アドレス] - この値は、Tuxedo ドメイン ゲートウェイがこの WTC インスタンスで使用するためにコンフィグレーションしたローカル ネットワーク アドレスと一致している必要があります。

  6. [OK] をクリックします。

WTC エクスポート サービスの作成

以下の手順に従います。

  1. [コンフィグレーション] タブの [エクスポート済み] をクリックします。
  2. [新規作成] をクリックして、新しい WTC エクスポート サービスを作成します。図 2-22 のような画面が表示されます。
  3. 図 2-22 新しい WTC エクスポート サービスのデータ入力画面

    新しい WTC エクスポート サービスのデータ入力画面


     
  4. 以下の値を入力します。
  5. [リソース名] - WebLogic Server がサービス (tBridge を含む) を表すために使用する名前

    [ローカル アクセス ポイント] - 前に作成したローカル アクセス ポイントの名前

    [EJB 名] - サービスを呼び出すときに使用する、EJB ホーム インタフェースの完全な名前

    [リモート名] - リモート Tuxedo システムでエクスポートされたときのサービスの名前

  6. [OK] をクリックします。

プロキシ サービスの追加とコンフィグレーション

AquaLogic Service Bus サービスを Tuxedo から利用するには、AquaLogic Service Bus Console を使用して新しいプロキシ サービスをコンフィグレーションする必要があります。プロキシ サービスの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「プロキシ サービス」を参照してください。

AquaLogic Service Bus Console にログインし、以下の手順を順番に実行します。

このコンフィグレーションを完了するには、以下の節で説明するタスクを実行します。

新しいプロジェクトの追加

以下の手順に従います。

  1. [作成] をクリックして新しいコンソール セッションを開始します。
  2. リソースの編集はセッション内で行う必要があります。

  3. [プロジェクト エクスプローラ] をクリックします。
  4. 新しいプロジェクトの名前を入力し、[プロジェクトの追加] をクリックします。
  5. ページ上部に、サーバが正常に追加されたことを示すメッセージが表示されます。

プロキシ サービスの追加

以下の手順に従います。

  1. [リソース] 領域の [リソースの作成] ドロップダウン メニューで、[プロキシ サービス] を選択します。
  2. 図 2-23 に示すような [プロキシ サービスの編集 - 全般的なコンフィグレーション] ページが表示されます。

    図 2-23 新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 1 - 着信

    新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 1 - 着信


     
  3. 以下の値を入力します。
  4. [サービス名] - サービスの名前。

    [サービスの種類] - [任意の XML サービス] を選択します (デフォルト)。

    [次へ] をクリックして、図 2-24 に示す [プロキシ サービスの編集 - 転送コンフィグレーション] ページを表示します。

    図 2-24 新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 2 - 着信

    新しいプロキシ サービスのデータ入力ページ 2 - 着信


     
  5. 以下の必須の値を入力します。
  6. [プロトコル] - [jms] を選択します。

    [エンドポイント URI] - サービスがデプロイされたサーバ上のエンドポイント URI に対応する JMS URI を入力します。

  7. [次へ] をクリックして次に進みます。
  8. 以下の値を入力します。
  9. [応答が必要] - チェック ボックスを選択します。

    [メッセージの種類] - [テキスト]。

  10. [完了] をクリックします。
  11. [概要] ページで、[保存] をクリックします。

プロキシ サービスのコンフィグレーション

AquaLogic Service Bus のメッセージ フローは、プロキシ サービスの実装を定義します。メッセージ フローには、パイプライン ペア (プロキシ サービス、またはサービスの処理用の要求パイプラインと応答パイプライン) と、ステージ、パイプライン、およびプロキシ サービスに対して定義できるエラー ハンドラをゼロ個以上入れることができます。パイプラインには、1 つまたは複数のステージを入れることができ、ステージにはアクションを入れることができます。プロキシ サービスのルーティング動作を変更するには、このメッセージ フローを次のように編集します。

以下の手順に従います。

  1. AquaLogic Service Bus Console ナビゲーション パネルで、選択項目のリストから [リソース ブラウザ] を選択します (まだ選択されていない場合)。
  2. ナビゲーション パネルに [リソース ブラウザ] ペインが開き、コンソールに [プロキシ サービスの概要] プロジェクト ページが表示されます。

  3. [オプション] の [メッセージ フローの編集] アイコン [メッセージ フローの編集] アイコン をクリックします。図 2-25 のような画面が表示されます。
  4. 図 2-25 メッセージ フローのデフォルト画面

    メッセージ フローのデフォルト画面


     

    前に作成したプロキシ サービスの [メッセージ フローの編集] ページが表示されます。このページには、デフォルトのメッセージ フロー コンフィグレーションが表示されます。デフォルト コンフィグレーションは、1 つの開始ノードで構成されています。これはメッセージ フローの最小コンフィグレーションです。メッセージ フローの動作は順番に行われます。

  5. 開始ノードをクリックします。図 2-26 に示すように、ポップアップ メニューから [ルート ノードの追加] リンクを選択します。
  6. 図 2-26 ルート ノードへの変換の画面

    ルート ノードへの変換の画面


     
  7. コンフィグレーションのダイアログで、ルート ノードに任意の名前を付け、[保存] をクリックします。
  8. メッセージ フローで、ノードの名前が変更され、ルート ノード名が表示されます。

  9. 図 2-27 に示すように、ルート ノードをクリックし、ポップアップ メニューから [編集ルート ノード] を選択します。
  10. 図 2-27 ルート ノードの編集画面

    ルート ノードの編集画面


     

    [ステージ コンフィグレーションの編集] ページが表示されます。このページには、[アクションの追加] という 1 つのリンクがあります。

    ステージはパイプラインの要素であり、パイプラインに定義されたアクションのコンテナです。アクションとは、プロキシ サービスを通過するメッセージの処理を定義するパイプライン ステージの要素です。

  11. 図 2-28 に示すように、[アクションの追加] リンクをクリックし、ポップアップ メニューから [ルーティング] を選択します。
  12. 図 2-28 メッセージ フローのルーティング画面

    メッセージ フローのルーティングの画面


     

    [ステージ コンフィグレーションの編集] ページが変更され、アクションの内容が表示されます。アクションの内容は、作成したノードの種類 (ルート ノード) によって定義されます。

  13. 図 2-29 に示すように、[<サービス> にルーティングする] の [<サービス>] をクリックします。
  14. 図 2-29 [<サービス> にルーティングする] 画面

    [<サービス> にルーティングする] 画面


     

    [サービス ブラウザ] に、作成したプロキシ サービスとビジネス サービスの名前が表示されます。

  15. Tuxedo にエクスポーズするビジネス サービスを選択します。
  16. [送信] をクリックします。
  17. 画面が更新され、ビジネス サービスへのルーティングが表示されます。

コンフィグレーションが完了し、テストの準備が整いました。

コンフィグレーションのテスト

BEA Tuxedo を AquaLogic Service Bus と共に使用するようにコンフィグレーションしたので、正しく動作することを確認するためのテストを実行できます。XML から FML32 および FML32 から XML への変換を使用している場合は、BEA Tuxedo に含まれている「ud32」Tuxedo クライアント プログラムを使用してこのコンフィグレーションをテストできます (FML 変換を使用している場合は、「ud」クライアントを使用できます)。ud32 は、FML バッファのテキスト表現で構成される入力を読み取ります。詳細については、『Tuxedo コマンド リファレンス』で ud および ud32 コマンドに関する情報を参照してください。

XML から FML および FML から XML への変換を使用していない場合は、Tuxedo でテスト クライアント プログラムを作成し、このコンフィグレーションをテストする必要があります。このタスクの詳細については、BEA Tuxedo のドキュメントを参照してください。

 

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