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ライセンス ファイルのインストールと更新

BEA Products を実行するには、有効な製品ライセンスが必要です。以下の節では、製品ライセンスの入手、インストール、および更新の方法について説明します。

 


BEA 製品ライセンスについて

BEA 製品は、license.bea という XML 形式のライセンス ファイルを使用します。BEA ホーム ディレクトリに格納されているライセンス ファイルは、同ディレクトリにインストールされている BEA 製品のために使用されます。BEA ソフトウェアは実行時にこのファイルをチェックし、ユーザがどの製品コンポーネントの使用権限を持つかを判別します。

システムに複数の BEA ホーム ディレクトリがある場合、各 BEA ホーム ディレクトリに、該当する製品の使用を認可する license.bea ファイルが必要です。

ライセンスは各リリースに固有です。たとえば、WebLogic Server 9.2 を使用するには、9.2 のライセンス ファイルが必要です。9.2 より前の license.bea ファイルを WebLogic Server 9.2 の license.bea ファイルに変換するには、「以前のソフトウェア リリースからのライセンスのアップグレード」を参照してください。

license.bea ファイルとして使用できるライセンス ファイルのタイプと、ライセンス ファイルの技術上の制限事項を以下の表に示します。

ライセンスの具体的な条件については、エンド ユーザ ライセンス契約を参照してください。

表 6-1 BEA Products のライセンス ファイルのタイプ
ライセンス タイプ
説明
開発ライセンス
  • BEA Products ソフトウェア上で実行されるアプリケーションを準備するために開発者が開発環境で使用する。デプロイには、プロダクション ライセンスが必要である。
  • 配布される製品で提供されるコンポーネント製品がすべて使用可能になる。
  • 複数のインスタンスの WebLogic Server を実行中のマシンであっても、1 台のマシンでソフトウェアを実行できる。
  • クライアント接続が可能な IP アドレスは 5 つまで。IP アドレスの数は、サーバ起動時から追跡される。サーバを再起動すると、IP アドレスの数はリセットされる。
  • license.bea として BEA ホーム ディレクトリにインストールされる。
  • マシンの IP アドレスへのバインドは行われない。
プロダクション ライセンス
  • 範囲制限のないプロダクション環境で使用する。
  • 購入したソフトウェア コンポーネントの機能に制限を与える場合がある。
  • 複数のインスタンスの WebLogic Server を実行中のマシンであっても、1 台のマシンでソフトウェアを実行できる。
  • クライアント接続を実行できる IP アドレスの数は無制限。
  • 別途購入が必要。プロダクション ライセンスのご購入については、販売代理店にご連絡いただくか、BEA 社の Web サイト (http://www.beasys.co.jp) をご覧ください。
  • マシンの IP アドレスへのバインドが行われる。ライセンス ファイルで指定された IP アドレスのマシンでのみ、プロダクション ライセンスを使用できる。

ソフトウェアをインストールすると、有効期限内の開発ライセンス (license.bea) がシステムにインストールされます。デフォルトでは、ソフトウェアは製品と共にインストールされた開発ライセンスを使用するため、すぐに製品の利用を開始することができます。その後で、license.bea ファイルを含む BEA 製品を追加インストールすると、インストール プログラムによって license.bea ファイルに新しい製品ライセンスが自動的に追加されます。

注意 : license.bea ファイルは XML 構文に準拠しています。XML 定義 (<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>) は、license.bea ファイルの先頭に記述する必要があります。XML 定義より前に、スペースや改行を入れないでください。

BEA Products のライセンス ファイルでサポートされている製品の詳細については、以下の URL の『ライセンス』を参照してください。

 


license.bea ファイルの更新

BEA ソフトウェアをインストールすると、ソフトウェアで使用される開発用 license.bea ファイルが生成され、BEA ホーム ディレクトリにインストールされます。既存の BEA ホームにソフトウェアをインストールすると、配布された製品に含まれている開発ライセンスが既存の license.bea ファイルに自動的に追加されます。

ただし、インストール プロセス以外で個別に license.bea ファイルを更新しなければならない場合もあります。たとえば、以下のいずれか 1 つ以上に該当する場合、ライセンス ファイルを更新する必要があります。

どの場合も、BEA から新しいライセンスを受け取り、その内容を対象の BEA ホーム ディレクトリの license.bea ファイルに組み込む必要があります。ライセンスの更新プロセスを簡単に行うために、BEA には、BEA ホーム ディレクトリの既存のライセンスに新しいライセンスを結合し、有効期限を経過したエントリや重複エントリを削除する UpdateLicense ユーティリティが用意されています。

UpdateLicense の結合プロセスの目的は、コンポーネントのライセンス属性や結合対象のライセンス ファイルの機能を変更することではありません。

例を示します。

license.bea ファイルの更新に関する重要な注意事項

license.bea ファイルの更新方法を決定するとき、以下の事項を検討する必要があります。

注意 : license.bea ファイルを手動で編集しないでください。手動で編集すると、現在インストールされている BEA 製品の動作に問題が発生するおそれがあります。また、後にメンテナンス アップグレードのために BEA 製品をインストールするとき、問題が発生するおそれがあります。

UpdateLicense ユーティリティによる license.bea の更新

license.bea ファイルを更新するには、以下の手順を実行します。

  1. 電子メールで受け取ったライセンス更新ファイルを license.bea 以外の名前で対象の BEA ホーム ディレクトリに保存します。たとえば、new_license.bea という名前でファイルを保存します。このファイルは、手順 4 で license_update_file として使用します。
  2. 警告 : 既存の license.bea ファイルの名前を上書きまたは変更しないでください。
  3. プラットフォームに応じて、以下の操作を実行します。
    • Windows システムでは、MS-DOS コマンド ウィンドウを開き、対象の BEA ホーム ディレクトリに移動する。
    • UNIX システムでは、対象の BEA ホーム ディレクトリに移動する。
  4. まだ実行していない場合は、以下のコマンドを入力して PATH 変数に JDK を追加します。
    • Windows システム
    • set PATH=BEA_HOME\JDK\bin;%PATH%
    • UNIX システム
    • PATH=BEA_HOME/JDK/bin:$PATH
      export PATH

      ここで、JDK は、インストールされている製品で使用中の JDK (jdk150_04 または jrockit90_150_04) のディレクトリを示します。

  5. 以下のいずれかのコマンドを入力して、既存のライセンスにライセンス更新ファイルを結合します。
    • Windows システム
    • UpdateLicense license_update_file
    • UNIX システム
    • sh UpdateLicense.sh license_update_file

      license_update_file は、手順 1 でライセンス更新ファイルを保存するときに使用した名前を示します。

  6. 更新後の license.bea ファイルのコピーを BEA ソフトウェアおよびアプリケーションのインストール ディレクトリ以外の安全な場所に保存します。
  7. ライセンス ファイルを他人が使用することはできませんが、悪意のある改ざんや偶発的な改ざんが行われない場所にコピーを保存する必要があります。

 


以前のソフトウェア リリースからのライセンスのアップグレード

license.bea ファイルの形式は、BEA Products ソフトウェアの各リリースで異なります。license.bea ファイルを以前のリリースから現在のリリースのライセンスにアップグレードするには、以下の手順を実行します。

  1. BEA eLicense の Web サイト (http://elicense.bea.com) にログインします。
  2. 注意 : この Web サイトにログインするには、BEA eLicense のアカウントが必要です。BEA eLicense のアカウントがない場合、カスタマ サポート サイトの [Register] リンクをクリックし、アカウントを登録します。
  3. Web ページの左側にあるナビゲーション ペインで [Upgrade/Downgrade] をクリックし、ページの指示に従って操作します。アップグレードするライセンスが表示されていない場合、[Add a Missing License] リンクをクリックします。BEA ライセンス チームが見当たらないライセンスを調査します。
  4. アップグレードされたライセンス ファイルを電子メールで受け取ります。システムの license.bea ファイルを更新するには、「UpdateLicense ユーティリティによる license.bea の更新」を参照してください。

注意 : 上記は米国内でのライセンス アップグレード方法を記述するものです。日本国内で WebLogic Server の旧リリースから現行バージョンのライセンスにアップグレードするには、ライセンスを購入いただきました日本 BEA システムズ代理店にお問い合わせください。

 


配布された 販促用 DVD で使用するライセンスのインストール

BEA は、宣伝のためにソフトウェアを DVD で配布することがあります。販促用 DVD に含まれるインストーラでは、開発ライセンス キーは自動的には生成されません。代わりに、DVD ケースに記載された BEA Web サイトにアクセスし、DVD ケースに記載されたコードを入力すると、開発ライセンスを取得できます。取得したライセンス ファイルを使用すると、ソフトウェアをすぐに使用でき、表 6-1 に記載された開発ライセンスの使用権限と同じ使用権限が与えられます。

BEA からこのライセンス ファイルを受け取ってから、以下の手順を実行します。

  1. ライセンス ファイルを license.bea という名前で保存します。ファイル名に .txt などのサフィックスを追加しないようにしてください。
  2. BEA Products ソフトウェアがインストールされている BEA ホーム ディレクトリに license.bea ファイルをコピーします。たとえば、c:\bea にコピーします。

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