アップグレード ガイド

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移行アップグレード

AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインを AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインに移行するためのウィザードは用意されていません。手順はすべて手動で行います。移行アップグレードを使用して AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインを 2.5 にアップグレードするには、この節に示す手順を完了してください。

 


手順 1 : AquaLogic Service Bus 2.1 のコンフィグレーションのエクスポート

AquaLogic Service Bus Console を使用して、アップグレードする AquaLogic Service Bus 2.1 のコンフィグレーションをエクスポートします。そのためには、コンソールの [システムの管理] パネルで [リソースのエクスポート] を選択します。AquaLogic Service Bus コンフィグレーションのエクスポートについては、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「システムの管理」を参照してください。

注意 : ほとんどの場合、JMS リソースや Work Manager 定義などの WebLogic Server リソースをエクスポートすることはできません。これらのオブジェクトは、「手順 6 : その他の WebLogic Server オブジェクトの再作成」の説明に従って、新しい AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインで再作成する必要があります。

 


手順 2 : セキュリティ コンフィグレーションのエクスポート

WebLogic Server Administration Console を使用して、ドメインからセキュリティ データをエクスポートします。WebLogic Server Administration Console で、[ドメイン構造セキュリティ レルム] の順に選択してから、セキュリティ レルムを選択します。[移行エクスポート] を選択してデータをエクスポートします。

次の表は、セキュリティ データおよびデータが格納されるセキュリティ プロバイダの種類を示しています。

セキュリティ データ
セキュリティ プロバイダの種類
ユーザ アカウント
認証プロバイダ
グループ定義
認証プロバイダ
ロール定義
ロール マッピング プロバイダ
サービス アカウントのユーザ名とパスワード
ユーザ名/パスワード資格マッピング プロバイダ
PKI 資格マップのエントリ
PKI 資格マッピング プロバイダ
SAML リライイング パーティ
SAML 資格マッピング プロバイダ V2
SAML アサーティング パーティ
SAML ID アサーション プロバイダ V2
信頼性のある証明書 (SSL および WSS 用)
証明書パス プロバイダ (証明書レジストリ)

サービス アカウントを作成して、そこにユーザ名とパスワードを追加した場合、ドメインにはユーザ名/パスワード資格マッピング プロバイダが含まれます。ドメインにこのプロバイダまたは PKI 資格マッピング プロバイダが含まれている場合は、エクスポート プロセスをコンフィグレーションして、資格マッピングのパスワードをクリア テキスト (暗号化なし) でエクスポートする必要があります。新しいドメインでは、他のドメインで暗号化されたパスワードを使用できなくなります。

暗号化されていないパスワードを含む資格マッピング データをエクスポートするには

  1. 資格マップのエクスポート先のディレクトリおよびファイルへのアクセスを制限して、暗号化されていないパスワードを認可されていないユーザが読み込めないようにします。資格マップを新しいドメインにインポートする場合、資格マッピング プロバイダによってパスワードが暗号化されます。アップグレードが完了したら、暗号化されていないパスワードを含むファイルを安全に破棄します。
  2. 各セキュリティ プロバイダから個別にデータをエクスポートします。
  3. WebLogic Server では、すべてのセキュリティ データを 1 回の操作でエクスポートするか、各セキュリティ プロバイダから個別にデータをエクスポートするかを選択できます。ここでは、1 回の操作ですべてのデータをエクスポートしないでください。この操作では、パスワードをクリア テキストでエクスポートすることはできません。

  4. 資格マッピング プロバイダからのデータのエクスポート時には、次の操作を行って資格のパスワードをクリア テキストでエクスポートします。WebLogic Server Administration Console に [エクスポート制約] テキスト ボックスを含むページが表示されたら、「passwords=cleartext」と入力します。

詳細については、『WebLogic Server のセキュリティ』の「セキュリティ データの移行」を参照してください。

 


手順 3 : AquaLogic Service Bus 2.5 のインストール

AquaLogic Service Bus のインストール ガイドの説明に従って、AquaLogic Service Bus 2.5 ソフトウェアをインストールします。

 


手順 4 : 新しい AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインの作成

以下のトピックで説明する Configuration Wizard またはオフライン コンフィグレーション ツールを使用して、新しい AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインを作成します。

 


手順 5 : WebLogic Server セキュリティのコンフィグレーション

新しいドメインで、SSL を使用する WebLogic セキュリティ フレームワークと、プロキシ サービスおよびビジネス サービスのサポートが必要なセキュリティ プロバイダをコンフィグレーションします。AquaLogic Service Bus のセキュリティ ガイドの「WebLogic Security フレームワークのコンフィグレーション : 主な手順」を参照してください。

以下の点に注意してください。

 


手順 6 : その他の WebLogic Server オブジェクトの再作成

新しい AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインで、以下の項目を含む、手順 1 (「手順 1 : AquaLogic Service Bus 2.1 のコンフィグレーションのエクスポート」) でエクスポートできなかった WebLogic Server オブジェクトを再作成します。

WebLogic Server ドメイン リソースのコンフィグレーションの詳細については、『BEA WebLogic Server および BEA WebLogic Express の紹介』の「WebLogic Server システム管理の概要」を参照してください。

 


手順 7 : セキュリティ データのインポート

WebLogic Server Administration Console を使用して、「手順 2 : セキュリティ コンフィグレーションのエクスポート」でエクスポートした 2.1 のセキュリティ データを、新しい AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインにインポートします。WebLogic Server Administration Console オンライン ヘルプの「セキュリティ プロバイダへのデータのインポート」を参照してください。

以下の点に注意してください。

 


手順 8 : AquaLogic Service Bus のコンフィグレーション データのインポート

手順 1 : AquaLogic Service Bus 2.1 のコンフィグレーションのエクスポート」でエクスポートした 2.1 のコンフィグレーション データを、新しい 2.5 ドメインにインポートします。コンフィグレーション データのインポート方法については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「システムの管理」を参照してください。

2.1 の各サービス アカウントについては、ユーザ名/パスワード資格マッピング プロバイダ内のユーザ名とパスワードへのサービス アカウントの再バインドがインポート プロセスで試行されます。たとえば、ユーザ名が「pat」、パスワードが「patspassword」のサービス アカウントが 2.1 ドメインに含まれていた場合、インポート プロセスでは、2.5 ドメインのユーザ名/パスワード資格マッピング プロバイダの「pat」と「patspassword」を調べます。ユーザ名/パスワード資格マッピング プロバイダでサービス アカウントの資格が見つからない場合は、セッションをアクティブ化する前に、資格をサービス アカウントに追加する必要があります。空のサービス アカウントを AquaLogic Service Bus 2.5 にインポートすることはできません。

2.1 の各プロキシ サービス プロバイダの場合、インポート プロセスは次のようになります。

 


手順 9 : 手動アップグレードの全手順の完了

AquaLogic Service Bus の一部のドメイン コンフィグレーションの変更は自動化されていないため、手動で実装する必要があります。「アップグレードに関する考慮事項」を参照してください。

これで、ドメインの AquaLogic Service Bus 2.5 へのアップグレードは完了です。

その他のリソースについては、BEA AquaLogic Service Bus 2.5 のドキュメントを参照してください。


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