アップグレード ガイド

     前  次    新しいウィンドウで目次を開く     
ここから内容

インプレース アップグレード

この節では、AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインを 2.5 にインプレース アップグレードする方法について詳しく説明します。AquaLogic Service Bus 2.5 は、WebLogic Server 9.2 上で実行します。

アップグレード プロセスではウィザードが役立ちます。ただし、手動で実行する必要のある手順も存在します。

 


手順 1 : 既存の 2.1 ドメインのバックアップ

既存の 2.1 ドメイン (ドメイン内の各サーバに固有のドメインのすべての部分を含む) を手動でバックアップ (コピー) します。

注意 : 大部分のドメイン ディレクトリには、ドメイン内のすべてのサーバに関する情報が含まれています。ただし、ドメイン内の servers サブディレクトリには、ドメイン内の各サーバのサブディレクトリ (通常、AdminServer およびすべての管理対象サーバのサブディレクトリ名) があります。このようなサブディレクトリには、対象のサーバに関する情報だけが含まれています。たとえば、個々のサーバのログ ファイルは、これらのサブディレクトリに格納されます。

 


手順 2 : 2.1 のコンフィグレーションのエクスポート

2.1 のコンフィグレーションをエクスポートするには、次の手順に従います。

  1. AquaLogic Service Bus 2.1 Console を開き、左側のナビゲーション ペインで [システムの管理] を選択します。[システムの管理] の下の [リソースのエクスポート] を選択します。
  2. 注意 : 必要なのは、アップグレード後に保持するリソースのエクスポート (選択) だけです。
  3. [コンフィグレーション データのエクスポート] の下の [エクスポート] をクリックし、選択した場所にコンフィグレーション JAR ファイル (デフォルトは sbconfig.jar) を保存します。

コンフィグレーションのエクスポートの詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「システムの管理」を参照してください。

注意 : デプロイメント MBean (DeploymentMBean) を使用してコンフィグレーション データをエクスポートすることもできます。DeploymentMBean の使用については、AquaLogic Service Bus のデプロイメント ガイドの「AquaLogic Service Bus デプロイメント API の使用および AquaLogic Service Bus の Javadoc を参照してください。

 


手順 3 : 2.1 ドメインからのコンフィグレーションの削除

AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインからコンフィグレーションを削除するには、次の手順に従います。

  1. AquaLogic Service Bus セッションを作成します。セッションの作成については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』の「Change Center の使用」を参照してください。
  2. セッションの一般的なリソースとグローバル リソースをすべて選択して削除します。
  3. 注意 : 依存関係が存在する場合は、特定の順序でのリソースの削除、またはリソースではなくプロジェクトの削除が必要になることがあります。
  4. セッションをアクティブ化します。

 


手順 4 : 2.1 ドメインの停止

AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインを停止するには、次の手順に従います。

  1. AquaLogic Service Bus Console を終了 (ログアウト) します。
  2. WebLogic Server を停止します。

 


手順 5 : AquaLogic Service Bus Upgrade Wizard の実行

AquaLogic Service Bus Upgrade Wizard を実行して、AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインをアップグレードします。

  1. 次のいずれかの方法で AquaLogic Service Bus Wizard を起動します。
    • Windows の [スタート] メニューから、次のように選択する。
      [スタートすべてのプログラムBEA ProductsToolsService Bus Domain Upgrade]
    • Windows のコマンド ラインから、cd コマンドを実行して BEA_HOME\weblogic92\common\bin\ に移動し、「upgrade-alsb.cmd」と入力して〔Enter〕を押す。
    • UNIX/Linux のコマンド ラインから、cd コマンドを実行して BEA_HOME/weblogic92/common/bin/ に移動し、「upgrade-alsb.sh」と入力して〔Enter〕を押す。
    • BEA_HOME は AquaLogic Service Bus をインストールしたディレクトリを表します。

  2. [ようこそ] 画面が表示されます。AquaLogic Service Bus 2.1 ドメインのアップグレードのための前提条件が表示されます。表示された条件を読み、それらを満たしていることを確認します。[次へ] をクリックします。[アップグレードするドメインの選択] 画面が表示されます。
  3. ツリー ビューで、アップグレードするドメインを選択し、[次へ] をクリックします。
  4. 注意 : ドメインが無効な場合は、次のメッセージが表示されます。
    ドメイン コンフィグレーションを読み込めません。有効なドメイン ディレクトリとして認識されません。

    アップグレード済みのドメインを選択した場合は、次のメッセージが表示されます。
    選択したドメイン ディレクトリはすでに ALSB 2.5 ドメインです。アップグレードする必要はありません。
  5. 以下のオプションから選択します。
    • 現在のドメインのバックアップ (推奨)
    • ログ ファイルをバックアップ用の zip に追加
    • 下位互換性フラグを設定しない
  6. [次へ] をクリックしてアップグレードを続行します。

アップグレード プロセス時には、ウィザードによる変更に関する情報を示すメッセージが表示されます。アップグレード プロセスが完了すると、概要が表示されます。

 


手順 6 : 2.5 ドメインの開始

新しくアップグレードされた AquaLogic Service Bus 2.5 ドメインを開始します。Windows の場合は、次のように選択します。

[スタートすべてのプログラムBEA ProductsUser Projectsdomain_nameStart Server for AquaLogic Server Bus Domain]

ここで、domain_name は、ドメインの作成時に指定した名前を表します。

詳細については、BEA WebLogic Server 9.2 のドキュメントの「サーバの起動と停止 : クイック リファレンス」を参照してください。

注意 : AquaLogic Service Bus 2.1 のコンフィグレーションは手順 3 で削除されたため、この段階では、ドメイン内にはデフォルトの AquaLogic Service Bus 2.5 のコンフィグレーションだけが存在します。

 


手順 7 : 2.1 のコンフィグレーションのインポートとセッションのアクティブ化

  1. AquaLogic Service Bus Console をまだ起動していない場合は、起動します。
  2. [システムの管理リソースのインポート] を選択します。
  3. 注意 : この時点では、セッション内で作業する必要があります。
  4. 手順 2 でエクスポートしたコンフィグレーション JAR を探します。
  5. 見つかったファイルを選択し、[次へ]、[インポート] の順にクリックします。
  6. 検証エラーが発生した場合は、ここで修正します。
  7. アップグレードに関する考慮事項」を参照してください。
  8. [Change Center] で、[アクティブ化] をクリックします。

これで、ドメインの AquaLogic Service Bus 2.5 へのアップグレードは完了です。

AquaLogic Service Bus Console の使い方の詳細については、『AquaLogic Service Bus Console の使い方』を参照してください。その他のリソースについては、BEA AquaLogic Service Bus 2.5 のドキュメントを参照してください。


  ページの先頭       前  次