Oracle Application Server Portal 構成ガイド 10gリリース2(10.1.4) B25450-02 |
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OracleAS Portalは、OracleAS Web CacheやOracle Internet Directoryなどの他のOracle Application Serverコンポーネントに依存しており、ロード・バランス・ルーターやリバース・プロキシ・サーバーと連携して動作するように構成できます。OracleAS PortalのPortal依存性設定ファイル(iasconfig.xml
)には、依存するコンポーネントに関する構成データが集中的に格納されます。iasconfig.xml
を使用して、OracleAS Portalインスタンスが使用する設定を確認および編集できます。iasconfig.xml
ファイルの内容を変更する場合は、Portal依存性設定ツール(ptlconfig
)を使用してOracle Application Server Metadata RepositoryのOracleAS Portalスキーマ内で更新する必要があります。
この付録では、次の項でPortal依存性設定ツールおよびPortal依存性設定ファイルについて説明します。
変更した構成でOracleAS Metadata Repositoryを更新するには、次の2つの方法があります。
iasconfig.xml
とOracleAS Metadata RepositoryのOracleAS Portalスキーマは、自動的に更新されます。
iasconfig.xml
ファイルを編集してptlconfig
スクリプトを実行します。
ptlconfig
スクリプトでは、次のことを実行できます。
OracleAS Portalでは、ユーザーまたはグループの権限情報がOracle Internet Directoryで変更されたときに通知を受けるために、プロビジョニング・プロファイルを使用します。これにより、OracleAS Portalの認可情報をOracle Internet Directoryに格納されている情報と一致させておくことが可能になります。デフォルトでは、このプロビジョニング・プロファイルは有効です。
構成スクリプト・ファイルの名前は、ptlconfig
(UNIX)およびptlconfig.bat
(Windows)です。このファイルは、ORACLE_HOME
/portal/conf
にあります。このORACLE_HOME
は、OracleAS PortalおよびOracleAS Wirelessの中間層のホームです。
このスクリプトは、次のように使用できます。
ptlconfig -dad <dad> -pw <portal schema password or Oracle Internet Directory password> [-em] [-oid]
[-site] [-wc] [-dipreg] [-dipunreg] [-sso [-host <host name> -port <port number> [-ssl]] ]| -encrypt |
-load -schema <schema username> -pw <schema password> -conn <connect string> [-lp ldap_ssl_port]|
ptlconfig
を実行すると、ログ・ファイルptlconfig.log
がORACLE_HOME
/portal/logs
ディレクトリに作成されます。ptlconfig
の実行中にエラーが表示された場合は、ログ・ファイルの完全なメッセージ・テキストを確認してエラーを解決してください。
ptlconfig
は、次の3つのモードで実行できます。
Portal依存性設定ファイルから特定のOracleAS Portalインスタンスを更新します。
パラメータ | 説明 | 例 |
---|---|---|
-dad |
Portal依存性設定ファイルから特定のOracleAS Portalインスタンスを更新します。これは、PortalのDAD名です。 |
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-pw |
OracleAS PortalスキーマのパスワードまたはOracle Internet Directory管理者のパスワード。 認証用としてポータル・スキーマのパスワードまたはOracle Internet Directory管理者のパスワードを指定できます。 |
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-em |
Portal依存性設定ファイルに定義されたとおりにOracle Enterprise Manager 10gデータを更新します。 |
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-oid |
Portal依存性設定ファイルに定義されたとおりにOracle Internet Directoryデータを更新します。 |
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-site |
Oracle HTTP Serverコンポーネントの変更が原因でOracleAS Portalの構成変更が必要となった場合に、OracleAS PortalをOracle HTTP Serverと連携して動作するように構成します。たとえば、HTTP Serverホスト、ポートまたはプロトコルへの変更が行われた場合です。Portal依存性設定ファイルに定義されたとおりにOracleAS PortalをOracleAS Single Sign-Onのためのパートナ・アプリケーションとして構成します。
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-wc |
Portal依存性設定ファイルで定義されたとおりに、特定のポータル・インスタンスに対してOracleAS Web Cacheデータを更新します。 |
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-dipreg |
Oracle Internet Directoryでプロビジョニング・プロファイルを作成する際に使用します。 今回のリリースでは、DIPREGを実行してプロビジョニング・プロファイルを登録すると、既存のプロファイルが実際に更新されます。 以前のリリースでは、最初にDIPUNREGを実行してからDIPREGを再度実行する必要があったため、変更内容の一部が失われることがありました。今回の新しい動作では、変更内容が失われることはありません。 |
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-dipunreg |
OracleAS PortalインスタンスのOracle Internet Directoryでプロビジョニング・プロファイルを削除する際に使用します。 |
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-sso |
OracleAS Single Sign-Onにパートナ・アプリケーションのエントリを作成します。
追加パラメータなしで実行すると、パートナ・アプリケーションの詳細は、 このパラメータの使用方法の詳細は、第5.4.3項「OracleAS Single Sign-OnへのOracleAS Portalの登録」を参照してください。 |
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-host |
パートナ・アプリケーションとしてOracleAS Single Sign-Onに登録するホスト名。
このパラメータは、 |
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-port |
このパラメータは、 |
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-ssl |
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注意
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Portal依存性設定ファイル内の任意の平文のパスワードを暗号化します。たとえば、次のようになります。
ptlconfig -encrypt
特定のポータル・スキーマの構成設定により、iasconfig.xml
でエントリを作成および更新します。
パラメータ | 説明 | 例 |
---|---|---|
-schema |
ポータル・スキーマの名前。 |
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-pw |
ポータル・スキーマのパスワード。 |
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-conn |
有効な接続文字列のフォーマットについては、表7-3「DAD設定」を参照してください。 |
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-lp |
OracleAS Single Sign-Onの情報を取得するためにOracle Internet Directoryに接続する際に使用します。これは、Oracle Internet DirectoryのLDAP SSLポートです。 このパラメータの使用方法の詳細は、第B.1項「OracleAS Portalインスタンスの構成と管理」の「iasconfig.xmlの更新」を参照してください。 |
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次の各項でPortal依存性設定ファイルの詳細を説明します。
Portal依存性設定ファイルの名前は、iasconfig.xml
で、デフォルトでORACLE_HOME
/portal/conf
にあります。このORACLE_HOME
は、OracleAS PortalおよびOracle Application Server Wirelessの中間層のホームです。
Portal依存性設定ファイルにアクセスするツールを使用するときには、環境変数IASCONFIG_LOCに、たとえば次のような、ファイルが格納されているディレクトリを設定して、デフォルトの場所を上書きすることができます。
set IASCONFIG_LOC=/usr/local/as101202
Portal依存性設定ファイルはXMLファイルであり、Oracle Application Serverの特定のコンポーネントの設定およびポータル・インスタンスのそれらのコンポーネントに対する依存性を記述する多くの要素から構成されます。図A-1は、Portal依存性設定ファイルでモデル化できるすべての要素を示しています。Portal依存性設定ファイルの定義は、ORACLE_HOME
/portal/conf
にあるスキーマ・ファイルのiasconfig.xsd
でモデル化されています。
個々の要素を次に示します。
IASFarm要素は、Oracle Application Serverインスタンスの論理ファームを表しており、通常は、フロントエンドとしてロード・バランス・ルーター(LBR)が設定された複数の中間層環境をモデル化する際に使用します。詳細は、第5.3項「ロード・バランス・ルーターを使用する複数の中間層の構成」を参照してください。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Name |
文字列 |
一意のファーム名。 |
Host |
文字列 |
OracleAS PortalにアクセスするためにユーザーがWebブラウザに入力する公開されたホスト名。 |
IASInstance要素は、通常はOracleホームにマップされる特定のOracle Application Serverインスタンスを表します。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Name |
文字列 |
Oracle Application Serverインスタンス名( |
Host |
文字列 |
ホスト・コンピュータ。 |
これらは、OracleAS Portalインスタンスの設定です。
これらは、OracleAS Web Cacheの設定です。
これらは、Oracle Internet Directoryの設定です。
これらは、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールの設定です。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ConsoleHTTPPort |
整数 |
リスニング・ポート。 |
SSLEnabled |
文字列 |
リスニング・ポートがSSL対応かどうかを示すフラグ。この値は、 |
これは、使用しているOracleAS Web CacheへのOracleAS Portalインスタンスの参照です。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ContainerType |
文字列 |
OracleAS Web Cacheコンポーネントが稼働しているコンテナのタイプ。これは、IASInstanceまたはIASFarmのいずれかです。 |
Name |
文字列 |
ContainerTypeに応じたIASInstance名または一意のIASFarm名。 |
InvalidationHost |
文字列 |
OracleAS Web CacheホストがOracleAS Portalにアクセスするためにユーザーが入力する公開されたホストと異なる場合、この属性を設定する必要があります。 この属性はオプションです。この属性の使用例は、この付録で後述する「OracleAS Portalの公開アドレスとプロトコルの指定」を参照してください。 |
これは、使用しているOracle Internet DirectoryへのOracleAS Portalインスタンスの参照です。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ContainerType |
文字列 |
Oracle Internet Directoryコンポーネントが稼働しているコンテナのタイプ。これは、IASInstanceまたはIASFarmのいずれかです。 |
Name |
文字列 |
ContainerTypeに応じたIASInstance名または一意のIASFarm名。 |
LDAPSSLPort |
文字列 |
LDAP SSLポート値。アップグレードされたOracleAS PortalインスタンスのOracleAS Single Sign-Onの詳細を構成する際に使用します。詳細は、第B.1項「OracleAS Portalインスタンスの構成と管理」の「iasconfig.xmlの更新」を参照してください。 |
このOracleAS Portalインスタンスを管理するOracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールです。
属性名 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
ContainerType |
文字列 |
Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールのコンポーネントを管理しているコンテナのタイプ。これは、IASInstanceに設定する必要があります。 |
Name |
文字列 |
IASInstance名。 |
例A-1のXMLは、サンプルのPortal依存性設定ファイルの内容を表しています。
<IASConfig XSDVersion="1.0"> <IASInstance Name="iAS-1.abc.company.com" Host="abc.company.com"> <WebCacheComponent ListenPort="3002" InvalidationPort="3003" InvalidationUsername="invalidator" InvalidationPassword="welcome1" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <IASInstance Name="iAS-2.abc.company.com" Host="xyz.company.com"> <OIDComponent AdminPassword="welcome1" PortSSLEnabled="false" LDAPPort="3002" AdminDN="cn=orcladmin"/> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <PortalInstance DADLocation="/pls/portal" SchemaUsername="portal" SchemaPassword="welcome1" ConnectString="xyz.company.com:1521:s901dev3"> <WebCacheDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS-1.abc.company.com"/> <OIDDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS-2.abc.company.com"/> <EMDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS-1.abc.company.com"/> </PortalInstance> </IASConfig>
この例では、OracleAS Portalインスタンスは、次のようになります。
ネットワーク・ファイル・システムを介してPortal依存性設定ファイルにアクセスできる場合は、複数のホスト間でファイルを共有できるので、ファイルを変更するたびに手動でレプリケートする必要はありません。シンボリック・リンクをサポートするオペレーティング・システムでインストールを実行する場合は、環境変数IASCONFIG_LOCを設定するのではなく、共有ファイルを参照するこのメカニズムを使用することをお薦めします。
ただし、ネットワークを介してPortal依存性設定ファイルにアクセスできない場合は、サイトのトポロジの変更を反映してファイルを最新の状態に保つ必要があります。Portal依存性設定ファイルは、使用するOracleAS Web Cache、Oracle Internet DirectoryおよびOracle Enterprise Manager 10gの詳細でOracleAS Portalスキーマを構成するのに使用します。このファイルをサイトの個々の中間層にコピーする必要はありませんが、このファイルでモデル化されたOracleAS Portalの構成に影響するコンポーネントへの変更は、ファイルにも反映されている必要があります。
Portal依存性設定ファイルを最新の状態に保つには、第5.3項「ロード・バランス・ルーターを使用する複数の中間層の構成」に定義された構成を使用します。
このファイルは、コンピュータm1.abc.com
上の、通常、インストールされた中間層のORACLE_HOME
/portal/conf
に置かれます。
このファイルは、コンピュータm1.abc.com
上の、通常、手順1でインストールした中間層のORACLE_HOME
/portal/conf
に置かれます。このファイルを変更した後は、第A.1項「Portal依存性設定ツール」に示すようにptlconfig
ツールを使用します。たとえば、次のようになります。
ptlconfig -dad <portal_dadname> -wc -site
iasconfig.xml
のOracleAS Web Cache、Oracle Internet DirectoryまたはOracle Enterprise Manager 10gの設定を今後変更する場合は、Application Server Controlコンソールを使用するか、m1.abc.com
上で手動で行う必要があります。iasconfig.xml
を手動で編集する場合は、変更後、再びptlconfig
ツールを使用する必要があります。
注意 OracleAS PortalのOracleAS Web Cacheの設定への変更は、第7.3.3項「「PortalのWebキャッシュ設定」リンク」で説明したように、「PortalのWebキャッシュ設定」ページでも行うことができます。 通常、OracleAS Portalによって処理されるホスト名とポート番号は、OracleAS Web Cacheのホスト名とポート番号です。これは、単純な構成では、ブラウザのリクエストがOracleAS Web Cacheへ直接送られるためです。ただし、ロード・バランス・ルーター(LBR)、またはOracleAS Web Cacheのフロントエンドに設定されたリバース・プロキシ・サーバーがある構成では、このページに定義されたホスト名とポート番号は、LBRまたはリバース・プロキシ・サーバーのものを反映している必要があります。
この構成で、OracleAS Web Cacheの無効化メッセージが、LBRまたはリバース・プロキシ・サーバーではなく、OracleAS Web Cacheホストに直接送信されるようにできます。公開されたホスト名がOracleAS Web Cacheの無効化で使用されるホスト名と異なる場合は、Portal依存性設定ファイルの |
m2.abc.com
上のPortal依存性設定ファイルを、m2.abc.com
上のiasconfig.xml
ファイルに定義された設定値を使用して手動で更新する必要があります。
通常、OracleAS Portalによって処理されるホスト名とポート番号は、OracleAS Web Cacheのホスト名とポート番号です。これは、単純な構成では、ブラウザのリクエストがOracleAS Web Cacheへ直接送られるためです。ただし、OracleAS Web Cacheのフロントエンドとしてリバース・プロキシ・サーバーがある構成では、定義されたホスト名とポート番号が、リバース・プロキシ・サーバーを表す必要があります。
この構成で、OracleAS Web Cacheの無効化メッセージが、リバース・プロキシ・サーバーではなく、OracleAS Web Cacheホストへ直接送信されるようにできます。公開されたホスト名がOracleAS Web Cacheの無効化で使用されるホスト名と異なる場合は、Portal依存性設定ファイルを使用してこれらの設定を指定できます。
適切に構成するには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME
/portal/conf
にあるiasconfig.xml
を編集し、WebCacheDependency要素内で新しいプロパティのInvalidationHostを指定します。InvalidationHostプロパティは、OracleAS Web Cacheホストを指している必要があります。iasconfig.xml
内のサンプルWebCacheDependencyエントリは、次のようになります。
<WebCacheDependency ContainerType="IASInstance" Name="Farm-1.abc.com" InvalidationHost="internal.company.com"/>
iasconfig.xml
を編集し次の手順を実行します。
IASInstance
要素を追加します。この要素には、EMComponent
エントリが含まれている必要があります。
EMDependency
エントリを内部サーバーを指すように設定します。
次に例を示します。
<IASInstance Name="iAS.internal.company.com" Host="internal.company.com"> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <PortalInstance DADLocation="/pls/portal" SchemaUsername="portal" SchemaPassword="@Beyh8p2bOWELQCsA5zRtuYc=" ConnectString="cn=iasdb,cn=oraclecontext"> <EMDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS.internal.company.com"/> </PortalInstance>
MID_TIER_ORACLE_HOME
/portal/conf
ディレクトリ内にある)ptlconfig
を実行します。
ptlconfig -dad portal -site -wc -em
関連項目
OracleAS Portalをインストールすると、インストールされた内容に応じて、Portal依存性設定ファイルに適切なエントリが作成されます。
Application Serverのインストールでは、OracleAS PortalのOracle Application Server Web CacheおよびOracle Internet Directoryに対する依存性がPortal依存性設定ファイルに追加されます。インストール時に重複するエントリが検出された場合は、既存の情報は更新されません。そのかわりに、すでにエントリが存在することを示す警告がインストール・ログ・ファイルに出力されます。
1台のコンピュータにOracleAS PortalとOracleAS Wirelessがインストールされており、OracleAS Web CacheとOracle Internet Directoryのインスタンスがすでにそのコンピュータに存在する場合、Portal依存性設定ファイルに対するエントリは例A-2のように作成されます。
<IASConfig XSDVersion="1.0"> <IASInstance Name="iAS-1.abc.company.com" Host="abc.company.com"> <OIDComponent AdminPassword="welcome1" PortSSLEnabled="false" LDAPPort="3002" AdminDN="cn=orcladmin"/> </IASInstance> <IASInstance Name="iAS-2.abc.company.com" Host="abc.company.com"> <WebCacheComponent ListenPort="3002" InvalidationPort="3003" InvalidationUsername="invalidator" InvalidationPassword="welcome1" SSLEnabled="false"/> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <PortalInstance DADLocation="/pls/portal" SchemaUsername="portal" SchemaPassword="welcome1" ConnectString="xyz.company.com:1521:s901dev3"> <WebCacheDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS-2.abc.company.com"/> <OIDDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS-1.abc.company.com"/> <EMDependency ContainerType="IASInstance" Name="iAS-2.abc.company.com"/> </PortalInstance> </IASConfig>
この項では、推奨するトポロジでPortal依存性設定ファイルがどのようになるかを示します。
この一般的な構成のトポロジを図A-2に示します。
この構成では、アプリケーション・サーバーとインフラストラクチャの両方が、Host 1という同じコンピュータにインストールされていると仮定しています。
ias.host1.xyz.com
のHost 1にOracleAS PortalおよびOracleAS Wirelessをインストールし、infra.host1.xyz.com
のOracle Internet Directoryインスタンスを参照するときには、Portal依存性設定ファイルは例A-3のようになります。
<IASConfig XSDVersion="1.0"> <IASInstance Name="ias.host1.xyz.com" Host="host1.xyz.com"> <WebCacheComponent ListenPort="7778" InvalidationPort="3003" InvalidationUsername="invalidator" InvalidationPassword="welcome1" SSLEnabled="false"/> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <IASInstance Name="infra.host1.xyz.com" Host="host1.xyz.com"> <OIDComponent AdminPassword="welcome1" PortSSLEnabled="false" LDAPPort="3002" AdminDN="cn=orcladmin"/> </IASInstance> <PortalInstance DADLocation="/pls/portal" SchemaUsername="portal" SchemaPassword="welcome1" ConnectString="host1.xyz.com:1521:iasdb"> <WebCacheDependency ContainerType="IASInstance" Name="ias.host1.xyz.com"/> <OIDDependency ContainerType="IASInstance" Name="infra.host1.xyz.com"/> <EMDependency ContainerType="IASInstance" Name="ias.host1.xyz.com"/> </PortalInstance> </IASConfig>
この一般的な構成のトポロジを図A-3に示します。
この構成では、アプリケーション・サーバーとインフラストラクチャが異なるコンピュータにインストールされていると仮定しています。
図A-3に示すように、OracleAS Portalのフロントエンドに設定するOracleAS Web Cacheクラスタはまだ認識されていません。アプリケーション・サーバー(OracleAS PortalおよびOracleAS Wirelessインストール)をホストHost 1にインストールし、ホストHost 2のOracle Internet Directoryを参照するときには、構成は例A-4のようになります。
<IASConfig XSDVersion="1.0"> <IASInstance Name="infra.host2.xyz.com" Host="host2.xyz.com"> <OIDComponent AdminPassword="welcome1" PortSSLEnabled="false" LDAPPort="3002" AdminDN="cn=orcladmin"/> </IASInstance> <IASInstance Name="ias.host1.xyz.com" Host="host1.xyz.com"> <WebCacheComponent ListenPort="7778" InvalidationPort="3003" InvalidationUsername="invalidator" InvalidationPassword="welcome1" SSLEnabled="false"/> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <PortalInstance DADLocation="/pls/portal" SchemaUsername="portal" SchemaPassword="welcome1" ConnectString="host1.xyz.com:1521:iasdb"> <WebCacheDependency ContainerType="IASInstance" Name="ias.host1.xyz.com"/> <OIDDependency ContainerType="IASInstance" Name="infra.host2.xyz.com"/> <EMDependency ContainerType="IASInstance" Name="ias.host1.xyz.com"/> </PortalInstance> </IASConfig>
OracleAS Web CacheをHost 1上のアプリケーション・サーバーのフロントエンドに設定する場合は、手動でPortal依存性設定ファイルを編集する必要があります。まず、既存のOracleAS Web Cacheエントリを削除し、ファームに属するOracleAS Web Cacheエントリを作成します。変更したPortal依存性設定ファイルは、例A-5のようになります。
<IASConfig xmlns="http://www.oracle.com/iAS/iASConfigFile" XSDVersion="1.0"> <IASInstance Name="infra.host2.xyz.com" Host="host2.xyz.com"> <OIDComponent AdminPassword="welcome1" PortSSLEnabled="false" LDAPPPort="3002" AdminDN="cn=orcladmin"/> </IASInstance> <IASFarm name="Farm_1" host="frontend.xyz.com"> <WebCacheComponent ListenPort="7778" InvalidationPort="3003" InvalidationUsername="invalidator" InvalidationPassword="welcome1" SSLEnabled="false"/> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASFarm> <IASInstance Name="ias.host1.xyz.com" Host="host1.xyz.com"> <EMComponent ConsoleHTTPPort="1814" SSLEnabled="false"/> </IASInstance> <PortalInstance DADLocation="/pls/portal" SchemaUsername="portal" SchemaPassword="welcome1" ConnectString="host1.xyz.com:1521:iasdb"> <WebCacheDependency ContainerType="IASFarm" Name="Farm_1"/> <OIDDependency ContainerType="IASInstance" Name="infra.host2.xyz.com"/> <EMDependency ContainerType="IASInstance" Name="ias.host1.xyz.com"/> </PortalInstance> </IASConfig>
これでOracleAS Portalインスタンスは、このインスタンスのフロントエンドに設定された仮想OracleAS Web Cacheを参照するようになりました。
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