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Oracle Business Intelligence インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2) for HP-UX Itanium
B25907-01
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Oracle Business Intelligenceのインストール

この章では、Oracle Business Intelligenceコンポーネントのインストール手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle Universal Installerの起動

この項で説明する手順に従ってOracle Universal Installerを起動します。

Oracle Universal Installerの起動方法は、次の手順で説明するように、Oracle Business Intelligenceの入手方法によって異なります。

  1. Oracle Business IntelligenceのCD-ROMまたはDVDがある場合

    1. CD-ROMまたはDVDを、使用しているコンピュータのCD-ROMまたはDVDドライブに挿入します。

    2. 新規のコンソール・ウィンドウを開きます。

    3. CD-ROMまたはDVDドライブの/installディレクトリに移動します。

    4. 次のように入力します。

      runInstaller

  2. Oracle Technology NetworkからOracle Business Intelligenceをファイルとしてダウンロードした場合

    1. 新規のコンソール・ウィンドウを開きます。

    2. ファイルをローカル・ディレクトリに抽出します。

    3. /Disk1/installディレクトリに移動します。

    4. 次のように入力します。

      runInstaller

4.2 Oracle Business Intelligenceのインストール

Oracle Universal Installerの各画面に移動するには、いくつかのボタンを使用します。「ヘルプ」をクリックすると、各画面の詳細情報が表示されます。「インストールされた製品」をクリックすると、使用しているコンピュータにすでにインストールされているOracleソフトウェアを確認できます。Oracle Universal Installerの前の画面または次の画面に移動するには、「戻る」または「次へ」をクリックします。「インストール」ボタンが使用可能な場合は、このボタンをクリックすると、ファイルのインストールが開始されます。「取消」をクリックすると、処理が停止してOracle Universal Installerは終了します。さらに、「製品の削除」(「ようこそ」画面でのみ使用可能)をクリックすると、既存のOracleソフトウェアを削除できます。

Oracle Universal Installerを使用してOracle Business Intelligenceをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 第4.1項「Oracle Universal Installerの起動」で説明する手順に従って、Oracle Universal Installerを起動します。

  2. 「ようこそ」画面に表示されるOracle Universal Installerに関する情報を確認し、「次へ」をクリックして続行します。

    いくつかの前提条件がOracle Universal Installerによって確認されます(詳細は、第1.4.2項「インストーラによる前提条件チェック」を参照)。

    ターゲット・コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インストール関連ファイル用のインベントリ・ディレクトリが作成されます(インベントリ・ディレクトリの詳細は、第1.4.1.1項「Oracle Universal Installerインベントリ・ディレクトリ」を参照)。

  3. 「ファイルの場所の指定」画面で、次の操作を実行します。

    1. ソース・パス」フィールドのソース・パスを確認します。

      ソース・パスはproducts.xmlファイルへのフルパスで、製品はここからインストールされます。Oracle Universal Installerは、デフォルト・パスを検出して使用します。このパスを変更しないでください。

    2. インストール先名フィールドのOracleホーム名を確認します。

      デフォルトのOracleホーム名を使用するか、他の名前を選択できます。

    3. インストール先パス・フィールドのインストール先パスを確認します。

      インストール先パスはディレクトリ名とOracleホーム・ディレクトリへのフルパスで、ここに製品がインストールされます。表示されるデフォルト名とパスを使用するか、他の名前を選択できます。

      インストール先パスは実在する絶対パスにする必要があります。環境変数名や空白を含めることはできません。Oracleホーム・ディレクトリの選択方法については、第1.2項「Oracleホームの考慮事項」を参照してください。

    4. 次へ」をクリックして続行します。

  4. 「言語の選択」画面で、次の操作を実行します。

    1. Oracle Business Intelligenceの実行時に表示する言語を選択します。

      ヒント: 選択する言語が増えると、インストール時間も長くなります。ここで選択する言語によって、Discoverer Plusのヘルプで使用できる言語が決定します。異なる言語のヘルプを個別にインストールできることに注意してください(詳細は、第4.6.1項「インストール後にDiscoverer Plusの翻訳済ヘルプ・ファイルをインストール」を参照)。

    2. 「次へ」をクリックして続行します。

  5. インストールに使用できるメモリーがコンピュータに十分にあることを確認するように要求される場合があります。

    ハードウェア要件の詳細は、第2.1項「ハードウェア要件」を参照してください。

  6. 「ポート構成オプションの指定」画面で「自動」ラジオ・ボタンを選択し、「次へ」をクリックして続行します。


    注意

    自動」オプションはほとんどのインストールで適切であるため、このオプションを選択することをお薦めします。ただし、staticports.iniという構成ファイルを指定すると、使用するポートを明示的に設定できます。staticports.iniファイルのフォーマットと使用方法は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。 


  7. 「送信メール・サーバー情報の指定」画面で、次の操作を実行します。

    1. SMTPサーバーの詳細を指定します(例: smtp.oracle.com)。

      SMTPサーバーを指定すると、エンド・ユーザーは、Discoverer Viewerから電子メール・メッセージでDiscovererワークシートを送信できます。

      ヒント: 入力するSMTPサーバーの詳細が不明な場合、フィールドは空白のままにできます。インストール後に、Application Server Controlを使用してSMTPサーバーを指定できます(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

      注意: Reports Servicesで使用されるSMTPサーバーの指定の詳細は、第3.1項「Reports Servicesで使用されるSMTPサーバーの指定について」を参照してください。

    2. 「次へ」をクリックして続行します。

  8. 「インスタンス名とias_adminパスワードの指定」画面で、Application Server Controlを使用してOracle Business Intelligenceを管理する際に使用する情報を入力します。

    1. 「インスタンス名」フィールドに、このインスタンスの名前を指定します。

      指定した名前には、ホスト名とドメイン名が自動的に追加されることに注意してください。

    2. ias_admin管理者ユーザーのパスワードを指定します。

    3. ias_admin管理者ユーザーのパスワードを確認します。

    4. 次へ」をクリックして続行します。

  9. 「サマリー」画面で、設定した内容を確認します。

    設定を変更するには、「戻る」をクリックして適切な画面に戻ります。

    注意: ディスク容量が不足している場合は、「必要な領域」に赤字で表示されます。

  10. インストール」をクリックすると、ファイルのインストールが開始されます。

    「インストール」画面が表示され、必要なOracle Business Intelligenceファイルのコピーが開始されます。この画面では、インストール処理の進行状況を監視し、インストール・ログのフルパスを確認できます。インストール・ログの詳細は、第1.4.1.1項「Oracle Universal Installerインベントリ・ディレクトリ」を参照してください。

    インストール処理を中断する場合は「インストールの中止」をクリックします。この場合は、製品すべてのインストールを停止する(デフォルト)か、特定のコンポーネントのインストールのみを停止するかを選択できます。製品すべてのインストールを停止することをお薦めします。特定のコンポーネントのインストールのみを停止すると、製品内の関連するコンポーネントが正常に動作しない場合があります。

  11. 「設定権限」ダイアログ・ボックスが表示され、root.shという構成スクリプトの実行を要求されます。

    1. 新規コンソール・ウィンドウを開き、rootユーザーでログインします。

    2. root.shスクリプトを実行し、画面の指示に従います。

    3. スクリプトが完了した後、コンソール・ウィンドウを閉じます。

    4. OK」をクリックして「設定権限」ダイアログ・ボックスを閉じます。

    製品がインストールされると、「コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。

  12. 「コンフィギュレーション・アシスタント」画面で、自動的に実行された複数のConfiguration Assistantのステータスを確認します。

    Configuration Assistantを再試行するには(正常に完了しなかった場合など)、Configuration Assistantを選択して「再試行」をクリックします。

    Configuration Assistantは中断しないことをお薦めします。

    インストールが完了すると、インストールの終了画面が表示されます。

    ヒント

    Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページを表示するURLをメモしてください。このURLは、別のコンポーネントを起動するために使用します(詳細は、第4.4項「コンポーネントの起動」を参照)。 

  13. 終了」をクリックします。

    インストール・プログラムの終了を確認するメッセージ・ダイアログ・ボックスが表示されます。

  14. はい」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

    Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページが表示されます(有効なデフォルトWebブラウザがシステムで見つかった場合)。「ようこそ」ページからは、次の項目にアクセスできます。

4.3 インストール後の作業

Oracle Business Intelligenceのインストール後の作業は、次のように分類されます。

4.3.1 全般的なチェックリスト

インストール後の全般的なチェックリストを確認し、インストールと環境に適用する作業を実行します。

4.3.1.1 更新

インストールが完了した後、OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com)で最新の動作保証とソフトウェアの更新を確認してください。OracleMetaLinkでは、技術情報にアクセスしたり、オラクル社カスタマ・サポート・センターからのサポートを受けられます。

Oracle Business Intelligenceに関する最新情報は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)で確認してください。

また、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology)では、Oracle製品や業界標準テクノロジを使用するアプリケーションを作成、テストおよび配置する開発者向けのサービスや資料を入手できます。

4.3.1.2 TNS名

エンド・ユーザーがDiscovererを使用する前に、ユーザーがクエリーするデータを含むデータベース(または、EULがインストールされるデータベース)のtnsnames.oraファイルにエントリを追加する必要があります。

tnsnames.oraファイルとsqlnet.oraファイルがORACLE_HOME/network/adminディレクトリにインストールされます。これらのファイルは、テキスト・エディタを使用して手動で更新したり、構成ツールであるOracle Net Configuration Assistantを使用して更新することもできます。構成ツールの詳細は、Oracleデータベース・ドキュメント・ライブラリ内の『Oracle Net Services管理者ガイド』を参照してください。

4.3.1.3 ポート番号

Oracle Universal Installerによって、ポートが必要なOracle Business Intelligenceコンポーネントに、ポートが自動的に割り当てられます。コンポーネントのインストール時にポートの競合が検出されると、そのコンポーネントに割り当てられたポート番号の範囲内で、別のポート番号が選択されます。

表4-1    ポート番号リスト 

コンポーネント  デフォルトのポート番号 

Discoverer 

Oracle HTTP Serverと同じポートを使用します(デフォルトはポート80(Windowsの場合)またはポート7777(Solarisの場合)、ポート番号の範囲は7777〜7877)。 

Oracle Business Intelligenceコンポーネントで使用するポート番号は、Application Server Controlを使用して表示および変更ができます。Discovererで使用するポート番号の表示と変更の詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

4.3.1.4 Oracle Application Server Infrastructureとの関連付け

Oracle Business Intelligenceを使用するとき、Oracle Application Server Infrastructureを関連付けるかどうかは任意です。次のことができます。

OracleAS Infrastructureは、Oracle Application Server中間層の多くのコンポーネントを使用するための前提条件であることに注意してください。Oracle Business IntelligenceをOracleAS Infrastructureに関連付けない場合は、次のような多くのOracle Business Intelligence機能が使用不可になります。

Oracle Business IntelligenceとOracle Application Server Infrastructureの関連付けの詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

4.3.2 すべてのDiscovererコンポーネントのインストール後の作業

Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。

4.3.2.1 マルチディメンション分析の準備方法

ユーザーがDiscovererを使用してマルチディメンション・データソースからデータをクエリーする前に、次の手順を完了する必要があります。

  1. 第4.3.2.1.1項「Discovererとともに使用するためのOracle9i Databaseリリース2の準備方法」または第4.3.2.1.2項「Discovererとともに使用するためのOracle Database 10g Enterprise Editionの準備方法」の説明に従って、データベースをインストールして準備します。

  2. データ・ウェアハウスを設定します。

    Oracle Business Intelligence Warehouse Builderを使用している場合は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。使用していない場合は、『Oracle 9i OLAPユーザーズ・ガイド』(Oracle9i Databaseの場合)または『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』(Oracle Database 10gの場合)を参照してください。

    次の作業を実行します。

    • スキーマのインストール

    • 適切なメタデータの作成

    • (オプション)アナリティック・ワークスペースの作成とコンテンツの追加

    • ユーザーへの適切な権限の付与(ユーザーには、OLAPのディメンション・テーブル、メジャーおよびビューに対するSELECT権限が必要)

    Discoverer Plus OLAPのすべてのユーザーにはD4OPUBロールがあるため、OLAP_USERロールもあることに注意してください。OLAP_USERロールによって、データベース内のOLAPメタデータにアクセスできます。

  3. Application Server Controlを使用して、ユーザーが接続するOracle OLAPデータベース・インスタンスにDiscovererカタログをインストールします。

    関連項目

    • 『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』

    • Application Server Controlのヘルプ・システム

    カタログのインストール方法と構成方法の詳細は、これらのドキュメントを参照してください。 

  4. Application Server Controlを使用して、データベース・ユーザーを認可します(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

  5. 必要に応じて、オプションの構成作業を実行します(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

  6. エンド・ユーザーに、Discovererを起動してマルチディメンション・データソースに接続するために必要な情報を提供します。

    エンド・ユーザーに必要な構成と情報の詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。

4.3.2.1.1 Discovererとともに使用するためのOracle9i Databaseリリース2の準備方法

Oracle9i Databaseリリース2に対して実行するには、次の作業を完了します。

  1. Oracle9i Databaseリリース2のEnterprise Editionをインストールしていない場合は、インストールします。

  2. 『Oracle OLAP表キューブ集計と問合せ操作のベスト・プラクティス』に示す構成設定を使用して、データベースを構成します。このドキュメントにアクセスするには、パッチ・セット2529822をダウンロードします。BI Beansが正常に動作して実行されるように、構成設定には正確に従う必要があります。このドキュメントは必要に応じて更新されるため、新規パッチ・セットをダウンロードするたびに新規バージョンをチェックしてください。

  3. 『Oracle9i OLAPユーザーズ・ガイド』の説明に従って、適切なOLAPメタデータを定義します。このマニュアルは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology)から入手できます。メタデータ作成用のツールであるOracle Enterprise ManagerのOLAP管理ツールのヘルプ・システムも参照してください。また、メタデータはOracle Warehouse Builderを使用して作成することもできます。適切なメタデータを定義しない場合はOLAPクエリーを作成できません。

4.3.2.1.2 Discovererとともに使用するためのOracle Database 10g Enterprise Editionの準備方法

Oracle Database 10g Enterprise Editionに対して実行するには、次の作業を完了します。

  1. Oracle Database 10g Enterprise Editionをインストールしていない場合は、インストールします。

  2. 『Oracle OLAP表キューブ集計と問合せ操作のベスト・プラクティス』に示す構成設定を使用して、データベースを構成します。BI Beansが正常に動作して実行されるように、構成設定には正確に従う必要があります。このドキュメントは必要に応じて更新されるため、新規パッチ・セットをダウンロードするたびに新規バージョンをチェックしてください。このドキュメントにアクセスするには、パッチ・セット3760779をダウンロードします。

  3. 『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』の説明に従って、適切なOLAPメタデータを定義します。このマニュアルは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology)から入手できます。適切なメタデータを定義しない場合はOLAPクエリーを作成できません。次のいずれかのツールを使用してメタデータを定義します。

    • Oracle Enterprise ManagerのOLAP管理ツール。詳細は、Oracle Enterprise Managerのヘルプ・システムを参照してください。

    • OracleBI Warehouse Builder。詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    • Analytic Workspace Manager。詳細は、『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

4.3.2.1.3 既存のDiscovererカタログをOracle Database 10g Enterprise Editionリリース2に移行する方法

既存のDiscovererカタログをOracle Database 10g Enterprise Editionリリース2(10.2.0.1以上)に移行するには、次の手順を実行して、データベース・サーバー上のPL/SQLパッケージを更新する必要があります。

  1. 次の手順でパッチをインストールします。

    1. 次のディレクトリからd4o.jarを検索します。

      BI_Home/sysman/webapps/emd/WEB-INF¥lib
      
      
    2. d4o.jarからbibcoreb.plsファイルをローカルのディレクトリに展開します。このjarにはパッケージ・スコープがあり、oracle/dss/persistence/storagemanager/bi/scriptsディレクトリに展開されます。

  2. 次の手順でパッチを適用します。

    1. コマンド・プロンプトで、次のように入力します。

      cd oracle/dss/persistence/storagemanager/bi/scripts
      
      
    2. sqlplusを使用して、D4OSYSユーザーとしてD4OSYSスキーマに接続します。

    3. sqlplusプロンプトで、次のように入力します。

      SQL> @bibcoreb.pls
      
      

      この手順では、次のような出力があります。

      Package body created.
      Commit complete.
      
      
  3. 次の手順でパッケージが有効であることを確認します。

    1. sqlplusセッションを開きます。

    2. 次のSQLコマンドを入力します。

      SQL> column OBJECT_NAME format a30;
      SQL> column STATUS format a10;
      SQL> select object_name, status from user_objects where object_name='BISM_
      CORE';
      
      

      次のように表示される場合、パッチは正常に適用されています。

      OBJECT_NAME          STATUS
      ------------------------------------------------
      BISM_CORE                  VALID
      BISM_CORE                  VALID
      
      

4.3.2.2 リレーショナル分析の準備方法

ユーザーがDiscovererを使用してリレーショナル・データソースからデータをクエリーするには、次のいずれかを使用して作成(またはアップグレード)されたEULへのアクセス権限が必要です。

Discovererリリース9.0.2または9.0.4からEULをアップグレード(EULリリース番号5.0.x)する場合は、次の事項に注意してください。

したがって、アップグレードの前に、前のリリースのEULのバックアップを作成してください。

EULの作成とアップグレードの詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer管理ガイド』を参照してください。

4.3.3 コンポーネントに固有なインストール後の作業

コンポーネントに固有なインストール後の作業を確認し、インストールと環境に適用する作業を実行します。

4.3.3.1 Discovererのインストール後の作業

この項では、Discovererのインストール後の作業について説明します。

4.3.3.1.1 分析の準備

Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。

4.3.3.2 Discoverer Viewerのインストール後の作業

この項では、Discoverer Viewerのインストール後の作業について説明します。

4.3.3.2.1 分析の準備

Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。

4.3.3.2.2 ワークブックの作成

Discoverer Viewerエンド・ユーザーは、Discoverer PlusまたはDiscoverer Desktopを使用して作成したワークブックを使用してデータを分析します。Discoverer Viewerを使用してデータを分析するには、少なくとも1つのワークブックが作成されている必要があります。

4.3.3.2.3 SMTP構成

ユーザーがDiscoverer Viewerから電子メール・メッセージでDiscovererワークシートを送信できるようにするには、SMTPサーバーを使用するようにDiscoverer中間層を構成する必要があります。インストール時にSMTPサーバーを指定していない場合は、後で指定することもできます(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

4.3.3.3 Discoverer Portlet ProviderおよびDiscovererポートレットのインストール後の作業

この項では、Discoverer Portlet Providerのインストール後の作業について説明します。

4.3.3.3.1 分析の準備

Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。

4.3.3.3.2 リリース10.1.2のOracle Application Server Infrastructureとの関連付け

Discoverer Portlet Providerを使用するには、インストール後にOracle Business IntelligenceをOracle Application Serverリリース10.1.2のメタデータ・リポジトリに関連付ける必要があります。メタデータ・リポジトリはOracle Application Server Infrastructureの一部です(詳細は、第4.3.1.4項「Oracle Application Server Infrastructureとの関連付け」および『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

4.3.3.3.3 Discoverer Portlet Providerの登録

ユーザーがDiscovererポートレットをOracle Portalページに追加するには、Discoverer Portlet ProviderをOracle Portalに登録する必要があります(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

4.4 コンポーネントの起動

Oracle Business Intelligenceのコンポーネントを起動する前に、前の各項で説明したインストール後の全般的な作業およびコンポーネント固有の作業を完了しておいてください。コンポーネントのインストール後の作業を完了した後は、次の各項で説明するように、コンポーネントを起動できます。

4.4.1 Discoverer Plusの起動

Discoverer Plus OLAPおよびDiscoverer Plus Relationalを起動するには、次のいずれかを実行します。

4.4.2 Discoverer Viewerの起動

Discoverer Viewerを起動するには、次のいずれかを実行します。

4.4.3 Discoverer Portlet Providerの起動

注意: Discoverer Portlet Providerを使用するには、インストール後にOracle Business IntelligenceをOracle Application Serverリリース2(10.1.2)のメタデータ・リポジトリに関連付ける必要があります。メタデータ・リポジトリはOracle Application Server Infrastructureの一部です(詳細は、第4.3.1.4項「Oracle Application Server Infrastructureとの関連付け」および『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。

Webブラウザに次のURLを入力すると、Discoverer Portlet Providerが正常にインストールされたことを確認できます。

http://host.domain:port/discoverer/portletprovider/

ここで、

たとえば、http://myhost.mydomain:80/discoverer/portletproviderのように入力します。

注意: host.domainおよびportはインストールの最後に表示されます。

インストール後にエンド・ユーザーがDiscovererポートレットを作成する前に、Oracle PortalにログインしてDiscoverer Portlet Providerを登録する必要があります。これによって、Oracle PortalユーザーはDiscovererポートレット(ワークシート、ワークシートのリスト、またはゲージ・ポートレット)を作成できます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer Oracle Application Server Portalでのワークブック公開ガイド』を参照してください。

4.5 サンプルの使用

Discoverer用の多くのサンプル・ワークブックを利用できます。これらのワークブックによって、マルチディメンション・データソースおよびリレーショナル・データソースのクエリー時に使用するDiscovererの機能が示されます。

サンプル・ワークブックを使用するには、次の手順を実行します。

  1. http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.htmlからサンプル・ワークブックをダウンロードします。

  2. 使用しているマシン上のディレクトリにファイルを抽出します。

  3. ディレクトリに格納されているインストール手順に従います。

4.6 ユーザー・ドキュメントとヘルプのインストールおよびアクセス

すべてのコンポーネントにはオンライン・ヘルプがあり、コンポーネントとともにインストールされます。コンポーネントの使用方法の詳細は、このオンライン・ヘルプを参照してください。Discoverer Plusの場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール後に追加の翻訳済ヘルプ・ファイルもインストールできます(詳細は、第4.6.1項「インストール後にDiscoverer Plusの翻訳済ヘルプ・ファイルをインストール」を参照)。

コンポーネントによっては、さらにドキュメントがOracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/products/bi)にある場合があります。このサイトでは、ホワイト・ペーパー、最新版のドキュメント、その他の付属資料も入手できます。

次のOracle Business Intelligenceドキュメントは、Oracle Business IntelligenceのCD-ROMまたはDVDから利用できます。

Oracle Business IntelligenceドキュメントをCD-ROMまたはDVDから直接表示するには、次の手順を実行します。

  1. Webブラウザを使用して、CD-ROMまたはDVDのdocディレクトリにあるindex.htmファイルを開きます。

  2. タブをクリックします。

  3. ドキュメント・タイトルの横にある「HTML」または「PDF」リンクをクリックすると、ドキュメントの内容が表示されます。

4.6.1 インストール後にDiscoverer Plusの翻訳済ヘルプ・ファイルをインストール

インストール時には、選択した言語のDiscoverer Plusヘルプ・ファイルがインストールされます。インストール時に選択していない言語のヘルプ・ファイルが必要な場合は、そのヘルプ・ファイルを個別にインストールできます。

Discoverer Plusヘルプ・ファイルは、Oracle Business IntelligenceのCD-ROMまたはDVDの/extrasディレクトリからjarファイルとして使用できます。Discoverer Plus OLAPとDiscoverer Plus Relationalのヘルプ・ファイルには、それぞれ別のサブディレクトリがあり、言語ごとに異なるjarファイルがあります。

Oracle Business Intelligenceのインストール後に別の言語のヘルプ・ファイルをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Business IntelligenceのCD-ROMまたはDVDの適切なディレクトリに移動します。

    Discoverer Plus OLAPおよびDiscoverer Plus Relationalのそれぞれに、次のサブディレクトリがあります。

    • Discoverer Plus OLAPヘルプ・ファイルの場合は、/extras/help/d4oディレクトリに移動します。

    • Discoverer Plus Relationalヘルプ・ファイルの場合は、/extras/help/plusディレクトリに移動します。

  2. 表4-2を使用して、必要な言語の翻訳済ヘルプ・ファイルが含まれるjarファイルを識別します。

    次に示すように、言語ごとに異なるjarファイルがあります。

    • Discoverer Plus OLAPヘルプ・ファイルが含まれるjarファイルは、/extras/help/d4oディレクトリにあり、名前はd4ohelp_locale_code.jarです。

    • Discoverer Plus Relationalヘルプ・ファイルが含まれるjarファイルは、/extras/help/plusディレクトリにあり、名前はplushelp_locale_code.jarです。

    locale_codeは、次の表に示すいずれかの接尾辞です。

    表4-2    Discoverer Plusヘルプのjarファイルのロケール・コード接尾辞 
    ロケール・コード接尾辞  言語  ロケール・コード接尾辞  言語 

    _ar 

    アラビア語 

    _ko 

    韓国語 

    _cs 

    チェコ語 

    _nl 

    オランダ語 

    _da 

    デンマーク語 

    _no 

    ノルウェー語 

    _de 

    ドイツ語 

    _pl 

    ポーランド語 

    _el 

    ギリシャ語 

    _pt 

    ポルトガル語 

    _es 

    スペイン語 

    _pt_BR 

    ポルトガル語(ブラジル) 

    _es_ES 

    スペイン語(イベリア) 

    _ro 

    ルーマニア語 

    _fi 

    フィンランド語 

    _ru 

    ロシア語 

    _fr 

    フランス語 

    _sk 

    スロバキア語 

    _fr_CA 

    フランス語(カナダ) 

    _sv 

    スウェーデン語 

    _hu 

    ハンガリー語 

    _th 

    タイ語 

    _it 

    イタリア語 

    _tr 

    トルコ語 

    _iw 

    ヘブライ語 

    _zh_CN 

    簡体字中国語 

    _ja 

    日本語 

    _zh_TW 

    繁体字中国語 

  3. 中間層マシンのORACLE_HOME/discoverer/plus_files/helpディレクトリに、必要なjarファイルを抽出します。

    これで、その言語のヘルプが使用可能になります。

4.6.2 インストール後に必要な追加のフォントをインストール

インストール時に言語のサブセットをインストールした場合は、Discovererで必要なすべてのフォントがインストールされない場合があります。必要なすべてのフォントがインストールされていないと(たとえば、AlbanyフォントのALBANWTJ.TTF、ALBANWTK.TTF)、Discovererでは一部のテキストが制御文字で表示される場合があります。

必要な追加フォントは、MRUAおよびユーティリティのCD-ROMまたはDVDの/utilities/fontsフォルダに格納されています。

Oracle Business Intelligenceのインストール後に、必要な追加フォントをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. MRUAおよびユーティリティのCD-ROM/DVDの/utilities/fontsディレクトリに移動します。

  2. MRUAおよびユーティリティのCD-ROMまたはDVDの/utilities/fontsディレクトリの内容を、Oracle Business IntelligenceをインストールしたコンピュータのORACLE_HOME/jdk/jre/lib/fontsフォルダにコピーします。

4.7 次の作業

インストール後に、次の作業を実行できます。

これらのすべてのリソースには、Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページからアクセスできます。Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページを表示するには、次のように実行します。


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