Oracle Business Intelligence インストレーション・ガイド 10gリリース2(10.1.2) for HP-UX Itanium B25907-01 |
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この章では、Oracle Business Intelligenceコンポーネントのインストール手順について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
この項で説明する手順に従ってOracle Universal Installerを起動します。
Oracle Universal Installerの起動方法は、次の手順で説明するように、Oracle Business Intelligenceの入手方法によって異なります。
Oracle Universal Installerの各画面に移動するには、いくつかのボタンを使用します。「ヘルプ」をクリックすると、各画面の詳細情報が表示されます。「インストールされた製品」をクリックすると、使用しているコンピュータにすでにインストールされているOracleソフトウェアを確認できます。Oracle Universal Installerの前の画面または次の画面に移動するには、「戻る」または「次へ」をクリックします。「インストール」ボタンが使用可能な場合は、このボタンをクリックすると、ファイルのインストールが開始されます。「取消」をクリックすると、処理が停止してOracle Universal Installerは終了します。さらに、「製品の削除」(「ようこそ」画面でのみ使用可能)をクリックすると、既存のOracleソフトウェアを削除できます。
Oracle Universal Installerを使用してOracle Business Intelligenceをインストールするには、次の手順を実行します。
いくつかの前提条件がOracle Universal Installerによって確認されます(詳細は、第1.4.2項「インストーラによる前提条件チェック」を参照)。
ターゲット・コンピュータに初めてOracle製品をインストールする場合は、インストール関連ファイル用のインベントリ・ディレクトリが作成されます(インベントリ・ディレクトリの詳細は、第1.4.1.1項「Oracle Universal Installerインベントリ・ディレクトリ」を参照)。
ソース・パスはproducts.xmlファイルへのフルパスで、製品はここからインストールされます。Oracle Universal Installerは、デフォルト・パスを検出して使用します。このパスを変更しないでください。
デフォルトのOracleホーム名を使用するか、他の名前を選択できます。
インストール先パスはディレクトリ名とOracleホーム・ディレクトリへのフルパスで、ここに製品がインストールされます。表示されるデフォルト名とパスを使用するか、他の名前を選択できます。
インストール先パスは実在する絶対パスにする必要があります。環境変数名や空白を含めることはできません。Oracleホーム・ディレクトリの選択方法については、第1.2項「Oracleホームの考慮事項」を参照してください。
ヒント: 選択する言語が増えると、インストール時間も長くなります。ここで選択する言語によって、Discoverer Plusのヘルプで使用できる言語が決定します。異なる言語のヘルプを個別にインストールできることに注意してください(詳細は、第4.6.1項「インストール後にDiscoverer Plusの翻訳済ヘルプ・ファイルをインストール」を参照)。
ハードウェア要件の詳細は、第2.1項「ハードウェア要件」を参照してください。
smtp.oracle.com
)。SMTPサーバーを指定すると、エンド・ユーザーは、Discoverer Viewerから電子メール・メッセージでDiscovererワークシートを送信できます。
ヒント: 入力するSMTPサーバーの詳細が不明な場合、フィールドは空白のままにできます。インストール後に、Application Server Controlを使用してSMTPサーバーを指定できます(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。
注意: Reports Servicesで使用されるSMTPサーバーの指定の詳細は、第3.1項「Reports Servicesで使用されるSMTPサーバーの指定について」を参照してください。
設定を変更するには、「戻る」をクリックして適切な画面に戻ります。
注意: ディスク容量が不足している場合は、「必要な領域」に赤字で表示されます。
「インストール」画面が表示され、必要なOracle Business Intelligenceファイルのコピーが開始されます。この画面では、インストール処理の進行状況を監視し、インストール・ログのフルパスを確認できます。インストール・ログの詳細は、第1.4.1.1項「Oracle Universal Installerインベントリ・ディレクトリ」を参照してください。
インストール処理を中断する場合は「インストールの中止」をクリックします。この場合は、製品すべてのインストールを停止する(デフォルト)か、特定のコンポーネントのインストールのみを停止するかを選択できます。製品すべてのインストールを停止することをお薦めします。特定のコンポーネントのインストールのみを停止すると、製品内の関連するコンポーネントが正常に動作しない場合があります。
root.sh
スクリプトを実行し、画面の指示に従います。
製品がインストールされると、「コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されます。
Configuration Assistantを再試行するには(正常に完了しなかった場合など)、Configuration Assistantを選択して「再試行」をクリックします。
Configuration Assistantは中断しないことをお薦めします。
インストールが完了すると、インストールの終了画面が表示されます。
ヒント
Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページを表示するURLをメモしてください。このURLは、別のコンポーネントを起動するために使用します(詳細は、第4.4項「コンポーネントの起動」を参照)。 |
インストール・プログラムの終了を確認するメッセージ・ダイアログ・ボックスが表示されます。
Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページが表示されます(有効なデフォルトWebブラウザがシステムで見つかった場合)。「ようこそ」ページからは、次の項目にアクセスできます。
Oracle Business Intelligenceのインストール後の作業は、次のように分類されます。
インストール後の全般的なチェックリストを確認し、インストールと環境に適用する作業を実行します。
インストールが完了した後、OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com)で最新の動作保証とソフトウェアの更新を確認してください。OracleMetaLinkでは、技術情報にアクセスしたり、オラクル社カスタマ・サポート・センターからのサポートを受けられます。
Oracle Business Intelligenceに関する最新情報は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)で確認してください。
また、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology)では、Oracle製品や業界標準テクノロジを使用するアプリケーションを作成、テストおよび配置する開発者向けのサービスや資料を入手できます。
エンド・ユーザーがDiscovererを使用する前に、ユーザーがクエリーするデータを含むデータベース(または、EULがインストールされるデータベース)のtnsnames.oraファイルにエントリを追加する必要があります。
tnsnames.oraファイルとsqlnet.oraファイルがORACLE_HOME/network/admin
ディレクトリにインストールされます。これらのファイルは、テキスト・エディタを使用して手動で更新したり、構成ツールであるOracle Net Configuration Assistantを使用して更新することもできます。構成ツールの詳細は、Oracleデータベース・ドキュメント・ライブラリ内の『Oracle Net Services管理者ガイド』を参照してください。
Oracle Universal Installerによって、ポートが必要なOracle Business Intelligenceコンポーネントに、ポートが自動的に割り当てられます。コンポーネントのインストール時にポートの競合が検出されると、そのコンポーネントに割り当てられたポート番号の範囲内で、別のポート番号が選択されます。
コンポーネント | デフォルトのポート番号 |
---|---|
Discoverer |
Oracle HTTP Serverと同じポートを使用します(デフォルトはポート80(Windowsの場合)またはポート7777(Solarisの場合)、ポート番号の範囲は7777〜7877)。 |
Oracle Business Intelligenceコンポーネントで使用するポート番号は、Application Server Controlを使用して表示および変更ができます。Discovererで使用するポート番号の表示と変更の詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。
Oracle Business Intelligenceを使用するとき、Oracle Application Server Infrastructureを関連付けるかどうかは任意です。次のことができます。
OracleAS Infrastructureは、Oracle Application Server中間層の多くのコンポーネントを使用するための前提条件であることに注意してください。Oracle Business IntelligenceをOracleAS Infrastructureに関連付けない場合は、次のような多くのOracle Business Intelligence機能が使用不可になります。
Oracle Business IntelligenceとOracle Application Server Infrastructureの関連付けの詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。
Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。
ユーザーがDiscovererを使用してマルチディメンション・データソースからデータをクエリーする前に、次の手順を完了する必要があります。
Oracle Business Intelligence Warehouse Builderを使用している場合は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。使用していない場合は、『Oracle 9i OLAPユーザーズ・ガイド』(Oracle9i Databaseの場合)または『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』(Oracle Database 10gの場合)を参照してください。
次の作業を実行します。
Discoverer Plus OLAPのすべてのユーザーにはD4OPUBロールがあるため、OLAP_USERロールもあることに注意してください。OLAP_USERロールによって、データベース内のOLAPメタデータにアクセスできます。
エンド・ユーザーに必要な構成と情報の詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照してください。
Oracle9i Databaseリリース2に対して実行するには、次の作業を完了します。
http://www.oracle.com/technology
Oracle Database 10g Enterprise Editionに対して実行するには、次の作業を完了します。
http://www.oracle.com/technology
既存のDiscovererカタログをOracle Database 10g Enterprise Editionリリース2(10.2.0.1以上)に移行するには、次の手順を実行して、データベース・サーバー上のPL/SQLパッケージを更新する必要があります。
SQL> column OBJECT_NAME format a30; SQL> column STATUS format a10; SQL> select object_name, status from user_objects where object_name='BISM_ CORE';
次のように表示される場合、パッチは正常に適用されています。
OBJECT_NAME STATUS ------------------------------------------------ BISM_CORE VALID BISM_CORE VALID
ユーザーがDiscovererを使用してリレーショナル・データソースからデータをクエリーするには、次のいずれかを使用して作成(またはアップグレード)されたEULへのアクセス権限が必要です。
Discovererリリース9.0.2または9.0.4からEULをアップグレード(EULリリース番号5.0.x)する場合は、次の事項に注意してください。
したがって、アップグレードの前に、前のリリースのEULのバックアップを作成してください。
EULの作成とアップグレードの詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer管理ガイド』を参照してください。
コンポーネントに固有なインストール後の作業を確認し、インストールと環境に適用する作業を実行します。
この項では、Discovererのインストール後の作業について説明します。
Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。
この項では、Discoverer Viewerのインストール後の作業について説明します。
Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。
Discoverer Viewerエンド・ユーザーは、Discoverer PlusまたはDiscoverer Desktopを使用して作成したワークブックを使用してデータを分析します。Discoverer Viewerを使用してデータを分析するには、少なくとも1つのワークブックが作成されている必要があります。
ユーザーがDiscoverer Viewerから電子メール・メッセージでDiscovererワークシートを送信できるようにするには、SMTPサーバーを使用するようにDiscoverer中間層を構成する必要があります。インストール時にSMTPサーバーを指定していない場合は、後で指定することもできます(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。
この項では、Discoverer Portlet Providerのインストール後の作業について説明します。
Discovererエンド・ユーザーがデータ分析を開始する前に、次のいずれかまたは両方の項で説明する手順を完了する必要があります。
Discoverer Portlet Providerを使用するには、インストール後にOracle Business IntelligenceをOracle Application Serverリリース10.1.2のメタデータ・リポジトリに関連付ける必要があります。メタデータ・リポジトリはOracle Application Server Infrastructureの一部です(詳細は、第4.3.1.4項「Oracle Application Server Infrastructureとの関連付け」および『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。
ユーザーがDiscovererポートレットをOracle Portalページに追加するには、Discoverer Portlet ProviderをOracle Portalに登録する必要があります(詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。
Oracle Business Intelligenceのコンポーネントを起動する前に、前の各項で説明したインストール後の全般的な作業およびコンポーネント固有の作業を完了しておいてください。コンポーネントのインストール後の作業を完了した後は、次の各項で説明するように、コンポーネントを起動できます。
Discoverer Plus OLAPおよびDiscoverer Plus Relationalを起動するには、次のいずれかを実行します。
http://<host.domain>:<port>/discoverer/plus
ここで、
たとえば、http://myhost.mydomain:80/discoverer/plusのように入力します。
Discoverer Viewerを起動するには、次のいずれかを実行します。
http://<host.domain>:<port>/discoverer/viewer
ここで、
たとえば、http://myhost.mydomain:80/discoverer/viewerのように入力します。
注意: Discoverer Portlet Providerを使用するには、インストール後にOracle Business IntelligenceをOracle Application Serverリリース2(10.1.2)のメタデータ・リポジトリに関連付ける必要があります。メタデータ・リポジトリはOracle Application Server Infrastructureの一部です(詳細は、第4.3.1.4項「Oracle Application Server Infrastructureとの関連付け」および『Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド』を参照)。
Webブラウザに次のURLを入力すると、Discoverer Portlet Providerが正常にインストールされたことを確認できます。
http://host.domain:port/discoverer/portletprovider/
ここで、
たとえば、http://myhost.mydomain:80/discoverer/portletproviderのように入力します。
注意: host.domainおよびportはインストールの最後に表示されます。
インストール後にエンド・ユーザーがDiscovererポートレットを作成する前に、Oracle PortalにログインしてDiscoverer Portlet Providerを登録する必要があります。これによって、Oracle PortalユーザーはDiscovererポートレット(ワークシート、ワークシートのリスト、またはゲージ・ポートレット)を作成できます。詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer Oracle Application Server Portalでのワークブック公開ガイド』を参照してください。
Discoverer用の多くのサンプル・ワークブックを利用できます。これらのワークブックによって、マルチディメンション・データソースおよびリレーショナル・データソースのクエリー時に使用するDiscovererの機能が示されます。
サンプル・ワークブックを使用するには、次の手順を実行します。
すべてのコンポーネントにはオンライン・ヘルプがあり、コンポーネントとともにインストールされます。コンポーネントの使用方法の詳細は、このオンライン・ヘルプを参照してください。Discoverer Plusの場合は、Oracle Business Intelligenceのインストール後に追加の翻訳済ヘルプ・ファイルもインストールできます(詳細は、第4.6.1項「インストール後にDiscoverer Plusの翻訳済ヘルプ・ファイルをインストール」を参照)。
コンポーネントによっては、さらにドキュメントがOracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/products/bi)にある場合があります。このサイトでは、ホワイト・ペーパー、最新版のドキュメント、その他の付属資料も入手できます。
次のOracle Business Intelligenceドキュメントは、Oracle Business IntelligenceのCD-ROMまたはDVDから利用できます。
Oracle Business IntelligenceドキュメントをCD-ROMまたはDVDから直接表示するには、次の手順を実行します。
doc
ディレクトリにあるindex.htm
ファイルを開きます。
インストール時には、選択した言語のDiscoverer Plusヘルプ・ファイルがインストールされます。インストール時に選択していない言語のヘルプ・ファイルが必要な場合は、そのヘルプ・ファイルを個別にインストールできます。
Discoverer Plusヘルプ・ファイルは、Oracle Business IntelligenceのCD-ROMまたはDVDの/extras
ディレクトリからjarファイルとして使用できます。Discoverer Plus OLAPとDiscoverer Plus Relationalのヘルプ・ファイルには、それぞれ別のサブディレクトリがあり、言語ごとに異なるjarファイルがあります。
Oracle Business Intelligenceのインストール後に別の言語のヘルプ・ファイルをインストールするには、次の手順を実行します。
Discoverer Plus OLAPおよびDiscoverer Plus Relationalのそれぞれに、次のサブディレクトリがあります。
次に示すように、言語ごとに異なるjarファイルがあります。
/extras/help/d4o
ディレクトリにあり、名前はd4ohelp_
locale_code
.jar
です。
/extras/help/plus
ディレクトリにあり、名前はplushelp_
locale_code
.jar
です。
locale_code
は、次の表に示すいずれかの接尾辞です。
ORACLE_HOME/discoverer/plus_files/help
ディレクトリに、必要なjarファイルを抽出します。これで、その言語のヘルプが使用可能になります。
インストール時に言語のサブセットをインストールした場合は、Discovererで必要なすべてのフォントがインストールされない場合があります。必要なすべてのフォントがインストールされていないと(たとえば、AlbanyフォントのALBANWTJ.TTF、ALBANWTK.TTF)、Discovererでは一部のテキストが制御文字で表示される場合があります。
必要な追加フォントは、MRUAおよびユーティリティのCD-ROMまたはDVDの/utilities/fonts
フォルダに格納されています。
Oracle Business Intelligenceのインストール後に、必要な追加フォントをインストールするには、次の手順を実行します。
/utilities/fonts
ディレクトリに移動します。
/utilities/fonts
ディレクトリの内容を、Oracle Business IntelligenceをインストールしたコンピュータのORACLE_HOME/jdk/jre/lib/fonts
フォルダにコピーします。
インストール後に、次の作業を実行できます。
これらのすべてのリソースには、Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページからアクセスできます。Oracle Business Intelligenceの「ようこそ」ページを表示するには、次のように実行します。
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