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Oracle Application Server インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System(SPARC)
B15826-04
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4
要件

Oracle Application Serverをインストールする前に、使用するコンピュータがこの章で説明している要件を満たしていることを確認してください。

表4-1    この章の内容 
  説明 

第4.1項「最新のOracle Application Serverのハードウェアとソフトウェア要件を取得するOracleMetaLinkの使用」 

Oracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)の最新の要件を検索する方法を説明します。 

第4.2項「システム要件」 

サポートされているオペレーティング・システム、プロセッサ速度、メモリー、ディスク領域、スワップ領域などの要件を示します。 

第4.3項「オペレーティング・システムのパッチ」 

必須パッチを示します。 

第4.4項「オペレーティング・システムのパッケージ」 

必須パッケージを示します。 

第4.5項「カーネル・パラメータ」 

カーネル・パラメータに必要な値を示します。 

第4.6項「ポート」 

デフォルト・ポート以外のポートを使用するようにコンポーネントを構成する方法について説明します。 

第4.7項「オペレーティング・システム・グループ」 

Oracle Application Serverをインストールするオペレーティング・システム・ユーザーが特定のオペレーティング・システム・グループに属している必要がある理由について説明します。 

第4.8項「オペレーティング・システム・ユーザー」 

Oracle Application Serverをインストールするために、オペレーティング・システム・ユーザーを作成する必要がある理由について説明します。 

第4.9項「環境変数」 

インストールに必要な環境変数を設定または設定解除する方法について説明します。 

第4.10項「/etc/hostsファイル」 

インストーラがどのようにhostsファイル内の情報を使用するかについて説明します。ファイルを編集せずに同じ情報を指定する方法についても説明します。 

第4.11項「ネットワーク関連項目」 

リモート・コンピュータへのOracle Application Serverのインストール、リモートCD-ROM/DVD-ROMドライブの使用、ハード・ディスクからのインストールなど、ネットワークの問題について説明します。 

第4.12項「Java用フォント・パッケージ」 

異なるキャラクタ・セットを使用して実行する場合に必要なフォント・パッケージについて説明します。 

第4.13項「インストーラにより実行される前提条件チェック」 

Oracleホーム名の長さや、Oracleホーム・ディレクトリに別のOracle製品がすでにインストールされているかどうかなど、インストーラによってチェックされる項目を示します。 

4.1 最新のOracle Application Serverのハードウェアとソフトウェア要件を取得するOracleMetaLinkの使用

このマニュアルに含まれるOracle Application Server 10g(10.1.2.0.2)のハードウェアとソフトウェア要件は、このマニュアルの作成された時点では正確でした。ハードウェアとソフトウェア要件の最新情報については、OracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com/

OracleMetaLinkにログインした後、「Certify and Availability」をクリックします。表示されたWebページから、製品、プラットフォーム、製品の可用性ごとに、最新の動作保証リストを閲覧できます。

4.2 システム要件

表4-2に、Oracle Application Serverを実行するためのシステム要件を示します。インストーラにより、この要件の多くがインストール・プロセス開始時にチェックされ、満たされていない要件がある場合には警告されます。ユーザーはインストーラによってチェックされない要件のみを確認して時間を節約できます。インストーラによりチェックされない要件については、表4-2を参照してください。

また、次に示すrunInstallerコマンドを実行すると、実際にインストールを行わずに、インストーラによるシステム・チェックのみを実行することもできます。runInstallerコマンドは、Oracle Application Server CD-ROM(Disk 1)またはDVD-ROM(application_serverディレクトリ)にあります。

CD-ROMの場合:

prompt> mount_point/1012disk1/runInstaller -executeSysPrereqs

DVD-ROMの場合:

prompt> mount_point/application_server/runInstaller -executeSysPrereqs

結果はログ・ファイルに書き込まれると同時に、画面にも表示されます。実行されるチェックの種類の詳細は、第4.13項「インストーラにより実行される前提条件チェック」を参照してください。

表4-2    システム要件 
項目  要件 

オペレーティング・システム 

Solaris 8またはSolaris 9

必須パッチのリストについては、第4.3項「オペレーティング・システムのパッチ」を参照してください。

インストーラによるチェック: あり 

ネットワーク 

Oracle Application Serverは、ネットワークに接続されているコンピュータまたは接続されていないコンピュータ(スタンドアロン・コンピュータ)にインストールできます。

Oracle Application Serverをスタンドアロン・コンピュータにインストールする場合、インストール後にそのコンピュータをネットワークに接続できます。コンピュータをネットワークに接続する際、いくつかの構成作業を実行する必要があります(詳細は『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照)。

インストーラによるチェック: なし 

IP 

コンピュータのIPアドレスは静的である必要があります。Oracle Application Serverは、Solaris DHCPを使用するコンピュータはサポートしません。

Oracle Application Serverは、LinuxおよびMicrosoft WindowsのDHCPコンピュータをサポートします。

インストーラによるチェック: なし 

ホスト名 

ホスト名は255文字以下にする必要があります。

インストーラによるチェック: なし 

32ビットおよび64ビットのアプリケーションのサポート 

オペレーティング・システムは、32ビットおよび64ビットのアプリケーションをサポートするように構成する必要があります。これを確認するには、isainfoコマンドに-vオプションを指定して実行します。

prompt> /usr/bin/isainfo -v
64-bit sparcv9 applications
32-bit sparc applications

出力に両方の行が表示されない場合は、コンピュータを再構成する必要があります。システム管理者に確認してください。

インストーラによるチェック: なし 

プロセッサの種類 

SPARC v9アーキテクチャを使用したプロセッサである必要があります。これは、Oracle Application Serverが、SPARC v8以前のプロセッサをサポートしていないSun Java 1.4.1 HotSpot Server VMを使用するためです。

プロセッサの種類を確認するには、psrinfoコマンドに-vオプションを指定して実行します。出力には「sparcv9」と表示される必要があります。

prompt> /usr/sbin/psrinfo -v
Status of processor 0 as of: 02/10/03 13:21:20
Processor has been on-line since 02/04/03 15:45:07.
The sparcv9 processor operates at 450 MHz,
and has a sparcv9 floating point processor.

インストーラによるチェック: なし 

プロセッサ速度 

450 MHz以上をお薦めします。また、複数のCPUを搭載したコンピュータをお薦めします。

プロセッサの速度を確認するには、psrinfoコマンドに-vオプションを指定して実行します。

prompt> /usr/sbin/psrinfo -v
Status of processor 0 as of: 02/10/03 13:21:20
Processor has been on-line since 02/04/03 15:45:07.
The sparcv9 processor operates at 450 MHz,
and has a sparcv9 floating point processor.

インストーラによるチェック: なし 

メモリー 

OracleAS Infrastructure:

  • OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Identity Management: 1 GB

  • Oracle Identity Managementのみ: 1 GB

  • OracleAS Metadata Repositoryのみ: 1 GB

Oracle Application Serverの中間層:

  • J2EE and Web Cache: 512 MB

  • Portal and Wireless: 1 GB

  • Business Intelligence and Forms: 1 GB

OracleAS Developer Kits: 256 MB

注意:

  • インストーラによってコンピュータのメモリーの容量がチェックされ、コンピュータが最小メモリー要件を満たしていない場合は、警告されます。

  • これらの値は、コンピュータごとにOracle Application Serverインスタンスが1つだけ実行されていると想定した場合のものです。同じコンピュータ上で複数のインスタンスを実行する場合は、第4.2.1項「同じコンピュータ上で複数のインスタンスを実行する場合のメモリー要件」を参照してください。

  • これらは、Oracle Application Serverをインストールおよび実行するのに必要な最小値です。ほとんどの本番サイトでは1 GB以上の物理メモリー構成が必要です。通信量の多いサイトでは、メモリーをさらに増やすことによってパフォーマンスを向上させることができます。Javaアプリケーションで増量したメモリーを活用するには、OC4Jプロセスに割り当てられた最大ヒープを増やすか、OC4Jプロセスを追加構成する必要があります。詳細は、『Oracle Application Serverパフォーマンス・ガイド』を参照してください。

  • 実際のインストールに最適なメモリーの容量を決定するには、サイトの負荷テストを行うのが最善です。アプリケーションや利用パターンによって、リソースの要件は大幅に異なることがあります。また、メモリーを監視するオペレーティング・システムのユーティリティでは、共有メモリーを示すなどの理由で、メモリー使用を実際より多く報告するものもあります。メモリー要件を決定するには、負荷テストの際に、物理メモリーの追加によるパフォーマンスの向上を監視することをお薦めします。メモリーおよびプロセッサ・リソースをテスト用に構成する方法は、各プラットフォーム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

メモリーの容量を確認するには、prtconfコマンドを使用します。

prompt> /usr/sbin/prtconf | grep Memory

インストーラによるチェック: あり 

ディスク領域 

OracleAS Infrastructure:

  • OracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Identity Management: 3.83 GB

    OracleAS Metadata Repositoryデータベースのデータ・ファイルを、OracleAS Infrastructureをインストールするディスクとは異なるディスクにインストールできます。これを実行するには、データ・ファイル用のディスクに1.86 GB以上の空き領域があることを確認してください。

  • Oracle Identity Managementのみ: 2.27 GB

  • OracleAS Metadata Repositoryのみ: 3.83 GB

Oracle Application Serverの中間層:

  • J2EE and Web Cache: 750 MB

  • Portal and Wireless: 1.13 GB

  • Business Intelligence and Forms: 1.46 GB

OracleAS Developer Kits: 875 MB

空きディスク領域を確認するには、次のdfコマンドを使用します。

prompt> df -k dir

dirをOracle Application Serverをインストールするディレクトリ(ディレクトリがまだ存在していない場合は親ディレクトリ)に置き換えます。たとえば、Oracle Application Serverを/opt/oracle/infraにインストールする場合は、dir/opt/oracleまたは/opt/oracle/infraに置き換えます。

インストーラによるチェック: なし 

/tmpディレクトリの領域 

256 MB

/tmpディレクトリの空き領域を確認するには、次のdfコマンドを使用します。

prompt> df -k /tmp

/tmpディレクトリに十分な空き領域がない場合は、環境変数TMPを設定することにより、別のディレクトリを指定できます。詳細は、第4.9.6項「TMP」を参照してください。

インストーラによるチェック: あり 

スワップ領域 

使用可能なスワップ領域が1.5 GB以上

使用可能なスワップ領域の容量を確認するには、swapコマンドを使用します。

prompt> /usr/sbin/swap -l

「free」列の値は空きブロック数を示します。ここで1ブロックは512バイトです。ブロックをKBに換算するには、その値を2で除算します。たとえば、2,000,000の空きブロックは1,000,000 KBに相当します。

十分なスワップ領域がない場合は、次のタスクを実行します。

  1. rootユーザーとしてログインし、空のスワップ・ファイルを作成します。

    prompt> su
    Password: root_user_password
    # mkfile sizem swap_file_name
    
    

    MB単位でサイズを指定するには、そのサイズに「m」を追加します(例: 900m)。このファイルの最小サイズは、現在使用可能なスワップ領域と必要なスワップ領域の差より大きくする必要があります。たとえば、空きスワップ領域が100 MBの場合は、このスワップ・ファイルを1400 MB以上にする必要があります。

  2. 次のコマンドを使用して、ファイルをスワップ領域に追加します。

    # /usr/sbin/swap -a swap_file_name
    
    
  3. /etc/vfstabファイルに行を追加します。行を追加しないと、新しいスワップ領域はコンピュータの再起動時に失われます。

    /path/to/swap/file   -   -   swap   -   no   -
    
    

    /path/to/swap/fileは、スワップ・ファイルの場所に置き換えます。

  4. 新しいスワップ領域のサイズを確認します。

    prompt> /usr/sbin/swap -l
    

インストーラによるチェック: あり 

モニター 

256色表示機能

モニターの表示機能を確認するには、次の手順を実行します。

  1. 環境変数DISPLAYが適切に設定されていることを確認します。詳細は、第4.9.4項「DISPLAY」を参照してください。テストするには、/usr/openwin/bin/xclockを実行できるかどうかを確認します。

  2. xwininfoコマンドを実行します。

    prompt> /usr/openwin/bin/xwininfo
    
    

    「Depth」の行を確認します。8(ピクセル当たりのビット数)以上の深さが必要です。

インストーラによるチェック: あり 

サポートされているブラウザ 

Oracle Enterprise Manager 10gは、次のブラウザでサポートされています。

  • Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2(Microsoft Windowsの場合のみ)

  • Netscape 7.2

  • Mozilla 1.7。Mozillaはhttp://www.mozilla.orgからダウンロードできます。

  • Firefox 1.0.4。Firefoxはhttp://www.mozilla.orgからダウンロードできます。

  • Safari 1.2(Apple Macintoshコンピュータ)

サポートされるブラウザの最新のリストは、OracleMetaLinkのサイト(http://metalink.oracle.com)を参照してください。

インストーラによるチェック: なし。ただし、サポートされていないブラウザでOracle Enterprise Manager 10gにアクセスすると、警告メッセージが表示されます。 

カスタマ・データベース 

Oracle Application Serverでは、次のカスタマ・データベースをサポートします。

  • Oracle9iリリース2(9.2.0.6以上)

  • Oracle Database 10g リリース1(10.1.0.4以上)

 

4.2.1 同じコンピュータ上で複数のインスタンスを実行する場合のメモリー要件

同じコンピュータ上でOracleAS Infrastructureと中間層を実行する場合、そのコンピュータが表4-3に示すメモリーの要件を満たしていることを確認してください。

ここに示す値は、少人数のユーザーに対してテストされたものです。ユーザー数が多い場合は、メモリーの容量を増やす必要があります。

表4-3    同じコンピュータ上で複数のインスタンスを実行する場合のメモリー要件 
説明  メモリー 

OracleAS Infrastructure と J2EE and Web Cache 

1 GB 

OracleAS Infrastructure と Portal and Wireless 

1.5 GB 

OracleAS Infrastructure と Business Intelligence and Forms 

1.5 GB 

4.2.2 メモリー使用量を削減するためのヒント

メモリー使用量を削減する必要がある場合は、次の手順を実行します。

4.3 オペレーティング・システムのパッチ

表4-4に、事前にインストールが必要なSolaris Operating Systemのパッチを示します。これらは「J2SEパッチ・クラスタ」を構成しているパッチです。パッチは、次のサイトからダウンロードできます。

http://sunsolve.sun.com

インストールに関する説明は、パッチに含まれるREADMEファイルを参照してください。


注意

表4-4に示すパッチは、マニュアルを発行した時点のものです。Sun社では、頻繁にJ2SEの必須パッチのリストを更新しています。パッチの最新のリストは、URLの「Readme」リンクをクリックしてください。http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patches/J2SE 


表4-4    Solaris Operating Systemの必須パッチ 
オペレーティング・
システム
 
必須パッチ 

Solaris 8 

  • 108652-82以上: X11 6.4.1: Xsunパッチ

  • 108921-21以上: CDE 1.4: dtwmパッチ

  • 108940-62以上: Motif 1.2.7および2.1.1: 実行時ライブラリ・パッチ

  • 108773-18以上: IIIMおよびX入出力メソッド・パッチ

  • 111310-01以上: /usr/lib/libdhcpagent.so.1パッチ

  • 109147-28以上: Linkerパッチ

  • 111308-04以上: /usr/lib/libmtmalloc.so.1パッチ

  • 112438-03以上: /kernel/drv/randomパッチ

  • 108434-17以上: C++用32ビット共有ライブラリ・パッチ

  • 108435-17以上: C++用64ビット共有ライブラリ・パッチ

  • 111111-04以上: /usr/bin/nawkパッチ

  • 112396-02以上: /usr/bin/fgrepパッチ

  • 110386-03以上: RBAC機能パッチ

  • 111023-03以上: /kernel/fs/mntfsおよび/kernel/fs/sparcv9/mntfsパッチ

  • 111317-05以上: /sbin/initおよび/usr/sbin/initパッチ

  • 113648-03以上: /usr/sbin/mountパッチ

  • 115827-01以上: /sbin/suloginおよび/sbin/netstrategyパッチ

  • 116602-01以上: /sbin/uadminおよび/sbin/hostconfigパッチ

  • 108987-13以上: patchaddおよびpatchrm用パッチ

  • 108528-29以上: カーネルの更新パッチ

  • 108989-02以上: /usr/kernel/sys/acctctlおよび/usr/kernel/sys/exacctsysパッチ

  • 108993-36以上: LDAP2クライアント、libc、libthreadおよびlibnslライブラリ・パッチ

  • 109326-14以上: libresolv.so.2およびin.namedパッチ

  • 110615-11以上: sendmailパッチ

 

Solaris 9 

  • 113096-03以上: X11 6.6.1: OWconfigパッチ

  • 112785-35以上: X11 6.6.1: Xsunパッチ

 
コンピュータにインストールされているオペレーティング・システムのパッチ・リストの取得方法

コンピュータにインストールされているパッチを確認するには、次の手順を実行します。

  1. showrevコマンドに-pオプションを指定して実行します。次のコマンドを実行すると、patchListというファイルにソート済の出力が保存されます。

    prompt> showrev -p | sort > patchList
    
    
  2. vi、emacsなどのテキスト・エディタでファイルを開き、パッチ番号を調べます。

インストーラによるオペレーティング・システムのパッチ・チェック

インストーラによって、コンピュータの必須パッチのバージョンが検索されます。完全一致が検出されない場合は、インストーラを起動したシェルに警告メッセージが表示されます。

CD-ROM:  prompt> mount_point/10.1.2disk1/runInstaller
DVD-ROM: prompt> mount_point/application_server/runInstaller
...
... installer performs prerequisite checks here ...
...
Some optional pre-requisite checks have failed. Continue? (y/n) [n] n

終了するか、続行するかを選択します。

インストールされていないパッチがある場合は、nを入力してインストーラを終了します。パッチをダウンロードしてインストールする必要があります。

すべての必須パッチがインストールされていることを確認できた場合は、yを入力して続行します。

4.4 オペレーティング・システムのパッケージ

コンピュータに次のオペレーティング・システムのパッケージが含まれていることを確認します。パッケージが存在しない場合、インストーラは続行できません。

最後の2つのパッケージ(SUNWi1csおよびSUNWi15cs)は、ISO8859-1およびISO8859-15コードセットに必要です。

オペレーティング・システムのパッケージがコンピュータにインストールされているかどうかを確認するには、pkginfoコマンドにパッケージ名を指定して実行します。pkginfoを実行する構文は、次のとおりです。

pkginfo package_name1 package_name2 ...

たとえば、リストに示すパッケージのすべてがコンピュータにインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> pkginfo SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot SUNWsprox 
SUNWtoo SUNWi1of SUNWxwfnt SUNWi1cs SUNWi15cs

コンピュータにパッケージがインストールされていない場合は、システム管理者に連絡してください。

4.5 カーネル・パラメータ

OracleAS Metadata RepositoryまたはOracleAS Web Cacheをインストールするコンピュータでは、そのカーネル・パラメータを表4-5および表4-6に示す最小値に設定する必要があります。

カーネル・パラメータの値は、/etc/systemファイルに格納されます。/etc/systemファイルでパラメータが指定されていない場合は、ファイルに行を追加してパラメータを指定する必要があります。


注意

  • カーネル・パラメータの値が必要なのは、OracleAS Metadata RepositoryまたはOracleAS Web Cacheを実行するコンピュータのみです。インストーラでカーネル・パラメータの値がチェックされるのは、これらのコンポーネントをインストールする場合のみです。

  • カーネル・パラメータの値が要件を満たしていない場合は、エラー・メッセージが表示されます。カーネル・パラメータを必要な値に更新するまで、インストールは続行できません。

  • カーネル・パラメータの値を更新した場合は、コンピュータを再起動して新しい値を有効にする必要があります。

 

表4-5    OracleAS Web Cacheに必要なカーネル・パラメータ 
パラメータ  最小値を示す/etc/systemの行  説明 

rlim_fd_max 

set rlim_fd_max=65536 

シングル・プロセスで開くことができるファイル記述子のハード制限を定義します。 

表4-6    OracleAS Metadata Repositoryに必要なカーネル・パラメータ 
パラメータ  最小値を示す/etc/systemの行  説明 

semmni 

set semsys:seminfo_semmni=100 

システム全体でのセマフォ・セットの最大数を定義します。 

semmns 

set semsys:seminfo_semmns=1024 

システムの最大セマフォを定義します。256は単一のデータベース(インストールするOracleAS Metadata Repository)を実行するコンピュータのみの最小値です。

コンピュータでデータベースをすでに実行している場合は、「semmnsパラメータの最小値の決定」を参照してください。 

semmsl 

set semsys:seminfo_semmsl=256 

最小推奨値を定義します(最初のインストールの場合のみ)。 

shmmax 

set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295 

1つの共有メモリー・セグメントの最大許容サイズ(4 GB = 4294967295)を定義します。 

shmmin 

set shmsys:shminfo_shmmin=1 

1つの共有メモリー・セグメントの最小許容サイズを定義します。

注意: このパラメータは、Solaris 9では使用されません。 

shmmni 

set shmsys:shminfo_shmmni=100 

システム全体での共有メモリー・セグメントの最大数を定義します。 

shmseg 

set shmsys:shminfo_shmseg=10 

1つのプロセスがアタッチできる共有メモリー・セグメントの最大数を定義します。

注意: このパラメータは、Solaris 9では使用されません。 

semmnsパラメータの最小値の決定

Oracleデータベースがまだ実行されていないコンピュータにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする場合(つまり、OracleAS Metadata Repositoryがコンピュータで実行されている唯一のOracleデータベースになる場合)は、semmnsパラメータを最小の256に設定します。

Oracleデータベースがすでに実行されているコンピュータにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする場合は、semmnsパラメータを、各Oracleデータベース(OracleAS Metadata Repositoryを含む)のprocesses初期化パラメータの合計に設定し、最も大きなパラメータを2回加算して、さらに1つのデータベースにつき10を加算します。

OracleAS Metadata Repositoryデータベースのprocessesパラメータのデフォルト値は150です。

例: コンピュータでは、すでにOracleデータベースが実行されていて、そのprocessesパラメータが200に設定されているとします。この場合、次のようにsemmnsパラメータは770以上に設定する必要があります。

Oracleデータベースのprocessesパラメータの値を確認するには、SQL*Plusで次のコマンドを実行します。

prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
SQL> show parameters processes

passwordは、SYSユーザーのパスワードです。

カーネル・パラメータの値の追加または更新
  1. 値を変更する必要があるコンピュータのrootユーザーになります。

  2. /etc/systemファイルのバックアップ・コピーを作成します。たとえば、次のコマンドを実行すると、system.backというバックアップ・コピーが作成されます。

    # cp /etc/system /etc/system.back
    
    
  3. 必要に応じて、vi、emacsなどのテキスト・エディタを使用し、値を更新したり、新しい行を/etc/systemファイルに追加します。次に、パラメータ値の例を示します。

    set semsys:seminfo_semmni=300
    set semsys:seminfo_semmns=1024
    set semsys:seminfo_semmsl=256
    set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295
    set shmsys:shminfo_shmmin=1
    set shmsys:shminfo_shmmni=512
    set shmsys:shminfo_shmseg=150
    
    

    ヒント

    /etc/systemファイルのコメント文字は、アスタリスク(*)であり、#ではありません。 

  4. コンピュータを再起動して、新しい値を有効にします。

4.6 ポート

Oracle HTTP Server、OracleAS Web Cache、Oracle Enterprise Manager 10gなど、多くのOracle Application Serverコンポーネントでポートを使用します。インストーラにデフォルトのポート番号を割り当ててもらうことも、ユーザーが指定したポート番号を使用することもできます。

Oracle HTTP Serverのデフォルトのポートがポート7777でありポート80でない理由

デフォルトでは、インストーラによって、ポート80でなくポート7777を使用するようにOracle HTTP Serverが構成されます。ポート7777がデフォルトのポートである理由は、UNIXでは1024未満のポート番号を使用するコンポーネントに対しrootユーザーとして追加の手順を実行しないと、コンポーネントを実行できないためです。インストーラはrootアクセス権限を所有していないため、1024より大きいポートを使用する必要があります。

Oracle HTTP Serverでポート80などの異なるポートを使用する場合は、「静的ポート」機能を使用します。これにより、コンポーネントのポート番号を指定できます。インストール後にポート番号を変更することもできますが、インストール中にポート番号を設定する方が簡単です。

4.6.1 ポートが使用中かどうかの確認

ポートが使用されているかどうかを確認するには、netstatコマンドを次のように実行します。

prompt> netstat -an | grep portnum

4.6.2 デフォルトのポート番号の使用

コンポーネントでデフォルトのポート番号を使用する場合は、特に何もする必要はありません。デフォルトのポート番号および範囲のリストについては、付録C「デフォルトのポート番号」を参照してください。各コンポーネントに対し、ポート範囲内で1つ以上のポートが使用できることを確認します。インストーラが空きポートを範囲内で検出できない場合、そのインストールは失敗します。

ヒント

インストーラでは、/etc/servicesファイルで指定されたポート番号の割当ては行いません。特定のポート番号でインストーラによる割当てを行わないようにするには、そのポート番号を/etc/servicesファイルに追加します。たとえば、あるアプリケーション用にポート7777を予約するには、次のような行を/etc/servicesに追加します。

myApplication      7777/tcp

この行が/etc/servicesファイル内にあると、インストーラではポート7777をどのコンポーネントにも割り当てません。 


注意

Solaris Operating Systemのデフォルトの構成では、/etc/servicesファイルにポート389および636が含まれています(LDAPおよびLDAP/SSL用)。これらは、Oracle Internet Directoryのデフォルトのポートでもあります。つまり、これらのポート番号をOracle Internet Directoryで使用するには、/etc/servicesファイル内のこれらの行を削除するか、コメント・アウトする必要があります。行をコメント・アウトするには、次のように行の先頭に#を付けます。

# ldap   389/tcp   # Lightweight Directory Access Protocol
# ldap 389/udp # Lightweight Directory Access Protocol
# ldaps 636/tcp # LDAP protocol over TLS/SSL (was sldap)
# ldaps 636/udp # LDAP protocol over TLS/SSL (was sldap)

/etc/servicesの行のコメント・アウトまたは削除を行わないと、インストーラでポート389と636の割当てが行われず、Oracle Internet Directoryのポート番号の範囲から別の数値が割り当てられます。デフォルトのポート番号のリストについては、付録C「デフォルトのポート番号」を参照してください。 


4.6.3 カスタムのポート番号の使用(「静的ポート」機能)

インストーラがコンポーネントにカスタムのポート番号を割り当てるようにするには、次の手順を実行します。

  1. コンポーネント名とポート番号の入ったファイルを作成します。ファイルの書式は、第4.6.3.1項「staticports.iniファイルの書式」を参照してください。このファイルは通常staticports.iniファイルという名前ですが、任意の名前を付けることができます。

  2. インストーラの「ポート構成オプションの指定」画面で、「手動」を選択し、staticports.iniファイルにフルパスを入力します。

    ファイルへのフルパスを指定しないと、インストーラはファイルを見つけることができません。この場合、インストーラはすべてのコンポーネントにデフォルトのポートを割り当てますが、警告は一切表示されません。


    以前のリリースとの違い

    10g(9.0.4)では、コマンドライン・オプションを使用してstaticports.iniファイルを指定しました。今回のリリースでは、新しい「ポート構成オプションの指定」画面でファイルを指定します。 


4.6.3.1 staticports.iniファイルの書式

staticports.iniファイルの書式は次のとおりです。port_numは、コンポーネントに使用するポート番号に置き換えます。

# J2EE and Web Cache
Oracle HTTP Server port = port_num
Oracle HTTP Server Listen port = port_num
Oracle HTTP Server SSL port = port_num
Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = port_num
Oracle HTTP Server Diagnostic port = port_num
Java Object Cache port = port_num
DCM Java Object Cache port = port_num
DCM Discovery port = port_num
Oracle Notification Server Request port = port_num
Oracle Notification Server Local port = port_num
Oracle Notification Server Remote port = port_num
Application Server Control port = port_num
Application Server Control RMI port = port_num
Oracle Management Agent port = port_num
Web Cache HTTP Listen port = port_num
Web Cache HTTP Listen (SSL) port = port_num
Web Cache Administration port = port_num
Web Cache Invalidation port = port_num
Web Cache Statistics port = port_num
Log Loader port = port_num
ASG port = port_num

# Business Intelligence and Forms
Discoverer Preference port = port_num
Reports Services SQL*Net port = port_num
Reports Services discoveryService port = port_num
Reports Services bridge port = port_num

# Infrastructure
Oracle Internet Directory port = port_num
Oracle Internet Directory (SSL) port = port_num
Oracle Certificate Authority SSL Server Authentication port = port_num
Oracle Certificate Authority SSL Mutual Authentication port = port_num

このファイルを作成する最も簡単な方法は、CD-ROM(Disk 1)またはDVD-ROMにあるstaticports.iniファイルをテンプレートとして使用することです。

  1. staticports.iniファイルをCD-ROMまたはDVD-ROMからハード・ディスクにコピーします。

    表4-7    CD-ROMおよびDVD-ROM内のstaticports.iniファイルの場所 
    メディア  staticports.iniファイルの場所 

    CD-ROM 

    Disk 1: mount_point/1012disk1/stage/Response/staticports.ini 

    DVD-ROM 

    mount_point/application_server/stage/Response/staticports.ini 

  2. ローカル・コピー(ハード・ディスク上にあるファイル)を編集して必要なポート番号を含めます。

    staticports.iniファイルですべてのコンポーネントのポート番号を指定する必要はありません。ファイルにないコンポーネントでは、インストーラによりデフォルトのポート番号が使用されます。

    インストール中にOracleAS Metadata Repositoryで使用されるポート(ポート1521)の変更はできませんが、インストール後に変更できます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

    次の例では、Application Server ControlのポートといくつかのOracleAS Web Cacheのポートを設定します。指定されていないコンポーネントには、インストーラによってデフォルトのポート番号が割り当てられます。

    Application Server Control port = 2000
    Web Cache Administration port = 2001
    Web Cache Invalidation port = 2002
    Web Cache Statistics port = 2003
    
    

    インストールが完了したら、ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルで、割り当てられたポートを確認できます。


    ポート番号の選択に関する注意

    • ポート番号は65535を超えることはできません。

    • コンポーネントに1024より小さいポート番号を使用する場合は、rootユーザーとしてコンポーネントを実行する必要があります。

    • コンポーネントに1024より小さいポート番号を使用する場合、インストール終了時にインストーラではそのコンポーネントを起動できません。起動する前に、コンポーネントを構成する必要があります。詳細は、該当するコンポーネントのドキュメントを参照してください。

    • ポート389と636をOracle Internet Directoryで使用するには、/etc/servicesファイルでこれらのポート番号をコメント・アウトします。詳細は、「注意」を参照してください。

    • Oracle HTTP ServerとOracleAS Web Cacheのポート番号を設定する場合は、第4.6.3.3項「Oracle HTTP ServerおよびOracleAS Web Cacheのポート」を必ずお読みください。

     

インストーラでは、メモリーをチェックすることにより、ファイルに指定されたポートが使用可能であることが確認されます。つまり、インストーラが検出できるのは、実行中のプロセスで使用されているポートのみです。アプリケーションで使用されているポートを調べるために構成ファイルが確認されることはありません。

指定されたポートが使用できないことが検出されると、インストーラにより警告が表示されます。インストーラでは、使用できないポートの割当ては行われません。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. staticports.iniファイルを編集して別のポートを指定するか、そのポートを使用しているアプリケーションをシャットダウンします。

  2. 再試行」をクリックします。インストーラはstaticports.iniファイルの再読取りを行い、ファイル内のエントリを再確認します。

staticports.iniファイルとしてのportlist.iniの使用

staticports.iniファイルは、Oracle Application Serverのインストール後に作成されるORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルと同じ書式を使用しています。Oracle Application Serverをすでにインストールしている場合で、同じポート番号を別のインストールでも使用するには、最初のインストールのportlist.iniファイルを、それ以降のインストールのstaticports.iniファイルとして使用できます。

ただし、staticports.iniでは「Oracle Management Agent port」の行は、portlist.iniの「Enterprise Manager Agent port」に相当するという違いに注意してください。

4.6.3.2 インストーラが指定されたポートではなくデフォルトのポートを使用する原因となるエラー条件

staticports.iniファイルは念入りに確認してください。間違いがあると、インストーラでは警告を表示せずにデフォルトのポートを使用します。次のような点を確認します。

4.6.3.3 Oracle HTTP ServerおよびOracleAS Web Cacheのポート

これらのコンポーネントのポートを設定する場合は、次の点を理解しておく必要があります。

Oracle HTTP Serverのhttpd.confファイルでは、PortおよびListenの各ディレクティブでOracleAS Web CacheとOracle HTTP Serverで使用するポートを指定します。staticports.iniファイルでこれらのポートを設定するための行は、どのコンポーネントを構成するかによって異なります。

OracleAS Web CacheおよびOracle HTTP Serverを構成する場合
  1. OracleAS Web Cacheのポートを設定します。

    OracleAS Web Cacheでは、Portディレクティブで指定されたポートを使用します(図4-1)。このポートを設定するには、staticports.iniファイルで次の行を使用します。

    Web Cache HTTP Listen port = port_number
    
    

    OracleAS Web CacheのSSLポートを構成するには、次の行を使用します。

    Web Cache HTTP Listen (SSL) port = port_number
    
    

    この場合、「Oracle HTTP Server port」の行を使用してポート番号を設定することはできません。staticports.iniファイルに「Oracle HTTP Server port」と「Web Cache HTTP Listen port」の両方の行がある場合、「Oracle HTTP Server port」行は無視されます。たとえば、staticports.iniに次の行があるとします。

    Web Cache HTTP Listen port = 7979
    Oracle HTTP Server port = 8080
    
    

    Portディレクティブは7979に設定されます。

  2. Oracle HTTP Serverのポートを設定します。

    Oracle HTTP Serverでは、Listenディレクティブで指定されたポートを使用します。このポートを設定するには、staticports.iniファイルで次の行を使用します。

    Oracle HTTP Server Listen port = port_number
    
    

    SSLのリスニング・ポートを構成するには、次の行を使用します。

    Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = port_number
    
    

図4-1    OracleAS Web CacheおよびOracle HTTP Serverの構成


画像の説明

Oracle HTTP Serverのみを構成する場合(OracleAS Web Cacheは構成しない)

Oracle HTTP Serverのみを構成する場合、Oracle HTTP ServerでPortListenの両方のディレクティブを使用します(図4-2)。この場合、両方のディレクティブが同じポート番号を使用するように設定する必要があります。

これらのポートを設定するには、staticports.iniファイルの「Oracle HTTP Server port」と「Oracle HTTP Server Listen port」の行を使用します。たとえば、次のようになります。

Oracle HTTP Server port = 8080
Oracle HTTP Server Listen port = 8080

これらのポートのSSLバージョンを設定するには、次の行を使用します。SSL非対応バージョンと同様、ポート番号は同じである必要があります。

Oracle HTTP Server SSL port = 443
Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = 443

staticports.iniのWeb Cacheの行を指定しても、OracleAS Web Cacheは構成していないため、それらの行は無視されます。

図4-2    Oracle HTTP Serverのみの構成


画像の説明

4.6.3.4 例

この項では、staticports.iniを使用するための一般的なシナリオについていくつか説明します。

4.6.3.4.1 OracleAS Web Cacheをフロントエンドとして使用しOracle HTTP Serverでポート80とポート443を使用するように構成する

このシナリオでは、次の行を含むstaticports.iniファイルを作成します。

Web Cache HTTP Listen port = 80
Oracle HTTP Server Listen port = 81
Web Cache HTTP Listen (SSL) port = 443
Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = 444

Oracle HTTP Serverのリスニング・ポートおよびSSLリスニング・ポートは、使用できるポートのいずれでもかまいません。例では、ポート81と444を使用しています。これらのポート番号は、1024未満である必要はありません。1024未満のポート番号を選択した場合は、rootユーザーとしてOracle HTTP ServerおよびOracleAS Web Cacheを起動する必要があります。


注意

1024より小さいポート番号を使用しているため、Oracle HTTP ServerとOracleAS Web Cacheはrootユーザーとして実行するように構成する必要があります。構成は、インストール中またはインストール後に行うことができます。

  • インストール中に構成を行うには、root.shを実行した後、第7.17項「インストールの一部: インストールの最後のいくつかの画面」に示した手順に従い、その後で「OK」をクリックする必要があります。root.shはインストールの最後の方で実行します。

  • インストール後に構成を行うように選択することもできますが、インストーラではコンポーネントを起動できないことに注意してください(まだ構成されていないため)。

詳細は、『Oracle HTTP Server管理者ガイド』および『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』を参照してください。 


4.6.3.4.2 Oracle HTTP ServerでOracleAS Web Cacheを使用せずにポート80およびポート443を使用するように構成する

このシナリオでは、次の行を含むstaticports.iniファイルを作成します。

Oracle HTTP Server port = 80
Oracle HTTP Server Listen port = 80
Oracle HTTP Server SSL port = 443
Oracle HTTP Server Listen (SSL) port = 443


注意

1024より小さいポート番号を使用しているため、Oracle HTTP Serverはrootユーザーとして実行するように構成する必要があります。詳細は、「注意」を参照してください。 


4.6.4 ポート1521が使用されている場合

インストーラはポート1521をOracleAS Metadata Repositoryのリスナー(リリース10.1.0.3)用に構成します。このポートはstaticports.iniファイルでは変更できません。


注意

コンピュータに、EXTPROCキーでIPCプロトコルを使用するリスナーがある場合、そのキーが別の値を持つように変更する必要があります。これは、OracleAS Metadata RepositoryのリスナーがEXTPROCキーを使用する必要があるためです。 


Oracleデータベース・リスナーなどの既存のアプリケーションがポート1521をすでに使用している場合、インストーラを実行する前になんらかの措置が必要になることがあります。詳細は次の項を参照してください。

4.6.4.1 ポート1521が既存のOracleデータベースで使用されている場合

Oracleデータベースをすでに実行しているコンピュータにOracleAS Metadata Repository用の新規のデータベースをインストールする場合は、両方のデータベースのリスナーが競合しないことを確認してください。

既存のデータベースとOracleAS Metadata Repositoryのデータベースの両方で同じリスナーが使用できる場合があります。これには、既存のリスナーとポート番号を考慮する必要があります。表4-8に、各種シナリオとその結果を示します。

インストール後、OracleAS Metadata Repositoryのリスナーが別のポートを使用するように変更できます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

表4-8    OracleAS Metadata Repositoryをインストールするコンピュータに既存のデータベースがある場合のシナリオとその結果 
既存のリスナーの
リリース
 
既存のリスナーがポート1521を使用  既存のリスナーがポート1521以外を使用 

10.1.0.2より前 

既存データベース用とOracleAS Metadata Repository用の2つのリスナーが必要です。

詳細は、第4.6.4.1.1項「シナリオ1: 既存のリスナーがポート1521を使用し、リスナーのリリースは10.1.0.2より前である」を参照してください。 

既存データベース用とOracleAS Metadata Repository用の2つのリスナーが必要です。

詳細は、第4.6.4.1.3項「シナリオ3: 既存のリスナーがポート1521以外を使用」を参照してください。 

10.1.0.2以上 

既存のリスナーは、既存のデータベースとOracleAS Metadata Repositoryの両方をサポートします。

詳細は、第4.6.4.1.2項「シナリオ2: 既存のリスナーがポート1521を使用し、リスナーのリリースは10.1.0.2以上である」を参照してください。 

既存データベース用とOracleAS Metadata Repository用の2つのリスナーが必要です。

詳細は、第4.6.4.1.3項「シナリオ3: 既存のリスナーがポート1521以外を使用」を参照してください。 

リスナーのリリースを確認するには、次のコマンドを実行します。

prompt> $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl VERSION

ここでORACLE_HOMEは、データベースのホーム・ディレクトリです。

同じコマンドを使用して、リスナーのポートを確認することもできます。

コマンドの出力例を次に示します。

prompt> lsnrctl VERSION
LSNRCTL for Solaris: Version 10.1.0.4.2 - Production on 12-JUL-2005 16:08:16

Copyright (c) 1991, 2004, Oracle.  All rights reserved.

Connecting to 
(DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=test-sun.us.oracle.com)(PORT=1521)))
TNSLSNR for Solaris: Version 10.1.0.4.2 - Production
        TNS for Solaris: Version 10.1.0.4.0 - Production
        Unix Domain Socket IPC NT Protocol Adaptor for Solaris: Version 10.1.0.4.0 - 
Production
        Oracle Bequeath NT Protocol Adapter for Solaris: Version 10.1.0.4.0 - 
Production
The command completed successfully

4.6.4.1.1 シナリオ1: 既存のリスナーがポート1521を使用し、リスナーのリリースは10.1.0.2より前である

リリース10.1.0.2より前のリスナーには、このOracle Application ServerリリースのOracleAS Metadata Repositoryと互換性がありません。リリース10.1.0.3のリスナーがインストールされるOracleAS Metadata Repositoryをインストールする必要があります。この後で、この新しいリスナーを使用して、既存のデータベースおよびOracleAS Metadata Repositoryデータベースに対しサービスを提供することができます。

  1. OracleAS Metadata Repositoryをインストールする前に、既存のリスナーを停止します。

    prompt> $ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop
    
    

    ORACLE_HOMEは、既存のデータベースのホーム・ディレクトリです。

    既存のリスナーを停止しない場合、インストールに失敗します。

  2. OracleAS Metadata Repositoryをインストールします。

    第6章「OracleAS Infrastructureのインストール」にあるOracleAS Metadata Repositoryの任意のインストール手順を参照してください(第6.20項「OracleAS Infrastructureのインストール」第6.21項「既存のOracle Internet Directoryに対するOracleAS Infrastructureのインストール」など)。

  3. 必要に応じて、新しいリスナーの構成ファイルを更新します。リスナーの構成ファイルの名前はlistener.oraで、ORACLE_HOME/network/adminディレクトリにあります。

    1. 既存のリスナーの構成ファイルのネットワーク・アドレスのエントリを確認します。

      既存のリスナーの構成ファイルに次のネットワーク・アドレスしかない場合:

      • TCP Port 1521

      • IPC key EXTPROC

      OracleAS Metadata Repositoryのリスナーの構成ファイルのネットワーク・アドレスを編集する必要はありません。

      構成ファイルに他のネットワーク・アドレスがある場合は、それらをOracleAS Metadata Repositoryのリスナーの構成ファイルに追加する必要があります。

    2. 既存のリスナーの構成ファイルのSID_DESCエントリを確認します。

      既存のリスナーの構成ファイルに、既存のデータベースのSID_DESCエントリがある場合は、それらのエントリをOracleAS Metadata Repositoryのリスナーの構成ファイルに追加する必要があります。

    3. 既存のリスナー(リリース10.1.0.2より前のもの)は起動しないでください。新しいリスナーが両方のデータベースをサポートできるようになったため、既存のリスナーを実行する必要はなくなりました。

4.6.4.1.2 シナリオ2: 既存のリスナーがポート1521を使用し、リスナーのリリースは10.1.0.2以上である

既存のリスナーは、既存のデータベースとOracleAS Metadata Repositoryの両方をサポートします。インストーラでは、この構成を自動的に行います。

インストール中、リスナーを実行しておくことができます。

4.6.4.1.3 シナリオ3: 既存のリスナーがポート1521以外を使用

リスナーを2つ実行します。既存のリスナーのリリースには関係なく、1つは既存のデータベース用で、もう1つはOracleAS Metadata Repository用になります。

既存のリスナーはポート1521を使用しないため、インストール中に実行していてもかまいません。

4.6.4.2 ポート1521が他のアプリケーションで使用されている場合

ポート1521でリスニングしているアプリケーションが他にある場合、それらが別のポートでリスニングするように再構成する必要があります。それが可能でない場合は、OracleAS Metadata Repositoryのインストール中はそのアプリケーションをシャットダウンしてください。インストール後、OracleAS Metadata Repositoryが1521以外のポートを使用するように再構成できます。手順については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

4.7 オペレーティング・システム・グループ

次の場合、オペレーティング・システム・グループを作成する必要があります。

ローカルのオペレーティング・システム・グループを作成するには、Solaris Management Consoleを使用します。

  1. 環境変数DISPLAYをSolaris Management Consoleウィンドウを表示するモニターを示すように設定します。環境変数の設定については、第4.9.4項「DISPLAY」を参照してください。

  2. Solaris Management Consoleを起動します。

    prompt> /usr/sadm/bin/smc
    
    
  3. 左側のフレームで、「This Computer」→「System Configuration」の順に展開します。

  4. Users」をクリックします。「Log In」ウィンドウが表示されます。

  5. 「Log In」ウィンドウで、rootユーザーとしてログインします。

  6. 左側のフレームで、「Users」を展開して「Groups」を選択します。

  7. 「Action」→「Add Group」を選択します。

  8. Group Name」で、グループの名前を入力します。

  9. (オプション)「Group ID Number」で、グループのID番号を入力します。

  10. OK」をクリックします。

オペレーティング・システムのユーザーとグループの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照するか、システム管理者に問い合せてください。

4.7.1 インベントリ・ディレクトリのグループの作成

Oracle製品が入っていないコンピュータにOracle Application Serverをインストールする場合は、インベントリ・ディレクトリを所有するためのグループを作成します。インストーラでは、コンピュータにインストールされているOracle製品を把握するために、インベントリ・ディレクトリにファイルを書き込みます。

このマニュアルでは、このオペレーティング・システム・グループにoinstallという名前を使用します。

インベントリ・ディレクトリ用に別のグループを用意することによって、様々なユーザーがコンピュータにOracle製品をインストールできるようにします。ユーザーは、インベントリ・ディレクトリへの書込み権限が必要です。これには、oinstallグループに所属します。

コンピュータにOracle製品を初めてインストールするとき、インストーラにより、インベントリ・ディレクトリのグループ名を入力する画面と、インベントリ・ディレクトリの場所を入力する画面が表示されます。

インベントリ・ディレクトリのデフォルトの名前はoraInventoryです。

コンピュータにインベントリ・ディレクトリがすでにあるかどうかが不明な場合は、/var/opt/oracle/oraInst.locファイルを参照します。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と、それを所有するグループが一覧表示されます。ファイルがない場合は、そのコンピュータにはOracle製品がインストールされていません。

4.7.2 データベース管理者のグループの作成

この項の内容は、インストーラによって作成された新規データベースにOracleAS Metadata Repositoryをインストールする場合にのみ適用されます。

データベースがマウントされておらず、データベースの認証が使用できない場合、データベースではオペレーティング・システム・グループを使用してユーザー権限を判断します。データベースでは、次のグループと権限を認識します。

表4-9    OSDBAグループとOSOPERグループの権限 
グループ  説明 

OSDBA 

データベース管理者のグループです。このグループのユーザーには、SYSDBA権限が付与されます。 

OSOPER 

このグループのユーザーには、基本的なメンテナンスに必要な権限から構成されるSYSOPER権限が付与されます。これには、データベースの起動とシャットダウン、およびデータベース操作に必要なその他の権限が含まれます。SYSOPER権限はSYSDBA権限のサブセットです。 

これらのグループのオペレーティング・システム・グループを作成する必要があります。

dbaというオペレーティング・システム・グループがSYSDBA権限を持つようにするには、次の手順を実行します。

  1. dbaグループを作成します。

  2. インストーラを実行するユーザーが必ずdbaグループのメンバーであるようにします。

別のオペレーティング・システム・グループがSYSDBA権限を持つようにするには、またはSYSDBA権限とSYSOPER権限を別のグループに関連付けるには、インストーラを実行するユーザーがdbaグループに所属しないようにします。

インストーラを実行するユーザーがdbaグループに所属していない場合、インストーラにより、データベース管理者権限を持つグループの名前を入力する画面が表示されます。画面には2つのフィールドがあります。1つはOSDBAグループ用で、もう1つはOSOPERグループ用です(表4-9を参照)。2つのフィールドに同じオペレーティング・システム・グループを入力することもできます。

4.8 オペレーティング・システム・ユーザー

Oracle製品のインストールとアップグレードを行うオペレーティング・システム・ユーザーを作成します。このマニュアルでは、このユーザーをoracleユーザーと呼びます。インストーラを実行するoracleユーザーは、次のディレクトリに対する書込み権限を所有している必要があります。

コンピュータに他のOracle製品がある場合、すでにこのためのユーザーが作成されている可能性があります。/var/opt/oracle/oraInst.locファイルを参照します。このファイルには、インベントリ・ディレクトリの場所と、それを所有するグループが一覧表示されます。ファイルがない場合は、そのコンピュータにはOracle製品がインストールされていません。

Oracle製品のインストール用のユーザーがまだない場合は、次のプロパティを持ったユーザーを作成します。

表4-10    インストーラを実行するオペレーティング・システム・ユーザーのプロパティ 
項目  説明 

ログイン名 

ユーザーには任意の名前を使用できます。このマニュアルではoracleユーザーと呼びます。 

グループ識別子 

oracleユーザーのプライマリ・グループは、oraInventoryディレクトリに対する書込み権限を持っている必要があります。このグループの詳細は、第4.7.1項「インベントリ・ディレクトリのグループの作成」を参照してください。

グループには任意の名前を使用できます。このマニュアルでは、oinstallという名前を使用します。 

ホーム・ディレクトリ 

oracleユーザーのホーム・ディレクトリは、他のユーザーのホーム・ディレクトリと同じにすることができます。 

ログイン・シェル 

デフォルトのログイン・シェルはC、BourneまたはKornシェルです。 


注意

oracleユーザーは、Oracle製品のインストールおよび実行のみに使用します。rootをoracleユーザーとして使用しないでください。 


ローカルのオペレーティング・システム・ユーザーを作成するには、Solaris Management Consoleを使用します。

  1. 環境変数DISPLAYをSolaris Management Consoleウィンドウを表示するモニターを示すように設定します。環境変数の設定については、第4.9.4項「DISPLAY」を参照してください。

  2. Solaris Management Consoleを起動します。

    prompt> /usr/sadm/bin/smc
    
    
  3. 左側のフレームで、「This Computer」→「System Configuration」の順に展開します。

  4. Users」をクリックします。「Log In」ウィンドウが表示されます。

  5. 「Log In」ウィンドウの「User Name」で、rootと入力します。「Password」で、rootのパスワードを入力します。

  6. 左側のフレームで、「Users」を展開して「User Accounts」を選択します。

  7. 「Action」→「Add User」→「With Wizard」を選択します。

  8. User Name」で、ユーザーの名前(oracle)を入力します。「Full Name」および「Description」フィールドはオプションです。「Next」をクリックします。

  9. User ID Number」で、デフォルトの値を受け入れます。「Next」をクリックします。

  10. User Must Use This Password At First Login」を選択して、ユーザーのパスワードを入力します。「Next」をクリックします。

  11. Primary Group」で、ユーザーのプライマリ・グループを選択します。これは、インベントリ・ディレクトリを所有するために、以前に作成したグループです。詳細は、第4.7.1項「インベントリ・ディレクトリのグループの作成」を参照してください。「Next」をクリックします。

  12. Path」で、ユーザーのホーム・ディレクトリを入力します。「Next」をクリックします。

  13. ユーザーのメール・サーバー情報を確認し、「Next」をクリックします。

  14. ユーザー情報を確認し、「Finish」をクリックしてユーザーを作成します。

オペレーティング・システム・ユーザーが所属するグループを確認するには、groupsコマンドにユーザー名を指定して実行します。たとえば、次のようになります。

prompt> groups oracle

オペレーティング・システムのユーザーとグループの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照するか、システム管理者に問い合せてください。

4.9 環境変数

Oracle Application Serverをインストールするオペレーティング・システム・ユーザーは、次の環境変数を設定(または設定解除)する必要があります。

表4-11に、環境変数の設定または設定解除の概要を示します。

表4-11    環境変数の概要 
環境変数  設定または設定解除 

ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID 

設定しないでください。 

PATH、CLASSPATHおよびLD_LIBRARY_PATH 

Oracleホーム・ディレクトリ内のディレクトリを参照するパスは含めないでください。 

DISPLAY 

インストーラのウィンドウを表示するモニターに設定します。 

TMP 

任意です。設定解除した場合、デフォルトで/tmpに設定されます。 

TNS_ADMIN 

設定しないでください。 

4.9.1 環境変数のヒント

次に、環境変数を扱う際のヒントを示します。

4.9.2 ORACLE_HOMEおよびORACLE_SID

これらの環境変数は設定しないでください。

4.9.3 PATH、CLASSPATHおよびLD_LIBRARY_PATH

環境変数PATH、CLASSPATHおよびLD_LIBRARY_PATHは、Oracleホーム・ディレクトリを参照しないように編集します。

4.9.4 DISPLAY

環境変数DISPLAYをXサーバーを示すように設定すると、インストーラが表示されます。環境変数DISPLAYのフォーマットは次のとおりです。

hostname:display_number.screen_number

例(Cシェル):

% setenv DISPLAY test.mydomain.com:0.0

例(Bourne/Kornシェル):

$ DISPLAY=test.mydomain.com:0.0; export DISPLAY

次のように、xclockプログラムを実行してディスプレイをテストできます。

$ /usr/openwin/bin/xclock &

Oracle Application Serverではインストール中のみXサーバーを実行する必要があります。オペレーティング・システムにインストールされているフレーム・バッファXサーバーでは、インストール中はログインしたままの状態でフレーム・バッファが動作していることが必要です。これを行わない場合は仮想フレーム・バッファを使用します。仮想フレーム・バッファには、X Virtual Frame Buffer(XVFB)やVirtual Network Computing(VNC)があります。

XVFBの入手方法およびインストール方法、または他の仮想フレーム・バッファ・ソリューションの詳細は、OTN(Oracle Technology Network)のサイト(http://www.oracle.com/technology)を参照してください。OTNで「フレーム・バッファ」を検索します。

4.9.5 TNS_ADMIN

この項では次の2つの要件について説明します。

これらの要件は、異なるOracle製品のNet構成ファイル間の競合を避けるために必要です。

TNS_ADMINを設定する必要がある場合、あるいは/etcまたは/var/opt/oracletnsnames.oraファイルがある場合は、Oracle Application Serverをインストールする前に次の手順を行ってください。

  1. /etcまたは/var/opt/oracletnsnames.oraファイルがある場合は、ファイルをこれらのディレクトリから別のディレクトリに移動します。または、ファイルの名前を変更します。

  2. 環境変数TNS_ADMINが設定されていないことを確認します。

    例(Cシェル):

    % unsetenv TNS_ADMIN
    
    

    例(Bourne/Kornシェル):

    $ unset TNS_ADMIN
    
    

インストールの後、新しく作成されたtnsnames.oraファイルの内容を既存のtnsnames.oraファイルにマージできます。

4.9.6 TMP

インストール中、インストーラでは一時ファイルを一時ディレクトリに書き込む必要があります。デフォルトでは、一時ディレクトリは/tmpです。

インストーラで/tmp以外のディレクトリを使用するには、環境変数TMPにかわりのディレクトリのフルパスを設定します。このディレクトリは、表4-2に示した要件を満たしている必要があります。

例(Cシェル):

% setenv TMP /tmp2

例(Bourne/Kornシェル):

$ TMP=/tmp2; export TMP

この環境変数を設定していないと、デフォルトのディレクトリの領域が十分でない場合に、環境変数が設定されていないことを示すエラー・メッセージが表示されます。異なるディレクトリを指すように環境変数を設定するか、またはデフォルトのディレクトリに十分な領域を確保する必要があります。いずれの場合でも、インストールをやりなおす必要があります。

4.10 /etc/hostsファイル

/etc/hostsファイルの内容は、次の項目に影響します。

ただし、hostsファイルを編集せずに別の方法で必要な値を入力できます。詳細は、次の項を参照してください。

4.10.1 デフォルトのOracle Identity Managementレルムの場所

インストーラによってhostsファイルが読み取られ、デフォルトのOracle Identity Managementレルムの場所が作成されます。「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面にこの場所が表示されます。

hostsファイルは次のような書式になっている必要があります。

ip_address   fully_qualified_hostname   short_hostname

例:

123.45.67.89   primaryHost.mydomain.com   primaryHost

この例では、デフォルトのOracle Identity Managementレルムの場所は、「dc=mydomain,dc=com」のようになります。

このファイルが別の書式を使用している場合は、インストーラは正しくない値を画面に表示します。たとえば、hostsファイルに次の行が含まれていると想定します。

123.45.67.89   primaryHost   primaryHost.mydomain.com  <--- incorrect format

この場合、インストーラは、デフォルトのOracle Identity Managementレルムとして「dc=primaryHost,dc=com」を表示します。通常、これは、デフォルトのOracle Identity Managementレルムとして指定する値ではありません。

ヒント

hostsファイルに別の書式を使用する必要がある場合は、必要な書式が使用できるようにファイルを編集し、インストールを実行してから、インストール後にファイルを元の書式に戻すことができます。

hostsファイルを編集できない、または編集しない場合は、デフォルトのOracle Identity Managementレルムに設定する値を「Internet Directoryのネームスペースの指定」画面の「カスタム・ネームスペース」フィールドに入力できます。 

4.10.2 OracleAS Single Sign-Onのホスト名

OracleAS Single Sign-Onをインストールするときに、hostsファイルにコンピュータのホスト名しかなく、ドメイン名が含まれていない場合は、ホスト名(ドメイン名なし)を使用したSingle Sign-On Serverへのサインオンのみが可能になります。

Single Sign-On Serverへの接続にドメイン名が必要になるようにするには、hostsファイルを編集し、ドメイン名を入れます。このファイルを編集しない場合は、インストーラのコマンドライン・パラメータOUI_HOSTNAMEを使用し、hostsの値を変更できます。たとえば、次のようになります。

prompt> mount_point/1012disk1/runInstaller OUI_HOSTNAME=myserver.mydomain.com

4.11 ネットワーク関連項目

通常、Oracle Application Serverをインストールするコンピュータはネットワークに接続されており、Oracle Application Serverインストールが入るだけのローカル記憶域があり、表示モニターとCD-ROMドライブまたはDVD-ROMドライブがあります。

この項では、このような典型的なシナリオとは異なるコンピュータにOracle Application Serverをインストールする方法について説明します。次のような場合を扱います。

4.11.1 複数のホーム(複数のIP)を持つコンピュータへのインストール

Oracleデータベースを複数のホームを持つコンピュータにインストールできます。複数のホームを持つコンピュータは、複数のIPアドレスに関連付けられます。通常、これはコンピュータに複数のネットワーク・カードを取り付けることによって実現されます。各IPアドレスは1つのホスト名に関連付けられます。また、ホスト名に別名を設定することもできます。デフォルトでは、Oracle Universal Installerは環境変数ORACLE_HOSTNAMEの設定を使用してホスト名を検索します。複数のネットワーク・カードを持つコンピュータが設置されているがORACLE_HOSTNAME が設定されていない場合、Oracle Universal Installerは/etc/hostsファイルの最初の名前を使用して、ホスト名とします。

クライアントは、このホスト名を使用して(またはこのホスト名の別名を使用して)、そのコンピュータにアクセスできる必要があります。これを確認するには、短縮名(ホスト名のみ)とフルネーム(ホスト名とドメイン名)を使用して、クライアント・コンピュータからホスト名にpingします。いずれのコマンドも正常に実行される必要があります。

4.11.2 CD-ROMまたはDVD-ROMからハード・ドライブへのコピーとハード・ドライブからのインストール

Oracle Application ServerのCD-ROMまたはDVD-ROMからインストールするかわりに、CD-ROMまたはDVD-ROMの内容をハード・ドライブにコピーし、そこからインストールを行うこともできます。これは、ネットワーク上にOracle Application Serverインスタンスを多数インストールする場合、またはOracle Application ServerをインストールするコンピュータにCD-ROMまたはDVD-ROMドライブがない場合に便利です。

(リモート・コンピュータのCD-ROMまたはDVD-ROMドライブからもインストールできます。第4.11.3項「リモート・コンピュータのCD-ROMまたはDVD-ROMドライブからのインストール」を参照してください。)

ハード・ドライブからインストールする場合、インストーラにより、CD-ROMを交換するよう要求されません。ファイルが正しい場所にあれば、検出されます(図4-3を参照)。

領域の要件

ハード・ドライブに、CD-ROMの内容またはDVD-ROMのapplication_serverディレクトリの内容が入るだけの十分な空き領域があることを確認してください。各CD-ROMは、約650 MBです。つまり、3枚のCD-ROMをコピーする場合、約1.9 GBのディスク領域を必要とします。

DVD-ROMのapplication_serverディレクトリは約1.6 GBです。

この領域を、Oracle Application Serverのインストールに必要な領域(表4-2を参照)に加えます。

CD-ROMの内容をコピーする方法
  1. 図4-3に示すようなディレクトリ構造をハード・ドライブ上に作成します。

    親ディレクトリ(この例ではOracleAS_10gになっていますが、任意の名前を付けることができます)を作成し、親ディレクトリの下にDisk1Disk2などのサブディレクトリを作成します。サブディレクトリの名前はDiskNにします。ここでNはCD-ROMの番号です。

    図4-3    CD-ROMをハード・ディスクにコピーするためのディレクトリ構造


    画像の説明

  2. 各CD-ROMの内容を、対応するディレクトリにコピーします。

    prompt> cp -pr /cdrom_mount_point/10.1.2disk1/* /path/to/hard/drive/Disk1/
    prompt> cp -pr /cdrom_mount_point/10.1.2disk2/* /path/to/hard/drive/Disk2/
    ... Repeat for each CD-ROM.
    
    

コピーしたファイルからインストーラを実行するには、Disk1ディレクトリからrunInstaller実行可能ファイルを実行します。Oracle Application Serverを実行するコンピュータから実行します。

prompt> /path/to/hard/drive/Disk1/runInstaller

DVD-ROMのapplication_serverディレクトリの内容をコピーする方法
  1. (オプション)application_serverディレクトリをコピーするディレクトリを作成します。

  2. application_serverディレクトリをDVD-ROMからハード・ディスクにコピーします。

    prompt> cp -pr /dvd_mount_point/application_server /path/to/hard/drive
    
    

コピーしたファイルからインストーラを実行するには、Oracle Application Serverを実行するコンピュータからrunInstaller実行可能ファイルを実行します。

prompt> /path/to/hard/drive/application_server/runInstaller

4.11.3 リモート・コンピュータのCD-ROMまたはDVD-ROMドライブからのインストール

Oracle Application ServerをインストールするコンピュータにCD-ROMまたはDVD-ROMドライブがない場合は、リモート・コンピュータのCD-ROMまたはDVD-ROMドライブからインストールを実行することができます。次の手順が実行済であることを確認します。

4.11.4 リモート・コンピュータへのインストール

インストーラをリモート・コンピュータ(「remote_computer」)で実行する場合も、インストーラの画面をローカル・コンピュータ(「local_computer」)に表示できます。インストーラによりOracle Application Serverがリモート・コンピュータにインストールされます。

  1. remote_computerをlocal_computerに表示できるようにします。このコマンドは、ローカル・コンピュータのコンソールで実行する必要があります。

    local_computer> xhost +remote_computer
    
    

    xhostを実行しないと、インストーラの起動時に「サーバーへの接続に失敗しました」、「サーバーにより接続が拒否されました」または「ディスプレイを開けません」のようなXlibエラーが発生する場合があります。

  2. local_computerで、remote_computerへのリモート・ログインを実行します(telnetまたはrloginを使用します)。第4.8項「オペレーティング・システム・ユーザー」で説明しているように、oracleユーザーとしてログインします。第4.9項「環境変数」で説明しているように、ユーザーが環境変数を正しく設定していることを確認します。

    local_computer> rlogin -l oracle remote_computer.mydomain.com
    - OR -
    local_computer> telnet remote_computer.mydomain.com
    
    
  3. remote_computerの環境変数DISPLAYがlocal_computerを示すように設定します。

    例(Cシェル):

    remote_computer> setenv DISPLAY local_computer.mydomain.com:0.0
    
    

    例(Bourne/Kornシェル):

    remote_computer> DISPLAY=local_computer.mydomain.com:0.0; export DISPLAY
    
    
  4. インストーラを実行します。詳細は、第5.18項「Oracle Universal Installerの起動」を参照してください。


    注意

    PC XエミュレータがPseudoColorカラー・モデルまたはPseudoColorビジュアルをサポートする場合は、PC Xエミュレータを使用してインストーラを実行できます。PC XエミュレータをPseudoColorビジュアルを使用するよう設定し、インストーラを起動します。カラー・モデルまたはビジュアル設定を変更する方法については、Xエミュレータのドキュメントを参照してください。 


4.11.5 NFSマウントされたストレージへのインストール

NFSシステムでOracle Application Serverを実行するには、動作保証されているNFSマウントされたストレージ・システムを使用する必要があります。

現在、Oracle Application Serverは、次のNFSシステムでの動作が保証されています。

NetAppシステムは、少なくともリモート・インストール・ユーザーとリモートrootユーザーにエクスポートする必要があります。これには、exportfsコマンドを使用します。

prompt> exportfs -i /vol/vol1

インストール前に、NFSマウントsetuid権限がsuidに設定されていることを確認します。nosuidオプションが設定されていると、インストールに失敗します。

最新の動作保証リストで新しい情報を確認するには、OTN(Oracle Technology Network)のサイト(http://www.oracle.com/technology)を参照してください。

4.11.6 1つのインストールからの複数のインスタンスの実行

Oracle Application Serverコンポーネントは、インストールされているコンピュータでのみ実行されることを想定しています。コンピュータがNFSを介してファイルにアクセスできても、リモート・コンピュータでコンポーネントを実行することはできません。

図4-4    Oracle Application Serverはインストールされているコンピュータでのみ実行


画像の説明

4.11.7 NISおよびNIS+のサポート

NISおよびNIS+環境にOracle Application Serverをインストールして実行できます。

4.12 Java用フォント・パッケージ

異なるロケール用に異なるキャラクタ設定が必要な場合があります。Java用のSolarisフォント・パッケージの場合、すべてのロケールでSUNWi1ofSUNWxwfntフォント・パッケージが常に必要です。ユーザーのロケールによっては、追加のフォント・パッケージが必要な場合があります。Solarisフォント・パッケージのリストは、次のURLを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.1/font-requirements.html

4.13 インストーラにより実行される前提条件チェック

表4-12に、インストーラにより実行される前提条件チェックを示します。

表4-12    インストーラにより実行される前提条件チェック 
項目  説明 

オペレーティング・システムのバージョン 

サポートされているバージョンについては、表4-2を参照してください。 

オペレーティング・システムのパッチ 

必須パッチのリストについては、第4.3項「オペレーティング・システムのパッチ」を参照してください。 

オペレーティング・システムのパッケージ 

必須パッケージのリストについては、第4.4項「オペレーティング・システムのパッケージ」を参照してください。 

オペレーティング・システムのカーネル・パラメータ 

必要なカーネル・パラメータのリストについては、第4.5項「カーネル・パラメータ」を参照してください。 

メモリー 

推奨値については、表4-2を参照してください。 

スワップ領域 

推奨値については、表4-2を参照してください。 

TMP領域 

推奨値については、表4-2を参照してください。 

インスタンス名 

インストーラにより、Oracle Application Serverのインストール先のコンピュータに同じ名前のインスタンスがすでに存在しないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリ名 

インストーラにより、Oracleホーム・ディレクトリ名に空白が含まれていないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリへのパス 

インストーラにより、Oracleホーム・ディレクトリへのパスが127文字を超えていないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリの内容 

インストーラにより、Oracleホーム・ディレクトリにインストールの妨げとなるファイルがないことがチェックされます。 

Oracleホーム・ディレクトリ 

Oracle Application Serverは、新しいディレクトリにインストールしてください。ただし、中間層を拡張する場合(第7.14項「中間層の拡張」を参照)またはOracle Developer Suite 10gリリース2(10.1.2)を含むOracleホームに中間層をインストールする場合(第5.4項「Oracleホーム・ディレクトリ」を参照)は除きます。許可されていないインストールの例を次に示します。

  • Oracle Application Server(全種類)を8.0、8i、9.0.1または9.2のデータベースのOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracle Management ServiceのOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracle Collaboration SuiteのOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracle HTTP ServerのスタンドアロンのOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracleAS Web CacheのスタンドアロンのOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracle9i Developer Suite 9.0.2のOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracle Application Server Containers for J2EEのスタンドアロンのOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Server(全種類)をOracle9iAS 1.0.2.2のOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Serverの中間層をInfrastructure 9.0.2、9.0.4または10gリリース2(10.1.2)のOracleホームにインストールする

  • Oracle Application Serverの中間層をOracle9iAS 9.0.2、9.0.3または9.0.4の中間層のOracleホームにインストールする

  • OracleAS Developer KitsをInfrastructure 9.0.2、9.0.4または10gリリース2(10.1.2)のOracleホームにインストールする

  • OracleAS Developer KitsをOracle9iASの中間層の9.0.2、9.0.3、9.0.4または10.1.2のOracleホームにインストールする

  • OracleAS Developer KitsをOracle Developer Suite 9.0.2、9.0.4または10gリリース2(10.1.2)のOracleホームにインストールする

  • OracleAS Infrastructureを任意のOracle9iAS 9.0.2、9.0.3または9.0.4のOracleホームにインストールする

  • OracleAS InfrastructureをOracle Application Server 10gリリース2(10.1.2)の中間層またはOracleAS Developer KitsのOracleホームにインストールする

  • OracleAS InfrastructureをOracle Developer Suite 9.0.2、9.0.4または10gリリース2(10.1.2)のOracleホームにインストールする

  • OracleAS Infrastructureまたは中間層をOracle Business Intelligence CD-ROMからインストールしたOracleホームにインストールする

 

ポート1521 

ポート1521が、すべてのリリースのデータベース・リスナーを含む他のアプリケーションによって使用されている場合、インストーラにより警告が表示されます。ポート1521を使用しているアプリケーションを停止してから、警告ダイアログの「OK」をクリックします。

データベース・リスナーがポート1521を使用している場合は、それをメタデータ・リポジトリ・データベースに使用できる可能性があります。詳細は、第4.6.4項「ポート1521が使用されている場合」を参照してください。

他のアプリケーションがポート1521を使用している場合、そのアプリケーションを停止するか、別のポートを使用するように構成する必要があります。または、データベース・リスナーが1521以外のポートを使用するように変更することもできますが、これはインストール終了後に行います。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。 

静的ポートの競合 

指定されている場合、インストーラにより、staticports.iniファイルに一覧表示されているポートがチェックされます。詳細は、第4.6項「ポート」を参照してください。 

モニター 

インストーラにより、モニターが256色以上を表示できるように構成されていることがチェックされます。 

表示権限 

インストーラにより、ユーザーに、環境変数DISPLAYによって指定されたモニターに表示する権限があることがチェックされます。 

環境変数DISPLAY 

インストーラにより、環境変数DISPLAYが設定されていることがチェックされます。 

環境変数TNS_ADMIN 

環境変数TNS_ADMINは設定しません。

/etcまたは/var/opt/oracleディレクトリにtnsnames.oraファイルが存在しないようにします。 

環境変数DBCA_RAW_CONFIG 

OracleAS InfrastructureをReal Application Clusters環境にインストールする場合、RAWパーティションの場所が記載されているファイルを示すように、この環境変数を設定する必要があります。 

クラスタ・ファイル・システム 

インストーラにより、Oracle Application Serverをクラスタ・ファイル・システム(CFS)にインストールするのではないことがチェックされます。 

Oracle Enterprise Manager 10gディレクトリが書込み可能か 

インストーラがこのチェックを実行するのは、中間層を拡張する場合と、Oracle Application Serverを同じOracleホームに再インストールする場合のみです。インストーラを実行するオペレーティング・システム・ユーザーが次のディレクトリに書き込めることがチェックされます。

  • ORACLE_HOME/sysman/emd

  • ORACLE_HOME/sysman/config

  • ORACLE_HOME/sysman/webapps/emd/WEB-INF/config

 

Oracle Enterprise Manager 10gファイルの存在 

インストーラがこのチェックを実行するのは、中間層を拡張する場合と、Oracle Application Serverを同じOracleホームに再インストールする場合のみです。インストーラにより、次のファイルがあることがチェックされます。

  • ORACLE_HOME/sysman/config/iasadmin.properties

  • ORACLE_HOME/sysman/webapps/emd/WEB-INF/config/consoleConfig.xml

 

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