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Oracle Content Management SDKインストレーションおよび構成ガイド
10g (9.0.4.2) for UNIX Systems

B15639-04
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4 構成後の作業

この章の手順は、以前の各章で説明されているインストール前の作業および構成作業がすべて完了していることを前提にしています。この章では、次の項目について説明します。

構成後の必須作業

ここで説明する手順は、Oracle CM SDK Configuration Assistantが正常に完了していることを前提にしています。構成を完了してドメインを開始し、システムを稼働可能およびセキュアな状態にするには、次の作業を実行する必要があります。

すべての必要なプロセスの開始

次の手順は、Oracle Application ServerとOracle CM SDKが正しくインストールおよび構成され、データベースとリスナーが実行中であることを前提にしています。

Oracle CM SDKは、Oracle Application ServerのOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)コンポーネントを使用してDAVサーブレットをサポートします。DAVサーブレットは構成プロセスの最後に自動的にOC4Jにデプロイされます。

  1. Oracle CM SDK中間層コンピュータのApplication Server Controlコンソールを一度停止してから起動します。次のコマンドを使用してサイトを起動します。

    $ORACLE_HOME/bin/emctl start em
    
    

    Oracle CM SDKドメインが複数の物理コンピュータで構成される場合、各コンピュータでこのemctl start emコマンドを実行します。

  2. Webブラウザから次のURLにアクセスして、Oracle CM SDKドメイン・コントローラが構成されているコンピュータのApplication Server Controlコンソールに接続します。

    http://hostname:port
    
    

    portの値は、Oracle Application Serverの構成時に指定されます。この値は通常1810です。

    • または、次のURLを入力すると、Oracle Application Serverのページに直接アクセスできます。

      http://hostname:port/emd/console/targets
      
      

      このURLを使用した場合、手順4で説明するページが表示されます。

  3. 「ユーザー名とパスワードの入力」または「ネットワーク・パスワードの入力」というプロンプトが表示されます。Oracle Application Serverユーザー名およびパスワードを入力して次に進みます。

    Oracle Application Serverインスタンスのユーザー名ias_adminおよび適切なパスワードを入力します。Infrastructureが構成されていない場合、Oracle Application Serverのホームページが表示されます(構成されている場合はファーム・ページ)。「Enterprise Manager」の名前が表示されます。画面の右上には「ターゲット」タブがあります。

    このWebページには、指定したホストで実行されているOracle Application Serverコンポーネント(ターゲット)のリストが表示されます。デフォルトでは、Oracle Business Components for Java(BC4J)、OC4J Demos、Clickstream Collectorおよびその他のコンポーネントが、インストール・タイプやその他の選択にかかわらず、すべてのOracle Application Serverインスタンスにインストールされています。

  4. Oracle CM SDKソフトウェアをホスティングしているOracle Application Serverインスタンスの名前をクリックします。プロンプトが表示されたら、Oracle Application Serverインスタンスのユーザー名およびパスワード(ias_admin/password)を入力して続行します。


    注意:

    次の作業の後で初めてログインする場合、Oracle CM SDKシステム管理者ユーザー名およびパスワードの入力を求められます。

    • Oracle CM SDKスキーマのアップグレード

    • 追加のHTTPノードや通常ノード用の中間層の追加またはドメイン・コントローラの移行のためのifscaの実行、および既存のOracle CM SDKスキーマの再利用

    Oracle CM SDKシステム管理者ユーザー名およびパスワードを入力しないと、Application Server ControlコンソールのOracle CM SDKホームページにOracle CM SDKドメインの要素が表示されません。 


  5. そのインスタンスで実行されているOracle Application Serverシステム・コンポーネントのリストが表示されます。このリストに示すOracle CM SDKドメインは、次のようにContent Management SDKとOracle CM SDKのスキーマが連結されて表示されます。たとえば、次のとおりです。

    Content Management SDK(CMSDKSchemaName)
    
    

    このページには「開始」および「停止」のボタンがありますが、このページからはOracle CM SDKを管理できません。Oracle CM SDKを管理するには、この後の手順を実行する必要があります。

  6. ドメイン名をクリックします。次のページで、「ローカル・コンポーネントの起動」をクリックします。Oracle CM SDKノードを起動するためのホスト資格証明を要求するページが表示されます。

    • コンピュータのオペレーティング・システムのアカウント名およびパスワードを入力します。UNIXシステムの場合、通常はrootユーザー名およびパスワードです。

    • 「OK」をクリックして続行します。

    ドメインが複数のコンピュータに分散された複数ノードで構成される場合、各コンピュータでこの手順を繰り返します。起動するノードを実行する各コンピュータで、オペレーティング・システムのアカウント名およびパスワードを入力します。

  7. OC4Jインスタンスが実行されていることを確認します。次の場所にあるopmnctlコマンドを使用します。

    $ORACLE_HOME/opmn/bin/
    
    

    次のコマンドを使用してOC4Jインスタンスを起動します。

    opmnctl startproc process-type=OC4J_iFS_cmsdk
    
    

    Oracle CM SDKドメインが開始されます。

  8. Oracle CM SDKドメインのステータスを確認します。Oracle Enterprise Managerの「ドメイン」ページを表示するか、次のディレクトリからifsctl status -nコマンドを実行します。

    $ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/bin
    

コマンドラインからのOracle CM SDKドメインの開始

Oracle CM SDKドメインの開始は、ifsctlコマンドライン・ツールでも可能です。ifsctlツールを使用するためには、rootユーザーでログインする必要があります。ツールは次の場所にあります。

$ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/bin/

構文は次のとおりです。

ifsctl command start [-v] [-n] [domain]

これにより、指定したドメインのOracle CM SDKのローカル・ノードが起動されます。(ローカル・ノードとは、ifsctlを起動したコンピュータで実行するように構成されているノードです。)指定したドメインのドメイン・コントローラがローカルで実行される場合、そのドメイン・コントローラも起動されます。ドメインを省略すると、コンピュータが登録されているすべてのドメインについて、Oracle CM SDKのすべてのローカル・ノードおよびドメイン・コントローラが起動されます。ローカルまたはリモートで起動されたが開始されていないドメイン・コントローラも、このコマンドによって開始されます。

[domain]は、次のフォーマットで指定します。

ifs://hostname:port:service:schema

-vフラグを指定すると、ifsctlは診断情報を追加したログ・ファイルを次の場所に生成します。

$ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/log/ifsctl.log

Oracle CM SDKドメインを開始するには、スキーマ・パスワードが必要です。-nフラグを省略すると、ifsctlはパスワードの入力を求めます。-nフラグを指定すると、ifsctlは非対話型モードで実行され、スキーマ・パスワードの入力を求めません。この場合、ifsctlはOracle CM SDKのノードおよびドメイン・コントローラを起動しますが、そのドメイン・コントローラは開始されません。

Oracle CM SDKの開始、停止および管理の詳細は、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』を参照してください。

構成後のオプション作業

Oracle CM SDKの配置の詳細に応じて、インストール後に次の作業を実行する必要があります。この作業は、Oracle CM SDKの構成および実行に必須ではありません。

構成後のユーザーおよびフォルダの作成などのその他のオプションについては、『Oracle Content Management SDK管理者ガイド』を参照してください。


注意:

Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールに対してOracle Management Agentを使用する場合、Oracle CM SDKのインストールおよび構成後にインストールします。 


基本操作の検証

ドメインおよびノードが起動されてOracle CM SDKのコア・コンポーネントが動作していることを検証するには、ネットワーク上の別のコンピュータからシステムに接続します。

表4-1    プロトコルおよびサーバーへのアクセス・アドレスと方法の基本機能 
プロトコルまたはサーバー  アクセスするアドレスまたは方法  期待される結果 

HTTP 

http://hostname:port/cmsdk/admin 

管理ユーザー・アカウント(system/password)が要求され、認証時にOracle CM SDKマネージャが表示されます。

portの値は、Oracle Application Serverの構成時に指定されます。この値は通常1810です。使用されているポート番号がはっきりしない場合、Application Server ControlコンソールのApplication Serverホームページにナビゲートして「ポート」タブをクリックします。 

SMB/NTFS 

¥¥hostname¥root

Windowsのエクスプローラで、「ツール」メニューから「ネットワーク ドライブの割り当て」を選択します。 

Windowsユーザー名およびパスワードが要求されます。認証時にフォルダのリストが表示されます。 

Webサーバー(HTTP)への接続で「503 Service Temporarily Unavailable」というメッセージが表示された場合、そのドメインのHTTPノードは起動されていません。この場合、HTTPノードを起動して続行します。詳細は、第6章「トラブルシューティング」を参照してください。

Webスターター・アプリケーションの実行

Oracle CM SDKには、開発者がカスタムWebアプリケーションを開発する際の開始点として使用できるサンプルのWebアプリケーションが同梱されています。Webスターター・アプリケーションは、OC4J_iFS_webstarterappという名前の独自のOC4Jインスタンスで実行されます。このOC4Jインスタンスは、Oracle CM SDKの構成時に自動的にデプロイされます。

Webスターター・アプリケーションを起動および実行するには、次の手順に従います。

  1. Oracle CM SDKドメインを開始した後、opmnctl(場所は$ORACLE_HOME/opmn/bin/)を使用して次のコマンドを実行します。

    • OPMNを起動します。

      opmnctl start
      
      
    • HTTPサーバーを起動します。

      opmnctl startproc type=ohs
      
      
    • Webスターター・アプリケーションを起動します。

      opmnctl startproc gid=OC4J_iFS_webstarterapp
      
      
  2. Webブラウザで、次のように入力してWebスターター・アプリケーションにアクセスします。

    http://hostname:port/webstarterapp
    
    

Webスターター・アプリケーションは、次の場所にログ・ファイルを生成します。

$ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_iFS_webstarterapp/application-deployments/webstarterapp/
OC4J_iFS_webstarterapp_default_island_1/application.log


注意:

Webスターター・アプリケーションの詳細は、Webスターター・アプリケーションのサンプル・コードとともに収められているReadMeファイルを参照してください。 


NFSサーバーの構成

Oracle CM SDK NFSプロトコル・サーバーの構成に対して行える変更は、次の3つです。

ほとんどの環境では、UNIXとOracle CM SDKアカウントをマップする必要があります。ユーザー・アカウントのマッピングはドメイン・プロパティであり、動的に更新されます。マッピングを有効にするためにサーバーを再起動する必要はありません。また、サーバーを再起動しても変更は保持されます。

トラステッド・クライアント・リストおよびNIS認証は、NFSサーバーの構成プロパティです。

NFSプロトコルの構成の詳細は、第5章「クライアント・アクセスのパスおよびソフトウェア」を参照してください。

UNIX UIDとOracle CM SDKユーザー・アカウントのマッピング

Oracle CM SDK NFSプロトコル・サーバーは、ユーザー認証のためにUNIXシステムの認証プロセスを使用します。UNIX UID(ユーザー識別)番号が、Oracle CM SDK NFSプロトコル・サーバーに渡されます。

UNIXアカウントがOracle CM SDKアカウントにマップされている場合、UNIXオペレーティング・システムにログインしたユーザーは、追加のログイン・プロセスを経ずにOracle CM SDKにアクセスできます。

UNIX UIDとOracle CM SDKクライアントのマッピングは、IFS.DOMAIN.PROTOCOL.NFS.UidToUserMapドメイン・プロパティで構成されます。Application Server Controlコンソールを使用して手動でUIDをマッピングするか、Java Bulk NFSツールを使用してUIDをアップロードできます。

手動によるUIDのマッピング

手動でUIDをマッピングするには、次の手順に従います。

  1. Webブラウザから次のURLにアクセスして、Oracle CM SDKドメイン・コントローラが構成されているコンピュータのApplication Server Controlコンソールに接続します。

    http://hostname:port
    
    

    portの値は、Oracle Application Serverの構成時に指定されます。この値は通常1810です。

  2. Oracle Application Serverのログイン・ユーザー名およびパスワードを入力して続行します。

    • Oracle Application Serverインスタンスのユーザー名としてias_adminおよび適切なパスワードを入力します。

    Oracle Application Serverホームページが表示され、アプリケーション・サーバー・インスタンスで実行されているすべてのコンポーネントが示されます。その中にOracle CM SDKドメインがあります。

  3. Oracle CM SDKドメインの名前をクリックします。Oracle CM SDKホームページが表示され、ドメインを構成するドメイン・コントローラおよびノードのリストが示されます。

  4. 「ドメインのプロパティ」(「構成」ヘッダーの下)をクリックします。「ドメインのプロパティ」ページが表示され、プロパティ・バンドルが25ずつ示されます。IFS.DOMAIN.PROTOCOL.NFS.UidToUserMapが表示されるまでスクロール・ダウンします。多くの場合、このプロパティは2ページ目以降にあります。

  5. IFS.DOMAIN.PROTOCOL.NFS.UidToUserMapをクリックします。「編集」ページが表示されます。

    デフォルトでは、UID 60001(デフォルトのUNIX guestアカウント)がこのページに表示されます。

  6. UNIX UIDを追加するために「追加」をクリックし、Oracle CM SDKユーザー・アカウントへのマッピングを作成します。

    • 「名前」フィールドにUIDを入力します。

    • 「値」フィールドにOracle CM SDKユーザー・アカウント名を入力します。

    • 「タイプ」の設定をStringのままにします。

  7. NFSを使用してOracle CM SDKにアクセスするUNIXクライアント・アカウントを持つすべてのユーザーを、この方法で追加していきます。

他のドメイン・プロパティとは異なり、このドメイン・プロパティへの変更は動的に更新されるので、ドメインを再起動する必要はありません。また、ドメインを再起動しても変更は保持されます。

Bulk NFSツールによるUIDのマッピング

Bulk NFSツールを使用してUIDをマッピングするには、次の手順に従います。

  1. 任意の中間層ホストで、環境変数CLASSPATHcmsdk.jarが含まれていることを確認します。

    このファイルは$ORACLE_HOME/ifs/cmsdk/libディレクトリにあります。

  2. 次の単一行コマンドを、必要な値を指定して実行します。

    java oracle.ifs.protocols.nfs.tools.UidLoader SmallServiceConfiguration system 
    cmsdk_system_user_password uidfile=$IFSROOT/test/common/sosd/UidToName
    
    

    UidToNameは、次のようなタイプのエントリで作成したフラット・ファイルです。

    cmsdk_user:x:uid_on_client
    
    

    たとえば、次のとおりです。

    jsmith:x:44610
    
    
  3. プロンプトが表示されたら、次のフォーマットでOracle CM SDKドメインの名前を入力します。

    ifs://hostname:port:service:schema
    
    
  4. プロンプトが表示されたら、Oracle CM SDKスキーマ・パスワードを入力します。

トラステッド・クライアント・リストの設定

Oracle CM SDKにトラステッド・クライアント・リストを作成すると、セキュリティを高めることができます。構成オブジェクトでその設定を変更し、変更した構成オブジェクトを使用してサービス上でサーバーをロードすることによって、再起動後にクライアント・リストが使用されるようにすることをお薦めします。オプションとして、このプロパティを動的に変更することもできます。

  1. Webブラウザから次のURLにアクセスして、Oracle CM SDKドメイン・コントローラが構成されているコンピュータのApplication Server Controlコンソールに接続します。

    http://hostname:port
    
    

    portの値は、Oracle Application Serverの構成時に指定されます。

  2. Oracle Application Serverのログイン・ユーザー名およびパスワードを入力して続行します。

    • Oracle Application Serverインスタンスのユーザー名としてias_adminおよび適切なパスワードを入力します。

    Oracle Application Serverホームページが表示され、アプリケーション・サーバー・インスタンスで実行されているすべてのコンポーネントが示されます。その中にOracle CM SDKドメインがあります。

  3. Oracle CM SDKドメインの名前をクリックします。Oracle CM SDKのトップレベル・ページが表示され、ドメインを構成するドメイン・コントローラおよびノードのリストが示されます。

  4. 「サーバー構成」(「構成」ヘッダーの下)をクリックします。「サーバー構成」ページが表示され、プロパティ・バンドルが25ずつ示されます。NfsServerConfigurationが表示されるまでスクロール・ダウンします。

  5. NfsServerConfigurationをクリックします。「編集」ページが表示されます。

  6. 「プロパティ」セクションのページのIFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.TrustedClientListおよびIFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.TrustedClientsEnabledのプロパティまでスクロール・ダウンします。多くの場合、これらのプロパティは2ページ目以降にあります。

  7. IFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.TrustedClientsEnabledプロパティを選択し、「編集」をクリックします。「プロパティの編集」ページが表示されます。

  8. 「値」をTrueに設定します。「OK」をクリックして変更を保存し、NFSServerConfigurationの編集ページに戻ります。

  9. IFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.TrustedClientListプロパティを選択し、「編集」をクリックします。次のエントリをそれぞれのフォーマットで指定します。

    • クラインアト・アドレス: ホスト名またはIPアドレスを指定します。たとえば、smith.oracle.comまたは130.35.59.9です。

    • ドメイン接尾辞: ドメインをピリオド文字で始まる文字列で指定します。たとえば、.us.oracle.comです。

    • サブネット: サブネットをアットマーク(@)に続けてIPアドレスで指定します。オプションとして、サブネット・アドレスの有効ビット数を示すサブネット・ビット長(/n)を付加します。サブネット・アドレスの下位にある0のバイトは省略可能です。たとえば、@130.35.68.0@130.35.68または@130.35.68.0/24と表記できます。

      エントリの前にハイフンを付けると、その特定クライアントはOracle CM SDK NFSサーバーを介してのアクセスが拒否されます。

  10. 「OK」をクリックして変更を保存し、NFSServerConfigurationの編集ページに戻ります。

  11. 「OK」をクリックして保存し、「サーバー構成」ページに戻ります。

    NfsServerConfigurationオブジェクトを変更したら、変更した構成オブジェクトを再ロードしてサービスを再開する必要があります。

  12. Oracle CM SDKホームページに戻ります。

  13. NFSプロトコル・サーバー(NfsServer)が実行されているノードをクリックします。「ノード」ページが表示されます。

  14. NFSプロトコル・サーバーを選択し、「再起動」をクリックします。

NIS認証の有効化

NIS(ネットワーク情報システム)は、UNIXのパスワード、グループおよびホスト・ファイル情報を統合する集中管理機能です。NISは、大規模なUNIXネットワークにおける個々のファイル(/etc/group/etc/passwd/etc/hosts)をメンテナンスするよりも管理が簡単な、情報の分散データベースです。

  1. Webブラウザから次のURLにアクセスして、Oracle CM SDKドメイン・コントローラが構成されているコンピュータのApplication Server Controlコンソールに接続します。

    http://hostname:port
    
    

    portの値は、Oracle Application Serverの構成時に指定されます。この値は通常1810です。

  2. Oracle Application Serverのログイン・ユーザー名およびパスワードを入力して続行します。

    • Oracle Application Serverインスタンスのユーザー名としてias_adminおよび適切なパスワードを入力します。

    Oracle Application Serverホームページが表示され、アプリケーション・サーバー・インスタンスで実行されているすべてのコンポーネントが示されます。その中にOracle CM SDKドメインがあります。

  3. Oracle CM SDKドメインの名前をクリックします。Oracle CM SDKホームページが表示され、ドメインを構成するドメイン・コントローラおよびノードのリストが示されます。

  4. 「サーバー構成」(「構成」ヘッダーの下)をクリックします。「サーバー構成」ページが表示され、プロパティ・バンドルが25ずつ示されます。NfsServerConfigurationが表示されるまでスクロール・ダウンします。

  5. NfsServerConfigurationをクリックします。「編集」ページが表示されます。

  6. 「プロパティ」セクションのページのIFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.NISEnabledおよびIFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.NISServiceProviderのプロパティまでスクロール・ダウンします。

  7. IFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.NISEnabledプロパティを選択し、「編集」をクリックします。「プロパティの編集」ページが表示されます。

  8. 「値」をTrueに設定します。「OK」をクリックして変更を保存し、NFSServerConfigurationの編集ページに戻ります。

  9. IFS.SERVER.PROTOCOL.NFS.NISServiceProviderプロパティを選択し、「編集」をクリックします。

    • ユーザーの認証に使用する、ネットワーク内のNISサーバーの名前を指定します。フォーマットは次のとおりです。

      nis://NIS_Server_Name/cmsdk_domain
      
      
  10. 「OK」をクリックして変更を保存し、NFSServerConfigurationの編集ページに戻ります。

  11. 「OK」をクリックして保存し、「サーバー構成」ページに戻ります。

    NfsServerConfigurationオブジェクトを変更したら、ノードを再起動する必要があります。

  12. Oracle CM SDKホームページに戻ります。

  13. NFSプロトコル・サーバー(NfsServer)が実行されているノードを選択します。

  14. 「停止」をクリックします。

  15. 「警告」ページで、「はい」をクリックしてノードを停止します。ノードのステータスが「停止」に変わります。

  16. ノードを選択します。

  17. 「起動」をクリックします。

    ノードのステータスが、実行中であることを示す緑のチェックマーク・アイコンに変わります。

Oracle CM SDKのRACデータベースとの使用

Oracle CM SDKをOracle RACデータベースとともに使用するには、Oracle CM SDKの構成後に次の作業が必要です。

RACデータベースを使用するために行うOracle CM SDK設定の構成前の必須作業(「Real Applications Clustersデータベース使用のOracle CM SDKの設定(オプション)」を参照)の他に、構成後に次の手順を実行します。

  1. 各中間層で、registry.xmlファイル(場所は$ORACLE_HOME/ifs/common/ディレクトリ)をバックアップしてからDatabaseUrlエントリを追加するように編集します。

    DatabaseUrlエントリは、<Instance>タグの下の任意の場所に追加できます。次の例では、エントリはタグのすぐ後に追加されています。tnsentryの値は、RACの構成前の手順で指定した値と同じです。

    たとえば、次のとおりです。

    <Instance>
      <DatabaseUrl>jdbc:oracle:oci8:@my_tnsentry</DatabaseUrl>
      <Domain>ifs://DBHOME:1521:dbservice:ifssys</Domain>
      <DomainType>files</DomainType>
      <Registered>1018925008096</Registered>
      <LastModified>1028330926700</LastModified>
      <LastStarted>1028329087966</LastStarted>
      <Ports></Ports>
    </Instance>
    
    
  2. 各中間層で、targets.xmlファイル(場所は%ORACLE_HOME%¥sysman¥emd¥ディレクトリ)をバックアップしてからDBConnectDescriptorパラメータの値を追加するように編集します。

    tnsnames.oraファイルのTNSエントリとして指定されている値を使用します。詳細は、「Real Applications Clustersデータベース使用のOracle CM SDKの設定(オプション)」を参照してください。

    たとえば、tnsnames.oraで指定されているデータベースがifsrac.company.comである場合、次のようにDBConnectDescriptorパラメータの値を指定します。

    <Property NAME="DBConnectDescriptor" VALUE="ifsrac.company.com"/>
    

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