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Oracle BPEL Process Manager IBM WebSphere Application Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B50571-01
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2 Oracle BPEL Process Managerのインストール

この章では、Oracle BPEL Process Managerをインストールするための要件と手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 Oracle BPEL Process Managerのインストールの概要

この項では、Oracle BPEL Process Managerで使用されるインストール・タイプに基づいて実行するインストール作業の概要を説明し、これらの作業を実行するための手順の参照先を示します。


注意:


サイレント・インストール・オプションを使用できます。「Oracle BPEL Process Managerのサイレント・インストール」を参照してください。

製品CD-ROMの検索

Oracle BPEL Process Manager製品CD-ROMには、最上位レベルに次のファイルとディレクトリが収められています。

インストール作業の概要と手順の参照先

この項では、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのインストール作業の概要を説明します。


注意:


表2-1に示されている統合リポジトリ作成アシスタントは、Oracle DatabaseにOracle BPEL Process Managerのユーザーとスキーマを作成するユーティリティです。詳細は、付録A「統合リポジトリ作成アシスタント」を参照してください。

表2-1は、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierで実行するインストール作業の概要を示しています。

表2-1 Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier

データベース 手順 関連項目

Oracle Database 10gまたはOracle9i Databaseリリース9.2.0.7.0

  1. Oracle Database 10gまたはOracle9i Databaseリリース9.2.0.7.0以上がインストールされていない場合は、インストールします。

    関連項目: サポートされているOracle Databaseリリースの詳細は、表1-3を参照してください。

『Oracle Databaseインストレーション・ガイド 10g』

または

『Oracle 9i Databaseインストレーション・ガイド』(使用しているオペレーティング・システム用のもの)

  1. 統合リポジトリ作成アシスタント(IRCA)を使用して、Oracle DatabaseにOracle BPEL Process Managerのスキーマとユーザーを作成します。 IRCAを実行する.bat/.shスクリプトは、インストールCDのinstall/soa_schemasディレクトリにあります。

「手順2: データベースに対して統合リポジトリ作成アシスタントを実行」


  1. Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)をインストールし、「J2EEサーバー」インストール・タイプまたは「J2EEサーバーとWebサーバー」インストール・タイプを選択します。

使用しているオペレーティング・システムの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』

  1. 現行リリースのOracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierをインストールします。

    重要: 手順3でインストールしたJ2EEサーバーとWebサーバーまたはJ2EEサーバーと同じOracleホーム内のOracle Application Server中間層にインストールする必要があります。

「Oracle BPEL Process Managerのインストールの作業」



2.2 Oracle BPEL Process Managerのインストール前の作業

この項では、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのインストール前の手順について説明します。手順は次のとおりです。


注意:


このマニュアルで説明するのは、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのインストールの詳細のみです。Oracle BPEL Process Manager with Oracle SOA Suiteのインストール方法の詳細は、使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

2.2.1 インストール前の手順の詳細

この項では、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierインストール前の手順の詳細を示します。

2.2.1.1 手順1: Oracle Databaseをインストール(インストールされていない場合)

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのデハイドレーション・ストアとして、次のいずれかのデータベースが必要です。

  • Oracle9i Database Server

  • Oracle Database 10g

「使用可能なデータベース」に示されている要件を満たすOracle Databaseがすでにある場合は、データベースを再インストールする必要はありません。要件が満たされていない場合は、先に進む前に、データベースをインストールするかアップグレードしてください。


関連項目:

  • 『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows(32-bit)』

  • 『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Linux x86』

  • 『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Solaris Operating System(SPARC 64-bit)』


2.2.1.2 手順2: データベースに対して統合リポジトリ作成アシスタントを実行

データベース・ユーザーおよびスキーマを作成するには、統合リポジトリ作成アシスタント(IRCA)を実行します。デフォルトのユーザーorabpel、デフォルトのパスワードorabpelおよびorabpel表領域がOracle Database内に作成されます。

IRCAユーティリティの実行方法の詳細は、付録A「統合リポジトリ作成アシスタント」を参照してください。

次の点に注意してください。

  • 以前にOracle BPEL Process Managerをインストールし、このOracle Databaseに対してすでに統合リポジトリ作成アシスタントを実行している場合は、再度統合リポジトリ作成アシスタントを実行する必要はありません。

  • ターゲット・データベースにすでにOracle BPEL Process Managerユーザー(orabpel)がある場合は、統合リポジトリ作成アシスタントを実行する前に、そのユーザーのすべてのセッション、アクティビティ、トランザクションを停止します。このとき、Oracle BPEL Server、Oracle BPEL ControlおよびOracle JDeveloperも停止します。

  • orabpel表領域を作成する場合は、セグメント領域の自動管理を有効にしておくことをお薦めします。これにより、デハイドレーション・ストア内の空き領域を容易に確保できます。

2.2.1.3 手順3: Oracle Application Serverをインストールまたはアップグレード

Oracle BPEL Process Managerは、Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.3)にインストールする必要があります。次のオプションがあります。

  • Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)をインストールし、「J2EEサーバー」インストール・タイプまたは「J2EEサーバーとWebサーバー」インストール・タイプを選択します。


    関連項目:


    使用しているオペレーティング・システムの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』

    または

  • 既存のOracle Application Server 10g リリース3(10.1.3)Middle Tierをアップグレードします。

2.2.1.4 手順4: コールド・フェイルオーバー・クラスタ(CFC)中間層にインストールする場合

コールド・フェイルオーバー・クラスタ(CFC)中間層にインストールする場合は、中間層のインストール後、Oracle BPEL Process Managerをインストールする前に、次の手順が必要です。

  1. 中間層をCFC環境用に構成します。

    この手順については、使用しているオペレーティング・システムの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

  2. Midtier_Home/configias.propertiesファイルを調べ、プロパティVirtualHostNameの値がCFC中間層のVirtualHostNameの正しい値であることを確認します。

2.2.1.5 手順5: IPv6が有効な場合に無効にする

Oracle BPEL Process Managerのインストールでは、IPv6アドレスをサポートしていません。ターゲット・マシンでIPv6が有効になっている場合は、BPEL Process Managerをインストールする前に無効にしてください。インストール後にIPv6を有効にできます。

インストール前の手順を完了すると、インストールを続行する準備が整います。

2.3 Oracle BPEL Process Managerのインストールの作業

OracleAS Middle TierにOracle BPEL Process Managerをインストールする前に、「Oracle BPEL Process Managerのインストール前の作業」に戻って、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのデハイドレーション・ストアとして使用するためにデータベースがインストール済であることを確認してください。このデータベースは統合リポジトリ作成アシスタントを実行して必要なデータベース・ユーザーおよびスキーマを作成したOracle Databaseであることが必要です(「手順2: データベースに対して統合リポジトリ作成アシスタントを実行」を参照してください)。


注意:


ホスト別名を使用する障害時リカバリ環境でOracle BPEL Process Managerを構成する場合は、インストール時に指定する必要がある構成情報について、「障害時リカバリ環境でのOracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierの構成」を参照してください。

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 「Oracle BPEL Process Managerのインストール前の作業」で説明したインストール前の作業と要件がすべて完了していることを確認します。

  2. Oracle BPEL Process Managerコンポーネントをインストールするホストにログインします。

  3. Oracle BPEL Process Manager CD-ROMを挿入します。

  4. Oracle Universal InstallerをCD-ROMのbpel_oc4jディレクトリから次のように起動します。

    オペレーティング・システム 方法
    UNIX/Linux
    オペレーティング・システムのプロンプトで、次のコマンドを入力します。

    ./runInstaller

    Windows setup.exeをダブルクリックします。

    「ようこそ」画面が表示されます。

  5. 「次へ」をクリックします。

    ホストがクラスタの一部であることが検出された場合は、「ハードウェアのクラスタ・インストール・モードの指定」画面が表示されます。「非クラスタ・インストール」を選択します。これで、Oracle BPEL Process Managerはクラスタ・ノードの一部としてではなくこのノードにのみインストールされます。「クラスタ・インストール」は選択しないでください。

    「ファイルの場所の指定」画面が表示されます。

  6. Oracle Application Server 10.1.3.1.0の「J2EEサーバーとWebサーバー」インスタンスまたは「J2EEサーバー」インスタンスがあるOracleホーム名とディレクトリ・パスを選択します。

    • デフォルトの名前とパスは使用しないでください。パスは、Oracle Application Server 10.1.3.1.0の「J2EEサーバーとWebサーバー」インスタンスまたは「J2EEサーバー」インスタンスがインストールされているOracleホームを指すように指定します。正しくないパスを指定すると、「依存コンポーネント」アラートが表示されます。名前およびパスを次の例のように入力します。

      UNIX/Linuxの例:

      Name: OraBPEL
      Path: /home/oracle/OraBPEL
      

      Windowsの例:

      Name: OraBPEL
      Path: C:\OraBPEL
      
    • 「ソース」フィールドのディレクトリ・パスは変更しないでください。これは、インストール・ファイルの場所です。

  7. 「次へ」をクリックします。

    「インストール・タイプの選択」画面が表示されます。

  8. 「BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier」を選択し、「次へ」をクリックします。


    注意:


    「BPEL Process Manager for Developers」オプションはサポートされていません。本番前のテストのために、Oracle SOA基本インストールの一部としてOracle BPEL Process Managerをインストールする場合は、使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

    「送信HTTPプロキシ情報の指定」画面が表示されます。

  9. インターネットに直接接続し、プロキシ・サーバーを使用しない場合、またはデフォルトの情報を受け入れる場合は、「次へ」をクリックします。それ以外の場合は、表2-2のように情報を入力します。


    注意:


    ブラウザの「接続」タブの「LAN設定」で「プロキシ・サーバー」に情報が設定されている場合は、この情報が自動的に入力されます。

    ブラウザがプロキシの自動構成を使用している場合は、この情報を入力する必要があります。

    Windows以外のプラットフォームでは、opmn.xmlファイルでプロキシ情報を手動で設定できます。


    表2-2 送信HTTPプロキシ情報

    フィールド 説明

    HTTPプロキシ・ホスト

    プロキシ・サーバー・ホスト名を入力します。

    www-proxy.us.acme.com

    HTTPプロキシ・ポート

    プロキシ・サーバー・ホストのポート番号を入力します。

    80

    プロキシを経由しないアドレス

    プロキシをバイパスするアドレスを入力します。複数のアドレスをそれぞれセミコロン(;)で区切って入力できます。

    ホスト別名を使用する障害時リカバリ環境でOracle BPEL Process Managerを構成する場合は、このフィールドにその別名を指定します。

    *.us.acme.com;*.us.acme.com;<local>

    注意: <local>タグを使用すると、使用しているホスト名をプロキシ適用外アドレスのリストに自動的に追加できます。


    「データベースの指定」画面が表示されます。

  10. 次の表の説明に従って、詳細を指定します。

    情報 説明
    データベース・タイプ Oracle Databaseであることが必要です。
    ホスト名とポート 使用しているデータベース・ホストのフルネームまたはIPアドレスとリスナー・ポート。デフォルトのリスナー・ポートは1521です。 my-pc.acme.com:1521

    または

    137.1.18.228:1521

    サービス名 データベースをインストールしたときに指定したサービス名。デフォルトのサービス名はorclで、データベースの完全修飾ドメイン名(FQDN)の先頭に追加されている可能性があります。

    これはSIDではないことに注意してください。

    不明の場合は、SQL*Plusコマンドshow parameter service_namesを実行します。

    orcl

    または

    orcl.us.acme.com

    ORABPELスキーマ・パスワード ユーザーorabpelに割り当てられるパスワード。このパスワードは、インストール前の作業で変更している可能性があります。

    orabpelユーザー・アカウントの詳細は、「手順2: データベースに対して統合リポジトリ作成アシスタントを実行」を参照してください。



  11. 「次へ」をクリックします。


    注意:


    データベース接続が確立されるまで数分かかります。

    「管理(Administration)設定」画面が表示されます。

  12. 管理パスワードを指定します。これは、Oracle Application Server管理者(ユーザー名oc4jadmin)のパスワードと一致する必要があります。

    「サマリー」画面が表示されます。

  13. 「インストール」をクリックします。

    「インストール中です」画面が数秒間表示された後、「コンフィギュレーション・アシスタント」画面に次の項目が表示されます。

    • Oracle BPEL Process Managerコンフィギュレーション・アシスタント

    • Oracle Process Manager and Notification Serverコンフィギュレーション・アシスタント

    インストーラにより各コンフィギュレーション・アシスタントが順に自動的に実行され、進行状況が「ステータス」列に表示されます。この画面では処理を実行する必要はありません。

    インストールが完了すると、「インストールの終了」画面が、確認のための情報とともに表示されます。

  14. 「終了」をクリックし、プロンプトが表示されたら応答します。

    「スタート・ガイド」ページが表示されます。

これでインストール手順は完了です。「Oracle BPEL Process Managerのインストール後の検証作業」で説明されているように、インストールを検証してください。

2.3.1 障害時リカバリ環境でのOracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierの構成

ホスト別名を使用する障害時リカバリ環境でOracle BPEL Process Managerを構成する場合は、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのインストール時に、「送信HTTPプロキシ情報の指定」ウィンドウの「プロキシを経由しないアドレス」フィールドにその別名を指定します。

2.4 Oracle BPEL Process Managerのサイレント・インストール

サイレント・インストールを使用すると、グラフィカルな出力およびユーザーによる入力がないため、Oracle BPEL Process Managerのインストールを監視する必要がなくなります。

サイレント・インストールを実行するには、使用するインストールに固有の情報をレスポンス・ファイルで指定する必要があります。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。

レスポンス・ファイルのサンプルを次に示します。

RESPONSEFILE_VERSION=2.2.1.0.0
UNIX_GROUP_NAME="svrtech"
FROM_LOCATION=/mount_point/Disk1/stage/products.xml
ORACLE_HOME=/scratch/aime2/work/soa173
ORACLE_HOME_NAME=soa173
SHOW_SPLASH_SCREEN=false
SHOW_WELCOME_PAGE=false
SHOW_INSTALL_PROGRESS_PAGE=false
SHOW_COMPONENT_LOCATIONS_PAGE=false
SHOW_CUSTOM_TREE_PAGE=false
SHOW_SUMMARY_PAGE=false
SHOW_REQUIRED_CONFIG_TOOL_PAGE=false
SHOW_OPTIONAL_CONFIG_TOOL_PAGE=false
SHOW_RELEASE_NOTES=false
SHOW_ROOTSH_CONFIRMATION=false
SHOW_END_SESSION_PAGE=false
SHOW_EXIT_CONFIRMATION=false
NEXT_SESSION=false
NEXT_SESSION_ON_FAIL=false
SHOW_DEINSTALL_CONFIRMATION=false
SHOW_DEINSTALL_PROGRESS=false
SHOW_IAS_COMPONENT_CONFIG_PAGE=false
ACCEPT_LICENSE_AGREEMENT=true
RESTART_SYSTEM=<Value Unspecified>
CLUSTER_NODES=<Value Unspecified>
OUI_HOSTNAME=isunnat04.us.oracle.com
PreReqConfigSelections=""
n_ValidationPreReqConfigSelections=0
TOPLEVEL_COMPONENT={"oracle.tip.pcbpel","10.1.3.0.0"}
DEINSTALL_LIST={"oracle.tip.pcbpel","10.1.3.0.0"}
COMPONENT_LANGUAGES={"en"}
INSTALL_TYPE=installtype_Server
sl_HTTPProxyInfoConfig={"www-proxy.us.oracle.com","80","*.oracle.com;*.us.oracle.com"}
s_configProxyOptions="-http-proxy-required true -http-proxy-host www-proxy.us.oracle.com -http-proxy-port 80 -http-no-proxy-for *.oracle.com;*.us.oracle.com"
nValidationHTTPProxyInfoConfig=0
oracle.tip.pcbpel.midtier:sl_MdConnect={"Oracle Database", "myhost.us.oracle.com:1521", "", "", "db1234.us.oracle.com", "", "orabpel", ""}
oracle.tip.pcbpel.midtier:s_DBHost="myhost.us.oracle.com"
oracle.tip.pcbpel.midtier:s_DBPort="1521"
oracle.tip.pcbpel.midtier:s_DBPasswd="orabpel"
oracle.tip.pcbpel.midtier:s_DBSid="db1234.us.oracle.com"
oracle.tip.pcbpel.midtier:iASinstancePW="welcome1"
oracle.tip.pcbpel.midtier:bMaskValidationMD=false
oracle.tip.pcbpel.midtier:nValidationMD=0
oracle.tip.pcbpel.midtier:n_choosedb=0
oracle.tip.pcbpel.midtier:s_dbVendor="oracle"
oracle.tip.pcbpel.midtier:bMaskValidationAdminInfo=false
oracle.tip.pcbpel.midtier:n_validateAdminDialogInfo=0
oracle.tip.pcbpel.midtier:sl_adminDialogReturn={"welcome1", "", "default_group^oc4j_soa", "", ":", ""}

このサンプル・ファイルをコピーしてテキスト・エディタに貼り付け、パラメータを正しい値に置き換えます。ファイルを作成するときに、ファイル・タイプ.rspを使用します。

ファイルの準備ができた後、サイレント・インストールを実行するには、-silentパラメータを使用してインストーラを実行します。構文は次のとおりです。

Windows

setup.exe -silent -responseFile absolute_path_and_filename_to_responsefile

Unix/Linux

runInstaller -silent -responseFile absolute_path_and_filename_to_responsefile


関連項目:


サイレント・インストールの詳細は、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』のサイレント・インストールと非対話型インストールに関する項を参照してください。

2.5 Oracle BPEL Process Managerのインストール後の作業

Oracle BPEL Process Managerをインストールした後、次の各項で説明するインストール後の手順を実行します。


注意:

  • Oracle BPEL Process Managerの構成に関する重要な情報は、Oracle_Home/install/bpelsetupinfo.txtに記載されています。

  • インストールの詳細の完全な記録は、installActionsdate_time.logファイルを参照してください。日付および時刻はyyyy-mm-dd_hr-mm-ssで指定されています。 このファイルは、Windowsではc:\Program Files\Oracle\Inventory\logs\、UNIX/LinuxではOracle_user_home/oraInventory/logsにあります。


2.5.1 手順1: 推奨 - デフォルトのパスワードを変更

製品の使用を開始する前に、すべてのデフォルトのパスワードを変更する必要があります。

Oracle BPEL Process Managerをインストールすると、defaultおよびbpeladminという2つのユーザー・アカウントが自動的に作成されます。2つのアカウントの初期パスワードはwelcome1です。両方のアカウントのパスワードは、インストール完了直後に変更してください。

bpeladminユーザーは、すべてのドメインへのアクセスを提供します。


関連項目:


ドメインおよびOracle BPEL Controlのパスワードを変更する手順については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

2.5.2 手順2: 推奨 - Oracle BPEL Process Managerの通知とワークフローを構成

通知サービスおよびワークフローのアプリケーションを使用するには、次の手順を実行する必要があります。

  1. 『Oracle BPEL Process Manager管理者ガイド』のサービス構成に関する項で説明されているように、電子メール・サーバーの設定を構成します。電子メール・サーバーの設定は、通知サービスとワークフロー・サービスで電子メールの送受信に使用されます。

  2. 電子メールによりワークフローのタスクを実行するには、『Oracle BPEL Process Manager管理者ガイド』のサービス構成に関する項で説明されているように、アクション可能な電子メール・アカウントを構成する必要があります。

  3. 通知サービスを、音声、ポケットベル、Faxまたはショート・メッセージ・サービス(SMS)チャネルを使用した通知の送信に使用するには、『Oracle BPEL Process Manager管理者ガイド』のサービス構成に関する項にある音声のワイヤレス・サービス・プロバイダの設定に関する説明に従って、ワイヤレス・サービスの設定を構成する必要があります。

2.5.3 手順3: 推奨 - UNIX/Linuxのパスを更新

UNIXまたはLinuxプラットフォームにインストールした後、パスにOracle_Home/bpel/binを追加します。これにより、ant.shおよびobversion.shなどの便利なコマンドを実行できるようになり、サンプルのデプロイおよび実行が容易になります。

Developer Promptへのアクセス方法は、表2-3を参照してください。

2.5.4 手順4: ほぼ必須 - IPv6を再び有効にする

インストール前にターゲット・ホストでIPv6を無効にした場合は、この時点で有効にできます。

2.5.5 手順5: ほぼ必須 - Oracle JDeveloperをインストール

Oracle JDeveloperは、BPELプロセスをモデル化、編集、設計およびデプロイするためのグラフィカルでユーザーフレンドリな方法ですが、Oracle BPEL Process Managerには付属していません。Oracle BPEL Process Managerプロジェクトで作業するには、Companion CDに収録されているOracle JDeveloper 10.1.3.1 Studioをダウンロードしてインストールする必要があります。


注意:


空白を含むディレクトリ・パス(C:\Program Files\JDevなど)にOracle JDeveloperをインストールしないでください。空白を含むディレクトリ・パスにインストールすると、BPELプロセスをコンパイルするときにエラーが発生します。

2.5.6 手順6: 推奨 - Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのメモリー設定を追加

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierをインストールした後、Oracle SOA SuiteのOracle_Home\opmn\conf\opmn.xmlファイルでMaxPermSizeの値が128から256に増えていることを確認します。

 <ias-component id="default_group">
   <process-type id="home" module-id="OC4J" status="enabled">
      <module-data>
         <category id="start-parameters">
            <data id="java-options" value="-Xrs -server
            -XX:MaxPermSize=256M -ms512M -mx1024M -XX:AppendRatio=3 ..>

詳細は、「OutOfMemoryエラー」を参照してください。

2.6 Oracle BPEL Process Managerのインストール後の検証作業

この項は、Oracle BPEL Process Managerのインストールの検証に役立ちます。これらの手順を完了すると、インストールした各種コンポーネントが完全に機能するようにインストールされたことを確認できます。

表2-3は、各種コンポーネントにアクセスする手順を示しています。

表2-3 Oracle BPEL Process Managerコンポーネントへのアクセス

コンポーネント Windowsの場合 UNIX/Linuxの場合

Oracle BPEL Server

Oracle BPEL Serverを起動するには、次のようにします。

「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Start BPEL PM Server」の順に選択します。

Oracle BPEL Serverを停止するには、次のようにします。

「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Stop BPEL PM Server」の順に選択します。

Oracle BPEL Serverを起動するには、次のようにします。

opmnctlコマンドライン・ツールまたはApplication Server Controlコンソールを使用します。

詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のコンポーネントの起動および停止に関する項を参照してください。

Oracle BPEL Serverを停止するには、次のようにします。

opmnctlコマンドライン・ツールまたはApplication Server Controlコンソールを使用します。

詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のコンポーネントの起動および停止に関する項を参照してください。

Oracle BPEL Control

最初にOracle BPEL Serverを起動します。

Oracle BPEL Controlを起動するには、次のようにします。

  1. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「BPEL Control」の順に選択します。

Oracle BPEL Controlは、インストールのURL(bpelsetupinfo.txtを参照)を使用してWebブラウザから起動することもできます。

最初にOracle BPEL Serverを起動します。

Oracle BPEL Controlを起動するには、次のようにします。

  • Webブラウザから、インストールのURL(bpelsetupinfo.txtを参照)にログインします。

サンプルに簡単にアクセスできるDeveloper Prompt

「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Developer Prompt」の順に選択して、c:\Oracle_Home\bpel\samplesディレクトリでコマンド・プロンプトを開きます。

Developer Promptをbourneシェルで次のように設定します。

$ ORACLE_HOME=/home/oracle/installs/midtier

$ export ORACLE_HOME

$ PATH=$ORACLE_HOME/bpel/bin:$PATH

$ export PATH

Oracle BPEL Process Managerのサンプルとチュートリアル

使用できるBPELのサンプルと追加のチュートリアルの詳細を調べるには、次のようにします。

「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Getting Started with Samples」の順に選択します。

Webブラウザを使用して、次のURLにログインします。

$ORACLE_HOME/bpel/samples/sampleshome.html

Oracle BPEL Worklist Application

Oracle BPEL Worklist Applicationのログイン・ウィンドウにアクセスするには、次のようにします。

「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Worklist Application」の順に選択します。

Oracle BPEL Worklist Applicationは、インストールのURL(bpelsetupinfo.txtを参照)を使用してWebブラウザから起動することもできます。

最初にOracle BPEL Serverを起動します。

Oracle BPEL Worklist Applicationを起動するには、次のようにします。

  • Webブラウザから、インストールのURL(bpelsetupinfo.txtを参照)にログインします。



関連項目:

  • 『Oracle BPEL Process Managerクイック・スタート・ガイド』

  • 『Oracle BPEL Process Manager Order Bookingチュートリアル』

  • 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』

  • 『Oracle Application Server Adapter for Files, FTP, DatabasesおよびEnterprise Messagingユーザーズ・ガイド』


2.7 Oracle BPEL Process Managerのグローバリゼーション

この項では、グローバリゼーションと任意の考慮事項について情報を提供します。内容は次のとおりです。

2.7.1 Oracle BPEL ControlとBPELサーバーのロケール

Oracle BPEL Controlは、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語の各言語で使用できます。Oracle JDeveloperは、英語と日本語でのみ使用可能です。特定のページについては、Oracle BPEL ControlおよびOracle JDeveloperは、Oracle BPEL Serverからのテキスト・メッセージをサーバーのロケールで取得および表示します。言語が混在して表示されることを避けるために、Oracle BPEL ControlとOracle BPEL Serverで同じロケールを使用していることを確認します。

2.7.2 XSLTマッパー解析

XSLTマッパーでは、ファイルからXSLコンテンツを読み取るために、使用しているオペレーティング・システム用のUTF-8エンコーディングを使用します。したがって、XSLコンテンツのエンコーディングがUTF-8と異なると、解析エラーが発生する可能性があります。

2.8 Oracle BPEL Process Managerのバージョンの確認

サポートのために、Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle JDeveloperのバージョン番号を確認できます。

WindowsでOracle BPEL Serverのバージョンを確認する手順は、次のとおりです。

  1. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」の順に選択し、「Developer Prompt」を選択します。

  2. コマンド・プロンプトでobversionを入力します。

UNIX/LinuxでOracle BPEL Serverのバージョンを確認する手順は、次のとおりです。

Oracle JDeveloperのバージョンを確認するには、次のようにします。


注意:


Oracle JDeveloper 10.1.3.1 Studioは、Oracle BPEL Process Managerとともにインストールされないため、個別にダウンロードしてインストールする必要があります。Oracle JDeveloper 10.1.3.1 Studioは、Oracle BPEL Process ManagerのCompanion CDにも収録されています。

2.9 Oracle BPEL Process Managerのディレクトリ構造

表2-4は、インストール完了後にbpelディレクトリに作成されるディレクトリ構造を示しています。

表2-4 Oracle BPEL Process Managerのインストール済コンポーネントのディレクトリ構造

ディレクトリ 内容

bpel

Oracle BPEL Process Managerインストールの最上位レベルのディレクトリ。次のサブディレクトリがあります。

  • bin

  • BPELサーバーのバイナリ・ファイルとスクリプト・ファイル。

  • docs

  • JavadocおよびAPIドキュメント。

  • domains

  • デフォルト・ドメインと、作成する新規ドメイン。

  • install

  • BPELインストーラ関連ファイル。

  • lib

  • Oracle BPEL Process ManagerのJARファイル。

  • registry

  • Systinetレジストリ、動的バインディングおよび動的参照に使用するOracle BPEL Process Managerランタイム・ファイル。

  • samples

  • すべてのサンプルと関連ファイル。

  • system

  • Oracle Application Serverのファイル、クラスおよびログ。

  • utilities

  • 1)一般的に使用されるアプリケーション・サーバー固有のプロパティの定義、2)Developer Promptから、またはbuild.xmlに対してantを実行する際のデフォルト・プロパティの上書きに使用されるプロパティ・ファイル。プロジェクトの移行、BPELプロセスのテストなどのタスクに使用されるantファイルも含まれています。


2.10 Oracle BPEL Process Managerの削除の作業

この項の内容は次のとおりです。

2.10.1 削除の準備

OracleAS Middle TierからBPEL参照が削除されるようにするには、削除手順を実行する前に、削除に関連するスクリプトを実行する必要があります。 詳細は、Oracle_Home/bpel/install/README.deinstall.txtファイルを参照してください。

2.10.2 削除の作業

Oracle BPEL Process Managerを削除するには、次の指示に従ってください。

  1. Oracle Universal Installerを起動します。

    オペレーティング・システム 方法
    UNIX オペレーティング・システムのプロンプトで、次のコマンドを入力します。

    ./runInstaller

    Windows 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle Installation Products」「Universal Installer」の順に選択します。

  2. 「製品の削除」を選択します。

  3. 削除する製品があるOracleホームを開きます。

  4. 「Oracle BPEL Process Manager」を選択します。

  5. プロンプトが表示されたら、「はい」をクリックします。

    製品を削除しても、インストール後に作成されたファイルは削除されません。これらのファイルやディレクトリは、手動で削除する必要があります。 手動で削除する方法の詳細は、Oracle_Home/bpel/binにあるobsetenv.batおよびdevprompt.batファイルを参照してください。Oracleホームの下のbpelディレクトリは、必要なファイルをバックアップしてから削除することをお薦めします。

  6. 削除前のスクリプトを実行し、Oracle BPEL Process Managerを削除した後、opmnctl stopallおよびopmnctl startallコマンドを使用して、Oracle Process Manager and Notification Serverを再起動します。これにより、Oracle BPEL Process Managerを削除した後に、Oracle Enterprise Manager 10gなどの他のOC4Jアプリケーションを使用できるようになります。


注意:

  • Oracle BPEL Process Managerを削除した後、同じOracleホームに再インストールする場合は、Oracle BPEL Process Managerの再インストールを実行する前に、Oracle_Home/bpelのファイルおよびサブディレクトリを削除する必要があります。

  • 同じOUIインストール・セッション中に製品を削除し、同じOracleホームに再インストールすることはできません。削除後OUIを終了し、ディレクトリ構造を一掃した上で、新しいインストールを再開する必要があります。


2.11 Oracle BPEL Process Managerのインストールおよび構成のトラブルシューティング

この項では、発生する可能性のある問題のトラブルシューティングのヒントと情報を提供します。内容は次のとおりです。

2.11.1 Oracle BPEL Serverのトランザクション・タイムアウトの最適化

サーバーのタイムアウト値は、Oracle_Home\bpel\system\appserver\oc4j\j2ee\home\config\transaction-manager.xmlにあるtransaction-timeoutパラメータにより指定されます。

transaction-timeoutパラメータのデフォルト値は30秒で、サーバーのロードには最適でない可能性があります。

関連パラメータsyncMaxWaitTimeはドメイン構成ファイルdomain.xmlで参照できます。このファイルはOracle_Home\bpel\domains\DOMAIN_NAME\configにあります。

一般に、syncMaxWaitTimeは必ずtransaction-manager.xmlファイルのtransaction-timeoutより小さい値になります。

transaction-config timeoutパラメータの値を変更する手順は、次のとおりです。

  1. テキスト・エディタでserver.xmlファイルを開きます。

  2. transaction-config timeoutパラメータの行を探します。次に例を示します。

    <transaction-config timeout="60000" />
    
  3. 値をより長い期間に変更します。期間を5分に設定する例は、次のとおりです。

    <transaction-config timeout="300000" />
    

syncMaxWaitTimeパラメータの値はOracle BPEL Controlを使用して変更できます。または、次のようにsyncMaxWaitTimeの設定を手動で変更できます。

  1. テキスト・エディタでdomain.xmlファイルを開きます。

  2. syncMaxWaitTimeパラメータの行を探します。次に例を示します。

    <property id="syncMaxWaitTime">
    
  3. 値をより長い期間に変更します。transaction-config timeoutに設定した期間より短くなるようにします。次に例を示します。

    <property id="syncMaxWaitTime">
        <name>Delivery result receiver maximum wait time</name>
        <value>120</value>
    

    デフォルトは45秒で、この例では期間が120秒(2分)に変更されます。

または、BPELデハイドレーション・データベースに対するデータベース・アクティビティを減らすこともできます。たとえば、AuditLevel値をproductionに変更して、データベース・アクティビティを減らすことができます。ただし、このようにすると、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールでコンソール監査インスタンスから役に立つ情報の一部が除去されます。

2.11.2 Application Server Controlコンソールでのメトリックの検索

Oracle BPEL Process Managerの「開始時間」、「CPU使用率」および「メモリー使用量」の各メトリックは、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールで、「まだ使用可ではない」と表示されます。これらのOracle BPEL Process Managerのメトリックを参照するには、Oracle Containers for J2EEのページに移動します。

2.11.3 起動しないOracle BPEL Serverプロセス

BPELサーバー・プロセスが使用可能になるようにするには、Oracle HTTP Serverが実行されている必要があります。このサーバー・プロセスは、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソールから、プロセスを選択し「起動」をクリックして起動できます。

または、Developer Promptから次のようにOracle HTTP Serverプロセスを起動できます。

opmnctl startproc process-type=HTTP_server

2.11.4 デハイドレーション・ストアのメンテナンス

この項では、デハイドレーション・ストア内の空き領域を定期的に確保する方法およびストアの拡張を管理する方法について説明します。

セグメント領域の自動管理を有効にしてorabpel表領域を作成することをお薦めします。これにより、デハイドレーション・ストア内の空き領域を容易に確保できます。

セグメント領域の自動管理を有効にした状態で、次のコマンドを使用して空き領域を確保します(この例では、cube_scope表について)。

alter table cube_scope enable row movement;
alter table cube_scope shrink space compact;
alter table cube_scope shrink space;
alter table cube_scope disable row movement;

2.11.5 Windows 2000のDeveloper Prompt

Windows 2000では、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Developer Prompt」を選択した場合、Developer Promptが表示されない可能性があります。これは、クラスパスの長さに関するWindows 2000の既知の問題です。Developer Promptを正常に表示するには、クラスパスを短くする必要があります。たとえば、Oracle BPEL Process Managerをインストールする場合は、Oracle Homeのディレクトリ・パスの長さを制限します。

2.11.6 同じホストに対する複数の基本インストール

Windowsプラットフォームでは、同じホスト上でSOA基本インストール・タイプの複数のインストールを適用しないでください。複数のインストールには、同じホストに対して複数バージョンのOracle Database Liteが必要になり、これはサポートされていないためです。

新しいバージョンが必要な場合は、元のインストールを削除してから再インストールしてください。

2.11.7 同じデータベースに対する複数バージョンのOracle BPEL Process Manager

異なるリリースの複数のOracle BPEL Process Managerインストールに対して、同じデハイドレーション・ストアを使用することはできません。たとえば、Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1.0と10.1.2.0.2は、同じOracle Databaseを共有できません。

2.11.8 MozillaおよびFirefoxのセキュリティに関する注意

この項では、Mozilla/Firefoxのセキュリティ設定に固有の情報を提供します。

  1. FirefoxおよびMozillaブラウザのセキュリティ制限により、いくつかのタスクには明示的な権限が必要です。 ユーザーがその権限を要求できるようにするためには、次のMozilla/Firefoxプリファレンスをtrueに設定する必要があります。

    signed.applets.codebase_principal_support = true

    これにより、特定の権限を実行および要求し、その権限を付与されたコードが、現在実行されているスタック・フレームおよびすべてのコール先フレームのコンテキストで、この設定を使用して実行されます。権限付与の観点から、下位のスタック・フレームにはアクセス権は付与されません。

    このプロパティを設定する手順は、次のとおりです。

    1. 新しいタブを開き、「location/address」フィールドにabout:configと入力します。

    2. プリファレンスsigned.applets.codebase_principal_supportを探します。

    3. プリファレンスを右クリックして、コンテキスト・メニューを表示し、「Toggle」を選択してプリファレンスの値がtrueになるようにします。

  2. コール元スクリプトにUniversalBrowserWrite権限が付与されていない場合、Mozilla/Firefoxにはモーダル・ダイアログは表示されません。これは、Oracle BPEL Controlのいくつかの場所で発生します。この権限を付与しないと、コードは実行されません。かわりに、このようなコードを実行するときに、ブラウザからその権限を要求されます。

  3. Oracle BPEL Controlのいくつかの場所には、クリップボードにコピーする機能があり、他のエディタとの間でXML文書データを移動する際に役に立ちます。UniversalXPConnect権限が付与されていない場合、MozillaおよびFirefoxはシステムのクリップボードへのアクセス権(読取りまたは書込み)を付与しません。

2.11.9 OutOfMemoryエラー

メモリー不足エラーには、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、JDKバージョンなど、様々な原因があります。たとえば、ロードする必要があるJavaクラスが多すぎると、次のエラーが発生することがあります。

Java.lang.OutOfMemoryError: PermGen space

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierをインストールした後、Oracle SOA SuiteのOracle_Home\opmn\conf\opmn.xmlファイルでMaxPermSizeの値が128から256に増えていることを確認します。

 <ias-component id="default_group">
   <process-type id="home" module-id="OC4J" status="enabled">
      <module-data>
         <category id="start-parameters">
            <data id="java-options" value="-Xrs -server
            -XX:MaxPermSize=256M -ms512M -mx1024M -XX:AppendRatio=3 ..>