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Oracle BPEL Process Manager IBM WebSphere Application Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B50571-01
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1 Oracle BPEL Process Managerの概要

この章では、Oracle BPEL Process Managerのコンポーネントおよびインストール・シナリオの概要について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

1.1 Oracle BPEL Process Managerコンポーネントの概要

Oracle BPEL Process Managerは、BPELプロセスの設計、デプロイおよび管理のためのユーザーフレンドリで信頼性の高いソリューションを提供します。表1-1に示すように、Oracle BPEL Process Managerのインストールには2つのオプションがあります。

表1-1 Oracle BPEL Process Managerのインストール・タイプ

インストール・タイプ 説明

Oracle BPEL Process Manager for Oracle SOA Suite

BPELプロセスの設計および実行用に単一の環境を提供します。このインストール・タイプは、Microsoft Windowsでのみ使用でき、埋込みOracle Containers for J2EE(OC4J)によって構成され、Oracle Database Liteをデータベースとして使用します。

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier

BPELを使用して設計されたプロセスを実行するための標準ベースの環境を提供します。このランタイム環境には、Oracle BPEL Server、Oracle BPEL Control、ランタイム・サービスおよびアダプタが含まれます。このインストール・タイプでは、選択したOracleホームにOracle Application Server 10g J2EE中間層がすでにインストールされている必要があります。


Oracle BPEL Process Managerは、図1-1に示す主要コンポーネントで構成されています。Oracle BPEL Process Managerでは、Oracle BPEL Serverにデプロイされた標準BPELプロセスが実行されます。

図1-1 Oracle BPEL Process Managerのコンポーネント

図1-1の説明は次にあります。
「図1-1 Oracle BPEL Process Managerのコンポーネント」の説明


注意:


図1-1には、完全な状態が表示されていますが、BPELプロセスをモデル化、編集、設計およびデプロイするためのグラフィカルでユーザーフレンドリな方法であるOracle JDeveloperは、Oracle BPEL Process Managerインストールには含まれていないため、個別にダウンロードしてインストールする必要があります。

次のコンポーネントは、Oracle BPEL Process Managerに付属しています。


関連項目:

  • 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』

  • 『Oracle BPEL Process Managerクイック・スタート・ガイド』

  • 『Oracle BPEL Process Manager Order Bookingチュートリアル』

  • 『Oracle Application Server Adapter for Files, FTP, DatabasesおよびEnterprise Messagingユーザーズ・ガイド』

  • 『Oracle BPEL Process Manager管理者ガイド』

  • http://www.oracle.com/technology/bpel

  • 使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』


1.2 Oracle BPEL Process Managerのインストール・シナリオ

インストール・シナリオは、次の各項で説明します。

このマニュアルでは、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier(シナリオ2)のインストールについて説明します。Oracle BPEL Process Manager with Oracle SOA Suite(シナリオ1)のインストール方法の詳細は、使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:


その他のインストール構成については、次の説明を参照してください。

1.2.1 シナリオ1: Oracle BPEL Process Manager with Oracle SOA Suite

Oracle BPEL Process Managerは、10g リリース3(10.1.3.3)Oracle SOA Suite基本インストールの一部として自動的にインストールされ、設計およびスタンドアロン・テスト環境を提供します。このインストール・タイプを使用して、プロセスを設計し、本番前のデプロイおよびテストを実行します。本番の準備ができた時点で、OracleAS Middle TierでOracle BPEL Process Managerを使用して、BPELプロセスをデプロイします。

Oracle BPEL Process Manager with Oracle SOA Suite基本インストールをインストールすると、次のコンポーネントがインストールされます。

  • Oracle BPEL Server

  • Oracle BPEL Control

  • Oracle Database Lite


注意:


10g リリース3(10.1.3.3)では、Oracle JDeveloperはOracle BPEL Process Managerにバンドルされなくなりました。Oracle JDeveloperをOracle BPEL Process Managerプロジェクトで使用する場合は、個別にインストールする必要があります。

SOA Suiteインストールの詳細は、使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

1.2.2 シナリオ2: Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierは、BPELプロセスを実行する堅牢な本番コンポーネントを提供します。

「BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier」を選択すると、次のコンポーネントがインストールされます。

  • Oracle BPEL Server

  • Oracle BPEL Control

1.2.2.1 アップグレードしたOracleAS Middle Tierへのインストール

Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3)Middle Tierを使用している場合は、Oracle BPEL Process Managerをインストールする前に、適切なパッチセットを使用して10g リリース3(10.1.3.3)にアップグレードする必要があります。


関連項目:


詳細は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/index.html)を参照してください。

1.2.3 デハイドレーション・ストア・データベースについて

Oracle BPEL Process Managerは、デハイドレーション・ストア・データベースを使用して、長時間実行プロセスの状態を自動的に永続化させます。次のデータベースを使用できます。

  • Oracle Database Lite。SOA Suite基本インストール・オプションを使用する場合

    Oracle Database LiteはUnicodeをサポートするように構成されます。polite.iniファイルでは、DB_CHAR_ENCODINGUTF8にデフォルト設定されています。

  • Oracle9i Database Server

  • Oracle Database 10g

Oracle Databaseを使用している場合は、インストール前に、統合リポジトリ作成アシスタントを実行して、Oracle BPEL Process Managerで使用できるようにOracle Databaseを構成する必要があります。

1.3 Oracle BPEL Process Managerのシステム要件

この項では、Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierのオペレーティング・システム要件とデータベース要件について説明します。

Oracle BPEL Process Manager with Oracle SOA Suite基本インストールのシステム要件は、使用しているプラットフォームの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


注意:


ここに記載されている情報は、このマニュアルのリリース時点でサポートされているプラットフォームを反映しています。サポートされるプラットフォームの最新リストは、Oracleユーザーに公開されているOracle Metalink(http://metalink.oracle.com/)の「Certify」タブを参照してください。

1.3.1 Oracle BPEL Process Managerのプラットフォーム要件

表1-2は、Oracle BPEL Process Manager OracleAS Middle Tierのハードウェア要件とメモリー要件を説明しています。

表1-2 Oracle BPEL Process Managerのシステム要件

要素 要件

オペレーティング・システム

  • Red Hat Enterprise Linux AS/ES 3.0および4.0

  • SUSE Linux Enterprise Server 9

    関連項目: 必要なオペレーティング・システムのパッチ、パッケージ、スワップ領域の要件およびカーネル・パラメータの設定については、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイドfor Linux x86』を参照してください。

  • Microsoft Windows 2000 Service Pack 3以上

  • Microsoft Windows Server 2003(32ビット)Service Pack 1以上

  • Microsoft Windows Server 2003リリース2

  • Microsoft Windows XP Professional Service Pack 2以上

    注意: Windows XP Service Pack 2を実行している場合は、次のURLのOracle MetaLinkにあるDocument ID 280874.1を参照してください。

    http://metalink.oracle.com/

    関連項目: プロセッサ、TEMPディレクトリ、仮想メモリー、スワップ領域の要件については、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

  • その他のプラットフォーム

    この表にないオペレーティング・システムのサポートについては、Oracle MetaLink(http://metalink.oracle.com)の「Certify」セクションを参照してください。この表になく、「Certify」にサポート対象として記載されているUNIXベースのオペレーティング・システムの場合、必須のオペレーティング・システムのパッチ、パッケージ、スワップ領域の要件およびカーネル・パラメータの設定については、このマニュアルのUNIXに関する説明およびオペレーティング・システムに対応する『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierは、「Certify」に記載されているすべてのオペレーティング・システムでサポートされます。

メモリー

512MB以上のRAM(1GBを推奨)

ディスク領域

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierの場合:

  • 160MB

注意: 400MBの一時領域を追加する必要があります。

スワップ領域

512MB以上

モニター

256色以上の表示

Oracle JDeveloper


Oracle JDeveloper 10.1.3.1 Studio


1.3.2 Oracle BPEL Process Manager用のデータベース

表1-3は、Oracle BPEL Process Managerインストールに使用できるデータベースの情報を示しています。

表1-3に示した要件を満たしている場合は、既存のOracle Databaseを使用できます。


注意:


この表は、Oracle BPEL Process Managerをインストールできるデータベースを示しています。Oracle Application Server用のデータベースのサポート状況については、使用しているオペレーティング・システムの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

表1-3 使用可能なデータベース

データベース Oracle BPEL Process Manager for SOA Suite Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier

Oracle Database Lite

SOA Suite基本インストールにのみ付属しています。データベースをインストールする必要はありません。

非対応

Oracle Database 10g リリース10.1.0.5以上、リリース10.2.0.2以上または10.2.0.1 XE

SOA Suite拡張インストールが必要です。

推奨

Oracle9i Databaseリリース9.2.0.7.0以上

SOA Suite拡張インストールが必要です。

サポート



関連項目:

  • 使用するリリースのOracle Databaseに必要なパッチについては、Oracle MetaLink(http://metalink.oracle.com)の「Patches & Updates」タブを参照してください。

  • Oracle Application Serverデータベースのサポート状況については、使用しているオペレーティング・システムの『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。


1.3.3 Oracle BPEL Control用にサポートされているWebブラウザ

Oracle BPEL Controlでは、次のブラウザがサポートされています。

  • Microsoft Internet Explorer 6.0 Service Pack SP2(Microsoft Windowsでのみサポート)

  • Netscape 7.2

  • Mozilla 1.7

    Mozillaブラウザは、http://www.mozilla.orgからダウンロードできます。

  • Firefox 1.0.4

    Firefoxブラウザは、http://www.mozilla.orgからダウンロードできます。

  • Safari 1.2、2.0(Apple Macintoshコンピュータ上)


注意:


WebブラウザでCookieが使用可能になっていることを確認してください。Oracle BPEL Controlのキャッシング・メカニズムでは、ユーザー・セッションの識別にCookieが使用されます。

1.4 Oracle Application Server PortalおよびOracle BPEL Portlets

Oracle BPEL Portletsは、Oracle BPEL Controlレポート・ポートレットおよびOracle BPEL Worklist Applicationポートレットで構成されています。Oracle BPEL Portletsを使用するには、次のインストール・タイプをインストールする必要があります。


関連項目:


ポートレットのデプロイに関する追加情報は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』のOracle BPEL Portletsに関する項を参照してください。

1.5 Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle Application Server Integration B2B

B2B WSILブラウザを使用すると、Oracle BPEL Process ManagerをOracle Application Server Integration B2Bと相互的に運用できます。このブラウザは、パッチ5105622によって使用できます。


関連項目:

  • パッチ5105622のREADME.txtファイル。このパッチは、次のURLから入手できます。

    http://metalink.oracle.com/

  • 『Oracle Application Server Integration B2Bユーザーズ・ガイド』