ヘッダーをスキップ
Oracle Web Services Manager管理者ガイド
10g(10.1.3.3.0)
E05572-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
次へ
次へ
 

3 Webサービスの検出

Oracle Web Services Manager(Oracle WSM)は、Universal Description, Discovery, and Integration(UDDI)レジストリおよびWS-Inspection(WSIL)ドキュメントに公開されているWebサービスの検出や登録をサポートします。ゲートウェイにWebサービスを登録する場合、次のいずれかの場所を指定してWebサービスに関する情報を取得できます。

Oracle WSMが指定されたサービスを公開すると、目的のサービスを選択して、ゲートウェイに登録できます。

この章では次の項について説明します。

Web Services Inspection Languageの概要

Webサービス・モデルの主な機能は、Webサービスを広範囲にわたって利用および検出できるようにすることです。UDDIは、Webサービスを公開および検出するための1つの手段であり、ビジネスやそのサービスに関する情報をレジストリで集中管理します。もう1つの標準的な方法として、Web Services Inspection Language(WSIL)仕様があります。


注意:

この項では、WS-InspectionとWSIL(Web Services Inspection Language)が同じ意味で使用されています。

WSILは、Webサービス記述を参照するためのExtensible Markup Language(XML)形式を定義します。これらの参照はWSILドキュメントに含まれており、Webサービス記述(WSDLファイルなど)やWebサービスのその他の集合(他のWSILドキュメントやUDDIレジストリなど)を参照します。

WSILドキュメントは、通常、Webサービス・プロバイダによって配布されます。これらのドキュメントには、使用可能なWebサービスのプロバイダのWebサイトを検索する方法が記述されています。したがって、WSIL標準は、Webサービスの利用者がWSILドキュメントを使用できるようにするルールも定義します。

WSILの構造は、Webサービス検出を分散化するものとなっています。複数のビジネス・エンティティやサービスに関する情報を集中管理するUDDIレジストリとは対照的に、WSILは任意の場所からWebサービス記述の情報を提供できます。UDDIとは異なり、WSILではビジネス・エンティティ情報を気にせず、特定のサービス記述形式も必要ありません。WSILでは、サービス・プロバイダが誰であるのかを把握することが前提であり、Webサービス記述のその他の標準(WSDLなど)に依存しています。

Webサービスの検出

ゲートウェイにWebサービスを登録するには、公開されている使用可能なWebサービスのUDDIレジストリから、またはWSILドキュメントからサービスを直接インポートする方法もあります。これについてはこの章の次の項で説明します。


注意:

外部のURLを指定してWebサービスをインポートする場合、HTTPプロキシ設定を設定する必要があります。詳細は、「WSILインポート時のエラー」を参照してください。

UDDIレジストリからのWebサービスのインポート

次の手順では、UDDIレジストリからWebサービスをインポートする方法について説明します。

UDDIレジストリからWebサービスをインポートするには

  1. 左側のナビゲーション・ペインで、「ポリシー管理」を選択して、「サービスの登録」をクリックします。

    Web Services Manager Controlに、登録されているゲートウェイのリストが表示されます。

  2. サービスを登録するゲートウェイを探し、「サービス」をクリックします。

    Web Services Manager Controlに、そのゲートウェイに現在登録されているサービスが表示されます。

  3. 「サービスのインポート」をクリックします。

    図3-1 「UDDIレジストリ・サービス」が選択された「Webサービスの検出」ページ

    図3-1の説明が続きます。
    「図3-1 「UDDIレジストリ・サービス」が選択された「Webサービスの検出」ページ」の説明

  4. 「Webサービスの検出」ページで、「UDDIレジストリ・サービス」を選択します。

  5. 「検出サービスのURL」フィールドに、問合せ対象とするサービスのURLを入力します。


    注意:

    提供されたサンプルUDDIのhttp://<oc4jhost>:<port>/registry/uddi/inquiryを使用する前に、Oracle Registryをインストールする必要があります。

  6. 「サービスの表示」をクリックすると、UDDIレジストリから使用可能なサービスのリストが表示されます。

  7. 「サービスのインポート」をクリックします。

  8. インポートするWebサービスのチェック・ボックスを選択して、「インポート」をクリックします。

    一度にインポートできる最大サービス数は50です。Oracle WSMにサービスをインポートするには数分かかる場合があります。選択したサービスがインポートされると、インポートの完了を示すメッセージが表示されます。

  9. 「OK」をクリックします。

    サービスのリストには、UDDIレジストリからインポートしたWebサービスが含まれます。Oracle WSMは、新しいサービスにデフォルトの管理ポリシーを割り当てます。「ポリシーのコミット」が赤で表示され、ポリシーの更新を受け入れるよう求められます。

  10. 「コミット」をクリックしてから、「OK」をクリックします。

WSILファイルからのWebサービスのインポート

WSILファイルのURLまたはシステム・パスを指定できます。

WSILファイルからWebサービスをインポートするには

  1. 左側のナビゲーション・ペインで、「ポリシー管理」を選択して、「サービスの登録」をクリックします。

  2. サービスを登録するゲートウェイの「サービス」をクリックします。

  3. 「サービスのインポート」をクリックします。

  4. 「Webサービスの検出」ページで、「ローカル・ドライブのWSILファイル」を選択します。

    図3-2 「ローカル・ドライブのWSILファイル」が選択された「Webサービスの検出」ページ

    図3-2の説明が続きます。
    「図3-2 「ローカル・ドライブのWSILファイル」が選択された「Webサービスの検出」ページ」の説明

  5. 「WSILファイル」フィールドにWSILドキュメントのパスを入力するか、「参照」をクリックしてファイルを見つけます。Web Services Manager Controlからアクセスできるものであれば、任意のシステム上の任意のWSILドキュメントを指定できます。

    WSILドキュメントには、サービス記述またはその他のサービス・ポインタへのリンクが含まれます。

    • WSILドキュメントに定義されたサービスのリストからインポートするには、手順6に進んでください。

    • その他のサービス・ポインタの集合(WSILファイルなど)へのリンクのリストを表示するには、手順8に進んでください。

  6. 「サービスの表示」をクリックすると、サービスのリストが表示されます。

  7. 「サービスのリスト」からインポートするサービスを選択して、「選択」をクリックします。

    手順11に続きます。

  8. 「参照の表示」をクリックすると、追加のWSILドキュメントへのポインタのリストが表示されます。

  9. 右矢印をクリックすると、次にサービス・ポインタへのリンクが表示され、そのサービス・ポインタで集約されたサービスが表示されます。

    図3-3 WSIL検出サービスを示す「WSIL参照」ページ

    図3-3の説明が続きます。
    「図3-3 WSIL検出サービスを示す「WSIL参照」ページ」の説明

    サービスのリストが表示されます。

  10. インポートするサービスを選択して、「選択」をクリックします。

  11. 「サービスの登録」をクリックします。

    Oracle WSMにサービスをインポートするには数分かかる場合があります。選択したサービスがインポートされると、インポートの完了を示すメッセージが表示されます。

  12. 「OK」をクリックします。

    サービスのリストには、UDDIレジストリからインポートしたWebサービスが含まれます。Oracle WSMは、新しいサービスにデフォルトの管理ポリシーを割り当てます。「ポリシーのコミット」が赤で表示され、ポリシーの更新を受け入れるよう求められます。

  13. 「コミット」をクリックしてから、「OK」をクリックします。

WSIL URLからのWebサービスのインポート

次の手順では、WSIL URLからWebサービスをインポートする方法について説明します。

WSIL URLからWebサービスをインポートするには

  1. 左側のナビゲーション・ペインで、「ポリシー管理」を選択して、「サービスの登録」をクリックします。

  2. サービスを登録するゲートウェイの「サービス」をクリックします。

  3. 「サービスのインポート」をクリックします。

  4. 「Webサービスの検出」ページで、「WSIL検出サービス」を選択します。

    図3-4 「WSIL検出サービス」が選択された「Webサービスの検出」ページ

    図3-4の説明が続きます。
    「図3-4 「WSIL検出サービス」が選択された「Webサービスの検出」ページ」の説明

  5. 「WSILファイル」フィールドに、WSILドキュメントのパスを入力します。

    WSILドキュメントには、サービス記述またはその他のサービス・ポインタへのリンクが含まれます。

    • WSILドキュメントに定義されたサービスのリストからインポートするには、手順6に進んでください。

    • その他のサービス・ポインタの集合(WSILファイルなど)へのリンクのリストを表示するには、手順8に進んでください。

  6. 「サービスの表示」をクリックすると、サービスのリストが表示されます。

    図3-5 「WSILベースの検出」の「サービスの表示」ページ

    図3-5の説明が続きます。
    「図3-5 「WSILベースの検出」の「サービスの表示」ページ」の説明

  7. 「サービスのリスト」からインポートするサービスを選択して、「選択」をクリックします。

    手順11に続きます。

  8. 「参照の表示」をクリックすると、追加のWSILドキュメントへのポインタのリストが表示されます。

  9. 参照の右矢印をクリックすると、サービスのリストが表示されます。

  10. インポートするサービスを選択して、「選択」をクリックします。

  11. 「サービスの登録」をクリックします。

    Oracle WSMにサービスをインポートするには数分かかる場合があります。選択したサービスがインポートされると、インポートの完了を示すメッセージが表示されます。

  12. 「OK」をクリックします。

    サービスのリストには、UDDIレジストリからインポートしたWebサービスが含まれます。Oracle WSMは、新しいサービスにデフォルトの管理ポリシーを割り当てます。「ポリシーのコミット」が赤で表示され、ポリシーの更新を受け入れるよう求められます。

  13. 「コミット」をクリックしてから、「OK」をクリックします。