pack および unpack コマンドを使用したテンプレートとドメインの作成

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リモート マシンにおける管理対象サーバの作成と起動 : 主な手順

ドメインによっては、ドメインの管理サーバから見てリモートであるマシンで管理対象サーバを実行できます。これには、以下の手順に従います。

  1. pack コマンドを使用して管理対象サーバ テンプレートを作成します。デフォルトでは、管理対象サーバ テンプレートには、リモート マシンに管理対象サーバを作成するのに必要なファイルのみが組み込まれています。
  2. 詳細については、「管理対象サーバ テンプレートの作成方法」を参照してください。

  3. 管理対象サーバ テンプレートをリモート マシンにコピーして復元し、管理対象サーバ ドメイン ディレクトリを作成します。詳細については、「リモート マシンにおける管理対象サーバの作成方法」を参照してください。
  4. リモート マシンの管理対象サーバを起動します。詳細な手順については、「リモート マシンにおける管理対象サーバの起動方法」を参照してください。


管理対象サーバ テンプレートの作成方法

既存のドメインに pack コマンドを実行して、管理対象サーバ テンプレートを作成することができます。この既存のドメインには、1 つまたは複数の管理対象サーバの定義がふくまれ、管理サーバの定義が config.xml ファイルに含まれます。

  1. ローカル マシン (管理サーバ、および管理対象サーバの定義を含むマシン) のコマンドラインから、BEA_HOME\wlserver_10.0\common\bin ディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを実行します。
  3. pack -managed=true -domain=domain
    -template=template.jar -template_name="template_name"

    このコマンドでは、

    • domain は、テンプレートの作成元ドメインの絶対パスまたは相対パスです。
    • template.jar は、テンプレートの絶対パスまたは相対パス、および作成するテンプレートのファイル名です。
    • template_name は、template_name - 引用符で囲まれた、テンプレートを表す名前です。
    • たとえば、次のコマンドを実行すると、mydomain という名前のドメインから、mydomain_managed.jar という名前の管理対象テンプレートが作成されます。

      pack -managed=true -domain=C:\bea\user_projects\domains\mydomain -template=C:\bea\user_templates\mydomain_managed.jar -template_name="My Managed Server Domain"

pack コマンドのパラメータの詳細については、「pack」を参照してください。


リモート マシンにおける管理対象サーバの作成方法

  1. ドメイン用の管理対象サーバをホストするマシン上に WebLogic Server をインストールします。
  2. 注意 : ドメイン内のすべての WebLogic Server インスタンスでは、同じバージョンの WebLogic Server ソフトウェアを実行する必要があります。WebLogic Server のインストールの詳細については、『インストール ガイド』を参照してください。
  3. リモート マシンとのセッションを確立します。そのためには、Telnet などの任意の有効なメソッドを使用できます。
  4. 注意 : リモート マシンの IP アドレスとポート番号は、管理対象サーバ テンプレートに指定されている管理対象サーバの定義に一致する必要があります。
  5. 管理対象サーバ テンプレートをリモート マシンにコピーします。
  6. 管理対象テンプレートの作成方法の詳細については、「管理対象サーバ テンプレートの作成方法」を参照してください。

  7. リモート マシンで、WL_HOME\common\bin ディレクトリに移動します。(WL_HOME は、WebLogic Server がインストールされている製品ディレクトリです。)
  8. 次のコマンドを実行します。
  9. unpack -domain=domain -template=template.jar

    このコマンドでは、

    • domain は、作成するドメインの絶対パスまたは相対パスです。
    • template.jar は、手順 3 でマシンにコピーした管理対象サーバの絶対パスまたは相対パスです。
    • たとえば、以下のコマンドを使用すると、myManagedDomain という名前のドメインが作成されます。

      unpack -domain=C:\bea\user_projects\domains\myManagedDomain -template=C:\bea\user_templates\mydomain_managed.jar


リモート マシンにおける管理対象サーバの起動方法

unpack コマンドを使用して管理対象サーバのドメイン ディレクトリを作成すると、現在のリモート マシンに対象指定されている各管理対象サーバのカスタム起動スクリプトがディレクトリに組み込まれます。

たとえば、my_managed_server1 および my_managed_server2 という 2 つの管理対象サーバを含むドメインを作成し、サーバをマシン m1 に対象指定した場合は、マシン m1 に管理対象サーバ ドメインのディレクトリを作成したときに、startmy_managed_server1.cmdstartmy_managed_server1.shstartmy_managed_server2.cmd および startmy_managed_server2.sh という 4 つのカスタム起動スクリプトが作成されます。これらのスクリプトを使用して、対応する管理対象サーバを起動できます。あるいは、startManagedWebLogic スクリプトを必要なパラメータと共に使用することもできます。

  1. サーバの起動と停止」に説明したとおり、ドメイン用の管理サーバを作成します。
  2. リモート マシンで、「リモート マシンにおける管理対象サーバの作成方法」に作成したドメインのディレクトリに移動します。
  3. リモート マシンの管理対象サーバを起動します。
    • Windows システムの DOS プロンプトで、以下のいずれかのコマンドを実行します。
    • startmy_managed_server

      startManagedWebLogic my_managed_server admin-url

    • UNIX の場合、以下のいずれかのコマンドを実行します。
    • ./startmy_managed_server.sh

      ./startManagedWebLogic.sh my_managed_server admin-url

      上記のコマンドラインで、my_managed_server は起動する管理対象サーバの名前、admin-url は管理サーバをホストするマシンのリスン アドレス (ホスト名または IP アドレス) およびポート番号です。startManagedWebLogic_Readme.txt ファイルには、すべての管理対象サーバのリストとドメインの admin-url が記載されています。

注意 : 管理対象サーバは、ノード マネージャを使用して起動することもできます。詳細については、『ノード マネージャ管理ガイド』を参照してください。

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