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WebLogic のアプリケーション環境のアップグレード

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はじめに

このドキュメントでは、WebLogic Server 6.1、7.0、または 8.1 から WebLogic Server 9.0 へアプリケーション環境をアップグレードする方法について説明します。

以下の節では、このドキュメントで説明するトピックについて概説します。

重要な用語

次のトピックに進む前に、次の用語の説明をお読みください。

 


アップグレード プロセスの概要

アプリケーション環境のアップグレードに必要なプロセスは、アプリケーション スコープにより異なります。アプリケーション環境は、WebLogic ドメインとそれに関連付けられているアプリケーションおよびアプリケーション データで構成されます。また、アプリケーション環境には、ファイアウォール、ロード バランサ、LDAP サーバなどの外部リソースも含まれます。

図 1-1 に、WebLogic のアプリケーション環境の例を示します。

図 1-1 WebLogic のアプリケーション環境の例


 

次の表に、図 1-1 に示されている WebLogic のアプリケーション環境のコンポーネントとそのアップグレード要件を示します。

表 1-1 図 1-1 に示されている WebLogic のアプリケーション環境のコンポーネントのアップグレード要件 

コンポーネント

説明

アップグレード要件

WebLogic ドメイン

管理サーバ (AS) と必要に応じて 1 台または複数の管理対象サーバ (MS1、MS2、MS3、MS4 など) で構成される。ドメイン内のサーバは、複数のマシンにまがたる場合がある。さらに、重要なアプリケーションにロード バランシングとフェイルオーバー保護を適用できるよう管理対象サーバをクラスタとしてグループ化することができる。WebLogic ドメインの詳細については、『ドメインのコンフィグレーションについて』の「WebLogic Server ドメインについて」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs90/domain_config/understand_domains.html) を参照してください。

ドメイン内のすべてのマシンのドメイン ディレクトリをアップグレードする。

カスタム セキュリティ プロバイダ

カスタム セキュリティ要件をサポートする。カスタム セキュリティ プロバイダの開発については、『WebLogic Server で使用するセキュリティ プロバイダの開発について』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/dvspisec/index.html) を参照してください。

ドメイン内のすべてのマシンのカスタム セキュリティ プロバイダをアップグレードする。

ノード マネージャ

管理対象サーバで高可用性を実現する。ノード マネージャの詳細については、『サーバの起動と停止の管理』の「ノード マネージャを使用したサーバの制御」(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs90/server_start/nodemgr.html) を参照してください。

ドメイン内のすべてのマシンのカスタム ノード マネージャをアップグレードする。

アプリケーション

Web アプリケーションや EJB などを含むすべての J2EE アプリケーション。一般的に、アプリケーションはドメイン内の 1 つまたは複数の管理対象サーバーにデプロイされる。デプロイメント方法に応じて、アプリケーションはマシン上にローカルに配置されたり、共有ディレクトリからアクセスされる。さらに、外部クライアント アプリケーションがファイアウォールの外側からアプリケーション環境にアクセスすることも可能である。

ほとんどの WebLogic Server アプリケーションは、WebLogic Server 9.0 のアプリケーション環境に修正を加えることなく実行可能である。詳細については、「旧リリースとの相互運用性および互換性」を参照してください。

外部リソース

ドメインとアプリケーション データを格納するためのデータベース、ロード バランサ、ファイアウォールなどのソフトウェア コンポーネント。

すべての外部リソースが WebLogic Server 9.0 と互換性があることを確認する。


 

アップグレード プロセスの各手順については、このドキュメントで詳しく説明します。

 


アップグレード ウィザードによる容易なアップグレード プロセス

WebLogic アップグレード ウィザードは、WebLogic Server 6.1、7.0、または 8.1 に対応の WebLogic ドメインを、WebLogic Server 9.0 アプリケーション環境で実行できるよう、アップグレードするために必要な手順をウィザードに従って進めることができます。アップグレード プロセスの一部として、ドメインで使用されているカスタム セキュリティ プロバイダおよびノード マネージャもアップグレードする必要があります。

アップグレード プロセスは、グラフィカル ユーザ インタフェース (GUI) を使用して対話形式で実行、またはスクリプトを作成してメッセージを通知しない形式で実行することができます。

 


デモの参照 : WebLogic 8.1 のアプリケーション環境から 9.0 へのアップグレード

WebLogic Server 8.1 で構築されたアプリケーション環境を WebLogic Server 9.0 で稼動するようアップグレードするプロセスを体験するには「WebLogic 8.1 のアプリケーション環境から 9.0 へのアップグレード」という対話型デモを表示してください。

このデモでは、アップグレード プロセスを例示するのに 8.1 Avitek Medical Record サンプル アプリケーションが使用されています。このサンプル アプリケーションの詳細については、『Avitek Medical Record 開発チュートリアル』(http://edocs.beasys.co.jp/e-docs/wls/docs81/medrec_tutorials/index.html) を参照してください。

 


旧リリースとの相互運用性および互換性

WebLogic Server 9.0 と連動するアプリケーション環境は、WebLogic Server 6.1、7.0、または 8.1 で構築されたアプリケーション環境と相互運用することができます。

ほとんどの既存の WebLogic Server アプリケーションは、WebLogic Server 9.0 のアプリケーション環境に修正を加えることなく実行することができます。機能の変更により、使用している環境内のアプリケーションに影響が及ぶかどうかについては、「旧リリースとの互換性」の互換性情報を確認してください。アプリケーションで非推奨になった API または削除された API が使用されている場合は、実行時に警告または例外が発生するおそれがあります。

 

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