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Oracle Collaboration Suiteリリース・ノート
10gリリース1(10.1.1) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25364-01
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2 Oracle Collaboration Suiteのインストールとアップグレードに関するリリース・ノート

この章では、Oracle Collaboration Suiteのインストールとアップグレードに影響を与えるスイートレベルのリリース・ノート情報について説明します。この章の内容は次のとおりです。


注意:

このドキュメントは2005年9月24日に更新されました。

2.1 Oracle Collaboration Suiteのインストール

次のトピックでは、Oracle Collaboration Suiteのインストールに関連したリリース・ノート情報について説明します。

2.1.1 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関する新機能

Oracle Collaboration Suiteのインストールに関する新機能は次のとおりです。

  • 手動構成が不要

    Oracle Collaboration Suiteでは、これまでアプリケーション層の各コンポーネントのインストール後タスクとして位置づけられていたタスクが、メイン・インストール中にすべて実行されます。

  • インストール中のポート変更オプション

    デフォルトのポート番号を自動的に割り当てるかわりに、コンポーネントのカスタム・ポート番号を指定できます。この機能は、静的ポート機能と呼ばれます。

  • 単一コンピュータ・インストールの改善

    このリリースでは、すべてのプラットフォームで単一コンピュータ・インストールが可能です。旧リリースとは異なり、すべての必要な情報をインストール開始時に入力できます。

  • アプリケーション層のインストールに関する変更点

    Oracle Collaboration Suiteのアプリケーション層に次の機能が追加されました。

    • Oracle Mail構成のサポート

    • Oracle Content Services構成のサポート

    • 選択したコンポーネントで使用されるOracle Collaboration Suiteデータベースを選択可能

    • インストール中に既知のポートを選択可能

  • 高可用性構成のサポート

    このリリースでは、次の高可用性環境がサポートされています。

    • Oracle Calendarコールド・フェイルオーバー・クラスタ

    • Identity Management分散アーキテクチャ

    • Identity Management連結アーキテクチャ

    • 単一クラスタ・アーキテクチャ

  • セキュア・インストールのサポート

    コンポーネントが必ずSecure Socket Layer(SSL)を使用してOracle Internet Directoryに接続するように指定できます。

  • コンフィギュレーション・アシスタントの拡張

    Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1.0.2)では手動構成は必要ありません。インストール後タスクのほとんどがコンフィギュレーション・アシスタントで実行されます。

  • 前提条件チェックの強化

    コンピュータが最小要件に適合していることを確認するためにインストーラで行われる前提条件チェックが強化されました。

  • インストール統計生成のサポート

    インストールに使用されるリソースを監視するためのコマンドライン・オプションが用意されています。

  • Oracle Internet Directoryレプリケーションのサポート

    このリリースでは、インストーラを使用して、マスターのOracle Internet DirectoryとOracle Internet Directoryのレプリカをインストールできます。

2.1.2 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関する既知の制限および回避策

次の項では、Oracle Collaboration Suiteのインストールと構成に関する既知の制限および回避策について説明します。

2.1.2.1 インストール関連記事

次のような記事がMetaLinkのWebサイト(http://metalink.oracle.com)に提供されています。これらの記事は、Oracle Collaboration Suiteのインストール時に発生する可能性のある重要な情報および問題について説明するものです。これらの記事は定期的に更新され、ユーザーの実際の操作に基づきます。重要な更新がないかどうか、これらの記事を定期的に確認してください。

  • Note 331638.1「List Of Patches To Install On Top Of CollaborationSuite 10.1.1」: 推奨されるOracle Collaboration Suiteパッチを一覧しています。

  • Note 331666.1「How To Install Collaboration Suite 10gR1 (10.1.1)」: インストールに関するその他のヒントを示しています。

  • Note 330926.1「Known Issues for the Collaboration Suite MRCA (Metadata Repository Creation Assistant)」: メタデータ・リポジトリを、Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1)に付属のインフラストラクチャではなく、既存のOracle 10gデータベースにインストールするユーザー向けの記事です。

2.1.2.2 データベースのリリース

Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1.0.2)には、リリース10.1.0.4.2以上のOracle Databaseが必要です。Oracle Collaboration Suite 10gメディアからデータベースをインストールすると、このリリースのデータベースが自動的にインストールされます。リリース10.1.0.4.2のOracle Databaseは、Oracle Collaboration Suite 10gでのみ使用できます。

既存のデータベースを使用するユーザーは、インストーラのユーザー・データベースを使用可能にするオプションを使用する前に、そのデータベースをリリース10.1.0.4.2以上にアップグレードする必要があります。そのためのパッチ・セットは、Oracle Collaboration Suite 10gメディアに収録されています。

Oracle Collaboration Suiteでネイティブ・サポートされていないプラットフォーム上のデータベースを使用するユーザーは、リモート・データベースを10.1.0.5以上にアップグレードすれば、OcsDBSchemaRegをリモート・モードで使用できます。

リリース10.1.0.5または10.2は各種プラットフォームで使用できるため、すべてのユーザーは、Oracle Collaboration Suite 10gで使用するデータベースを10.1.0.5または10.2にアップグレードする必要があります。

2.1.2.3 データベースの有効化

インストール中に「Oracle Collaboration Suiteの使用可能データベース」オプションを選択する場合、データベースのORACLE_HOMEにOracle Enterprise Managerがインストールされていることを確認してください。これは、インストールを正常に行うために必須の作業です。


注意:

データベースの有効化は、RAWストレージ・タイプを使用するReal Application Clustersに対してはサポートされていません。

2.1.2.4 Oracle PortalにはOracle Knowledge Baseコンポーネントが必要

独自のRDBMS 10.1.0.2.0(および10.1.0.4.2パッチ)をインストールして、Identity Management分散インストールのメタデータ・リポジトリとして使用する場合、メタデータ・リポジトリ・コンフィギュレーション・アシスタントを実行する前に、そのデータベースにOracle Knowledge Baseコンポーネントをインストールする必要があります。Oracle Knowledge Baseコンポーネントは、RDBMSコンパニオンCDに収録されています。

Oracle Knowledge Baseコンポーネントは、Oracle Collaboration Suiteの一部であるOracle Portalが正しく動作するために必要です。

2.1.2.5 高可用性環境でのOracle Messengerサインイン障害の解決

単一クラスタ高可用性環境、インスタント・メッセージ連結可用性環境、またはインスタント・メッセージ分散高可用性環境でOracle Messengerにサインインできない場合、次の回避策を実行します。

  1. Oracle Real-Time Collaboration Controlを起動します。次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/imeeting/bin/rtcctl
    
    
  2. Oracle Real-Time Collaboration Controlから、getstate -vを実行して、Oracle Presence Server(インスタント・メッセージ・ルーターimrtr)のID番号をフェッチします。

  3. Oracle Real-Time Collaboration Controlから、stop -cid ID_number_for_imrtrを実行します。

  4. Oracle Real-Time Collaboration Controlから、start -cid ID_number_for_imrtrを実行します。

2.1.2.6 Oracle Enterprise Manager Grid Controlのリリース

Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1)を管理するには、Oracle Enterprise Manager Grid Controlをリリース10.1.0.4に更新する必要があります。Oracle Collaboration Suiteに同梱されているOracle Enterprise Manager Grid Controlリリース10.1.0.3をインストールします。その後、Oracle Enterprise Manager Grid Control 10.1.0.4パッチ・セットをダウンロードして、適用します。パッチは、Oracle Management ServiceとManagement Agentの両方に適用する必要があります。

Oracle Enterprise Manager Grid Control 10.1.0.4パッチ・セットをダウンロードするには、次のURLにナビゲートします。

http://metalink.oracle.com/

2.1.2.7 管理プロセスを起動する前にNLSおよびオペレーティング・システム・ロケールの環境変数を設定

英語以外の環境で、emctlなどのコマンドライン・ツールを使用してプロセスを起動する場合、オペレーティング・システム・ロケールとNLS_LANG環境変数の設定が適切に矛盾なく構成されていることを確認します。このことは、Oracle Application Serverのインストールに使用できるemctlコマンドライン・ユーティリティとGrid Controlコンソールのインストールに使用できるemctlユーティリティに当てはまります。

Oracle Application ServerコンソールまたはGrid Controlコンソールをインストールする前にこれらの環境変数を設定しないと、非ASCII文字がApplication Server ControlコンソールまたはGrid Controlコンソールに正しく表示されません。この問題の発生を防ぐには、インストール前にこれら2つの環境変数を設定します。これができない場合は、問題を解決するために、2つの環境変数をインストール後に設定してManagement Agentを再起動します。

これらの変数の値をチェックおよび設定する方法の詳細は、次の項を参照してください。

2.1.2.7.1 オペレーティング・システム・ロケールのチェック

LC_ALLまたはLANG環境変数が適切な値に設定されていることを確認します。現行の設定をチェックするには、次のコマンドを発行します。

$PROMPT> locale
2.1.2.7.2 オペレーティング・システム・ロケールの設定

bashまたはzshを使用している場合、オペレーティング・システム・ロケール環境変数を設定するには、exportコマンドを発行します。次に例を示します。

export LANG=zh_CN

この例では、変数は簡体字中国語に設定されます。各オペレーティング・システムの特定の値については、オペレーティング・システム別のドキュメントを参照してください。

cshまたはtcshを使用している場合、setenvコマンドを発行します。

setenv LANG zh_CN
2.1.2.7.3 NLS_LANG環境変数のチェック

NLS_LANG環境変数に、オペレーティング・システム・ロケールの設定(さらに、Grid Controlを使用してOracle Application Serverを一元管理している場合は、Grid Control管理リポジトリのデータベース・キャラクタ・セット)と一致する適切な値が設定されていることを確認します。言語またはキャラクタ・セットの特定の値については、使用しているOracle製品のグローバリゼーション・サポート・ガイドを参照してください。

プラットフォームがMicrosoft Windowsベースのオペレーティング・システムである場合、レジストリのデフォルトのNLS_LANG設定をそのまま使用してください。通常はこの値を変更する必要はありません。

また、NLS_LANG設定が$ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xml(UNIXの場合)またはORACLE_HOME\opmn\conf\opmn.xml(Windowsの場合)に存在するかどうかも確認します。たとえば、opmn.xmlファイルに次の内容が含まれている必要があります。

<environment>
     <variable id="TMP" value="/tmp"/>
     <variable id="NLS_LANG" value="JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS"/>
</environment>

NLS_LANG設定が存在する場合、opmn.xmlファイルのNLS_LANG設定がNLS_LANG環境変数と同一であることを確認します。

2.1.2.7.4 NLS_LANG環境変数の設定

bashまたはzshを使用している場合、NLS_LANG環境変数を設定するには、exportコマンドを発行します。次に例を示します。

export NLS_LANG="Simplified Chinese_China.ZHS16GBK"

この例では、変数は簡体字中国語に設定されます。各オペレーティング・システムの特定の値については、オペレーティング・システム別のドキュメントを参照してください。

cshまたはtcshを使用している場合、setenvコマンドを発行します。次に例を示します。

setenv NLS_LANG "Simplified Chinese_China.ZHS16GBK"

2.1.2.8 256文字を超えるカスタム・データベース文字列

(OIDのorclNetDescStringに登録されている)カスタム・データベースの接続文字列が256文字を超え、環境変数TNS_ADMINがインストール前に設定されていない場合、そのカスタム・データベースは使用可能にできません。(4538565)

2.1.2.9 変更ログ・エントリがパージされるため、Oracle Directory Integration and Provisioningサーバーがプロビジョニング・イベントを送信しない

時間ベースの変更ログのパージをバージョン3.0のプロビジョニング・プロファイルとともに使用すると、Oracle Directory Integration and Provisioningサーバーがプロビジョニング統合アプリケーションに変更を伝播する前に、変更ログのエントリがパージされます。これは、Oracle Directory Integration and Provisioningで、デフォルトのcn=subscriber profile,cn=changelog subscriber,cn=oracle internet directory変更ログ・サブスクライバ・コンテナにバージョン3.0のプロビジョニング・プロファイル・エントリが作成されないために起こります。(4524793)

この問題を解決するには、バージョン3.0のプロビジョニング・プロファイルごとにデフォルトの変更ログ・サブスクライバ・コンテナにコンテナを作成し、各プロファイルのorclLastAppliedChangeNumber属性に値0を割り当てます。次のサンプルLDIFファイルでは、デフォルトの変更ログ・サブスクライバ・コンテナにプロビジョニング・プロファイル・コンテナを作成し、orclLastAppliedChangeNumber属性に値0を割り当てます。

dn: cn=profile_name,cn=changelog subscriber,cn=oracle internet directory
orclsubscriberdisable: 0
orcllastappliedchangenumber: 0
objectclass: orclChangeSubscriber

2.1.2.10 Oracle Internet Directoryスーパーユーザー以外のアカウントを使用したインストールまたはアップグレード

Oracle Internet Directory Schema Adminsグループ(cn=OID Schema Admins, cn=groups, cn=OracleContext)は、Oracle Internet DirectoryでのLDAPスキーマの管理に使用されます。Oracle Internet Directoryスーパーユーザー・アカウントはこのグループのメンバーですが、このグループに他のメンバーを追加してもかまいません。(4539283)

Oracle Collaboration Suiteコンポーネントでは、コンポーネントのLDAPスキーマ・バージョンがcn=OracleSchemaVersionの下に保持されます。Oracle Internet Directoryのスキーマ要素を新たに作成すると、コンポーネントでもコンポーネント・バージョンが更新されます。このコンテナのアクセス制御ポリシーでは、Oracle Internet Directory Schema Adminsグループのメンバーに、LDAPスキーマの変更だけでなくスキーマ・バージョンの編集も許可する必要があります。事前定義済のアクセス制御ポリシーでは、このグループのメンバーにLDAPスキーマの変更は許可しますが、cn=OracleSchemaVersionの下にあるサブツリーの変更は許可しません。

そのため、Oracle Internet Directoryスーパーユーザー(orcladmin)以外のアカウントを使用して、Oracle Collaboration Suiteまたは任意のコンポーネントをインストールした場合、1つ以上のコンポーネントのコンフィギュレーション・アシスタントが、Oracle Internet Directoryに格納されたバージョン番号を更新しようとして失敗する可能性があります。

orcladmin以外のアカウントを使用してOracle Collaboration Suiteコンポーネントをインストールまたはアップグレードする前に、ldapmodifyツールを使用して次のLDIFスクリプトを実行してください。次の内容のLDIFファイルを作成します。

dn: cn=OracleSchemaVersion
changetype: modify
replace: orclaci
orclaci: access to entry by group="cn=OID Schema Admins, cn=groups, cn=OracleContext" (browse, add)
orclaci: access to attr=(*) by group="cn=OID Schema Admins, cn=groups, cn=OracleContext" (search, read, write, compare)

次のコマンドを入力し、ldapmodifyを使用してこのLDIFスクリプトを実行します。

ldapmodify -p <OID port> -h <OID host> -D cn=orcladmin -w <password> -f <name of the file containing above ldif record>

2.1.2.11 Application Serverメタデータ・リポジトリ作成アシスタント

Application Serverメタデータ・リポジトリ作成アシスタントは、Oracle Collaboration Suiteメディア・キットに含まれていません。このアシスタントが必要な場合は、Oracle MetaLinkのNote 330926.1をお読みください。

http://metalink.oracle.com

2.1.3 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関する既知の問題

次の表にOracle Collaboration Suiteのインストールと構成に関するスイートレベルの既知の問題を示します。

表2-1 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関する既知の問題

説明 操作 バグ番号

自動ストレージ管理(ASM)を使用するためディスクにLinux ASMLibのマーキングをした場合、Oracle Databaseインストーラではそのディスクを検出できません。

ソフトウェアのみのインストールを行った後、データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を使用してデータベースを作成してください(またはカスタム・インストールを実行します)。

3386190

Oracle Universal Installerで作業を続行できず、次のエラー・メッセージが生成されます。

Error connecting to the database that you have 
selected for Oracle Calendar Contacts and Provisioning.
Please make sure that the database is up and
running and the CALENDAR user account is unlocked or
select another database.

ここに示す回避策は、Oracle Collaboration Suiteデータベースの構成中にOracle Calendar Serverデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントが正常に実行された場合にのみ試してください。

インストールを続行する前に、影響を受けるOracle Collaboration Suiteデータベースで次の手順に従います。

  1. ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDを設定します。

  2. sqlplusで目的のインスタンスに接続できることを確認します。sqlplusを終了します。

  3. $ORACLE_HOME/jdk/binディレクトリから、次のコマンドを実行します。

    ./java  -classpath $ORACLE_HOME/jlib/ldapjclnt10.jar:
    $ORACLE_HOME/jlib/ojmisc.jar:
    $ORACLE_HOME/ocal/jlib/ocal_infostore.jar
    oracle.calendar.infostore.configuration.InfoStoreConf -
    t seed -oraclehome $ORACLE_HOME -
    schemap <Schema password for Calendar chosen at install> -
    sysp <sysop password>
  4. 次の警告が返されても無視します。

    javax.naming.CommunicationException: localhost:389 
    [Root exception is java.net.ConnectException: Connection refused] Warning: Relying on environment.
  5. アプリケーション層のインストールを続行します。

4540312

Oracle Calendarのスタンドアロン・インストール中に、Oracle Calendarアプリケーション・システムのどのコンポーネントをインストールするかを選択できます。一部のコンポーネントをインストールせずに、2回目のインストール・セッションでそれらを同じORACLE_HOMEにインストールしようとすると、構成ファイルがインスタンス化されません。また、ocas.confファイルが更新されず、関連コンポーネントが有効になりません。

回避策1:

必ずOracle Calendarアプリケーション・システムのすべてのコンポーネントを初回インストール時にインストールしてください。コンポーネントを使用する予定がなくても、ディスク領域に与える影響はごくわずかであり、使用しないコンポーネントを無効にしてメモリー使用量を減らすのは簡単です。

コンポーネントは、プラグインとして$ORACLE_HOME/ocas/conf/ocas.confファイルの最後に次のようにリストされています。プラグインをコメント・アウトすれば無効にできます。

[plugins]
plugin01 = ./liblexcaldata.so # Oracle Calendar app services
plugin02 = ./liblexwebhtml.so # Oracle Calendar Web Client
plugin03 = ./liblexxml.so     # Oracle Calendar Web Services
plugin04 = ./liblexsyncml.so  # Oracle Sync Server

回避策2:

Oracle Mobile Data SyncまたはOracle Calendar Webサービスをインストール済のコンポーネントとして追加する必要がある場合は、インストール後に次の手順を実行します。

  1. ディレクトリを$ORACLE_HOME/ocas/confに変更します。

  2. Oracle Calendar Webサービスの場合、ocws.conf.sbsのコピーを作成してocws.confという名前を付け、ocas.conf[plugins]セクションに次の行を追加します。

    plugin03 = ./liblexxml.so
    
  3. Oracle Mobile Data Syncの場合、ocst.conf.sbsのコピーを作成してocst.confという名前を付け、ocas.conf[plugins]セクションに次の行を追加します。

    plugin04 = ./liblexsyncml.so
    

4486120

Oracle Calendar ServerがすでにインストールされているORACLE_HOMEにOracle Calendarアプリケーション・システム・スタンドアロンをインストールすることはできません。

Oracle Calendarアプリケーション・システム・スタンドアロンを別のORACLE_HOMEにインストールします。

4255307

処理速度の非常に遅いコンピュータでは、Oracle Collaborative Portletsコンフィギュレーション・アシスタントが1度目に失敗することがあります。

コンフィギュレーション・アシスタントは、多くの場合、再試行すれば正常に実行されます。

4511516

Oracle Collaboration Suiteコンソール・コンフィギュレーション・アシスタントが失敗することがあります。

問題のコンポーネントを選択し、コンフィギュレーション・アシスタントを再試行します。次のエラー・メッセージが表示されたら、メッセージを無視してインストールを続行してください。

Output generated from configuration assistant 
"Collaboration Suite Console Configuration Assistant"
(attempt 2): Register OCS Integration class and create Apps Identity...0
[main] ERROR oracle.sysman.ocs.sdk.csc.install.OCSConfigAssistant -
Failed to create Component Entry ... Base Exception : javax.naming.NameAlreadyBoundException:
[LDAP: error code 68 - Object already exists] ...
Configuration assistant
"Collaboration Suite Console Configuration Assistant" failed

4502739

Oracle Universal InstallerにOracle Discussionsコンフィギュレーション・アシスタントが正常に完了したと表示されても、実際にはDiscussionsのWebインタフェースにアクセスできず、ページが見つからないというエラーが返されます。

インストール・ログでDiscussions J2EEアプリケーションのデプロイについての記述を確認します。デプロイは完了したが、エラーが発生しているという場合は、インストール・ログに記録された起動コマンドをコピーして貼り付け、Oracle Discussionsアプリケーション層コンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。

4511808

Oracle Universal InstallerにOracle Workspacesコンフィギュレーション・アシスタントが正常に完了したと表示されても、実際にはOracle WorkspacesのWebインタフェースにアクセスできず、ページが見つからないというエラーが返されます。

インストール・ログでOracle Workspaces J2EEアプリケーションのデプロイについての記述を確認します。デプロイは完了したが、エラーが発生しているという場合は、インストール・ログに記録された起動コマンドをコピーして貼り付け、Oracle Workspacesアプリケーション層コンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。

4443890

「構成するコンポーネントの選択」画面で「次へ」をクリックしたときに、選択したデフォルト以外のOracle Collaboration Suiteデータベースが登録されません。

Oracle Internet DirectoryにOracle Collaboration Suiteデータベースの複数のインスタンスがある場合、「データベース名」列をクリックして、各コンポーネントの正しいデータベースをドロップダウン・リストから選択したときに、選択内容が保持されないことがあります。選択内容が保持されるようにするには、各コンポーネントに必要なデータベースを選択した後、「データベース名」列を再度クリックする必要があります。

4283272

アプリケーション層をインストールするときに、Oracle Internet DirectoryがSS専用モードの場合は、Oracle Collaboration Suiteデータベースにパッチ4493920を適用します。

Oracle MetaLinkからパッチ4493920をダウンロードし、パッチZIPファイルに含まれている指示に従って、アップグレード済のOracle Collaboration Suiteデータベースにパッチを適用します。

アプリケーション層のインストール中またはインストール後に2.2.1.2項に示した問題が発生した場合も、このパッチを適用する必要があります。インストール中にエラーが発生した場合は、Oracle Universal Installerを終了し、パッチを適用してからOracle Universal Installerを再起動します。

4493920

Oracle Internet DirectoryとOracle Collaboration Suiteデータベースで異なるSSLモードを使用している場合(たとえば、Oracle Internet DirectoryをSSL専用モードに切り替えたが、Oracle Collaboration Suiteデータベースは非SSLで構成されている場合)、アプリケーション層のインストール中にOracle Ultra Searchコンフィギュレーション・アシスタントが正常に実行されません。

データベース内のOracle Internet Directoryモード情報を次のように更新します。

  1. dbaユーザーとしてOracle Collaboration Suiteデータベースにログインします。

  2. wk$sys_config表のOID_PORTOID_SSL_PORTおよびSSL_ONLY_MODEの値を新しいOID設定に更新します。

    OID_PORT: Oracle Internet Directoryの非SSLポート

    OID_SSL_PORT: Oracle Internet DirectoryのSSLポート

    SSL_ONLY_MODE: SSL専用モードの場合はY、SSL専用モードでない場合はN

4538039

削除時に、Oracle Internet Directoryのエントリが自動的に削除されません。

エントリを次のように手動で削除します。

  1. ORACLE_HOME環境変数を設定します。

  2. oidadminツールを次のように起動します。

    $ORACLE_HOME/bin/oidadmin
    
    

    注意: oidadminツールの使用方法の詳細は、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。

  3. 「Directory Server Name Manager」ダイアログ・ボックスで、接続先のディレクトリ・サーバーを選択し、「OK」をクリックします。

  4. orcladminユーザーとしてログオンします。

  5. 次のツリーでcn=OEMエントリを探します。

    Oracle Internet Directory Servers, orcladmin@host:port, 
    Entry Management, cn=OracleContext, cn=Products, cn=OEM,
    orclApplicationCommonName=instanceName.host.domain.
  6. エントリorclApplicationCommonName=instanceName.host.domainを選択して削除します。

このアプリケーション層に対するOracle Collaboration Suiteコンソール・アプリケーション識別情報がOracle Internet Directoryから削除されます。

4486439

runInstallerを使用してアプリケーション層を削除する前にocsdeconfig.shを実行しないと、ユーティリティを実行してインスタンスの構成を解除する必要があるというメッセージが表示されます。このメッセージ内のコマンドは間違っています。

表示されたコマンドは実行しないでください。

$ORACLE_HOME/perl/bin/perl $ORACLE_HOME/bin/deconfig.pl

次のコマンドを実行してください。

$ORACLE_HOME/bin/ocsdeconfig.sh

4518280

アプリケーション層をデフォルト以外のID管理レルムに対してインストールすると、Oracle Contactsコンフィギュレーション・アシスタントが失敗します。

2.1.2.10「Oracle Internet Directoryスーパーユーザー以外のアカウントを使用したインストールまたはアップグレード」の指示に従います。

4536195


2.1.4 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関するグローバリゼーションの問題

次の表にOracle Collaboration Suiteのインストールと構成に関するグローバリゼーションの問題を示します。

表2-2 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関するグローバリゼーションの問題

説明 操作 バグ番号

日本語のシステムでのインストール中に、渡辺フォントに関連した些細な警告メッセージが表示されることがあります。

警告を無視してインストールを続行します。

4478884

リリース10.2のデータベースを使用可能にしようとしたときに表示される、翻訳されたエラー・メッセージは間違っています。これはリリース10.1.0.4.2以上が必要であるという意味のメッセージですが、実際にはリリース10.2はサポートされていません。

なし。

4539518


2.1.5 Oracle Collaboration Suiteのインストールに関するドキュメントの問題

次の項では、Oracle Collaboration Suiteのインストールに関するドキュメントの問題について説明します。

2.1.5.1 ロード・バランシング用のOracle Content Servicesレジストリ・エントリ

Oracle Collaboration Suiteのインストレーション・ガイドの11.2.8.12項、12.2.8.12項および13.2.8.12項のステップ6に、Oracle Content Servicesレジストリ・エントリが次のように記載されています。

  • Oracle Content Services

    dn: cn=FILES,cn=VirtualServices,cn=Files,cn=Services,cn=OracleContext
    labeleduri;adminurl
    labeleduri;applicationurl
    labeleduri;s2swebserviceurl
    labeleduri;webdavurl
    labeleduri;webservicesurl
    
    

これらのエントリは、正しくは次のとおりです。

  • Oracle Content Services

    dn: cn=Content, cn=VirtualServices,cn=Files,cn=Services,cn=OracleContext
    labeleduri;adminurl
    labeleduri;s2swebserviceurl
    labeleduri;webdavurl
    labeleduri;webservicesurl
    

2.1.5.2 max_commit_propagation_delayの最小値

Oracle Collaboration Suiteのインストレーション・ガイドの表5-1「Oracle Collaboration Suiteを既存のデータベースにインストールするためのデータベース構成パラメータとその最小値」に、間違った値があります。max_commit_propagation_delayの最小値が1と記載されていますが、正しくは0です。(4525874)

2.1.5.3 Oracle Enterprise Manager Application Server Controlのデフォルト・ポート

Oracle Collaboration Suiteのインストレーション・ガイドの付録F、表F-1「コンポーネントのURL」に、Oracle Enterprise Manager Application Server Controlのデフォルト・ポートが1810と記載されていますが、これは誤りです。デフォルト・ポートは1156です。(4526198)

2.2 Oracle Collaboration Suiteのアップグレード

次のトピックでは、Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関連したリリース・ノート情報について説明します。

2.2.1 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関する既知の制限および回避策

次の項では、Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関する既知の制限および回避策について説明します。

2.2.1.1 アップグレード関連記事

次のような記事がMetaLinkのWebサイト(http://metalink.oracle.com)に提供されています。これらの記事は、Oracle Collaboration Suiteのアップグレード時に発生する可能性のある重要な情報および問題について説明するものです。これらの記事は定期的に更新され、ユーザーの実際の操作に基づきます。重要な更新がないかどうか、これらの記事を定期的に確認してください。

  • Note 330672.1「Known Issues for the Collaboration Suite MRUA (Metadata Repository Upgrade Assistant)」

  • Note 315692.1「Restrictions for Oracle Collaboration Suite Upgrades from Oracle Collaboration Suite 9.0.x to Oracle Collaboration Suite 10gR1 (10.1.1)」

2.2.1.2 Oracle Collaboration Suite Information Storageデータベースのアップグレード後のOracle Ultra Searchパッチの適用

Oracle Ultra Searchで構成されたアプリケーション層をアップグレードする場合、Oracle MetaLinkからパッチ4493920をダウンロードし、パッチZIPファイルに含まれている指示に従って、アップグレード済のOracle Collaboration Suiteデータベースにパッチを適用します。

このパッチにより、次の問題が解決します。

  • configtool.logファイルにOracle Collaboration Suiteアップグレード・アシスタントの次のエラー・メッセージが記録される。

    oracle.ocs.upgrade.exception.UpgradeException:
    Can not migrate data frommetadata repository database to Collaboration Suite database.
  • wk0create_user.sqlスクリプトにより、必要な権限の一部が付与されない。

  • Oracle Internet DirectoryがSSL専用モードのときに、Oracle Ultra Searchコンフィギュレーション・アシスタントが失敗する。

  • アプリケーション層のアップグレード後にWeb検索の結果が返されない。

アプリケーション層のアップグレード中、またはアップグレード後にこれらの問題のいずれかが発生する場合は、アップグレード済のOracle Collaboration Suiteデータベースにパッチを適用します。

2.2.1.3 Oracle Content Services向けのOracle Workflowの構成

Oracle Content Servicesを構成する前に、次の手順を実行してOracle Workflowを構成します。

  1. 適切な権限を持つユーザーとしてOracle Collaboration Suiteデータベースにログインし、次のコマンドを入力します。

    drop user owf_mgr cascade;
    
    
  2. Oracle Collaboration Suiteアプリケーション層のOracleホームから、次のスクリプトを実行します。

    $ORACLE_HOME/wf/install/wfinstall.csh
    
    

    Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントが起動します。

  3. 次のパラメータを適切なフィールドに入力します。

    • インストール・オプション: 「サーバーのみ」を選択します。

    • ワークフロー・アカウント: デフォルトのowf_mgrのままにします。

    • ワークフロー・パスワード: Oracle Content Servicesのスキーマ・パスワードと同じパスワードを指定します。

    • SYSパスワード: データベース・ユーザーSYSのパスワードを指定します。この値は必ず指定してください。

    • TNS接続ディスクリプタ: この値は、$ORACLE_HOME/network/adminにあるtnsnames.oraファイルからコピーします。次に例を示します。

      (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=myhost.mydomain.com)(PORT=1521))
      (CONNECT_DATA=(SERVER=DEDICATED)(SERVICE_NAME=orcl.mydomain.com)))

    「LDAPパラメータを入力します」「メーラー・パラメータを入力します」「表領域の変更」の各オプションは選択しないでください。

  4. 「送信」をクリックします。

  5. Oracle Collaboration Suite Controlコンソールを使用して、Oracle Content Servicesの構成を続行します。

2.2.1.4 データベース・スキーマの正しいパスワードの入力

Infostoreのアップグレード中に「データベース・スキーマのパスワードの指定」ダイアログ・ボックスに入力したパスワードが正しいことを確認してください。このパスワードは検証されないため、間違っていると、アップグレードに失敗する可能性があります。(4510605)

2.2.1.5 Oracle Database 10gリリース2(10.2)のOracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.1)へのアップグレード

Oracle Collaboration Suiteリリース2(9.0.4)のInformation StorageデータベースがすでにOracle Database 10gリリース2(10.2)にアップグレードされている場合、そのデータベースをOracle Collaboration Suite Database 10gリリース1(10.1.1)にアップグレードしたり、Oracle Collaboration Suiteデータベースとして使用可能にすることはできません。

Oracle Database 10gリリース2(10.2)の有効化は、Oracle Collaboration Suite 10gリリース1(10.1.2)でサポートされる予定です。

2.2.1.6 Oracle Ultra Searchの索引および構成データの手動移行

手動移行スクリプトを使用してOracle Ultra Searchデータを移行した場合は、ここに示す手順を実行する必要があります。Web検索がデフォルトのWK_INSTインスタンス以外のインスタンスを指すようにする場合にも、この手順に従ってください。

アプリケーション層のアップグレード後に次の手順を実行します。

  1. Oracle Internet Directoryサービス・レジストリで、WK_INSTインスタンスのorclstatusをdefaultに変更し、他のエントリのorclstatusを空の文字列に変更することで、WK_INSTインスタンスをデフォルト・インスタンスに設定します。

  2. Oracle Ultra Search searchletのoc4j-ra.xmlファイルを、手動で移行したインスタンスを指すように更新します。$ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_OCSClient/connectors/UltraSearch/UltraSearch/META-INF/oc4j-ra.xmlファイルで、次の行を変更します。

    <config-property name="virtualServiceDn" value="<INSTANCE_DN>"/>
    <config-property name="connectionURL" value="<JDBC_CONN>"/>
    <config-property name="userName" value="<USERNAME>"/>
    <config-property name="password" value="<PASSWORD>"/>
    <config-property name="instanceName" value="<INST_NAME"/>
    
    

    イタリック箇所の意味は次のとおりです。

    • INSTANCE_DN: Oracle Internet DirectoryにおけるOracle Ultra Searchインスタンスのdn文字列

    • JDBC_CONN: Oracle Ultra SearchインスタンスへのJDBC接続文字列

    • USERNAME: Oracle Ultra Searchインスタンスのスキーマ名

    • PASSWORD: Oracle Ultra Searchインスタンスのスキーマ・パスワード

    • INSTANCE_NAME: Oracle Ultra Searchインスタンス名

    次に例を示します。

    <config-property name="virtualServiceDn" 
    value="cn=store:ocs_inst, cn=VirtualServices,cn=UltraSearch,cn=Services,cn=OracleContext>"/> <config-property name="connectionURL" value="<jdbc:oracle:thin:@stana08:1521:store>"/> <config-property name="userName" value="<ocs_us>"/> <config-property name="password" value="<ocs_us>"/> <config-property name="instanceName" value=="ocs_inst"/>
  3. $ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_OCSClient/application-deployments/default/UltraSearch/oc4j-ra.xmlにあるファイルのキャッシュを削除します。

  4. OC4J_OCSClientインスタンスを再起動します。

2.2.1.7 使用可能にしたデータベースでのOracle Collaboration Suite Searchの構成

カスタム・データベースを使用可能にしたOracle Collaboration Suiteをアップグレードした後、Oracle Collaboration Suite Searchで結果が返されないことがあります(4540079)。この問題は次の手順で修正します。

  1. wk_testとしてOracle Collaboration Suiteデータベースにログインします。

  2. 次のコマンドを実行します。

    exec wk_adm.use_instance('wk_inst');
    exec wk_util.register_dft_federated_sources;
    
    
  3. アプリケーション層で次のコマンドを入力し、OPMNを使用してOC4J_OCSClientプロセスを再起動します。

    $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl restartproc process-type=OC4J_OCSClient
    

2.2.1.8 Oracle Real-Time CollaborationユーザーへのBUSINESSADMINおよびBUSINESSMONITORロールの付与

アップグレード前にbusinessadminおよびbusinessmonitorロールが付与されていたユーザーに対して、これらのロールを付与するには、中間層のアップグレード後に次の手順を実行します。

  1. rtc_appユーザーとして、Oracle Real-Time Collaborationで使用されるOracle Collaboration Suiteデータベースにログインします。次の問合せを実行し、businessadminおよびbusinessmonitorロールが付与されているOracle Real-Time Collaborationユーザーを調べます。

    select user_name, CASE WHEN default_role_id IN(6,7) THEN 'businessmonitor'  WHEN default_role_id IN(4,8) 
    THEN 'businessadmin' END "Role Name" from rtc_users where default_role_id in (6,7,4,8);

    たとえば、ユーザーRTCBADMINbusinessadminロールが付与され、ユーザーRTCBMONITORbusinessmonitorロールが付与されている場合、次の応答が返されます。

    USER_NAME            Role Name
    -------------------- ---------------
    RTCBADMIN            businessadmin
    RTCBMONITOR          businessmonitor
    
    2 rows selected.
    
    
  2. これらのユーザーにbusinessadminまたはbusinessmonitorロールを付与するには、Oracle Collaboration Suiteアプリケーション層のOracleホームのimeeting/binディレクトリから次のコマンドを入力します。

    rtcctl> modifyRole -username username -rolename {businessadmin|businessmonitor}
    
    

    usernameは、アップグレード前にbusinessadminまたはbusinessmonitor権限が付与されていたOracle Real-Time Collaborationユーザーの名前です。次に例を示します。

    rtcctl> modifyRole -username RTCBADMIN -rolename businessadmin
    
    
  3. このユーザーとしてOracle Real-Time Collaborationにログインし、正しい管理タブまたは監視タブが表示されることを確認します。

2.2.1.9 Delegated Administration Serviceを使用したアップグレード済Calendarアカウントの変更

アップグレード後に、Delegated Administration Serviceを使用して特定のユーザー・アカウントを変更しようとすると、次のようなエラーが発生することがあります。

Error

Post Plugin Errors.
Calendar - oracle.idm.provisioning.plugin.PluginException: Calendar storage cannot be modified. 
Use the calendar administration tool to move the calendar account from one storage location to another

これは一般に、アップグレード前にOracle Calendarに存在しなかったユーザー・アカウントに対して発生します。(4513293)

この問題には2つの回避策があります。どちらの回避策でも、アカウントのステータスをUPGRADE_IN_PROGRESSからPROVISIONING_NOT_REQUIREDに変更する必要があります。

回避策1: Oracle Directory Managerを使用

  1. Oracle Directory Managerを起動します。

    $ORACLE_HOME/bin/oidadmin
    
    
  2. Oracle Directory Managerにログインします。

  3. 「システム・オブジェクト」フレームで、次の手順を実行します。

    1. 「エントリ管理」を拡張します。

    2. dc=com | dc=acmeなど、適切なサブスクライバdnにナビゲートします。

    3. 「cn=users」を拡張します。

  4. 影響を受けるユーザーを選択します。

  5. 右側のペインで、次の属性を見つけます。

    orclUserApplnProvStatus;CALENDAR_CALENDAR
    
    
  6. この属性の値をPROVISIONING_NOT_REQUIREDに設定します。

回避策2: コマンドラインの使用

次のコマンドを実行します。

% printf "dn: `$ORACLE_HOME/bin/ldapsearch -host host -port port -D managerdn -w password -b basedn 
(mail=mail_of_the_user) dontremoveme`\nchangetype: modify\nreplace:
orclUserApplnProvStatus;CALENDAR_CALENDAR\norclUserApplnProvStatus;CALENDAR_CALENDAR:
PROVISIONING_NOT_REQUIRED\n" | $ORACLE_HOME/bin/ldapmodify -host host -port port -D managerdn -w password

次に例を示します。

% printf "dn: `$ORACLE_HOME/bin/ldapsearch -host host1.acme.com -p 389 -D cn=orcladmin -w test1 -
b dc=acme,dc=com (mail=john.doe@acme.com) dontremoveme`\nchangetype: modify\nreplace:
orclUserApplnProvStatus;CALENDAR_CALENDAR\norclUserApplnProvStatus;CALENDAR_CALENDAR:
PROVISIONING_NOT_REQUIRED\n" | $ORACLE_HOME/bin/ldapmodify -host host1.acme.com -p 389 -D cn=orcladmin -w test1

2.2.1.10 Application Serverメタデータ・リポジトリ・アップグレード・アシスタント

Application Serverメタデータ・リポジトリ・アップグレード・アシスタントは、Oracle Collaboration Suiteメディア・キットに含まれていません。このアシスタントが必要な場合は、Oracle MetaLinkのNote 330672.1を参照してください。

http://metalink.oracle.com

2.2.1.11 orclMailSMTPExternalFilterProcessがNULLでない場合にアプリケーション層のアップグレードが失敗する

orclMailSMTPExternalFilterProcessがNULLでない場合、アプリケーション層のアップグレードが失敗します。アップグレードの前にこの属性が設定されている場合は、設定を解除し、アップグレード後に次の手順を実行して再設定する必要があります。

  1. Oracle Internet DirectoryでorclMailSMTPExternalFilterProcessを設定解除します。これは、cn=OracleContextcn=Computerscn=<mid_host>cn=<mid_name>cn=EmailServercn=mailProcesConfigcn=<mid_host>:UM_SYSTEM:smtp_out:orclMailSMTPExternalFilterProcessにあります。

  2. 次の2つのエントリを使用してLDIFファイルを作成します(「dn: cn=...」は1つの行に入れてください)。

    dn: cn=<upgrade_oracle_home_path>,cn=<hostname>,cn=Computers,cn=OracleContext changetype: modrdn newrdn: cn=<old_oracle_home_dir_name(not fullpath)> . dn: cn=EMailServerContainer,cn=Products, cn=OracleContext changetype: modifyreplace: orclproductversionorclproductversion: 9.0.4

  3. 次を実行してから、「再試行」ボタンをクリックします。

    $ORACLE_HOME/bin/ldapmodify -h stanc01 -p 4032 -D cn=orcladmin -w welcome1 -c -v -f <ldif_filename_for_above>

2.2.1.12 アップグレード・シナリオでCalendarリソースの参照権限が作成されない

アップグレード・シナリオでCalendarリソースの参照権限が作成されません。この問題を修正するには、次のLDIFを適用します。

  1. 次のコマンドを実行してLDIFを適用します。

    ldapmodify -h hostname -p port -D binddn -w passwd -f file

  2. 次のようにLDIFを適用します。

    dn: cn=Resources,cn=Calendar,cn=Products,cn=OracleContext,<subscriber dn> changetype: modify add: orclaci orclaci: access to entry filter=(objectclass=orclCalendarResource) by dn=".*,cn=Application Entities,cn=Calendar,cn=Products,cn=OracleContext" (browse,add,delete) by * BindMode="Proxy" (browse,noadd,nodelete) - add: orclaci @ orclaci: access to attr!=(userpassword, @ authpassword,orclpassword,orclPasswordAttribute) by dn=".*,cn=Application Entities,cn=Calendar,cn=Products,cn=OracleContext" (read,search,compare,write,selfwrite) by * BindMode="Proxy" (read,search,compare)

2.2.2 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関する既知の問題

次の表にOracle Collaboration Suiteのアップグレードに関する既知の問題を示します。

表2-3 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関する既知の問題

説明 操作 バグ番号

スタンドアロンのOracle Calendarアプリケーション・システムをアップグレードする場合、アップグレード・アシスタントがdestdirおよびdestverパラメータを受け入れません。

destdirおよびdestverパラメータは使用しないでください。これらは、10gリリース1(10.1.1)では不要です。次に例を示します。

/u01/ocs10/ocas/upgrade/ocasua.sh
-srcver 9.0.4
-srcdir /u01/ocs904
-confdir /usr/local/apache/conf

4473874

Oracle Ultra Searchで構成されたアプリケーション層をアップグレードする場合、アップグレード中およびアップグレード後にエラーが発生します。

Oracle Collaboration Suite Information Storageデータベースをアップグレードした後、Oracle MetaLinkからパッチ4493920をダウンロードし、パッチZIPファイルに含まれている指示に従って、アップグレード済のOracle Collaboration Suiteデータベースにパッチを適用します。

このパッチは、2.2.1.2項に示した問題に対処するものです。

4493920

Oracle Mailで構成されたアプリケーション層を10.1.1にアップグレードした後、http://apptier_host:apptier_port/umのOracle WebMailページにログインすると、NullPointerExceptionが発生します。

アップグレード済のアプリケーション層を実行するシステムで、次の手順を実行します。$ORACLE_HOMEはアップグレード済のアプリケーション層のOracleホームです。

  1. $ORACLE_HOME/um/client/config/toolkit.propertiesの内容を$ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_OCSClient/config/oc4j.properties
    の内容に追加します。次に例を示します。

    cat $ORACLE_HOME/um/client/config/toolkit.properties >>
    $ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_OCSClient/config/oc4j.properties
  2. PERL5LIB環境パラメータを次のように設定します。

    $ORACLE_ HOME/perl/lib:$ORACLE_HOME/perl/lib/5.6.1:
    $ORACLE_HOME/perl/lib/site_ perl/5.6.1
  3. clientupgv2_1.plスクリプトを実行します。

    $ORACLE_HOME/perl/bin/perl 
    $ORACLE_HOME/oes/bin/clientupgv2_1.pl -
    o path_to_old_oracle_home -n path_to_new_oracle_home
  4. OC4J_OCSClientコンテナを再起動します。

    $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl 
    restartproc process-type=OC4J_OCSClient

4513034、4526818、4540048

「データベース・スキーマのパスワードの指定」ダイアログ・ボックスで入力したパスワードは検証されないため、間違っていると、アップグレードに失敗する可能性があります。

「データベース・スキーマのパスワードの指定」ダイアログ・ボックスでは、必ず正しいパスワードを入力してください。この問題は、2.2.1.4「データベース・スキーマの正しいパスワードの入力」にも記載されています。

4510605

Oracle Ultra Searchの索引および構成データを手動で移行する手順を実行し、元のスキーマとは異なるパスワードで新しいスキーマを作成した場合、data-sources.xmlファイルのパスワードは古くなっています。

アップグレード済のアプリケーション層のOracleホームにあるj2ee/OC4J_OCSADMIN/config/data-sources.xmlファイルを開き、パスワードの値を新しいパスワードに変更します。

4513620

アプリケーション層のアップグレード中に既存のOracle Ultra Search索引を使用することを選択した場合、アップグレード済のOracle Collaboration Suite Searchは既存の索引を使用して検索結果が返しますが、問合せアプリケーションは結果を返しません。

既存の索引を使用することを選択した場合、Oracle Collaboration Suite Searchを使用してただちに検索を実行できます。ただし、http://host:port/ultrasearch/query/search.jspの問合せアプリケーションを使用してただちに検索を実行することはできません。このアプリケーションは新しいシステムを指しているため、クロールが完了するまで正しい問合せ結果が返されないことが原因です。

クロールが完了したことを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLの管理者ページにアクセスします。

    http://host:port/ultrasearch/admin
    
  2. インスタンスを選択し、「スケジュール」タブをクリックします。

  3. すべてのスケジュールをチェックし、クロールが完了していることを確認します。

4513123

アプリケーション層をアップグレードした後、Oracle Content Servicesを構成しようとすると、エラーが発生します。

The database you have chosen does not contain 
valid Workflow schema.
Choose another database to proceed.

2.2.1.3項の手順に従います。

4514251

Oracle Ultra Searchの索引および構成データを手動で移行し、アプリケーション層をアップグレードした後、Oracle Collaboration Suite Searchページで検索を実行できません。

この問題は、デフォルトのWK_INSTインスタンス以外のOracle Ultra Searchインスタンスを移行した場合に発生します。この問題を解決するには、アプリケーション層のアップグレード後に2.2.1.6項の手順を実行します。

4519770

ほとんどのプラットフォームで、FastCGIで使用されるソケットのパスが最大108文字に制限されています。パスがこの長さを超えると、Oracle HTTP Serverのアップグレード中に次のエラーが発生することがあります。

FastCgiServer ORACLE_ HOME/Apache/Apache/fcgi-bin/echo: 
path "ORACLE_HOME/Apache/Apache/logs/fastcgi/
2c62973500753dd86979136f0c55618a"
is too long for a Domain socket.

中間層のアップグレードを開始する前に、ソースのOracleホームのApache/Apache/confディレクトリにあるhttpd.confファイルのFastCGIモジュール構成セクションに次の行を追加します。

FastCgiIpcDir "/tmp/fcgi"

次に例を示します。

<IfModule mod_fastcgi.c>
FastCgiIpcDir "/tmp/fcgi"
Alias /fastcgi/ "/usr/local/home/ocssgt/ocsv2midupm15cd2_
zhtw/OraHome1/Apache/fastcgi/" ... </IfModule>

4519543

アップグレードを実行した後、MozillaまたはFirefoxベースのブラウザでシングル・サインオンに失敗します。

この問題を回避するには、次のいずれかを実行します。

  • Microsoft Internet Explorerを使用してアプリケーションにログインします。

  • エラーが表示されたら、アドレス・フィールドのURLを手動で変更します。(ユーザーはSingle Sign-Onにログインできます。エラーが発生するのはリダイレクトの段階のみです。この時点で、アドレス・フィールドのポート番号を手動で変更すれば、アプリケーションにアクセスできます。)次の手順を実行します。

    1. アプリケーションにアクセスするURL(たとえば、Oracle Collaboration Suite Searchにアクセスする場合はhttp://host:7777/search)を入力します。

    2. ブラウザが「シングル・サインオン」ページにリダイレクトされます。ユーザー名とパスワードを入力してログインします。

    3. エラー・ページが表示されます。

    4. アドレス・フィールドのURLを手動で編集してポート7777に戻します。これでアプリケーションが正しく表示されます。

4541079

Oracle Real-Time Collaborationで構成された中間層をアップグレードする際に、businessadminおよびbusinessmonitorロールが保持されません。アップグレード前にこれらのロールが付与されていたユーザーは、アップグレード後に管理タブや監視タブを表示できなくなります。

中間層のアップグレード後に2.2.1.8項の手順を実行します。

4477138

Oracle Collaboration Suiteリリース1(9.0.3.1)からアップグレードした後、一部のユーザーが次のURLのOracle Collaboration Suiteポータル・ページにログインすると、

http://hostname:port/pls/portal

すべてのポートレットでエラーが表示されます。

このエラーは、orclguestユーザー、またはデフォルトのポータル・ページが変更されたユーザーに対して発生します。ポータルにログインしたユーザーは、新しい「Oracle Collaboration Suite Collaborative Portlets」ページではなく、古いポータル・ページにリダイレクトされます。

ユーザーのデフォルト・ホームページを新しいポータルに設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Collaboration Suiteポータル・ページに移動し、orcladminとしてログインします。

  2. 「ビルダー」リンクを選択します。

  3. 「管理」タブをクリックします。

  4. 「Portalユーザー・プロファイル」ポートレットで、「orclguest」と入力し、「編集」をクリックします。

  5. 「デフォルト・ホームページ」フィールドで、「リセット」をクリックします。

  6. 「OK」をクリックします。

ポータル・ページにログインすると、ユーザーは新しいページにリダイレクトされます。

4518896

アップグレード中にUltra Searchコンフィギュレーション・アシスタントが失敗することがあります。次のようなエラーが表示されます。

Failed to create service entries for 
existing Ultra Search instances java.sql.SQLException: ORA-20000:
Oracle Ultra Search error ORA-06512: at "WKSYS.WK_ERR", line 179 ORA-06512: at line 1

これは、Oracle Collaboration Suiteツールを使用して、または手動の回避策として、Oracle Internet DirectoryにtargetDNカタログを作成した場合に起こります。この場合、アップグレード中にtargetDNを作成するコマンドが失敗し、その他のコンポーネントのカタログも作成されません。

回避策:

  1. Oracle Internet Directoryをアップグレードする前に、(catalog.shを使用して)targetDNカタログを削除します。

    $ORACLE_HOME/ldap/bin/catalog.sh -
    connect connect_descriptor -
    delete -attr targetDN

    connect_stringは、インフラストラクチャ・データベースのデータベース接続文字列(asdbなど)です。

  2. Oracle Internet Directoryをアップグレードした後、catalog.shを使用してtargetDNカタログを再作成します。これにより、既存のtargetDN値がカタログに移入されます。

    $ORACLE_HOME/ldap/bin/catalog.sh -
    connect connect_string -
    delete -attr targetDN $ORACLE_HOME/ldap/bin/catalog.sh -
    connect connect_string -
    add -attr targetDN

アップグレード前手順を実行せずにアップグレード中に問題が発生した場合、アップグレード前のインフラストラクチャとその他のOracle Collaboration Suiteコンポーネントをバックアップからリストアし、この項のアップグレード前手順を実行した後、アップグレードを再度開始することをお薦めします。

4534141

中間層のアップグレード後に、Oracle Collaboration Suite Searchを使用したWeb検索で結果が返されません。

既存の索引を使用するオプションを選択していない場合は、中間層のアップグレード後、Oracle Collaboration Suite SearchがアップグレードされたOracle Collaboration Suiteデータベースの索引を指すように、oc4j-ra.xmlファイルを変更します。

アップグレード済のアプリケーション層が実行されているシステムで次の手順を実行します。

  1. 索引ドキュメントを含むOracle Ultra Searchインスタンスのユーザー名、パスワードおよびインスタンス名を入力して、$ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_OCSClient/connectors/UltraSearch/
    UltraSearch/META-INF/oc4j-ra.xml
    ファイルを変更します。

    次に例を示します。

    <config-property name="userName" value="wk_test"/>
    <config-property name="password" value="wk_test"/>
    <config-property name="instanceName" value="wk_inst"/>
    
    
  2. $ORACLE_HOME/j2ee/OC4J_OCSClient/application-deployments/default/UltraSearchディレクトリにあるoc4j-ra.xmlファイルのキャッシュを削除します。

  3. OC4J_OCSClientインスタンスを再起動します。

    $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl 
    restartproc process-type=OC4J_OCSClient

4520407

中間層のアップグレード中にOracle Ultra Searchインスタンスを移行すると、検索属性のLOVが移行されません。

アップグレード前に検索属性を定義した場合、検索属性は新しいインスタンスに移行されますが、LOVは移行されません。たとえば、アップグレード前に、MTS、SMTS、PMTSおよびCMTSという値のリストを持つdeveloper検索属性があったとします。アップグレード・プロセスでは、developer検索属性のみが移行されます。

これを回避するには、新しいインスタンスの各検索属性に対してLOVを再作成します。

4547755/4546079

Oracle Collaboration Suiteをアップグレードし、カスタム・データベースを使用可能にした後、Oracle Collaboration Suite Searchが機能しないことがあります。

2.2.1.7「使用可能にしたデータベースでのOracle Collaboration Suite Searchの構成」を参照してください。

4540079

アップグレード中にCalendarリソースを参照する権限が付与されません。

問題を修正するには、次の内容のLDIFファイルを作成して適用します。

dn: cn=Resources,cn=Calendar,cn=Products,cn=OracleContext,
<subscriber dn>changetype: modifyadd: orclaciorclaci:
access to entry filter=(objectclass=orclCalendarResource)
bydn=".*,cn=Application Entities,cn=Calendar,cn=Products,
cn=OracleContext"(browse,add,delete) by * BindMode="Proxy"
(browse,noadd,nodelete)-add: orclaci@ orclaci:
access to attr!=(userpassword,@ authpassword,
orclpassword,orclPasswordAttribute)
by dn=".*,cn=ApplicationEntities,cn=Calendar,
cn=Products,cn=OracleContext"(read,search,compare,write,selfwrite)
by * BindMode="Proxy"(read,search,compare)

4560542/4514433


2.2.3 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関するグローバリゼーションの問題

次の表にOracle Collaboration Suiteをアップグレードする際のグローバリゼーションの問題を示します。

表2-4 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関するグローバリゼーションの問題

説明 操作 バグ番号

アップグレード時に、マルチバイトのスキーマ名およびマルチバイトのインスタンス名がUltra Searchに含まれている場合、手動の回避策の手順を実行する必要があります。

Oracle Universal Installerでマルチバイトのスキーマ名を入力できない場合、10.1.1で英語のスキーマを作成し、Ultra Searchのインスタンスおよび索引データを10.1.1に移行します。インスタンス名をマルチバイトにするには、Javaの\uxxxx形式でエンコードされたインスタンス名を使用してアップグレード・レスポンス・ファイルを手動で変更します。

4484553

Oracle Real-Time Collaboration 10gリリース1(10.1.1)にアップグレードする場合、指定するスキーマ・パスワードはRTC_APPスキーマ・パスワードであることが必要です。Oracle Real-Time Collaborationのスキーマ・パスワード(RTC、RTC_REP、RTC_IMおよびRTC_APP)はすべて、指定したパスワードにリセットされます。

これを回避するには、RTC_APPスキーマ・パスワードをアップグレード前のRTCスキーマ・パスワードと同じものに変更します。

4400972


2.2.4 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関するドキュメントの問題

次の表に『Oracle Collaboration Suiteアップグレード・ガイド』のドキュメントの問題を示します。

表2-5 Oracle Collaboration Suiteのアップグレードに関するドキュメントの問題

説明 操作 バグ番号

『Oracle Collaboration Suiteアップグレード・ガイド』のOracle Ultra Search用のwk0config.sqlの実行に関する項に誤りがあります。

この項のステップ3は、正しくは次のとおりです。

$ORACLE_HOME/bin/sqlplus "sys/sys_password as sysdba"

sys_passwordsysのパスワードです。

4527038

『Oracle Collaboration Suiteアップグレード・ガイド』の分散型のOracle9iASメタデータ・リポジトリに関する項と分散型のOracle9iASメタデータ・リポジトリのアップグレードに関する項に、間違った情報が含まれています。

これらの項には、分散型のOracle9iASメタデータ・リポジトリを使用している場合、Oracle9iASメタデータ・リポジトリで構成されたインフラストラクチャをアップグレードする前に中間層をアップグレードできると記載されていますが、これは誤りです。正しくは、Oracle9iASメタデータ・リポジトリをホストしているデータベースがOracle Database 10gにアップグレードされていないと、中間層のアップグレード中にOracle Ultra Searchのインスタンス・データを移行する際に、Oracle Ultra Searchのアップグレードが失敗します。

中間層のアップグレードを実行する前に、Oracle9iASメタデータ・リポジトリで構成されたインフラストラクチャをアップグレードする必要があります。

4527187

『Oracle Collaboration Suiteアップグレード・ガイド』のOracle Ultra Searchのアップグレードに関する項に間違った情報が含まれています。

この項には、分散型のOracle9iASメタデータ・リポジトリを使用している場合、Oracle Ultra Searchはステージング・アップグレードをサポートすると記載されていますが、これは誤りです。

Oracle9iASメタデータ・リポジトリの分散構成では、Oracle9iASメタデータ・リポジトリ・データベースをOracle9iAS Infrastructureの一部としてアップグレードすると、中間層をアップグレードするまでOracle Ultra Searchは機能しなくなります。

4527187

テキスト索引のアップグレードに関する項の手順は、Information Storageデータベースのアップグレード後に実行する必要があります。

この項で説明されている手順は、Information Storageデータベースのアップグレード後に実行してください。中間層のアップグレード後に実行しても問題は発生しませんが、実行する必要があるのは1度だけです。

この手順は、テキスト索引が空でないときに実行します。テキスト索引が空かどうかは、次のいずれかの方法で調べます。

アップグレード前に、es_mailユーザーとしてInformation Storageデータベースにログインし、次の問合せを実行します。

select count(1) from es_imt_msgbody;

結果が0より大きい場合、索引は空ではありません。

あるいは、アップグレード後に、ログ・ファイルORACLE_HOME/oes/log/upgrade905.logに次のメッセージが記録されているかどうか確認します。

Text search index is not empty. 
Please upgrade index manually by running
recreate_text_index.sql

4540058

Oracle Emailのアップグレードの準備に関する項に抜けているステップがあります。

catalog.shスクリプトを実行する前に、ORACLE_HOME環境変数をアップグレード済のインフラストラクチャのOracleホームに設定します。この変数が設定されていないと、スクリプトを実行したときに次のエラーが表示されます。

./catalog.sh: line 24:
cd: /ldap/load: No such file or directory ./catalog.sh: line 695: /ldap/log/nullct:
No such file or directory Unable to detect database using connect descriptor iasdb. Check Net8 client connect descriptor configuration settings.

4539928