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Oracle Collaboration Suiteリリース・ノート
10gリリース1(10.1.1) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25364-01
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7 Oracle Mailリリース・ノート

この章では、Oracle Mail関連のリリース・ノートの問題がまとめられています。この章の内容は次のとおりです。


注意:

このドキュメントは2005年9月24日に更新されました。

7.1 Oracle Mailの新機能

7.2 Oracle Mailの既知の制限および回避策

異なるキャラクタ・セットの添付ファイルの検索

添付ファイル名の検索を実行する際、検索の動作は、Oracle Mailサーバーが検索索引の作成時に使用するキャラクタ・セットによって決まります。検索対象の文字が、Oracle Mailサーバーが検索索引の作成時に使用したキャラクタ・セットにない場合、添付ファイルは見つかりません。

複数のメールIDを持つベース・ユーザー

複数のメールIDを持つベース・ユーザーは、Oracle Collaboration Suite 10gの一元化されたプロビジョニング・フレームワークから管理できません。複数のメールIDを持つユーザーは、Oracle Delegated Administration Servicesから管理できないため、これらのユーザーの管理にはOracle WebMailを使用する必要があります。

ドメインでのパブリック電子メール・フォルダの共有

ドメイン全体で使用可能な共有のパブリック電子メール・フォルダを作成できるのは、Oracle Connector for Outlookを使用した場合のみです。


関連項目:

共有フォルダの作成の詳細は、『Oracle Mail管理者ガイド』の付録Cのパブリック・フォルダの作成に関する項を参照してください。

7.3 Oracle Mailの既知の問題

次の表に、Oracle Mailの既知の問題を示します。

表7-1 Oracle Mailの既知の問題

説明 操作 バグ番号

配信リストへの招待の再確認は、再確認がリッチ・テキスト形式で送信されると失敗します。

招待の再確認の送信には、プレーン・テキストを使用します。

4162028

Oracle Discussionsのフォルダは、大文字と小文字で区別できません。

フォルダを区別するために大文字と小文字を使用しないでください。

4258365

メッセージ・リカバリは、ハウスキーパーが実行されるまで機能しません。

ハウスキーパを実行します。

4383657

成功、失敗および遅延のプリアンブルは、DSNには設定時でも表示されません。

なし。

4446226

IMAPでは、990文字を超えるネストされたフォルダ名は処理できません。

なし。

4462743

1人の電子メール・ユーザーに対してOracle Textの索引付けが有効になっている場合、すべての電子メール・ヘッダー・フィールドに対する文字列の部分検索はできません。

電子メールのヘッダーで文字列の部分検索を実行する場合は、Oracle Textの索引付けを有効にしないでください。

4477343

「ポリシー」ページからCollaboration Suiteデータベースにフィルタを適用するとき(「管理」→「ポリシー」→「アプリケーション」→「Collaboration Suiteデータベース」→「フィルタの構成」)、フィルタはデータベース内のメッセージに対してはトリガーされません。

これを修正するには、Oracle Internet Directory Managerを使用して、次のパラメータを変更する必要があります。

まず、次のコマンドを使用して、フィルタが適用されたアプリケーション層のウィルス・スクラバ・プロセスのorclguid属性の値を見つけます。

注意: 次のコマンドは、複数行にわたっていますが、単一のコマンドラインです。イタリック体のテキストは、アプリケーション層の必要な値に置き換えます。

ldapsearch -D "cn=orcladmin" -w password_for_"cn=orcladmin" -
h ldap_server_host_name -
p port_on_which_ldap_server_listens -
b"cn=
middle_tier_host_name
:um_system:vs,cn=mailProcessConfig,cn=eMailServer,cn=
middletier_oracle_home_path,cn=middle_tier_host_name
,cn=Computers,cn=OracleContext"-s one "objectclass=*" orclGuid

Oracle Internet Directory Managerを使用して、次のエントリにナビゲートします。

orclMailProcFilterProcGUID=
value_obtained_from_previous_search,
name=name_of_filter_applied_to_Collaboration_Suite_Database
,cn=Filters,cn=Policies,cn=um_system,cn=EMailServerContainer,cn=Products,cn=OracleContext

orclmailprocfilterschedule属性の値をmsgに置き換え、「適用」をクリックします。

4481482

DASには、アーカイブ・ポリシーがなくても「デフォルト」と表示されます。

なし。

4484334

「フィルタを適用」ページのアプリケーション・エラーには、次の動作が含まれます。

Oracle WebMailにログインし、「管理」→「ポリシー」→「フィルタ・アプリケーション」を選択します。「フィルタ・アプリケーション」ページで「送信/ローカル/データベース」リンクをクリックするか、命令からフィルタの適用を解除すると、次のエラーが発生します。

「アプリケーション・エラー - 内部エラーが発生しました; システム管理者に知らせてください」

フィルタを適用する前に、そのサーバーのインスタンスが1つしかないことを確認します。

4484619

情報を表示する十分な権限を持たない個人によって検索が実行されても、ユーザーがメンバーであるリストの数が表示されます。検索者にユーザーがメンバーであるすべてのリストを表示する十分な権限がないため、実際に表示されるリスト数と、表に表示された数に差があります。

なし。

4485186

負荷が大きい場合、Oracle Web Accessクライアントからのデータベース接続数が非常に多くなっている可能性があります。

プロパティoracle.mail.sdk.esmail.cache_scheme=2を設定することにより、アプリケーションで使用されているデータベース接続プール・スキームを固定スキームに変更できます。最大接続数は、プロパティoracle.mail.sdk.esmail.connpool_max_limitで設定できるようになります。固定スキームにより、Oracle Web Accessクライアントからデータベースへのデータベース接続数は、指定した最大限度を決して超えることはありませんが、これはクライアントのパフォーマンスを大幅に低下させる可能性があります。

4485215

Oracle Discussionsでは、「検索結果」ページに、メッセージの本文のメッセージ・コンテンツ・タイプが表示されます。

なし。

4486425

ユーザーのプロビジョニングが解除された後、ユーザーの状態を「非アクティブ」から「アクティブ」に変更すると、ユーザーは再プロビジョニングされません。

ユーザーを再プロビジョニングするには、管理者はOracle Delegated Administration Servicesを使用する必要があります。

4486586

複数メール・ストア・メッセージ挿入モードが自動の場合、SMTPインバウンドがDL用にダンプされます。

送信モードを有効にするか、デフォルトの挿入モードRoundRobinを使用します。

4489538

バックアップおよびリストア手順を実行すると、メッセージ受信日が変更されます。

なし。

4492896

HTML形式で送信されたメッセージの本文は、Oracle WebMailには表示されません。

HTML形式のメッセージはOutlookで表示します。

4495432

スパム制御の拒否理由は、改行がある場合、部分的に表示されます。

最初の改行後の拒否理由は、Oracle WebMailでは表示されません。

スパム・エラー拒否理由の値には単一行を使用します。

4495683

NNTPサーバー・ピアを削除すると、すべての使用可能なピアが現在のピアになります。

なし。

4498864

SMTPインバウンドおよびアウトバウンド・サーバーの「エラー・メッセージをすべてDSNに含める」パラメータが、「False」と設定されていても、「True」と表示されます。

なし。

4501342

パブリック・フォルダが、Oracle WebMailまたはOracle Web Accessクライアントで開くことができません。

パブリック・フォルダは、標準のIMAPクライアントで開きます。

4503365

リスト・サーバーによって送信されたメッセージ・ヘッダーの部分が、メッセージ本文に表示されます。

なし。

4503517


7.4 Oracle Mailのグローバリゼーション関連の問題

次の表に、Oracle Mailのグローバリゼーション関連の問題を示します。

表7-2 Oracle Mailのグローバリゼーション関連の問題

説明 操作 バグ番号

Outlookを使用すると、ISO-2022-JPキャラクタ・セットの変数のエンコーディングが、メッセージ・ヘッダーを破損し、メッセージが読めない状態になります。

なし。

4258895

Oracle WebMail管理者ヘルプ・ページの繁体字中国語の索引エントリは、繁体字中国語文字と英語の言葉が混じり、正しく表示されません。

なし。

4389408

DSNメールは、Collaboration Suite Controlページで設定した言語オプションに翻訳されません。メッセージの件名と本文の部分は英語です。

  1. 現在、Oracle Internet Directoryのorclmailsmtpdsndefaultlang属性は、IANA言語コードに設定されています。これを同等のOracle NLS言語コードに変更する必要があります。

  2. orclmailsmtpdsndefaultlang属性は、smtp_in、smtp_out、リストの各サーバーに対して設定できます。

  3. 使用される同等のOracle NLS言語コードをバグ番号4400869から見つけ、OIDマネージャを使用して、orclmailsmtpdsndefaultlang属性を変更します。

  4. orclmailsmtpdsndefaultlang属性は、次の識別名を持つエントリで見つかります。

    cn=<middle tier host name>:um_system:<server
    name>,cn=mailProcessConfig,cn=EMailServer,


    cn=<Oracle Home>,cn=<middle tier host
    name>,cn=Computers,cn=OracleContext

    変数の値は次のとおりです。

  • middle tier host name: 中間層(アプリケーション層)の名前

  • Oracle Home: Oracleホームのパス

  • Server name: smtp_inサーバー、smtp_outサーバーまたはリスト・サーバー

4453262

管理者によって送信されたサブスクリプションDSNメッセージが、文字化けします。

この問題を防ぐために、配信リスト管理者は、招待によりメンバーを追加する必要があります。

4477041

Oracle Web Accessクライアントから送信された日本語の添付ファイルは、Oracle WebMail、Oracle Web AccessクライアントおよびOutlookで破損します。

なし。

4485111

oesbkpでは、非ASCIIルールが正常にリストアされません。

なし。

4540467


7.5 Oracle Mailのドキュメント関連の問題

次の表に、Oracle Mailのドキュメント関連の問題を示します。

表7-3 Oracle Mailのドキュメント関連の問題

説明 操作 バグ番号

複数のCollaboration Suiteデータベースがある場合、Oracle Directory Integration and Provisioningを使用して2番目の(デフォルトでない)Collaboration Suiteデータベースにユーザーを作成するには、電子メール・ポリシー・プラグインを記述する必要があります。電子メール・ポリシー・プラグインを作成する手順は、『Oracle Mail管理者ガイド』には記述されていません。

なし。

4335497

『Oracle Mail管理者ガイド』のoesrlを使用してサーバー・サイド・ルールを作成する手順では、active = "no"となるべき箇所がvisible = "no"となっています。正しい本文は次のとおりです。

ルールは、実際に削除しなくても、active="no"と設定することで、非アクティブに設定できます。また、管理者がエンドユーザーに対して特定のルールの使用を強制する必要がある場合、active="no"に設定することで、Oracle WebMailクライアントに対してルールを非表示にできます。

なし。

4450542

『Oracle Mailアプリケーション開発者ガイド』では、サンプル・コードを次のように変更する必要があります。

23行目の#include "esefif.h"#include <stdlib.h>に、95行目のcalloc(sizeof(dummy_gcx))calloc(1,sizeof(dummy_gcx))に置き換えます。

なし。

4504366

IMAPの「スパム最大フラッド数」パラメータのデフォルトの数値は、10000ではなく40です。


4584235

IMAPの「クリアテキストによるログインを許可」パラメータの説明が正しくありません。

正しい説明は次のとおりです。

Trueの場合は、パスワードを平文で送信するLOGINコマンドとSASL認証メカニズム、PLAINおよびLOGINが使用可能になります。Falseの場合、SASL認証を有効にするか、「STARTTLSコマンドをサポート」パラメータをTrueに設定し、IMAPサーバーにログインしてパスワードを傍受できないようにする必要があります。

4589625