この章では、Oracle Mail関連のリリース・ノートの問題がまとめられています。この章の内容は次のとおりです。
注意: このドキュメントは2005年9月24日に更新されました。 |
ディレクトリ・キャッシュ: Oracle Collaboration Suite 10g WebMailクライアントを使用すると、より速い検索が可能になります。
Oracle Contacts: Oracle Collaboration Suiteのこの新しい機能により、Oracle Mailのユーザーはスイート全体のアドレス帳を利用できます。
サード・パーティの保存場所へのユーザー・メッセージのアーカイブを可能にする新しいアーカイブ・ポリシー
メッセージベースの電子メール添付ファイルを拒否する新しいルーティング制御機能
削除されたメールのリカバリ
管理者がCollaboration Suiteデータベースでメッセージを検索し、詳しく分析するために指定フォルダにメッセージを移動できるメッセージの取消し機能
異なるキャラクタ・セットの添付ファイルの検索
添付ファイル名の検索を実行する際、検索の動作は、Oracle Mailサーバーが検索索引の作成時に使用するキャラクタ・セットによって決まります。検索対象の文字が、Oracle Mailサーバーが検索索引の作成時に使用したキャラクタ・セットにない場合、添付ファイルは見つかりません。
複数のメールIDを持つベース・ユーザー
複数のメールIDを持つベース・ユーザーは、Oracle Collaboration Suite 10gの一元化されたプロビジョニング・フレームワークから管理できません。複数のメールIDを持つユーザーは、Oracle Delegated Administration Servicesから管理できないため、これらのユーザーの管理にはOracle WebMailを使用する必要があります。
ドメインでのパブリック電子メール・フォルダの共有
ドメイン全体で使用可能な共有のパブリック電子メール・フォルダを作成できるのは、Oracle Connector for Outlookを使用した場合のみです。
関連項目: 共有フォルダの作成の詳細は、『Oracle Mail管理者ガイド』の付録Cのパブリック・フォルダの作成に関する項を参照してください。 |
次の表に、Oracle Mailの既知の問題を示します。
表7-1 Oracle Mailの既知の問題
説明 | 操作 | バグ番号 |
---|---|---|
配信リストへの招待の再確認は、再確認がリッチ・テキスト形式で送信されると失敗します。 |
招待の再確認の送信には、プレーン・テキストを使用します。 |
4162028 |
Oracle Discussionsのフォルダは、大文字と小文字で区別できません。 |
フォルダを区別するために大文字と小文字を使用しないでください。 |
4258365 |
メッセージ・リカバリは、ハウスキーパーが実行されるまで機能しません。 |
ハウスキーパを実行します。 |
4383657 |
成功、失敗および遅延のプリアンブルは、DSNには設定時でも表示されません。 |
なし。 |
4446226 |
IMAPでは、990文字を超えるネストされたフォルダ名は処理できません。 |
なし。 |
4462743 |
1人の電子メール・ユーザーに対してOracle Textの索引付けが有効になっている場合、すべての電子メール・ヘッダー・フィールドに対する文字列の部分検索はできません。 |
電子メールのヘッダーで文字列の部分検索を実行する場合は、Oracle Textの索引付けを有効にしないでください。 |
4477343 |
「ポリシー」ページからCollaboration Suiteデータベースにフィルタを適用するとき(「管理」→「ポリシー」→「アプリケーション」→「Collaboration Suiteデータベース」→「フィルタの構成」)、フィルタはデータベース内のメッセージに対してはトリガーされません。 |
これを修正するには、Oracle Internet Directory Managerを使用して、次のパラメータを変更する必要があります。 まず、次のコマンドを使用して、フィルタが適用されたアプリケーション層のウィルス・スクラバ・プロセスの 注意: 次のコマンドは、複数行にわたっていますが、単一のコマンドラインです。イタリック体のテキストは、アプリケーション層の必要な値に置き換えます。
Oracle Internet Directory Managerを使用して、次のエントリにナビゲートします。
|
4481482 |
DASには、アーカイブ・ポリシーがなくても「デフォルト」と表示されます。 |
なし。 |
4484334 |
「フィルタを適用」ページのアプリケーション・エラーには、次の動作が含まれます。 Oracle WebMailにログインし、「管理」→「ポリシー」→「フィルタ・アプリケーション」を選択します。「フィルタ・アプリケーション」ページで「送信/ローカル/データベース」リンクをクリックするか、命令からフィルタの適用を解除すると、次のエラーが発生します。 「アプリケーション・エラー - 内部エラーが発生しました; システム管理者に知らせてください」 |
フィルタを適用する前に、そのサーバーのインスタンスが1つしかないことを確認します。 |
4484619 |
情報を表示する十分な権限を持たない個人によって検索が実行されても、ユーザーがメンバーであるリストの数が表示されます。検索者にユーザーがメンバーであるすべてのリストを表示する十分な権限がないため、実際に表示されるリスト数と、表に表示された数に差があります。 |
なし。 |
4485186 |
負荷が大きい場合、Oracle Web Accessクライアントからのデータベース接続数が非常に多くなっている可能性があります。 |
プロパティ |
4485215 |
Oracle Discussionsでは、「検索結果」ページに、メッセージの本文のメッセージ・コンテンツ・タイプが表示されます。 |
なし。 |
4486425 |
ユーザーのプロビジョニングが解除された後、ユーザーの状態を「非アクティブ」から「アクティブ」に変更すると、ユーザーは再プロビジョニングされません。 |
ユーザーを再プロビジョニングするには、管理者はOracle Delegated Administration Servicesを使用する必要があります。 |
4486586 |
複数メール・ストア・メッセージ挿入モードが自動の場合、SMTPインバウンドがDL用にダンプされます。 |
送信モードを有効にするか、デフォルトの挿入モード |
4489538 |
バックアップおよびリストア手順を実行すると、メッセージ受信日が変更されます。 |
なし。 |
4492896 |
HTML形式で送信されたメッセージの本文は、Oracle WebMailには表示されません。 |
HTML形式のメッセージはOutlookで表示します。 |
4495432 |
スパム制御の拒否理由は、改行がある場合、部分的に表示されます。 最初の改行後の拒否理由は、Oracle WebMailでは表示されません。 |
スパム・エラー拒否理由の値には単一行を使用します。 |
4495683 |
NNTPサーバー・ピアを削除すると、すべての使用可能なピアが現在のピアになります。 |
なし。 |
4498864 |
SMTPインバウンドおよびアウトバウンド・サーバーの「エラー・メッセージをすべてDSNに含める」パラメータが、「False」と設定されていても、「True」と表示されます。 |
なし。 |
4501342 |
パブリック・フォルダが、Oracle WebMailまたはOracle Web Accessクライアントで開くことができません。 |
パブリック・フォルダは、標準のIMAPクライアントで開きます。 |
4503365 |
リスト・サーバーによって送信されたメッセージ・ヘッダーの部分が、メッセージ本文に表示されます。 |
なし。 |
4503517 |
次の表に、Oracle Mailのグローバリゼーション関連の問題を示します。
表7-2 Oracle Mailのグローバリゼーション関連の問題
説明 | 操作 | バグ番号 |
---|---|---|
Outlookを使用すると、ISO-2022-JPキャラクタ・セットの変数のエンコーディングが、メッセージ・ヘッダーを破損し、メッセージが読めない状態になります。 |
なし。 |
4258895 |
Oracle WebMail管理者ヘルプ・ページの繁体字中国語の索引エントリは、繁体字中国語文字と英語の言葉が混じり、正しく表示されません。 |
なし。 |
4389408 |
DSNメールは、Collaboration Suite Controlページで設定した言語オプションに翻訳されません。メッセージの件名と本文の部分は英語です。 |
|
4453262 |
管理者によって送信されたサブスクリプションDSNメッセージが、文字化けします。 |
この問題を防ぐために、配信リスト管理者は、招待によりメンバーを追加する必要があります。 |
4477041 |
Oracle Web Accessクライアントから送信された日本語の添付ファイルは、Oracle WebMail、Oracle Web AccessクライアントおよびOutlookで破損します。 |
なし。 |
4485111 |
|
なし。 |
4540467 |
『Oracle Mail管理者ガイド』の第3章「Oracle Mailサーバー」: 次の例には誤りがあり、無視してもかまいません。
Dear <orcl>recipient_full_name</orcl>, Your salary is <orcl>getSalary(recipient_mail_address)@dblink</orcl>. ...
『Oracle Mail管理者ガイド』の第4章「Oracle Collaboration Suite 10g WebMailクライアント」: Oracle WebMailクライアントのプロパティは、oc4j.properties
ファイルの他に、必要に応じて、$ORACLE_HOME/opmn/config/opmn.xml
ファイルのOC4J_OCSClient
セクションおよびOC4J_Mail
セクションで編集します。
注意: 『Oracle Mail管理者ガイド』に記述されているoc4j.properties ファイルのその他の編集作業は、$ORACLE_HOME/opmn/config/opmn.xml ファイルで行う必要があります。
|
『Oracle Mail管理者ガイド』の付録F「Oracle Mail Serverのパラメータおよびログ・ファイル」: Oracle Mailリスト・サーバー・インスタンスのデバッグ・パラメータ・セクションでのログ・ファイルの場所は、$ORACLE_HOME/oes/log/um_system/list
です。
次の表に、Oracle Mailのドキュメント関連の問題を示します。
表7-3 Oracle Mailのドキュメント関連の問題
説明 | 操作 | バグ番号 |
---|---|---|
複数のCollaboration Suiteデータベースがある場合、Oracle Directory Integration and Provisioningを使用して2番目の(デフォルトでない)Collaboration Suiteデータベースにユーザーを作成するには、電子メール・ポリシー・プラグインを記述する必要があります。電子メール・ポリシー・プラグインを作成する手順は、『Oracle Mail管理者ガイド』には記述されていません。 |
なし。 |
4335497 |
『Oracle Mail管理者ガイド』の ルールは、実際に削除しなくても、 |
なし。 |
4450542 |
『Oracle Mailアプリケーション開発者ガイド』では、サンプル・コードを次のように変更する必要があります。 23行目の |
なし。 |
4504366 |
IMAPの「スパム最大フラッド数」パラメータのデフォルトの数値は、10000ではなく40です。 |
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4584235 |
IMAPの「クリアテキストによるログインを許可」パラメータの説明が正しくありません。 |
正しい説明は次のとおりです。
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4589625 |