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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25913-02
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K トラブルシューティング

この付録では、一般的なインストールの問題および解決策について説明します。

この付録の内容は次のとおりです。

K.1 要件の確認

この付録に示すトラブルシューティング手順を実行する前に、次の情報を確認します。

K.1.1 依存性の確認

Oracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールする場合は、インストール時にOracle Collaboration Suiteアプリケーションを関連付けるインフラストラクチャが実行中であることを確認します。

K.1.2 リリース・ノートの参照

Oracle Collaboration Suiteをインストールする前に、Oracle Collaboration Suiteのリリース・ノートをお読みください。リリース・ノートは、プラットフォーム固有のドキュメントに付属しています。リリース・ノートの最新版は、次のURLのOracle Technology Networkで入手可能です。

http://www.oracle.com/technology/index.html

K.2 ユーザー・インタフェースの問題のトラブルシューティング

英語以外のコンテンツを提供しており、1.9項の説明のように追加言語をインストールしていない場合は、必要なフォントがインストールされないため、ユーザー・インタフェースが正常に表示されなくなる可能性があります。これを修正するにはOracle Metadata Repository Creation Assistant and Utilities CD-ROMからフォントをインストールします。その手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Metadata Repository Creation Assistant and Utilities CD-ROMを挿入してマウントします。

  2. インストール・メディアのutilities/fontsディレクトリの内容をORACLE_HOME/jdk/jre/lib/fontsディレクトリにコピーします。

K.3 インストール・エラーのトラブルシューティング

この項では、インストールの失敗のトラブルシューティングに関する全般的なヒントを示します。個別の失敗およびその解決策は、K.4項を参照してください。

Oracle Collaboration Suiteのインストール中にエラーが発生した場合は、次のタスクを実行します。

K.4 インストールの問題および解決策

この項では、一般的なインストールの問題および解決策について説明します。

K.4.1 ログ・ファイルの場所

ログ・ファイルのセットには次の2つがあります。

  • インストーラは、次のログ・ファイルに書き込みます。

    • oraInventory_location/logs/installActionstimestamp.log

    • oraInventory_location/logs/oraInstalltimestamp.err

    • oraInventory_location/logs/oraInstalltimestamp.out

    • $ORACLE_HOME/install/make.log

  • コンフィギュレーション・アシスタントは、$ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにログ・ファイルを書き込みます。

    コンフィギュレーション・アシスタントによって作成されたログ・ファイルにアクセスする場合、まずインストーラを終了する必要があることに注意してください。インストーラが使用中の場合、ログ・ファイルにはアクセスできません。

K.4.2 リンク設定の失敗とORAエラー

問題

リンク設定に失敗し、インストール中にORAエラーが表示されました。

解決策

インストーラを終了し、ログ・ファイルにエラー・メッセージがないかチェックしてください。特に、$ORACLE_HOME/install/make.logファイルをチェックしてください。

失敗したインストールを削除します。Oracle Collaboration Suiteを再インストールする前に、第2章に記載されているすべての要件をコンピュータが満たしていることを確認してください。

特に次の要件を確認してください。

  • カーネル・パラメータが適切な値に設定されていることを確認します。カーネル・パラメータの値を変更した場合、新しい値を有効にするには、インストーラを終了してコンピュータを再起動する必要があります。

  • Oracle Collaboration Suiteを有効なディレクトリにインストールしていることを確認してください。たとえば、Oracle Collaboration SuiteはデータベースのOracleホームにインストールできません。完全なリストは、2.10項を参照してください。

K.4.3 インストールの最初の前提条件チェックに失敗する

問題

インストールの最初に実行された前提条件チェックが失敗しました。

解決策

前提条件チェックで、オペレーティング・システムのパッチまたはパッチ・バンドルがないという警告が表示された場合、パッチが実際にないか、上書きされています。上書きしたパッチがコンピュータにある場合は、警告を無視します。

K.4.4 空でないディレクトリへのインストールに関するメッセージ

問題

空でないディレクトリにインストールしているというメッセージが表示されます。

解決策

インストールを開始して「ファイルの場所の指定」画面より先に進み、インストールが完了しない場合、指定したOracleホーム・ディレクトリがすでに作成されています。同じディレクトリに再度インストールする場合、このディレクトリにはインストーラで作成されたファイルが含まれているため、ディレクトリが空でないという警告が表示されます。

次のタスクを実行する必要があります。

  1. 警告のダイアログで「いいえ」をクリックし、「ファイルの場所の指定」画面に戻ります。

  2. 「ファイルの場所の指定」画面で、「インストールされた製品」をクリックします。「インベントリ」画面が表示されます。

    「インベントリ」画面にOracleホームがリストされている場合、削除する必要があります。詳細は、付録Jを参照してください。

    「インベントリ」画面にOracleホームがリストされていない場合、Oracleホームからファイルを削除すればインストールを続行できます。

K.4.5 インストール前のチェックの実行後インストーラが表示されない

問題

インストール前のチェックの実行後、インストーラが表示されません。

解決策

CD-ROMまたはDVD-ROMのマウント・ポイントであるディレクトリが不適切な権限によってマウントされたため、pwdコマンドが適切に機能しません。pwdを実行すると、「現行ディレクトリを判定できません」が返されます。

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. メディアをアンマウントします。

  2. マウント・ディレクトリの権限を755に変更します。

  3. メディアをマウントしなおします。

これで、インストーラが正しく実行されるようになります。

K.4.6 失敗したインストールをクリーンアップできない

インストールが成功しなかった場合、Oracle Collaboration Suiteを再度インストールする前に、まずこれを削除する必要があります。詳細は、付録Jを参照してください。

K.4.7 cn=orcladminアカウントのパスワードを忘れた

問題

cn=orcladminアカウントのパスワードを忘れました。

解決策

データベースのパスワードをリセットできます。DSEルートの属性名はorclsupasswordです。


注意:

接続の試行に一定回数以上失敗すると、cn=orcladminアカウントはロックされます。この場合、アカウントのロックを解除する必要があります。アカウントのロックを解除する方法は、次のK.4.8項を参照してください。

K.4.8 cn=orcladminアカウントがロックされた

問題

接続の試行に10回失敗すると、cn=orcladminアカウントはロックされます。これは、パスワード・ポリシーによって制御されています。失敗した回数の10はデフォルト値です。

解決策

cn=orcladminのパスワードがわかる場合、次のコマンドを実行してアカウントのロックを解除できます。

prompt> $ORACLE_HOME/bin/oidpasswd connect=dbsid unlock_su_acct=true

このコマンドで、dbsidはデータベースのSIDです。次に例を示します。

prompt> $ORACLE_HOME/bin/oidpasswd connect=orcl unlock_su_acct=true
OID DB user password: enter_ODS_password
OID superuser account unlocked successfully.

このコマンドにより、ODSスキーマのパスワードの入力が求められます。デフォルトでは、ODSのパスワードは、インストール時に入力したcn=orcladminおよびias_adminアカウントのパスワードと同じです。

パスワード・ポリシーを変更するには、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』を参照してください。

K.4.9 OracleAS Metadata Repositoryの正しいデータベース名がインストーラに表示されない

問題

アプリケーション層のインストール中、アプリケーション層にOracleAS Metadata Repositoryを使用するように選択する「OracleAS Metadata Repositoryの選択」画面で、使用可能なOracleAS Metadata Repositoryデータベースの名前が正しく表示されません。

解決策

ログ・ファイルoraInventory/logs/installActionstimestamp.logをチェックします。次の行を見つけます。

*** Select OracleAS Metadata Repository Page***
Error:*** Alert: Error validating repository on multiple hosts and ports.
A database hostname or port is missing.

この行がある場合、OracleAS Metadata Repositoryデータベース名に大文字のPORTまたはHOSTが含まれています。この問題を解決するには、大文字のPORTまたはHOSTが含まれないようにデータベースの名前を変更します。

K.4.10 コンフィギュレーション・アシスタントの失敗 - 一般

この項では、コンフィギュレーション・アシスタントの失敗のトラブルシューティングに関する全般的なヒントを示します。コンフィギュレーション・アシスタントの個別の失敗は、K.5項を参照してください。

問題

コンフィギュレーション・アシスタントが失敗しました。

解決策

コンフィギュレーション・アシスタントは様々な理由で失敗します。次の項目をチェックすることができます。

  • Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャに関連付けられたリスナー、データベースおよびOracle Internet Directoryが稼働していることを確認します。稼働していない場合は起動し、「再試行」をクリックして、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに戻ります。

  • 失敗したコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルをチェックし、問題を特定します。ログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにあります。

    ログ・ファイルに示された問題を修正し、「再試行」をクリックして、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに戻ります。

K.4.11 OracleASランダム化パスワード・コンフィギュレーション・アシスタントが失敗する

OracleASランダム化パスワード・コンフィギュレーション・アシスタントを実行する前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. Oracle Directory Managerを起動します。

  2. Oracle Internet Directoryのホスト名、ポート、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  3. 「エントリ管理」cn=OracleContextcn=Productscn=IAScn=IAS Infrastructure Databasesを開きます。

  4. orclreferencename=your_globaldb_nameを選択します。

  5. your_globaldb_nameツリーの下のスキーマごとにorclreferencenameエントリがあります。orclreferencenameエントリに対して次のことを行います。

    • orclpassword属性の値をスキーマ名に変更します。たとえば、wirelessがスキーマ名の場合、orclpassword属性の値をwirelessに変更します。

    • orclflexattribute1falseに変更します。

    「適用」をクリックします。

    ODSおよびOEM_REPOSITORYを除くすべてのスキーマに対して、前述の手順を実行します。

  6. SQL*Plusを使用して、OracleASランダム化パスワード・コンフィギュレーション・アシスタントが失敗したデータベースにログインし、次のスクリプトを実行します。

    prompt> sqlplus "sys/password as sysdba"
    SQL> @ORACLE_HOME/assistants/dbca/admin/unlock.sql
    
    

    前述のコマンドで、passwordにはSYSユーザーのパスワードを指定します。

  7. OracleASランダム化パスワード・コンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。

K.4.12 データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)が失敗する

問題

DBCAが次のエラーで失敗します。

Open wallet failedoracle.net.config.ServiceAliasException
at oracle.net.config.ServiceAlias.<init>(Compiled Code)
at oracle.net.config.Service.<init>(Compiled Code)
at oracle.net.config.DatabaseService.<init>(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.util.NetworkUtils.registerDBWithDirSrvc(NetworkUtils.j ava:1137)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.DirServiceStep.executePreReqImpl(Compiled  Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.PrerequisiteStep.executeImpl(Prerequisite  Step.java:149)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.Step.execute(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.PostDBCreationStep.executeImpl(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.Step.execute(Compiled Code)
at oracle.sysman.assistants.dbca.backend.Host$ModeRunner.run(Compiled Code)
at java.lang.Thread.run(Thread.java:466)
ERROR :oracle.sysman.assistants.util.NetAPIException

解決策

このエラーは、TNS_ADMIN環境変数が設定されている場合に発生します。TNS_ADMIN環境変数は設定しないでください(2.7項を参照)。設定している場合は設定を解除し、「コンフィギュレーション・アシスタント」画面で「再試行」をクリックしてDBCAを再実行します。

K.4.13 データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)の問題のないエラー・メッセージ

ログ・ファイルに、次のようなOC4J構成ファイルのコピー中のエラー・メッセージがある場合、メッセージには問題がないため、無視してかまいません。

Nov 25, 2004 9:07:30 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateReposVars
INFO: Updating file /ASInstalls/ASInfra/sysman/emdrep/config/repository.variables ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig addPortEntries
INFO: Updating file /ASInstalls/ASInfra/install/portlist.ini ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateEmdProps
INFO: Updating file /ASInstalls/ASInfra/sysman/config/emd.properties ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateConfigFiles
INFO: targets.xml file is updated successfully
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateEmomsProps
INFO: Updating file
/ASInstalls/ASInfra/sysman/config/emoms.properties ...
Nov 25, 2004 9:07:35 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig updateConfigFiles
INFO: emoms.properties file is updated successfully
Nov 25, 2004 9:07:40 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig copyOC4JDir
WARNING: Error copying OC4J config files from
/ASInstalls/ASInfra/oc4j/j2ee/OC4J_DBConsole to
/ASInstalls/ASInfra/oc4j/j2ee/OC4J_DBConsole_hostname.domain_portaldb
Nov 25, 2004 9:07:40 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig startOMS
INFO: Starting the DBConsole ...
Nov 25, 2004 9:08:26 PM oracle.sysman.emcp.EMConfig perform
INFO: DBConsole is started successfully

K.4.14 OracleAS Certificate Authorityコンフィギュレーション・アシスタントがリモート・メタデータ・リポジトリに対して失敗する

問題

OracleAS Certificate Authorityコンフィギュレーション・アシスタントがリモート・メタデータ・リポジトリに対して次のエラー(oca_install.logファイル内)で失敗します。

checkAndClean : Error: Repository chosen for this oca installation is already used by other oca instance
 java.sql.SQLException: ORA-01017: invalid username/password; logon denied

解決策

このエラーを解決するには、次の手順を実行します。

  1. インストーラ・セッションを終了します。

  2. 環境変数を設定し、次のように$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configToolCommandsを実行します。

    prompt> ORACLE_HOME=IM_ORACLE_HOME
    prompt> PATH=$ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/opmn/bin:$ORACLE_HOME/dcm/bin:$ORACLE_HOME/oca/bin:$PATH
    prompt> LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH
    prompt>  export ORACLE_HOME PATH LD_LIBRARY_PATH
    prompt>  $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configToolCommands
    

K.4.15 「OPMN Configuration Assistant - Oracle HTTP Serverの起動」が失敗する

問題

「OPMN Configuration Assistant - Oracle HTTP Serverの起動」を再実行すると失敗します。

解決策

Oracle HTTP Serverがすでに稼働していることが問題です。コンフィギュレーション・アシスタントを再実行する前に、次のコマンドを使用してOracle HTTP Serverを停止します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=HTTP_Server

「OPMN Configuration Assistant - Oracle HTTP Serverの起動」を再実行します。

K.4.16 「OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動」が失敗する

問題

「OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動」を再実行すると失敗します。

解決策

Oracle Delegated Administration Servicesインスタンスがすでに稼働していることが問題です。コンフィギュレーション・アシスタントを再実行する前に、次のコマンドを使用してOracle Delegated Administration Servicesインスタンスを停止します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=OC4J_Security

「OPMN Configuration Assistant - DASインスタンスの起動」を再実行します。

K.4.17 「OPMN Configuration Assistant - OracleAS Certificate Authorityの起動」が失敗する

問題

「OPMN Configuration Assistant - OracleAS Certificate Authorityの起動」を再実行すると失敗します。

解決策

OracleAS Certificate Authorityインスタンスがすでに稼働していることが問題です。コンフィギュレーション・アシスタントを再実行する前に、次のコマンドを使用してOracleAS Certificate Authorityインスタンスを停止します。

prompt> $ORACLE_HOME/opmn/bin/opmnctl stopproc ias-component=OC4J instancename=oca

「OPMN Configuration Assistant - OracleAS Certificate Authorityの起動」を再実行します。

K.4.18 警告: DCMサービスは現在使用できません

問題

クラスタの最初のノードをインストールする場合、Javaセキュリティ・コンフィギュレーション・アシスタントが次のメッセージを返すことがあります。

WARNING: DCM service may not be available at this time to synchronize $ORACLE_HOME/j2ee/home/config/jazn-data.xml file.

これは、DCMリポジトリの更新に失敗したことが原因であり、通信の転送先のバックエンド・サービスが使用可能でない場合にただちに呼出し元のクライアントに戻るようにロード・バランサの仮想サーバーが構成されていないと発生します。

解決策

この問題を修正するには、次の手順を実行します。

  1. インストールの完了後、次のコマンドを実行します。

    prompt> $ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl updateConfig -ct jazn
    
    
  2. dcmctl updateConfigコマンドがエラーを返していないことを確認します。

K.5 コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

この項の内容は次のとおりです。

K.5.1 一般的なヒント

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したエラーを解決するには、次の手順を実行します。

  • K.3項に示すインストール・ログ・ファイルを調べます。

  • ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにあるコンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルで、特定のOracle Collaboration Suiteコンフィギュレーション・アシスタントを調べます。エラーの原因になった問題を修正します。

  • 「致命的エラー。再インストールしてください」というメッセージが表示された場合は、ログ・ファイルを分析して、問題の原因を調べます。手順の詳細は、K.5.4項を参照してください。

K.5.2 コンフィギュレーション・アシスタントの結果コード

コンフィギュレーション・アシスタントが失敗すると、インストール画面の下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントのインタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、次の結果コードで識別されます。

ステータス 結果コード
コンフィギュレーション・アシスタントが成功しました。 0
コンフィギュレーション・アシスタントが失敗しました。 1
コンフィギュレーション・アシスタントが取り消されました -1

結果コードは、次のログ・ファイルに書き込まれます。

oraInventory_location/logs/installActionstimestamp.log

.log

K.5.3 コンポーネントの構成時および起動時の失敗

インストール時に「コンフィギュレーション・アシスタント」画面が表示されてコンフィギュレーション・アシスタントが実行されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行に失敗した場合は、次の手順を実行して問題を修正します。

  1. インストール・ログ・ファイルを調べます。

  2. 各コンフィギュレーション・アシスタントのログ・ファイルを調べます。このログ・ファイルは、ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリ(/data/mtier/cfgtoollogs/data/infra/cfgtoollogsなど)にあります。

  3. 次を参照してください。

    1. 失敗したコンフィギュレーション・アシスタントに依存するアシスタントがある場合は、その依存アシスタントを再度実行します。このことは、依存アシスタントが正常に完了している場合にも必要となります。

    2. 失敗したコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行します。インストーラを使用している場合は、コンフィギュレーション・アシスタントを選択し、「再試行」をクリックします。

      「再試行」をクリックした後にコンフィギュレーション・アシスタントが再度失敗した場合は、/temp/EM_CONFIG_INSTALL.lkファイルを削除して、コンフィギュレーション・アシスタントをもう一度実行します。

      「再試行」をクリックした後にコンフィギュレーション・アシスタントが再度失敗した場合は、ORACLE_HOME/sysman/emd/targets.xmlファイルからコンポーネント・エントリを削除します。

    3. オプションのコンフィギュレーション・アシスタントが失敗したときに、このアシスタントに依存するアシスタントがない場合は、残りのコンフィギュレーション・アシスタントを実行します。取り消されたオプションのコンフィギュレーション・アシスタントのチェックを外し、次に表示されるコンフィギュレーション・アシスタントをチェックし、「再試行」をクリックします。

    4. Oracle Universal Installerまたはコマンドラインでコンフィギュレーション・アシスタントの実行コマンドを実行したときに、コンフィギュレーション・アシスタントが失敗した場合は、コンフィギュレーション・アシスタントの実行コマンドを再度実行します。

      ORACLE_HOME/cfgtoollogsディレクトリにあるconfigToolCommandsという名前で生成されたスクリプト・ファイルを使用すると、失敗したコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行できます。configToolCommandsスクリプトは、インストーラを終了した後に生成されます。configToolCommandsスクリプトは、サイレント・インストール時または非対話型インストール時にコンフィギュレーション・アシスタントが失敗した直後に生成されます。

      生成されたスクリプトを使用する場合は、次のタスクを実行する必要があります。

    1. 自動生成された$ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configToolCommandsスクリプトをエディタで開きます。*Protected value, not to be logged*のすべての出現箇所を検索し、インストール時に指定したパスワードに置き換えます。共通パスワードの場合は、さらに簡単です。上の文字列の出現箇所すべてをその共通パスワードに置き換えるだけです。

    2. 環境変数ORACLE_HOMEをORACLE_HOMEパスに設定します。

    3. 環境変数LD_LIBRARY_PATHに$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/network/lib:$ORACLE_HOME/network/libを追加します。

    4. $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configToolCommandsスクリプトを実行し、失敗およびスキップしたすべてのコンフィギュレーション・アシスタントを再実行します。

    • 環境変数ORACLE_HOMEをORACLE_HOMEパスに設定します。

    • 環境変数LD_LIBRARY_PATH$ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/network/lib32:$ORACLE_HOME/network/libを追加します。


注意:

コンフィギュレーション・アシスタントの説明に「最初のタスク」という項がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタントを実行する前にそのタスクを実行する必要があります。

K.5.4 リカバリ不能なエラー

コンフィギュレーション・アシスタントの失敗は、リカバリ不能(致命的)な場合があります。リカバリ不能なエラーの場合は、問題を修正して続行してもリカバリできません。現行のインストールを削除して、Oracle Collaboration Suiteを再インストールする必要があります。次の各タスクでは、リカバリ手順について説明します。

  1. 付録Jの手順に従って、失敗したインストールを削除します。

  2. リカバリ不能なエラーの原因を修正します。

  3. Oracle Collaboration Suiteを再インストールします。

  4. エラーが再度発生した場合は、コンピュータからOracleインストールをすべて削除する必要があります。

K.6 インストール後の管理エラーのトラブルシューティング

この項では、インストール後に発生する可能性があるいくつかのエラーについて説明します。

K.6.1 Oracle Calendarの再起動の失敗

このエラーは、インストール後にシステムを停止し、opmnを実行してすべてのプロセスを再起動する場合に発生する可能性があります。

Oracle Calendarクライアントを再起動する場合は、ocasctlを実行する必要があります。


関連資料:

『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』

K.7 Oracle Collaboration Suite Webクライアント構成のトラブルシューティング

ユーザーがOracle Collaboration Suiteにログインしたときに、Oracle Collaboration SuiteホームページではなくOracleAS Portalの一般ページが表示される場合は、次の手順を実行します。

  1. 次のようにして、ユーザーがOracle Collaboration Suiteユーザー・グループのメンバーであることを確認します。

    1. 次のURLでorcladminとしてOracle Delegated Administration Servicesにログインします。

      http://host_name:port_number/oiddas/
      

      注意:

      標準的なインストールの場合、Oracle Delegated Administration Servicesは、インフラストラクチャがインストールされている場所にあります。

    2. 「ディレクトリ」タブをクリックします。

    3. ユーザーID(orclguestなど)でユーザーを検索します。

    4. 検索結果からユーザーを選択し、「編集」をクリックします。

    5. 「パブリック・グループ割当て」セクションまで下にスクロールして、ユーザーがOracle Collaboration Suiteユーザー・グループのメンバーであることを確認します。

      ユーザーがメンバーでない場合、Oracle Collaboration Suiteユーザーのボックスを選択し、「適用」をクリックします。

    6. Oracle Delegated Administration Servicesをログアウトします。

  2. 次のようにして、Oracle Collaboration Suiteユーザー・グループがユーザーのデフォルト・グループであることを確認します。

    1. OracleAS Portalにそのユーザーとしてログインします。たとえば、http://host_name:port_number/に移動し、「エンド・ユーザーのログイン」をクリックし、orclguestとしてログインします。

    2. Oracle Collaboration Suiteホームページが表示され、ユーザーが正しくプロビジョニングされている場合は、この後の手順を行う必要はありません。

    3. OracleAS Portalの「ようこそ」ページが表示された場合は、「アカウント情報」をクリックします。

    4. 「アカウント情報」ページで、ユーザーのデフォルト・グループがOCS_PORTAL_USERSに設定されていることを確認します。

      設定されていない場合は、ユーザーのデフォルト・グループとしてOCS_PORTAL_USERSを入力し、「適用」をクリックします。

    5. ユーザーの「デフォルト・ホームページ」が空白であることを確認します。

    6. 「ホーム」グローバル・ボタンをクリックします。これで、Oracle Collaboration Suiteホームページが表示されます。表示されない場合は、手順3に進みます。

  3. Oracle Collaboration Suiteホームページがまだ表示されない場合は、次の手順を実行します。

    1. OracleAS Portalにそのユーザーとしてログインします。たとえば、http://host_name:port_number/に移動し、「エンド・ユーザーのログイン」をクリックし、orclguestとしてログインします。

    2. OracleAS Portalの「ようこそ」ページが表示されたら、「アカウント情報」をクリックします。

    3. 「アカウント情報」ページで、ユーザーのデフォルト・グループがOCS_PORTAL_USERSに設定されていることを確認します。

      設定されていない場合は、ユーザーのデフォルト・グループとしてOCS_PORTAL_USERSを入力し、「適用」をクリックします。

    4. 「デフォルト・ホームページ」フィールドの横の「参照ページ」アイコンをクリックします。

    5. OCS_V2_PAGE_GROUPページ・グループを探し、クリックして展開します。

    6. Oracle Collaboration Suiteホームページを探し、「オブジェクトを戻す」をクリックします。

    7. 「適用」をクリックします。

    8. 「ホーム」グローバル・ボタンをクリックすると、正しいホームページが表示されます。

K.8 Oracle Real Application Clustersのトラブルシューティング

選択したリモート・ノード上でインストールを正常に実行するには、選択したすべてのノードで同一の、書込み可能なOracleホームのパスを選択します。そのようなパスを選択しなかった場合は、リモート・ノードでのインストールが失敗します。この失敗を示すエラー・メッセージは表示されません。

K.9 その他の情報

この付録の情報で問題を解決できない場合は、次の資料も参照してください。

オラクル社とサポート契約を締結している場合は、次の手順に従ってOracleMetaLinkサイトからパッチをダウンロードしてください。

  1. 次のURLのOracleMetaLinkにログインします。

    http://metalink.oracle.com

  2. ページ左側の「Patches & Updates」をクリックします。

  3. 「Simple Search」リストで「Patch Number」が選択されていることを確認します。

    隣のボックスに必要なパッチ番号を入力します。

    ダウンロードする必要のあるパッチ番号が不明な場合は、「Simple Search」リストで「Product or Family」を選択します。

  4. 「Platform or Language」リストから該当するオペレーティング・システムを選択します。

  5. 「Go」をクリックします。

  6. 「Results」の下で、「Download」をクリックしてパッチをダウンロードするか、「View Readme」をクリックしてREADMEの情報を確認してからパッチをダウンロードします。

問題の解決方法がわからない場合は、サービス・リクエストを開きます。