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Oracle® Warehouse Builder スクリプト・リファレンス
10g リリース1(10.1)
部品番号 B13521-01
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目次

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はじめに

ここでは、次のトピックについて説明します。

目的

Oracle Warehouse Builderは、データの移動と変換、ビジネス・インテリジェンス・システムの開発と実装、メタデータの管理、またはOracleデータベースおよびメタデータの作成と管理を目的として設計された包括的なツールセットです。このガイドでは、Warehouse BuilderのOracle MetaBase(OMB)Scripting Languageを使用して、次の操作を実行する方法について説明します。

対象読者

このガイドは、Warehouse Builderの機能にプログラム的にアクセスする、次のようなデータ・ウェアハウス技術者を対象としています。

このガイドの情報を利用するには、リレーショナル・データベース管理システムとデータ・ウェアハウスの設計に関する概念を理解している必要があります。データ・ウェアハウスの詳細は、『Oracle Databaseデータ・ウェアハウス・ガイド』を参照してください。また、Oracle Database、SQL*Plus、SQL*Loader、Oracle Enterprise ManagerおよびOracle Workflowなど、Oracleリレーショナル・データベース・ソフトウェア製品の知識も必要です。

このガイドの構成

この『Oracle Warehouse Builder スクリプト・リファレンス』は、次の章と付録で構成されています。

10g リリース1(10.1)の新機能


マッピング・エディタの拡張: マッピング・デバッガ

Warehouse Builderでは、マッピング・エディタ内からマッピングする際のデバッグ機能が拡張されました。マッピング・デバッガを使用して、マッピング時の論理上の設計エラーを検出できます。この新機能により、ブレーク・ポイントやウォッチの設定、テスト・データのインタラクティブな変更などの総合的なデバッグ機能を使用して、マッピングのデータ・フローを検証できます。


複数ターゲットのサポートの拡張: 相関コミット

このリリースでは、複数のターゲットがあるマッピングに新しいコミット方針が採用されています。以前のリリースでは、独立したコミットが採用されていました。つまり、複数のターゲットが考慮されず、ターゲットごとにコミットとロールバックが実行されていました。Warehouse Builderでは、このオプションに加えて、相関コミットも実行できるようになりました。つまり、Warehouse Builderでは、すべてのターゲットを集合的に捉え、どのターゲットにもデータのコミットまたはロールバックを一律に実行できます。ソース内のすべての行が、関連するすべてのターゲットに対して一律に影響を及ぼすようにする場合に、相関コミットは有効です。


ダイレクト・パーティション交換ロード

以前のリリースでは、パーティションを交換する前には、マッピング用の一時表をデフォルトで作成し、ソース・データの追加処理を行っていました。これは、マッピングにリモート・ソースや複数のソースが結合される場合に必要でした。このリリースからは、一時表を作成せず、ターゲットにソースを直接スワップできるようになりました。マッピングにダイレクト・パーティション交換ロードを使用すると、前に実行されたマッピングでロードしたファクト表をすぐに公開できます。


データの品質に関する機能

メタデータ変更管理

以前のリリースでは、OMB Plusのスクリプト・ユーティリティを使用して、メタデータ変更管理を実行していました。このリリースからは、クライアント・ユーザー・インタフェースからも、これらの機能にアクセスできるようになりました。メタデータ変更管理により、メタデータ・オブジェクトのスナップショットを取得して、バックアップや履歴管理に使用できます。スナップショットは、ナビゲーション・ツリー上にあるどのオブジェクトでもサポートされています。また、オブジェクト単体(表やモジュールなど)についての情報も、オブジェクト内のオブジェクト(モジュール内の表など)の情報も格納できます。


Oracle Warehouse Builder機能の拡張

フラット・ファイル・サポートの拡張

データベース接続性の拡張

データベースで共有できるパブリック・データベース・リンクを作成できるようになりました。パブリック・データベース・リンクは、リポジトリ所有者だけでなく、CREATE PUBLIC DATABASE LINK権限を持つユーザーも作成できます。


Warehouse BuilderはHP-UXとAIXにも対応

このリリースからWarehouse Builderは、HP-UXおよびAIXプラットフォームでも利用できるようになりました。これにより、従来からのUNIX(SolarisとLinux)およびWindows(NT、2000およびXP)プラットフォームに加えて、利用できるプラットフォームがさらに広がりました(ただし、MITI Bridge機能を利用できるのはWindowsプラットフォームのみ、Name and Address Serverを利用できるのはWindowsおよびSolarisプラットフォームのみです)。


Public API

このリリースから、Warehouse Builderには、Public APIが加わりました。APIにアクセスするには、次のファイルをローカル・マシン上のフォルダに解凍して抽出します。

<owb home directory>\owb\lib\int\pubapi_javadoc.jar

ファイルindex.htmlをダブルクリックします。APIの使用方法の詳細は、「ヘルプ」リンクを選択してください。

9i リリース2(9.2)の追加機能


Warehouse Builderコンソールの変更

配布の拡張

Warehouse Builderメタデータ・ブラウザの拡張

Warehouse Builderのプログラムで規定されたアクセスの拡張

メタデータ管理の拡張

プロセス・フロー・エディタ

このリリースから、プロセス・フローの作成と定義には、Warehouse Builderのプロセス・フロー・エディタを使用できます。マッピングで定義済の外部プロセス演算子は、ユーザー定義プロセスにアップグレードされ、プロセス・フロー・モジュール内に含まれます。プロセス・フローは、同じWarehouse Builder設計環境に統合されたため、これらの機能を実行するためにOracle Workflow Design Clientを使用する必要はなくなりました。Warehouse Builderプロセス・フロー・エディタは、マッピングのセマンティックを元来認識できるので、ユーザーはFTPや電子メールなどのアクティビティをモデル化できます。


パフォーマンスの改善

Oracle Databaseの統合

フラット・ファイル・サポートの拡張

マッピング・エディタの拡張

Warehouse BuilderがUNIXで使用可能

このリリースからWarehouse Builderは、Windows(NT、2000およびXP)プラットフォーム以外に、UNIX(SolarisとLinux)プラットフォームでも利用できるようになりました。Unixでは、Warehouse Builderのすべてのコンポーネントを利用できますが、Name and AddressライブラリはLinuxで利用できません(また、OLAP Bridge機能はWindowsプラットフォームのみで使用でき、Name and Address ServerはWindowsおよびSolarisプラットフォームのみで使用できます)。

表記規則

このマニュアルでは、Windows NT、Windows 2000およびWindows XPオペレーティング・システムを総称してWindowsと記載します。Oracle DatabaseのSQL*Plusインタフェースは、SQLと記載する場合があります。

例では、特に明記しないかぎり、各行の最後に改行が挿入されています。そのため、入力行の最後で[Enter]キーを押す必要があります。

このガイドでは、次の表記規則も使用します。

規則 意味
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例の中の垂直の省略記号は、例に直接関係しない情報が省略されていることを示します。
... 文またはコマンド中の水平の省略記号は、例に直接関連しない文やコマンドの一部が省略されていることを示します。
太字 テキスト中の太字は、インタフェース・ボタンまたはリンクを示します。太字は、主題を強調する目的でも使用します。
Unicodeテキスト Unicodeテキストは、コード自体、ファイルのディレクトリや名前、リテラル・コマンドを示します。
イタリックのUnicodeテキスト イタリックのUnicodeテキストは、ユーザーが値を指定するパラメータを示します。
[] 大カッコは、1つを選択するか、選択しなくてもよい任意の句を囲みます。

関連ドキュメント

Warehouse Builderのドキュメント・セットには、次のマニュアルが含まれています。

Warehouse Builderのドキュメント以外に、次のドキュメントも参照できます。