Oracle Business Intelligence Tools インストレーション・ガイド 10g リリース2(10.1.2.1) for Microsoft Windows B25092-01 |
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この付録では、Oracle9i JDeveloper(9.0.4)からの既存のBI Beansプロジェクトの移行手順を説明します。 BI Beans 10.1.2より前のバージョンからプロジェクトを移行する必要がある場合は、B.5項「BI Beansカタログ移行後の作業(オプション)」で説明するオプション・タスクを実行することを検討してください。この付録の項目は次のとおりです。
BI Beans 10.1.2アプリケーションは、Oracle9iリリース2(9.2)Enterprise EditionまたはOracle Database 10gリリース1(10.1)Enterprise Editionで実行できます。その他の移行手順を実行する前に、次のリストの説明に従って、使用するデータベース・バージョンを決定する必要があります。
サポートされているデータベース・バージョンについては、1.5項「データベース要件」を参照してください。
リモートBI Beansカタログを移行するには、BI Beansに付属するアップグレード・ユーティリティを実行します。 このユーティリティはbi_upgradecatalog.bat
という名前で、JDEV_HOME
¥bibeans¥bin
ディレクトリにあります。JDEV_HOME
は、JDeveloperがインストールされているディレクトリです。
重要: このユーティリティを使用できるのは、BI Beansリリース9.0.3または9.0.4からBI Beansリリース10.1.2にアップグレードする場合のみです。必ず最新バージョンのBI Beansに付属するユーティリティを実行してください。
カタログの移行ユーティリティの詳細は、BI Beansヘルプ・システムのBI Beansカタログのアップグレード・ユーティリティに関するヘルプ・トピックを参照してください。
アップグレード・ユーティリティを実行して既存のBI BeansカタログをOracle Database 10g Enterprise Editionリリース2(10.2.0.1以上)にアップグレードするのみでなく、次の手順でデータベース・サーバー上のPL/SQLパッケージも更新する必要があります。
cd oracle¥dss¥persistence¥storagemanager¥bi¥scripts
sqlplus
セッションをオープンします。 たとえば、次のように入力します。sqlplus
BIBCAT/BIBCAT@mydb
mydb
は接続文字列、BIBCAT/BIBCAT
はBI Beansカタログを管理するスキーマの所有者のユーザー名/パスワードです。
sqlplus
プロンプトから次のように入力します。SQL> @bibcoreb.pls
次の出力が表示されます。
Package body created.
Commit complete.
sqlplus
セッションを再オープンします。
SQL> column OBJECT_NAME format a30;
SQL> column STATUS format a10;
SQL> select object_name, status from user_objects where object_name='BISM_CORE';
次のように、パッチが正常に適用されたことが示されます。
OBJECT_NAME STATUS
------------------------------------------------
BISM_CORE VALID
BISM_CORE VALID
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)のリリースからOracle JDeveloper10gにユーザー設定を移行できます。初めてOracle JDeveloper10gを開いたときに、ユーザー設定を旧バージョンから移行するよう求めるプロンプトが表示されます。デフォルトでは、すべての設定が移行するようにマーク付けされています。ユーザー設定、特にデータベース接続のアップグレードを許可する必要があります。データベース接続が移行されていない場合、移行するいずれかのワークスペースに存在する、BIDesignersにより参照される接続を再作成する必要があります。
Oracleでは、Oracle JDeveloperリリース3.2.3からOracle9i JDeveloper(9.0.4)以上への直接移行はサポートされていません。
プロジェクトを移行するには、次の手順を実行します。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)の接続を使用するBIDesignerを開く前に、必ずこの手順を完了してください。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)で作成されたワークスペース、またはOracle JDeveloper10gのワークスペースに追加するOracle9i JDeveloper(9.0.4)で作成されたプロジェクトを移行する必要があります。Oracle JDeveloper10gを起動し、Oracle9i JDeveloper(9.0.4)のBI Beansワークスペースを開くと、「移行ウィザード」が表示されます。このウィザードでは、多くの移行手順を自動的に実行できます。たとえば、このウィザードにより、ワークスペースが適切なOracle JDeveloper10gバージョンに更新されます。UIXのインストール可能なファイルおよびHTMLアプリケーションのデータ・バインド構文の更新など、適宜その他のオプションを自動的に実行できます。
ウィザードにより、任意のローカル・カタログを自動的に移行できます。ウィザードでは、移行前にカタログをバックアップするかどうかも指定できます。特定のローカル・カタログを移行しない場合は、ウィザードでそれらのカタログを選択解除できます。リモート・カタログのアップグレードの詳細は、B.2項「BI Beansカタログの移行」を参照してください。
-Djava.ext.dirs=C:¥Jdev¥JDev904_2.7.5.32.1¥jdev¥lib¥patches
ヒント: 手動の移行手順に関する最新情報は、『Oracle Business Intelligence Toolsリリース・ノート』を参照してください。
JSPアプリケーションについては、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。
各ページのコードの1行目にあるネームスペースを編集します。 次の例に示すように、既存のネームスペースに「/jsp」を追加します。
編集前:<%& taglib uri="http://xmlns.oracle.com/bibeans" prefix="orabi" %>
編集後:<%& taglib uri="http://xmlns.oracle.com/bibeans/
jsp
" prefix="orabi" %>
このリリースのBI Beansに新規に追加されたJSPタグ機能にアクセスするには、次の手順を実行する必要があります。
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jstl/core" prefix="c"%>
<project>
¥public_html¥WEB-INF¥lib
ディレクトリをチェックし、ここにstandard.jar
ファイルが含まれるかどうかを確認します。含まれない場合は、手順bおよびcを実行します。
<project>
¥public_html¥WEB-INF¥lib
ディレクトリを再度チェックします。このディレクトリにstandard.jar
ファイルが存在する必要があります。
BIThinSessionタグが含まれる各ページでHTML <body>タグを更新します。ネームスペースを編集した後、BIBodyタグおよびInitBITagsタグを更新する必要があります。BIBodyタグは、ビジュアル・エディタに表示されている場合、ページ上でドラッグ・アンド・ドロップできます。InitBITagsタグは、フォームの1つ目の子としてドラッグ・アンド・ドロップできます。
ドラッグ・アンド・ドロップ技術が無効である場合、次の手順で説明するように、タグを手動で編集できます。
POST
に設定します。
次のコードは、biexplorerdetail1.jspというページにおけるこれらのタグの例を示しています。
<orabi:BIBody>
<form name="BIForm" method="POST" action="biexplorerdetail1.jsp" >
<orabi:InitBITags parentForm="BIForm"/>
注意: JSPページ名の指定にスラッシュがないことを確認してください。さらに、終了タグ</body>を</orabi:BIBody>に置き換えてください。
アプリケーションにJSPページのscripletが含まれる場合、またはIDによりプレゼンテーションにアクセスし、このプレゼンテーションをThinDataviewCommonにキャストしたJavaコードが含まれる場合、このプレゼンテーションをプレゼンテーションBeanにキャストし、このBeanからデータ・ビューを取得する必要があります。
このためには、次のようなコード行を変更し、
ThinDataviewCommon dataView = (ThinDataViewCommon)pageContext.findAttribute
("biuntitled1_pres1");
次のようにします。
ThinDataviewCommon tdvc = null;
Presentation
p = (
Presentation
)pageContext.findAttribute
("biuntitled1_pres1");
if (p != null)
tdvc = p.getView();
新規プレゼンテーションBeanにアクセスするには、次のインポートを追加します。oracle.dss.thin.beans.dataView.Presentation;
SaveButton JSPタグはSaveLinkタグで置き換えられました。アプリケーションでSaveButton JSPタグが使用されている場合、次の手順を実行してアプリケーションを更新できます。
<orabi:SaveButton id="analyze1_SaveButton1"
presentationId="analyze1_Presentation1"
saveConfirmationPage="saveconf1.jsp"
saveConfirmationId="saveconf1_SaveConfirmation1" />
次の例に示すように、SaveLinkタグを使用するようSaveButtonタグを変更します。
<orabi:SaveLink id="analyze1_SaveButton1" mode="Save"
presentationId="analyze1_Presentation1" />
<orabi:Render targetId="analyze1_SaveButton1" parentForm="BIForm"/>
Renderタグを次のように編集します。
<orabi:Button text="Save" onClick="${analyze1_SaveButton1_data.showDialog}"/>
ユーザーが「保存」ボタンをクリックすると、内部の保存ページが表示されます。
UIXアプリケーションについては、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。これらの手順では、BI Beansによりカスタム・アプリケーションの基盤として生成されたUIXアプリケーションを使用したことを前提としています。
ワークスペースにイメージが含まれる場合、次の手順の説明に従って、イメージをコピーし、BIPageTemplate UITファイルおよびログインUIXファイル内のイメージのパスを更新する必要があります。
public_html¥cabo¥images¥
<app_name>
ディレクトリに格納されます。Oracle JDeveloper10gでは、イメージはpublic_html¥
<app_name>
ディレクトリに格納されます。たとえば、このディレクトリの指定は、UITファイル内の次のようなタグで行われます。
<images source="cabo¥images¥<
app_name
>¥required.gif">
このタグを次のように変更します。
<images source="<
app_name
>¥required.gif">
移行中、UIXアプリケーションのエラー・ページにおける問題を説明したメッセージが表示される場合があります。この問題を解決するには、次のいずれかの操作を実行します。
<bibeansTemplate:biPageTemplate
xmlns="http://xmlns.oracle.com/uix/ui"
xmlns:data="http://xmlns.oracle.com/uix/ui"
xmlns:ctrl="http://xmlns.oracle.com/uix/controller"
renderLogoutButton="false"
renderOpenButton="false"
pageTitle="BI uiXML Application Error">
要素を編集し、次のテキストを削除します。
renderLogoutButton="false"
要素を編集した後、web.xml
ファイルを変更します。エラー・ページのエントリは次のように表示されます。
<init-param>
<param-name>oracle.cabo.servlet.errorPage</param-name>
<param-value>cabo/bi/uix/error</param-value>
</init-param>
値cabo/bi/uix/error
を変更し、カスタマイズしたエラー・ページを指すようにします。
部分ページ・レンダリング(PPR)機能を使用するテンプレート・ページを編集する必要があります。次の例に示すように、<body>要素をアプリケーション・コードに追加します。
<contents>
<body>
<contents>
<form name="form1" method="POST">
<contents>
</body>
タグを必ず適切な場所に追加してください。
Oracle JDeveloper10gで、ボタン、リンクまたはイメージのonClick属性にdialogLinkをバインドするには、キーshowDialogによりdialogLinkのdataObjectにバインドする必要があります。たとえば、dialogLinkのIDがdlgLnk1であり、BIThinSession、bisession1で定義されているとします。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)では、コードは次のようになります。
<button onClick="${bibeans:data().bisession1.dlgLnk1}"/>
Oracle JDeveloper10gでは、コードは次のようになります。
<button onClick="${bibeans:data().bisession1.dlgLnk1_data.showDialog}"/>
IDによりプレゼンテーションにアクセスし、このプレゼンテーションをThinDataviewCommonにキャストするJavaコードがアプリケーションに含まれる場合、このプレゼンテーションをプレゼンテーションBeanにキャストし、このBeanからデータ・ビューを取得する必要があります。
このためには、次のようなコード行を変更し、
ThinDataviewCommon dataview =
(ThinDataViewCommon) pageObjects.get("<parameter
>");
次のようにします。
Presentation
presentation =
(Presentation
) pageObjects.get("<
parameter
>");
ThinDataviewCommon dataview = null;
if (presentation !=null)
dataview=presentation.getView();
旧バージョンのUIXアプリケーションのJavaコードには、このコード変更を加える必要がある2つのインスタンスがあります。
新規プレゼンテーションBeanにアクセスするには、次のインポートを追加します。
oracle.dss.thin.beans.dataView.Presentation;
現行リリースでは、saveConfirmationタグは推奨されないため、SaveDef UIXタグに置き換えられています。saveConfirmationページではなく、自動的に提供される内部の保存ダイアログ・ページを使用する必要があります。
たとえば、コードの元の行は次のようになります。
<bibeans:saveDef id="saveBtn1"
presentationId="pres1"
saveConfirmationPage="SaveConfirm1.uix"
saveConfirmationId="saveConf1" />
コードを次の行のようにリライトします。
<bibeans:saveDef id="saveBtn1" presentationId="pres1"
mode="Save" />
ユーザーが「保存」ボタンをクリックすると、内部の保存ページが表示されます。
Javaクライアント・クラスを使用するアプリケーションについては、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。
アプリケーションにグラフを使用する場合、次のコード変更を加える必要があります。コードの次の行を変更します。
((GraphLayout) layout).setGraph((UIGraph) dv);
次のようにします。
((GraphLayout) layout).setGraph((Graph) dv);
サーブレット・アプリケーションを移行する前に、多くのカスタム・ページまたは機能を追加したかどうかを確認します。 カスタマイズをそれほど追加していない場合は、JSPまたはUIXアプリケーションを生成し、そこでカスタマイズを再作成できます。JSPまたはUIXアプリケーションに切り替えることで、BI Beansの強力な新機能を簡単に利用できます。
サーブレット・アプリケーションを移行する場合は、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。
JSPまたはUIXアプリケーションを移行すると、cabo
ディレクトリ内のインストール可能ファイルが自動的に更新されます。これらのインストール可能ファイルは、サーブレット・アプリケーションでは自動的に更新されません。cabo
ディレクトリには、UIXおよびBI Beansのイメージ、スタイル・シートおよびJavascriptファイルが含まれており、これらのファイルはOracle9i JDeveloper(9.0.4)からOracle JDeveloper10gへ更新されています。サーブレット・アプリケーションのcabo
ディレクトリ内のインストール可能ファイルを更新するには、次の手順を実行します。
public_html
ディレクトリに移動します。
cabo
ディレクトリの名前をcabo.9.0.4
に変更します。
ページが生成されると、プロジェクトのcabo
ディレクトリが新規作成されます。
cabo.9.0.4
)に、その他のファイル(新規スタイル・シート、.xssファイルまたはアプリケーション固有のイメージ・ファイルを作成した場合など)が格納されていた場合、これらのファイルを新規cabo
ディレクトリにコピーする必要があります。
BI Beansには、サーブレット・アプリケーション・サンプルのセットが付属しています。Oracle JDeveloper10gでのサーブレット・アプリケーションの操作に関する推奨事項については、これらのサンプルを参照してください。たとえば、ViewToolbarに影響するコードを参照し、これに従ってアプリケーション・コードを変更します。ViewToolbarには下位互換性がありません。
カタログの移行後に、移行後の作業を実行してパフォーマンスを向上させることができます。
次の条件がすべて存在する場合は、オプションの移行後作業を実行することを検討してください。
BIB-9549: クエリーにレベル情報が挿入されていません。このクエリー、関連する計算および保存された選択の再保存を依頼してください (このメッセージに続いて、レベル情報が欠落しているオブジェクトのリストが表示されます)。
注意: 以前にBI Beans 10g(9.0.4)から移行したBI Beans 10.1.2.1アプリケーションの場合も、カタログ移行後の作業による利点が得られる場合があります。
リリース10.1.2以降のBI Beansでは、クエリー、関連するユーザー定義アイテムおよび保存された選択ごとに階層情報とレベル情報がカタログに格納されます。この情報がカタログに格納されていないオブジェクトのロードをアプリケーションでリクエストすると、クエリーは必要な情報を検索してからでなければロード操作を完了できません。 メッセージBIB-9549は、クエリーによる欠落情報の検索中にロード操作が遅延されたことを示します。
欠落情報のあるオブジェクトがロードされるたびに遅延しないように、BI Beans 10.1.2を使用してカタログ内の各オブジェクトのロード操作と再保存操作を一度に実行できます。
オブジェクトをロードして再保存する手順は、次のとおりです。
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