Oracle HTML DBユーザーズ・ガイド
リリース2.0
B25045-01
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9 ユーザー・インタフェースのデフォルト値の管理

ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用して、指定したスキーマ内の表、列またはビューにデフォルトのユーザー・インタフェースのプロパティを割り当てることができます。ウィザードを使用してフォームまたはレポートを作成する場合、ウィザードはこの情報を使用してリージョン・プロパティおよびアイテム・プロパティのデフォルト値を作成します。ユーザー・インタフェースのデフォルト値を使用すると、貴重な開発時間を節約できるだけでなく、アプリケーション内の複数のページで一貫性を保つことができるという利点もあります。

ユーザー・インタフェースのデフォルト値は、表に関連付けられているため、フォームおよびレポート・ウィザードで作成されたアプリケーションで使用できます。

このセクションの構成は次のとおりです。

ユーザー・インタフェースのデフォルト値が使用されている表またはビューの表示

ユーザー・インタフェースのデフォルト値が使用されている表またはビューを表示するには、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」ページにナビゲートするか、オブジェクト・ブラウザでUIのデフォルト値のレポートを表示します。

このセクションの構成は次のとおりです。

「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」ページへのナビゲート

「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」ページにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 「作業領域」ホームページで「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    「共有コンポーネント」ページが表示されます。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」を選択します。

    「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」ページが表示されます。

    カレント・スキーマがブレッドクラム・メニューの右に表示されます。

  5. 新しいスキーマを選択するには、「スキーマ」リストから選択します。

  6. 表示を絞り込むには、ページ上部の次のコントロールを使用して、「実行」をクリックします。

    • 表/ビュー: カレント・スキーマ内の表またはビューの名前について、大/小文字を区別しない問合せを入力します。

    • ビュー: ビューに適用するフィルタを適用します。

      • アイコン(デフォルト): 各表またはビューを大きいアイコンとして表示します。

      • 詳細: 各表またはテーブルをレポートで1行に表示し、表またはビューの名前、オブジェクト・タイプ、および現在ユーザー・インタフェースのデフォルト値が存在するかどうかを示します。

      • 表示: レポート内に表示されるアイテムの数を決定します。

  7. 名前を選択して、特定の表またはビューを選択します。

    「表のデフォルト値」ページが表示されます。

  8. ユーザー・インタフェースのデフォルト値が存在しない場合は、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値の作成」をクリックします。

オブジェクト・ブラウザでのUIのデフォルト値のレポートの表示

オブジェクト・ブラウザでユーザー・インタフェースの詳細レポートを表示するには、次のステップを実行します。

  1. オブジェクト・ブラウザにナビゲートします。

    1. 「作業領域」ホームページで「SQLワークショップ」アイコンをクリックします。

    2. 「オブジェクト・ブラウザ」をクリックします。

      オブジェクト・ブラウザが表示されます。

  2. 「オブジェクト」リストから、「表」または「ビュー」を選択します。

  3. オブジェクト選択ペインから、オブジェクトを選択します。

  4. 「UIのデフォルト値」タブを選択します。

    ユーザー・インタフェースのデフォルト値レポートに次の情報が表示されます。

    • 列名: 列の名前を示します。

    • ラベル: フォームのアイテムおよびレポートの列ヘッダーにデフォルトのラベル・テキストを指定します。

    • レポート順序: レポート内のアイテムの順序を指定します。

    • レポート表示: レポート内での列の表示方法を指定します。

    • 表形式フォーム表示: 表形式フォーム内でのアイテムの表示方法を指定します。

    • フォーム順序: フォーム内のアイテムの順序を指定します。

    • フォーム表示: フォーム内でのアイテムの表示方法を指定します。

  5. ユーザー・インタフェースのデフォルト値を編集するには、「編集」をクリックします。

    「表のデフォルト値」ページが表示されます。

  6. ユーザー・インタフェースのデフォルト値が存在しない場合は、「デフォルトの作成」をクリックします。

列属性の編集

列属性を編集して、特定の列のユーザー・インタフェースのデフォルト値を定義します。

列属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. 「ユーザー・インタフェースのデフォルト値が使用されている表またはビューの表示」の説明に従って「表のデフォルト値」ページにナビゲートします。

    「表のデフォルト値」ページが表示されます。次の情報がページの上部に表示されます。

    • 表/ビューの名前: 選択した表またはビューの名前が表示されます。

    • 「レポート・リージョン・タイトル」および「フォーム・リージョン・タイトル」: すべてのレポート・リージョンおよびフォーム・リージョンのデフォルトのタイトルになります。これらの名前は、表/ビューの名前を変更したものであり、最初の文字を大文字にし、アンダースコアを空白に置き換えた形式です。

    次に、列レベルのユーザー・インタフェースのデフォルト値が表示されます。デフォルトでは、簡易レポートが表示されます。

  2. 完全なレポートを表示するには、「詳細レポート」をクリックします。

  3. 表示されているすべての列の選択した属性を編集するには、「グリッド編集」をクリックします。

  4. 特定の列を編集するには、列名を選択します。

    列のデフォルト値が表示されます。列のデフォルト値は2ページに分けて表示されます。

    • 列の定義

    • LOV

    次のトピックでは、これらのページに表示された個別の属性の編集方法について説明します。

列の定義

列の定義は、列属性を編集するときに表示されるデフォルト・ページです。ページの上部に、選択したスキーマ、表名またはビュー名、および列名が表示されます。特定の列の詳細を表示するには、「データベース列の定義の表示」をクリックします。

ラベルのデフォルト

この属性はレポートおよびフォームで使用されます。「ラベル」を使用して、フォームのアイテムおよびレポートの列ヘッダーにデフォルトのラベル・テキストを指定します。

レポートのデフォルト値

選択可能な属性は次のとおりです。

  • 表示: レポートにこの列を表示するかどうかを指定します。デフォルト値は、「はい」です。

  • 表示順序: レポート内のアイテムの表示順序を指定します。デフォルト値は、列IDに基づき、この列IDは表内の列の順序に基づきます。

  • 表示形式: レポート内での列の表示方法を指定します。

  • マスク: データに対してマスクを適用するかどうかを指定します。この属性は、キャラクタベースのアイテムに対しては適用できません。

  • 位置合せ: レポートの位置合せ(左、中央または右)を指定します。列が数字である場合、デフォルト値は「」です。数字以外の場合、デフォルト値は「」です。

  • 検索可能: レポート内で列が選択可能であるかどうかを指定します。列がVARCHAR2またはCHARの場合、デフォルト値は「はい」です。それ以外の場合、デフォルト値は「いいえ」です。

  • グループ化: 列が「グループ化」に使用され、グループ化の順序に使用されるかどうかを指定します。デフォルト値は、「はい」です。

  • 集計方法: 列をレポートおよびチャート内での集計に使用するかどうかを指定します。

表形式フォームのデフォルト

表形式フォーム内でのアイテムの表示方法を指定するには、「表示形式」を使用します。

フォームのデフォルト値

選択可能な属性は次のとおりです。

  • 表示: フォームに列を表示するかどうかを指定します。デフォルト値は、「はい」です。

  • 表示順序: フォーム内のアイテムの順序を指定します。デフォルト値は、列IDに基づき、この列IDは表内の列の順序に基づきます。

  • 表示形式: フォーム内でのアイテムの表示方法を指定します。デフォルトの選択値は、「テキスト・フィールド」です。

  • マスク: フォーム内のデータに対してマスクを適用するかどうかを指定します。キャラクタベースのアイテムに対しては使用されません。

  • デフォルト値: この列に対応するデフォルト値を指定します。

  • : 表示幅を指定します。

  • 最大幅: このアイテムに入力できる文字列の最大長を指定します。

  • 高さ: アイテムを表示する高さを指定します。

  • 必須: 検証の結果、アイテムが必ずNULLにならないような検証を生成するために使用されます。検証の結果、アイテムがNOT NULLになる場合は、「はい」を選択します。

  • ヘルプ・テキスト: アイテム・ヘルプになります。デフォルトでは、このテキストは列のヒントから引用されます(適用可能な場合)。

LOV

「LOV」ページにアクセスするには、「LOV」タブをクリックします。ページの上部に、選択したスキーマ、表名またはビュー名、および列名が表示されます。特定の列の詳細を表示するには、「データベース列の定義の表示」をクリックします。

ページの上部に、選択したスキーマ、表名またはビュー名、および列名が表示されます。「LOVタイプ」リストを使用して、選択した列に静的または動的LOVを含めるかどうかを指定します。タイプを選択すると、表示値と戻り値の組合せまたはLOV問合せのいずれかの入力を求められます。

データベース列の定義レポート

「列の定義」レポートにアクセスして、特定の列の詳細を表示できます。「列の定義」レポートには、CHECK制約、列を参照する主キー、一意キーおよび外部キーのみでなく、スキーマ、表名、列名、データ型、データ長、NULL値可能も表示されます。このレポートへのリンクは、「列の定義」ページと「LOV」ページの両方に表示されます。

「列の定義」レポートを表示するには、次のステップを実行します。

  1. 「ユーザー・インタフェースのデフォルト値が使用されている表またはビューの表示」の説明に従って「表のデフォルト値」ページにナビゲートします。

    「表のデフォルト値」ページが表示されます。

  2. 列名を選択します。

  3. 「データベース列の定義の表示」を選択します。

アプリケーション間でのユーザー・インタフェースのデフォルト値の比較

「デフォルト値を比較」レポートを使用して、現行の作業領域の単一または複数のアプリケーション内のすべてのページにわたってユーザー・インタフェース設計の一貫性を監視します。「デフォルト値を比較」レポートを実行すると、現在定義されているユーザー・インタフェースのデフォルト値(または列属性)がフォーム、レポートおよび表形式フォームに対して設定されたアイテム属性と比較されます。

「デフォルト値を比較」レポートを実行するには、次のステップを実行します。

  1. 「作業領域」ホームページで「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。

  2. アプリケーションを選択します。

  3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    「共有コンポーネント」ページが表示されます。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」を選択します。

    「ユーザー・インタフェースのデフォルト値」ページが表示されます。

  5. 「タスク」リストから「比較レポート」を選択します。

    カレント・スキーマがブレッドクラム・メニューの右に表示されます。

  6. 新しいスキーマを選択するには、「スキーマ」リストから選択します。

  7. 次の各リストから選択します。

    • 表/ビュー: 選択した表またはビューに限定して比較します。

    • : フォーム、レポートおよび表形式フォームを検索する列を選択します。

    • 表示: 属性カテゴリを選択します。

    • アプリケーション: アプリケーションを選択します。

  8. 実行」をクリックします。

次のセクションを含むレポートが表示されます。

ユーザー・インタフェースのデフォルト値のエクスポートおよびインポート

関連するアプリケーション・ファイルのエクスポートと同様の方法でユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートします。Oracle HTML DBの1つの開発インスタンスから別のインスタンスへユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートするには、次のステップを実行します。

  1. 「ユーザー・インタフェースのデフォルト値のエクスポート」ユーティリティを使用して、ユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートします。

  2. エクスポートされたファイルをターゲットのOracle HTML DBインスタンスにインポートします。

  3. エクスポートされたファイルをエクスポート・リポジトリからインストールします。

ユーザー・インタフェースのデフォルト値をエクスポートする場合は、選択したスキーマに対するすべてのユーザー・インタフェースのデフォルト値が、1つのスクリプトにエクスポートされます。このファイルには、アプリケーションのPL/SQL APIにコールして表のヒントを作成するAPIコールが含まれています。このファイルを使用して、ユーザー・インタフェースのデフォルト値を別のデータベースおよびOracle HTML DB インスタンスにインポートできます。