この付録の内容は次のとおりです。
htmldbins.sql
スクリプトを実行すると、installYYYY-MM-DD_HH24-MI-SS.log
というネーミング規則に従って、ログ・ファイルがhtmldb
ディレクトリに作成されます。インストールが成功した場合、ログ・ファイルには次のテキストが含まれます。
Thank you for installing Oracle HTML DB. Oracle HTML DB is installed in the FLOWS_020000 schema.
ログ・ファイルにいくつかのエラーが含まれていても、インストールが失敗したことを意味しません。許容できるエラーはログ・ファイルにその旨が記載されていることに注意してください。
インストールが成功した場合、インストールの終わりに次のメッセージ・バナーが表示されます。
Thank you for installing Oracle HTML DB. Oracle HTML DB is installed in the FLOWS_020000 schema.
再インストールするには、インストール・タイプに応じて1つまたは2つのデータベース・スキーマを削除する必要があります。
アップグレード・インストールに失敗した場合は、Oracle HTML DBを元のリリース(リリース1.5または1.6)に戻してから、リリース2.0に関連付けられているスキーマを削除する必要があります。
Oracle HTML DBを元のリリースに戻すには、次のステップを実行します。
imagesディレクトリを変更した場合は、テキスト別名/i/
がリリース1.5のimagesディレクトリを指すように戻す必要があります。 (「アップグレード時のimagesディレクトリのコピー」を参照。)
SQL*Plusで次のコマンドを実行します。
SQL*Plusを起動して、Oracle HTML DBがインストールされているデータベースにSYSまたはSYSTEMとして接続します。次に例を示します。
c:\> sqlplus sys/SYS_password as sysdba
Oracle HTML DBをリリース1.5に戻すには、次のステップを実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010500; exec flows_010500.wwv_flow_upgrade.switch_schemas ('FLOWS_020000','FLOWS_010500');
Oracle HTML DBをリリース1.6に戻すには、次のステップを実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010600; exec flows_010600.wwv_flow_upgrade.switch_schemas ('FLOWS_020000','FLOWS_010600');
リリース2.0のスキーマを削除するには、次のステップを実行します。
SQL*Plusを起動して、SYS
またはSYSTEM
としてOracle HTML DBがインストールされているデータベースに接続します。
次のコマンドを実行します。
DROP user FLOWS_020000 CASCADE;
「新規インストール時のOracle HTTP Serverの構成」で、imagesディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指す別名エントリを追加しました。 Oracle HTML DBでイメージが正しく表示されない場合は、/i/
別名の定義が複数ある可能性があります。この問題に対処するには、次のステップを実行します。
可能な場合は、/i/
の1つ目のインスタンスの名前を、異なる別名に変更します。
それができない場合は、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\marvel\images
ディレクトリから1つ目の/i/
別名で定義されたディレクトリにイメージをコピーします。
仮想ホストを介してOracle HTML DBにアクセスしている場合、オンライン・ヘルプは動作しません。 次に例を示します。
Oracle HTML DBのDADが格納されているOracle HTTP Serverのホスト名がinternal.server.com
、ポートが7777
の場合。
仮想ホストを介してOracle HTML DBにアクセスする場合。 Webブラウザにはexternal.server.com
およびポート80
が表示されます。
この場合、internal.server.com
にアクセスできなければ、Oracle HTML DBのオンライン・ヘルプは動作しません。 この問題に対処するには、Oracle HTML DBのDatabase Access Descriptor(DAD)に次の行を追加して、CGI環境変数SERVER_NAME
およびSERVER_PORT
を上書きします。
PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_NAME=external.server.com PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_PORT=80